【観光の前に】城下町としても知られる大分県中津ってどんなところ?
中津市は九州の大分県にある観光都市です。
大分県の北西部、福岡県との県境にあり、日本神話でも登場する、豊葦原中国(とよあしはらのなかつくに)が、中津の位置という説もあります。
1587年に黒田官兵衛(孝高)が、豊臣秀吉よりこの地を与えられ、中津城を築城しました。
1600年代にの中ごろに城下町がほぼ完成し、黒田・細川・小笠原・奥平の各大名家が統治しました。
中津は城下町の顔の他にも、郊外にある渓谷「耶馬渓(やばけい)」やコスモス園、福沢諭吉の旧居など観光スポットは目白押しです。
福岡からも特急に乗れば比較的近い中津への観光は、これから益々おすすめといえるでしょう。
耶馬渓に中津城!デートにもおすすめの中津の観光スポット12選!
では、中津の観光地をみていきましょう。
中津には、以下の観光地があります。
- 耶馬渓
- 中津城
- 青の洞門
- 羅漢寺
- 一目八景展望台
- 福沢諭吉旧居
- 三光コスモス園
- 薦神社
- 合元寺
- 中津干潟
- 八面山
- 大貞公園
続いて、中津の観光地を、それぞれ詳しくみていきます。
中津の観光地①:耶馬渓
耶馬渓(やばけい)は、中津を代表する観光地で、中津市を流れる山国川の上流から中流にかけて存在する渓谷です。
この渓谷や奇岩は、新生代の第四紀の火山活動によるもので形成されました。
日本三大奇勝・日本新三景として知られているので、観光にぜひとも行きましょう。
耶馬渓はさらに、6か所の渓谷に区分でき、本耶馬渓(ほんやばけい)と深耶馬渓(しんやばけい)は、とくに観光地として有名なスポットです。
耶馬渓は、絶景地が多く66か所もあります。
耶馬渓
住所:大分県中津市本耶馬渓町曽木
電話番号:0979-23-4511(中津耶馬渓観光案内所)
営業時間:24時間
定休日:なし
入場料や利用料:なし
URL:https://nakatsuyaba.com/?special=special04
中津の観光地②:中津城
中津城は、中津市内の中心にあるお城です。
黒田官兵衛が築城を開始し、細川忠興が完成させました。
1964年に江戸時代の中期以降の城主だった奥平家の子孫が、市民らの寄付と合わせて模擬天守が完成しました。
天守の中は「奥平家歴史資料館」として観光客に一般公開されています。
2014年にNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の制作に伴い、観光向けに場内を再整備しました。
城内では、3月のひな飾りや5月のたにし祭り、10月の観世能などのイベントが開催されています。
中津城の口コミ
中津城
住所:大分県中津市二ノ丁本丸1273-2
電話番号:0979-22-3651
営業時間:9:00-17:00
定休日:なし
入場料や利用料:大人400円
URL:http://www.nakatsujyo.jp/
中津の観光地③:青の洞門
青の洞門は、本耶馬渓の中にある観光名所の一つで、手掘りのトンネル(洞門)です。
342mの長さで、半分近くの144mがトンネル部分です。
1750年より13年かけて工事が行われました。
そのきっかけは、曹洞宗の僧「禅海(ぜんかい)」が、この地を訪れた時に、それまで絶壁で鎖を使って通ることしかできなかったこの場所が危ないと思ったからです。
実際に通行人の命が奪われたのを見たのて、安全な道を作る必要がるとして、トンネルを掘りました。
完成後には、洞門を観光などで通行する人に通行料をとった記録が残っています。
要するに、青の洞門は日本初の有料道路です。
青の洞窟の口コミ
青の洞門
住所:大分県中津市本耶馬渓町曽木
電話番号:0979-52-2211
営業時間:24時間
定休日:なし
入場料や利用料:なし
URL:https://www.city-nakatsu.jp/kankodocs/2013080200107/
中津の観光地④:羅漢寺
羅漢寺(らかんでら)は、本耶馬渓エリアにある観光に最適な曹洞宗寺院です。
日本全国にある「羅漢寺」の総本山で、羅漢山の中腹にある洞窟を利用して建てられました。
伝説では645年の創建ですが、実質的には1338年にこの地で十六羅漢を祀ったのが始まりとされています。
山の岸壁には、数多くの洞窟があり、4000体近くの石仏が安置されています。
ぜひ観光で羅漢などをを確認しましょう。
2014年に国の重要文化財に指定されました。
羅漢寺の口コミ
羅漢寺
住所:大分県中津市本耶馬渓町跡田1501
電話番号:0979-52-2538
営業時間:9:00-17:00
定休日:無休
入場料や利用料:記載なし
URL:なし
中津の観光地⑤:一目八景展望台
一目八景(いちもくはっけい)は、深耶馬溪にある観光に最適な景勝地です。
この場所にある展望台からは、深耶馬溪の主要な景観を一望できることからこのような名前で呼ばれました。
季節ごとに鮮やかな木々と、奇岩のコラボレーションの数々は、思わず観光で長時間見とれてしまうでしょう。
展望台の周辺には、そば屋や旅館街があるので、観光で絶景を見学の後にそばを食べたり、この美しい場所で宿泊をすることもできます。
余力があれば、川向うの遊歩道まで足を延ばしましょう。
一目八景展望台の口コミ
一目八景展望台
住所:大分県中津市耶馬溪町大字深耶馬
電話番号:なし
営業時間:24時間
定休日:なし
入場料や利用料:なし
URL:https://www.city-nakatsu.jp/kankodocs/2013101800019/
中津の観光地⑥:福沢諭吉旧居
福沢諭吉旧居は観光に最適です。
ここは中津藩士で、子供時代に過ごした1万円札の肖像「福沢諭吉」の家です。
諭吉の生誕は大坂ですが、幼少時に父が死去したために、諭吉が19歳まで中津で過ごしました。
旧居は諭吉が16歳の時に購入して住んだ家です。勉学用に2階を改造した土蔵などが残っていますので、観光の重要なポイントです。
1971年に国の史跡となり、隣の福沢記念館では「学問のすすめ」の原本があり、観光でぜひ見ておきましょう。
福沢諭吉旧居
住所:大分県中津市留守居町586
電話番号:0979-25-0063
営業時間:9:00-17:00
定休日:なし
入場料や利用料:大人600円
URL:http://fukuzawakyukyo.com/
中津の観光地⑦:三光コスモス園
三光コスモス園は、季節限定の中津の観光地です。
コスモスが咲き誇る秋の時期に、毎年1か月間、コスモスまつりが開催されます。
一面が鮮やかなピンクのコスモスで覆われますので、中津観光をこのコスモスまつりがおこなわれている時期に行くのはおすすめと言えるでしょう。
八面山のすそ野に広がる、三光下田口および成垣地区にある、15ヘクタールの敷地面積に3000万本ものコスモスの姿は圧巻です。
コスモスまつり期間中の日曜日には、中津駅から無料シャトルバスが出るので、観光にも大変行きやすいスポットです。
三光コスモス園の口コミ
三光コスモス園
住所:大分県中津市三光
電話番号:0979-43-2050
営業時間:10:00-15:00
定休日:(10月中旬~11月初旬のみ開催)
入場料や利用料:なし
URL:https://www.city-nakatsu.jp/kankodocs/2016082500091/
中津の観光地⑧:薦神社
薦神社(こもじんじゃ)は、中津にある観光にも最適な八幡宮です。
創建は834年から848年にかけてで、ここは中津の隣にある、宇佐神宮(全国八幡宮の総本山)の祖宮とされています。
源平合戦の騒乱で一時社殿が破壊されてしまいましたが、室町時代以降に、戦国大名の大内氏や江戸時代の細川氏らの庇護を受けながら再興されました。
細川氏が復航した神門は現存しており、重要文化財に指定されています。
観光を兼ねてこの中津のパワースポットに訪れる価値は十分すぎるでしょう。
薦神社
住所:大分県中津市大貞209
電話番号:0979-32-2440
営業時間:記載なし
定休日:なし
入場料や利用料:なし
URL:http://komojinja.jp/
中津の観光地⑨:合元寺
合元寺(ごうがんじ)は、鮮やかな赤壁が有名な観光スポットです。
中津駅の近くにあるので、観光にも大変便利です。
1587年に黒田官兵衛の手により建立され、赤壁のインパクトが強いので「赤壁寺」との異名を持つほどなので、観光で訪れましょう。
その理由が、元々白壁だったものが何度塗り替えても「血痕」が浮き出るからということで、赤色にしたといわれます。
これは安土桃山時代に、この地の実力者だった宇都宮(城井)鎮房(しげふさ)が、黒田官兵衛のだまし討ちにあい、寺院にいた家臣たも討ち死にしたことが原因とされます。
合元寺
住所:大分県中津市寺町971
電話番号:0979-22-2037
営業時間:記載なし
定休日:記載なし
入場料や利用料:50円(線香料:パンフレット付)
URL:http://www.geocities.jp/akakabe871/
中津の観光地⑩:中津干潟
中津干潟は、九州の北九州から豊後高田に至る海岸線にある干潟群の一部です。
中津干潟の長さは10kmほどあります。
全国的に珍しい「砂泥質干潟」が形成されており、絶滅危惧種とさえている「スグロカモメ」が越冬したり、春や秋にはシギやチドリの姿も見られるので、観光に訪れるのにはなかなかの穴場といえるでしょう。
ただ、自然環境の保全の観点より、観光で干潟に行く際には最低限のマナーを守りましょう。
中津干潟は2007年「おおいた遺産」に指定されました。
中津干潟
住所:大分県中津市小祝新町
電話番号:0979-22-2103(漁協中津支店)
営業時間:24時間
定休日:なし
入場料や利用料:なし
URL:http://jf-nakatsu.brtnet.jp/shiohigari/
中津の観光地⑪:八面山
八面山(はちめんざん)は中津にある、卓状溶岩台地(メサ)です。
これは軟らかい地層が侵食されて形成されたテーブル上の大地になっており、中津を代表する山なので、時間があれば観光に訪れましょう。
標高は659mあり由布岳などが見渡せます。
また山上一体はは平たんな台地となっており、中心には大池があって、池の周りを一周できます。
また、南東側の山麓には平和公園があり、先の大戦で亡くなった日米の戦没者の慰霊碑があるので、観光で来たときにぜひ足を運びましょう。
どの方角から見ても同じような形に見えるので「八面山」と呼ばれるようになりました。
八面山
住所:大分県中津市三光田口
電話番号:なし
営業時間:24時間
定休日:なし
入場料や利用料:なし
URL:なし
中津の観光地⑫:大貞公園
大貞公園(おおさだこうえん)は、中津の桜の名所としても有名な公園です。
桜まつりも開始されるので、春に中津観光に来たならぜひ訪れましょう。
大分百景にも指定されているこの公園は、大正時代の初期に数百本もの桜の苗木が植えられたとされます。
最近、公園内に大型の遊具がオープンし小さな子供を連れたファミリーでにぎわっています。
薦神社のすぐ隣にあるので、観光の際にはセットで訪れましょう。
大貞公園の口コミ
大貞公園
住所:大分県中津市大字大貞
電話番号:なし
営業時間:24時間
定休日:なし
入場料や利用料:なし
URL:なし
中津からあげに錦雲豚!中津観光で食べたいおすすめグルメ5選!
- 中津唐揚げ
- 錦雲豚
- 鱧しゅうまい
- 耶馬溪すっぽん
- 洞門バーガー
おすすめの中津グルメ①:中津唐揚げ
中津から揚げは、「聖地」と呼ばれるほど中津にた多くのから揚げ屋さんがあります。
1970年ごろに中津にから揚げ専門店が登場します。
から揚げは隣の宇佐市の流れがそのまま中津に来たとされます。
2010年に「ご当地グルメ」として盛り上げることになりました。
中津は元々養鶏場が多いので、宇佐以上にから揚げの聖地となりました。
中津のから揚げは全国的に有名になりましたが、観光に来たらぜひ本場の中津で味わってみましょう。
中津から揚げ総本家もり山
住所:大分県中津市三光原口653
電話番号:0979-43-2056
営業時間:9:30-19:00
定休日:無休
URL:https://karaage-moriyama.com/
おすすめの中津グルメ②:錦雲豚
錦雲豚(きんうんとん)は、中津にある養豚業者「福田農園」が提供している豚肉の銘柄です。
特徴として、焼酎粕と米を混ぜた飼料をあたえることで、肉質が軟らかく、きめ細かくなりました。
専門店が観光に便利な中津駅近くにあり、豚肉の販売とその場で食べられるレストランもあります。
ボリュームたっぷりのトンカツやシャブシャブなど、他では味わえない錦雲豚メニューが味わえます。
ランチ営業もあるので観光でぜひ味わってみましょう。
ふくとん
住所:大分県中津市島田578-3
電話番号:0979-43-2056
営業時間:11:00-14:00
18:00-21:00
定休日:木曜日
URL:http://kinunton.net/
おすすめの中津グルメ③:鱧しゅうまい
中津は、鱧(はも)の産地で、年間を通じて鱧料理を食べることができます。
その中津の鱧を活用して創作された料理「鱧シュウマイ」は、観光にきたらチェックしておきましょう。
鱧しゅうまいは、新鮮な鱧のすり身を使用しており、小骨が多くて下準備がたいへんな鱧もしゅうまいでいただくと抵抗もありません。
食べてみても鱧の風味が残されていますので、リッチな気分に浸れます。
中津ではぜひ味わいたい鱧シュウマイ、観光のお土産にも良いでしょう。
和風味処 鬼太郎
住所:大分県中津市豊田町2-16
電話番号:0979-22-0304
営業時間:11:00-14:00
17:00-21:00
定休日:月曜日
URL:http://kitalo.com/hamo.html
おすすめの中津グルメ④:耶馬溪すっぽん
耶馬溪すっぽんは、中津の耶馬溪の中にある天然かけ流しの温泉で養殖されています。
静かな山の中と、効能タップリの温泉成分が浸透した中で育てられた、スッポンの肉の味わいは最高です。
観光で、ここまで行く価値があるといえるでしょう。
耶馬溪すっぽんは、人気商品なので品薄気味です。
観光などで中津に向かう前に、スッポンが食べられるかどうか確認しましょう。
耶馬溪すっぽん
住所:大分県中津市耶馬溪町大字金吉2166
電話番号:0979-56-3131
営業時間:記載なし
定休日:記載なし
URL:http://www.yabakeisuppon.com/
おすすめの中津グルメ⑤:洞門バーガー
洞門バーガーは、中津観光のハイライト「青の洞門」にちなんだバーガーです。
食用の竹炭粉を練りこんで黒くしたパンズは「青の洞門」と「競秀峰」をイメージさせました。
そして、見た目だけのインパクトだけでなく、その味わいも素晴らしいのです。
パンズと中に入っているトマトやレタスなどとの相性も抜群です。
土日限定販売なので、観光で訪問する際に注意しましょう。
レストハウス洞門~Luxe Garden~
住所:大分県中津市本耶馬渓町曽木1848-1
電話番号:0979-52-2432
営業時間:10:00-17:00
定休日:無休
URL:http://doumon.com/resthouse/
大分県中津市で人気のおすすめ観光地12選!グルメ情報やデートスポットのまとめ
大分県の中津市は、福岡から九州の東側を通って行けます。
中津の先には、一大温泉地の別府や国東半島、宇佐神宮などの有名観光スポットがあるので、ついつい中津を見落としがちになります。
しかし、中津には大自然の耶馬溪や歴史ある城下町など中津の見どころが多くあるので、通り過ぎることは許されないでしょう。
九州観光に来たときには、ぜひ侮れない観光スポットがある中津にも立ち寄りましょう。
中津城は黒田如水が建立した城で、引退後の隠居のための城として使用されていました。見所は、二の丸公園側の石垣が如水が建立した時代のものと細川氏が建立したものの差が見られるところです。城の中には、数多くの甲冑や昔の写真などを飾ってあります。天守閣からは、中津市内、福岡県側は吉富町が一望できます。