ルレクチェとはどんな食べ物?
ルレクチェは、フランス原産の西洋梨の一種です。
西洋梨というとラフランスが有名ですが、ルレクチェもラスランスに負けないくらいの美味しさです。
ルレクチェが日本に来たのは、明治36年頃をされているので意外に歴史が古いのです。
新潟に持ち込まれたことから、新潟で栽培されるようになります。
ルレクチェは栽培にとても手間が掛かることから、本場フランスでもあまり栽培される数は多くはありません。
新潟の農家の人々は試行錯誤の結果、新潟の特産品と呼ばれるまで流通させ今では高級フルーツとして日本中に知られるようになったのです。
日本の梨はシャキシャキとした食感ですが、ルレクチェはとろけるような柔らかい口当たりと、酸味は少なく甘みが強いのが特徴的です。
柔らかい分傷みやすいので、栽培にも手間がかかるのです。
ルレクチェとラフランスとの違いは?梨は3種類ある!
洋梨というと、ラスランスをイメージする人は少なくないでしょう。
ルレクチェとも形が似ていますが、並べて比べるとその違いがはっきりとわかります。
いずれも西洋梨ですが、実は西洋梨にはもう一つ、ドワイエネ・デュ・コミスという品種があり、全部で3種類となっています。
ラスランスは皮が緑色をしていて、ドワイエネ・デュ・コミスは赤、ルレクチェは黄色と見た目も違います。
形は若干の違いはあるものの、3種ともぷっくりとした雫のような形をしています。
見た目も違いますが、味も少し違ってきます。
ラスランスは酸味もありますが、ルレクチェは甘みが強く酸味はほとんど感じません。
熟すと香りにもはっきりとした違いがあり、ラスランスはほのかに香る程度ですが、ルレクチェは芳醇な甘い香りが漂います。
新潟のルレクチェの特徴や糖度は?
フランスから渡ったのが新潟ということもあって、現在新潟で栽培されるルレクチェはシェア率も高く、研究を重ねていることもあって高品質なルレクチェを栽培で切るようになっています。
新潟の水や土がルレクチェの栽培に適していたことも、ここまでルレクチェを有名にした理由と言っていいでしょう。
日本の梨はみずみずしく歯ごたえがあって、実もしっかりとしています。
ルレクチェは、身が柔らかく溶けるような舌触りです。
メルティング質と呼ばれる実は、ザラつきなどがなくとても滑らか、まさに舌の上でとろけるという表現がピッタリです。
甘みが強いのもルレクチェの特徴ですが、糖度は16%以上となっています。
他の梨にある酸味はほとんどなく、甘みが強いので酸っぱい果物が苦手な人にもおすすめです。
新潟のルレクチェが解禁になる時期はいつ頃?値段は?
ルレクチェは販売される時期が決まっているので、通年入手できるわけではありません。
新潟が誇るルレクチェは、高品質なことも特徴です。
品質を守るためにJAグループでは、販売解禁日を設定しています。
この販売解禁日を皮切りに、全国でも一斉にルレクチェが販売されるようになるのです。
解禁日は毎年異なるものの、2017年は11月22日、2018年は11月21日と、大体11月の後半に解禁されます。
これはルレクチェが旬を迎えることにも関係しています。
解禁日前の購入はできませんが、予約販売を受け付けている店舗もあるので、確実に欲しい場合は解禁日前に予約しておくといいでしょう。
値段はお店による違いはあるものの、1個あたり200円~800円、2kgで2,000円~4,000円が相場です。
ルレクチェを食べるタイミングを見分けるポイントは?
ルレクチェを一番美味しい状態で食べたいなら、食べ頃を見極められるようにしておくといいでしょう。
食べごろを見極めるポイントは、皮の色・香り・柔らかさです。
ルレクチェは収穫する前は少し黄緑がかっています。
色的にはラフランスのようなイメージ、収穫後に熟すに従って鮮やかな黄色に変化します。
収穫したてはほとんど香りはしませんが、熟すと芳醇な甘い香りがしてきます。
最初とは明らかに香りが変わるので、皮が黄色くなったら香りをチェックしてみるといいでしょう。
とろけるような柔らかさがルレクチェの特徴ですが、熟す前は少し固く感じます。
指で強く押すとそこから傷むので、押さない程度に手で触って感触を確かめてください。
付け根が柔らかくなったら食べ頃です。
ルレクチェの切り方は?
食べ頃のルレクチェは、とても柔らかいので、丸ごと皮をむくのはおすすめできません。
無理にむいても、むいているうちに実が崩れてきてしうまう可能性があります。
ルレクチェのむき方はじくの付け根を少し切り落とし、くし切りにします。
くし切りは4等分でも8等分でもOK、食べやすい大きさに切り分けてください。
後は芯をとって、一つずつ皮をむいていきます。
皮をむくときも力を入れると実が崩れやすいので、優しくそっと扱ってくださいね。
ジュースや羊羹も!ルレクチェを使ったおすすめ商品5選!
おすすめの商品①:ル・レクチェのタルト
新潟古町に店を構える、創業明治15年の老舗和菓子店が作るタルトです。
通常は入手しやすい洋梨で作っていますが、新潟の名産ルレクチェのタルトとして特別に販売されています。
新潟直送計画の一環として、数量限定で販売されています。
幻とも呼ばれるルレクチェを使って作ったタルトは、食べやすい大きさにカットして5個入りで販売されています。
おすすめの商品②:レクチェのお酒
レクチェの芳醇な香りと甘さをリキュールにしています。
糖類は一切使用していないので、レクチェの自然な甘みを堪能できます。
レクチェの果汁と純米酒で作った、後味スッキリのお酒はアルコール度数7度と飲みやすくなっています。
レクチェのお酒を作っているのは、三条市にある福顔酒造です。
ロックで飲むもよし、冷たく冷やして水割りやソーダ割りにしても美味しいです。
三条の地酒・福顔を使っているので、日本酒好きな人も試してみてがいかがでしょうか。
おすすめの商品③:レクチェミックス
カゴメから販売されている、新潟限定の野菜生活レクチェのジュースです。
野菜生活は地域限定のジュースを販売していますが、新潟はレクチェを使っています。
野菜ジュースの中に、レクチェの芳醇な香りとスッキリとした甘さが加わって大変飲みやすくなっています。
新潟限定でも通販で購入できるので、ぜひ試してみてください。
おすすめの商品④:梨まん
明治11年に新潟市古町に誕生して以来、伝統の味を守り抜いている丸屋本店で、和菓子の製法を生かしつつ、バターとレクチェを使い作ったお饅頭です。
白あんにレクチェの甘みと香りが感じられる、独創的なお饅頭はここでしか食べられません。
5個入り・10個入り・15個入りから選べます。
他にも新潟銘菓との詰め合わせなどもありますよ!
おすすめの商品⑤:キャラメル ル・レクチエ
新潟の洋菓子店・ガトウ専科で製造販売されています。
使用しているのは新潟県旧白根市で栽培されるレクチエです。
ふんわりとした生地に、キャラメルカスタードクリームとレクチエの果肉をたっぷり詰めています。
ふんわりと優しい口当たりは、何個でもおかわりしたくなります。
3個入り・6個入り・10個入り・15個入りから選べます。
単品でも購入できるのが嬉しいところ、ガトウ専科のホームページから購入できます。
ルレクチェを使ったスイーツレシピもいっぱい!おすすめ簡単レシピ!
ルレクチェの炊飯器ケーキ
ケーキを焼くにはオーブンが必要なイメージですが、炊飯器を使って作れるケーキもあります。
ルレクチェを使ったケーキのレシピを紹介します。
材料
ホットケーキミックス:200g
卵:2個
ヨーグルト:100g
ル・レクチェ:1個
バター:10g
はちみつ:大2
水:大2
シナモンパウダー:適量
- ルレクチェは、半分をくし切りにしてスライス、半分は1cm角に切っておく
- フライパンにバターとはちみつと水を入れ煮詰め、煮詰まったらスライスを入れる
- ボウルにホットケーキミックス、卵、ヨーグルトを入れ生地を作る
- 生地に1cm角のルレクチェを入れ、軽く混ぜておく
- 炊飯器の底に煮詰めた汁を入れスライスを綺麗に並べてから、生地を流し込む
- 炊飯器のスイッチを押して炊き上がったら完成
ホットケーキミックスを使うことで、オーブンがなくても炊飯器でルレクチェケーキが作れます。
ふんわりとした食感と、ルレクチェの香りと甘みが程よい美味しいケーキです。
ホットケーキミックスに味が付いていますし、はちみつとルレクチェを入れるので砂糖は使わなくても十分な甘味があります。
子供から大人まで幅広く楽しめるケーキです。
ルレクチェのジェラート
材料
ルレクチェ:150g
牛乳:20cc
砂糖:大1
ミントの葉:混ざり用
- ルレクチェはカットして冷凍しておく
- 作る前に冷凍庫からルレクチェを出し、3分ほど常温に置いておく
- 冷凍ルレクチェをブレンダーで攪拌し、牛乳と砂糖を加えなめらかになるまで混ぜる
- 混ざったらトロトロでルレクチェの香り豊かなジェラートの完成
- 器に盛り付けミントの葉を飾りましょう
ルレクチェをカットして冷凍するという手間はかかりますが、それさえやっておけばあとはブレンダーで混ぜるだけで簡単に美味しいジェラートが食べられます。
ルレクチェは甘いので砂糖はお好みで調整してもいいでしょう。
ルレクチェのコンフィチュール
材料
ルレクチェ:2個
砂糖:分量の15%
レモン汁:1/2個分
ブランデー:適量
- ルレクチェは小さくカットしてレモン汁と砂糖をまぶして1晩置く
- 1晩経ったら、半分をミキサーにかけジュースにして、もう半分を煮る
- 2時間ほどかけてじっくり煮込んだら、ブランデーを入れさらに煮る
- 煮詰まったら味見をして、調整後に冷ましてから瓶に詰める
時期が限られるルレクチェをいつでも食べられるように、煮詰めてコンフィチュールにします。
ルレクチェは足が早いので、大量に購入したりもらったりして、食べきれない時におすすめです。
ルレクチェは通販で買える?
新潟県はルレクチェの全国75%のシェアを占めています。
販売されるのも新潟が多いですが、新潟まで買いに行くのが難しい人は通販でも購入できるので安心です。
ただし販売時期が限られることと、解禁前は購入できません。
期間が限定されているからレア度も高く、なんとしても食べたいと思う人も多いようです。
自宅用はもちろん、贈り物としても喜ばれています。
解禁日が毎年11月後半となるので、それから注文すると届くのは大体12月上旬頃になるでしょう。
通販の場合も、受付期間が限られるので早めに注文しておくことをおすすめします。
ルレクチェはふるさと納税の返礼品にもなっている!
ルレクチェは新潟市のふるさと納税の返礼品としても人気があります。
申込期間が限られますが、何度でも申込可能なのが嬉しいところです。
新潟市に10,000寄付すると、返礼品としてルレクチェが選べます。
発送期間は解禁日の関係もあるので、11月下旬から12月下旬となっています。
内容は2kgのルレクチェで、大体5個~7個前後入っています。
ルレクチェとは?新潟の解禁時期や食べ頃は?通販やふるさと納税も!まとめ
目にも鮮やかな黄色い皮と、芳醇な香りが特徴的なルレクチェは、新潟県の特産品として知られています。
栽培が難しく品質維持のために、販売期間も限定されているレアな洋梨です。
通販でも購入できますので、まだ食べたことがない人はぜひ味わってみてください。
ルレクチェはそのまま食べても美味しいですし、スイーツやリキュールでも楽しめますよ。