愛媛の日本酒の特徴!選び方を紹介!
愛媛の日本酒の歴史が古いことはあまり知られていませんが、四国の恵まれた山々から流れる豊富な水は、おいしい日本酒造りに適しています。
冷たい風が吹き下ろすので、うまみが強くまろやかで口当たりのやさしい日本酒が、愛媛の日本酒の特徴です。
『伊予の女酒』と呼ばれるほどまろやかな味わいではあるものの、米のうまみをしっかりと含んだ日本酒は性別問わず人気となっています。
淡麗甘口の風味のものが多く、どんなおつまみにも合いやすいことも特徴のひとつ。
愛媛は甘口テイストの日本酒が多いので、次の3点を意識して日本酒を選んでみてください。
- 冷やで飲みたいか燗で飲みたいか
- 酒蔵
- 香りのテイスト
飲みたい温度によって選ぶ日本酒も変わってきます。
香りも好みに合わせて選ぶポイントにしましょう。
愛媛の日本酒:成龍酒造 伊予 賀儀屋 純米大吟醸 無濾過生詰
味わいもよくコクもしっかり感じられる、風味豊かな愛媛を代表とする日本酒が『伊予賀儀屋』です。
日本酒は食事と一緒に楽しむものということをコンセプトに、あくまで食事とセットであるということが第一に置かれている日本酒。
そのためどんな食事にも合うように、米の風味を感じながらも主張しすぎない柔らかな香りと味が特徴です。
こちらの日本酒は無濾過で生詰めなので、日本酒本来のそのままの味を堪能することができます。
無濾過の日本酒は軽めのテイストのものが多い中、こちらはやや重めでどっしりした飲み口に感じられます。
それでもキレがよく口当たりはいいので、飲みやすさは抜群です。
白身魚の刺身と特によく合うので、一緒に楽しんでみてください。
愛媛の日本酒:石鎚酒造 石鎚 純米吟醸 緑ラベル
日本酒は和食との相性がいいのはもちろんですが、最近の日本酒は洋食にも合うものが増えています。
こちらの日本酒も洋食、特にイタリアンとよく合うと評判です。
うまみやコクがあるものの香りにも味にも落ち着きがあり、料理をしっかり引き立ててくれます。
白ワインに似たテイストですが、シトラスのようなキウイのようなさわやかですっきりした香りと酸味が広がるのが特徴です。
ガツンと重みを感じますが、後味や余韻は辛口なのでスーッと奥のほうへ流れていきます。
食中酒におすすめで、濃いめの味付けのおつまみにもマッチしますよ。
冷やで飲むのがおすすめですが、常温からぬる燗でもおいしくいただけます。
好みの温度で楽しんでみてください。
愛媛の日本酒:首藤酒造 寿喜心 純米吟醸生
日本酒好きの人は、特に生酒が好きだという人は少なくありません。
そんな生酒好きの人におすすめしたい愛媛の日本酒が、こちらの『寿喜心純米吟醸生』です。
酒米は日本酒造りの定番『山田錦』を使用し、山田錦らしい深いコクとうまみを感じながらも上品さが残ります。
日本酒には珍しいジューシーな香りと甘いテイストも感じられ、日本酒が苦手だという人でも飲みやすい一品。
ほんのりと甘みを感じられますが、後味は思っているよりもすっきりしています。
純米酒らしいキレも健在で、甘みと酸味のバランスも絶妙。
お値段もお手頃で、普段飲む日本酒としてもおすすめです。
生酒をこの価格で楽しめるのは、かなりコストパフォーマンスの高い日本酒といってもいいでしょう。
愛媛の日本酒:八木酒造部 山丹正宗 吟醸酒
愛媛の日本酒は甘口淡麗のものが多い中、こちらの『山丹正宗吟醸酒』は日本酒らしい淡麗辛口のテイスト。
愛媛県産米『松山三井』という酒米を使用している、愛媛の地酒のひとつです。
後味はかなりすっきりしていて、辛味の中にもうまみとまろやかな甘みを感じることができます。
とにかくキレがよく、愛媛産日本酒の中でも特に日本酒らしい日本酒だといえます。
『WGOワイングラスでおいしい日本酒アワード』では2013年から3年連続金賞を受賞するなど、評価の高い逸品です。
こちらは吟醸酒ですが、純米酒もありこちらもおすすめ。
純米酒はよりすっきりとしているので、ある程度の飲みごたえや重さを感じたいなら吟醸酒のほうがおいしく感じらるはずです。
愛媛の日本酒:雪雀酒造 雪雀 純米大吟醸
愛媛を代表とする地酒のひとつが、こちらの『雪雀』です。
辛口テイストが特徴で、キリっとした辛味の中にも透明感のある香りと深いコク、米の甘みとうまみを楽しめる日本酒です。
辛口ではありますが、のどが焼けるような嫌な辛味はなく、のどを通った後はさわやかな香りだけが残ります。
のどへの引っかかりが少ないので、するするとまるで水のように流れるように飲むことができますよ。
純米大吟醸のすっきりとしたのど越しと芳醇な香りを存分に味わえ、どんなおつまみにもマッチする万人受けする日本酒です。
どちらかというと辛口ですっきりした味わいの日本酒が好きだという人におすすめ。
飲みやすいので、日本酒ビギナーでにもおすすめしたい日本酒のひとつです。
愛媛の日本酒:梅錦山川 清酒 梅錦 純米吟醸 原酒「酒一筋」
原酒は香りやうまみが強く、味よりも香りを楽しむのもが多いです。
一方こちらの『梅錦』は、その香りやうまみに負けないくらいの押しの強いコクが特徴です。
テイストは甘口で、口に含むとまろやかな甘みとやや強めの酸味が広がります。
鼻に抜ける吟醸香は特によく、香りやうまみ、コクなどすべてのバランスが調和されている日本酒です。
アルコール度数は17%弱と一般的な日本酒よりもやや高め。
アルコール度数が気になる人は、氷を浮かべてオンザロックで飲んでもおいしくいただけます。
うまみと香りが強いタイプの日本酒なので、おつまみとして選ぶものも味が濃いめのものがマッチします。
すき焼きやうなぎといった、タレや素材の味を楽しめるものを選びましょう。
愛媛の日本酒:中城本家酒造 城川郷 特別純米酒 尾根越えて
愛媛の日本酒の特徴をしっかり持ち合わせた、甘口ながらも辛味をしっかり感じられるすっきりとした味わいの日本酒です。
口当たりは軽やかで飲みやすく、口に含むと同時に穏やかな酸味が広がります。
ごくりと飲み込むと、後味として残るのは嫌みのない苦みとうまみ。
最後にうまみが口いっぱいに広がり、ほんのりと柔らかい甘みも感じられます。
香りは上品で落ち着きがあり、舌触りは滑らかなことも特徴のひとつです。
甘みとキレのある辛味のバランスがよく、どんなおつまみにも合うということもうれしいポイント。
主張しすぎないうまみは、シンプルな味付けの和食にもマッチします。
もちろん濃いめの味のおつまみと一緒に飲むのもおすすめですよ。
愛媛の日本酒:酒六酒造 京ひな 大吟醸 吹毛剣
上品なボトルや見た目もあり、自宅用だけでなく贈り物としても重宝される愛媛の日本酒が、こちらの『京ひな大吟醸吹毛剣』。
日本酒特有のキリっとした辛味を感じられ、その中に米の甘みとうまみを味わうことができます。
クセがなく口当たりが柔らかいので、飲みやすさは愛媛の日本酒の中でもピカイチ。
風味も上品で、日本酒が苦手だという人でも飲みやすい日本酒です。
こちらの日本酒のテイストは超辛口となっていますが、表示の味わいよりもずっとまろやかに感じられます。
のどに引っかかるような辛味がないということが、そこまで辛味を感じないという理由かもしれません。
しっかり冷やして、小さなグラスに注いで少しずつ味わうように楽しみましょう。
愛媛の日本酒:川亀酒造 純米吟醸 中汲み ひやおろし 原酒
日本酒の楽しいところは、同じ銘柄でも季節限定のお酒があるという点。
こちらの『川亀ひやおろし』も、季節限定の人気の高い日本酒です。
味わいはやや辛口で、キリっとした辛味が口の中に広がり余韻もしっかり残しつつ、すーっと奥のほうへ。
香りは辛口テイストと反してフルーティで、ふくよかなうまみも秘めています。
こちらの日本酒のうまみはとにかく生酒らしいフレッシュさが特徴で、ガツンと力強さも感じます。
日本酒の特徴でもある酸味は穏やかで、舌の上を程よく刺激するのもうまみのひとつに変わります。
特徴的な味わいではありますが、上品さもあり日本酒好きの中では一目置かれた銘柄のひとつです。
生酒なので、しっかり冷やして飲むのがおすすめです。
愛媛の日本酒:近藤酒造 華姫桜 純米酒
『華姫桜純米酒』に使われている酒米は、愛媛を代表する酒米『松山三井』。
こだわりの栽培をしてくれる契約農家で採れた酒米だけを使用して、芳醇な香り漂う日本酒に仕上がっています。
のど越しが柔らかく、純米酒らしいコクのあるうまみが特徴で、すっきりと飲みやすいのが特徴です。
香りは穏やかで、上品かつふくよかな香りを楽しめます。
ふんわりと純米酒らしい香りが広がりつつ、ほのかな酸味もありバランスのいい日本酒。
うまみと香りに奥行きがあるので、飲みこんだ後にもしばらく口の中にうまみと香りが残っています。
日本酒のうまみをしっかりと感じたい、食事と一緒に楽しめる愛媛産の日本酒をさがしている、という人にぴったりの逸品です。
うまみと香りのいい愛媛の日本酒を楽しもう
愛媛の日本酒は甘口のものが多いですが、日本酒らしい辛味もしっかり感じられるものが多いです。
キリっとした後味を持つ日本酒は、食事と一緒に楽しめるものが多いという点が魅力。
愛媛のおいしい日本酒は、愛媛のおいしい食事にもぴったり。
酒蔵の数も多く日本酒の歴史も深い愛媛。
紹介した以外にもおいしい日本酒がたくさんあるので、いろいろな日本酒を飲んでみてくださいね。