パラオの通貨はUSドル
パラオの通貨には、アメリカと同じUSドルが使用されています。
通貨の種類も同じで、ドル札とセント硬貨の2つです。
ドル札は
- 1ドル
- 5ドル
- 10ドル
- 20ドル
- 50ドル
- 100ドル
の6種類。
硬貨は
- 1セント
- 5セント
- 10セント
- 25セント
の4種類となっています。
現在は独立国であるパラオですが、1994年の独立前までアメリカの統治国であった影響で、今でもアメリカドルが普及しているとのこと。
ただしアメリカとは違い、高級ホテル等を除き、チップとして現金を渡す習慣はありません。
パラオの空港には両替所がないので、現金を持っておきたい場合には、日本でアメリカドルの両替をしておくのが良いでしょう。
旅先で、どの両替所でも必ず取引しているアメリカドルを使用できることは心強いですね。
アメリカの通貨はUSD(USドル)。物価は高い?安い?日本と比較アメリカの通貨はUSD(ユーエス・ドル) アメリカの通貨はドルです。ドルを採用している国は他...
パラオの物価は日本に比べて高い?安い?
自然に溢れるパラオですが、物価は日本と同程度です。
物にもよりますが、総合的にはパラオの方がやや割高と言えます。
日本から輸出された商品も多数取り扱われており、基本的には、パラオ滞在中は日本で暮らしている時と同じ金銭感覚で過ごすこととなります。
旅行前から、それぞれの値段はある程度想定できるので、この点は一つメリットと言えるかもしれません。
一方で、世界的に見ても物価が高めになっていながらも、パラオ人の平均月収は1200ドル程度(約13万円)であるため、日本人に比べてシビアな生活であることが想像できますね。
発展途上国であるパラオの経済は年々成長しており、平均月収も増加傾向にあります。
パラオの物価が高い理由
パラオの物価が高い主な理由は3つです。
それぞれ順番に見ていきましょう。
パラオの物価が高い理由①:ほとんどの商品が輸入であるため
島国であるパラオでは、ほとんどの商品を他国からの輸入に頼っています。
そのため、パラオで販売される商品はおのずと割高になるわけです。
地理的に輸入元の近隣国との距離が離れていることから、一回一回の輸送にも出費が多くかかってしまうことに。
商業施設や宿泊施設を建てる材料も輸入したものとなっているため、各サービスの値段も高めになります。
物価の高騰を改善するには、当然自国の商品生産を増やしていく必要がありますが、現時点では現地製造企業のレベルが乏しく、まだしばらく輸入中心の市場が継続していく見通しです。
パラオの物価が高い理由②:賃金の高い外国人労働者を多く雇っている
パラオでは、全労働者の3割が外国人就業者というデータがあります。
日本からも、約300人がパラオで勤務中です。
主に民間事業に振り分けられる外国人労働者は、賃金が現地の人々よりも割高となる傾向があります。
このように、専門的な労働を外国人労働者に依存している点が、パラオの物価が高くなっている要因の一つです。
今の輸入状況とつながりますが、パラオの物価を安定させるためには、他国に市場の中心を頼る現在の状況を改善する必要がありますね
パラオの物価が高い理由③:主な移動手段がタクシー
パラオには公共交通機関がなく、長距離移動のためには主にタクシーの利用が必要となります。
パラオでは、タクシー運賃の相場が日本と同程度になるため、日常での交通費はおのずと割高に。
よって、パラオ訪問の際は、交通費がある程度かさむことを想定しておいた方が良いでしょう。
現在は、タクシーに加えて格安のシャトルバスの運行が始まったりと、交通機関は発達している傾向にあります。
観光スポット豊富のパラオですから、移動手段がより便利になると、さらに魅力が高まりますね。
パラオの物価を日本の物価と比較【交通費|食費】
続いて、パラオのそれぞれの物価を日本の物価と比較していきます。
交通費・通信費・食費など、各項目を見ていきましょう。
パラオの物価を日本の物価と比較:交通費
前述の通り、パラオには公共交通機関がありません。
日本では一般的な電車は運行しておらず、主な移動手段はタクシーとバスに限られます。
パラオでのタクシーとバスの運賃をそれぞれ見ていきまましょう。
タクシー
パラオでもっともメジャーな移動手段はタクシーです。
パラオのタクシーにはメーターがなく、乗車前に料金交渉をする必要があります。
パラオでの観光客のタクシーぼったくり被害は少ないとされているので、海外の中では比較的安心できる乗り物です。
パラオ最大の都市であるコロールでのタクシー運賃相場は、市内中心部の移動で5〜7ドル、パラオパシフィックリゾート〜コロール中心部までの移動で7〜10ドル。
東京都のタクシー初乗りが410円であることを考えると、日本と同じくらいの運賃と言えますね。
日本に比べて流しのタクシーの数が少ないので、利用の際は滞在先のホテルなどから連絡してもらうと便利です。
バス
パラオでは、パラオパシフィックリゾート、パラオロイヤルリゾート、コロール中心部の間を「BBIシャトルバス」が運行中です。
パラオの主要観光スポットに停車してくれる、利便性の高いバスとなっています。
この区間を一週間乗り放題となるチケットが8ドルで販売されているので、パラオにある程度の期間滞在するのであれば、この乗り放題チケット購入が便利ですね。
観光客にとっては、パラオの流しの少ないタクシーを捕まえることは難しいと言われているので、決まった時間にバス停に止まってくれるシャトルバスは安心感のある乗り物です。
パラオの物価を日本の物価と比較:通信費
パラオは通信環境が悪く、日本に比べてインターネット速度が遅めです。
インターネットを使用して作業を行うワーカーにとっては、ストレスの多い環境と言えます。
そんなパラオでは、8日間2GB使用可能なSIMカードを25ドル(約2700円)で購入可能です。
SIMカードは、現地空港、コンビニ、街中の各店舗にて販売されています。
価格は日本と同程度、質は日本よりも低めです。
パラオは、場所によってネット環境が著しく悪化するので、施設のWifi頼みにするのではなく、各々でSIMカードを購入しておいた方が良いでしょう。
また、日本ではパラオで使用できるWifiはほとんどレンタルされていないため、やはり現地でのSIMカード購入がマストです。
パラオの物価を日本の物価と比較:コンビニ
世界的に普及している日本のセブンイレブンやファミリーマートはありませんが、パラオにもコンビニは存在します。
そして、親日国であるパラオのコンビニでは、日本製品も多数見かけることになるはずです。
パラオのコンビニも日本と同様で、お菓子類・飲料・弁当・お酒・タバコなど、生活に必要なものが取り揃えられています。
パラオのコンビニの各商品の値段を見ていきましょう。
お水
パラオのコンビニでは、2リットルの水の値段が約1.9ドル(約210円)となります。
水の値段は、日本よりも相場は高めですね。
自然豊かなパラオですが、基本的に水道水は飲料として適していないとされているので、コンビニなどでミネラルウォーターを購入するようにしましょう。
お酒
パラオのコンビニでは、日本メーカーのお酒が多種類取り扱われています。
洋メーカーは値段が高めですが、日本のビール類は比較的安価に購入可能です。
例として、アサヒスーパードライの330ml缶の価格は1ドルで買うことができ、日本で購入する場合よりも格安になります。
ビールの関税・酒税が緩いことが、このビールの安さに関わっているようです。
タバコ
パラオのコンビニでは、タバコ各種も購入可能です。
日本では520円で買えるマルボロ1箱が9ドル(約980円)と、値段はかなり高めになっています。
海外からパラオへのタバコ持ち込みの税率も高く徴収されるようになったことからも、パラオのタバコに対しての寛容でない姿勢が伺えますね。
パラオの物価を日本の物価と比較:レストラン
パラオのレストラン商品の値段は様々ですが、大方日本のレストランと同様の価格帯と考えて問題ありません。
高級店に行けば、一人5000円以上の値段にもなりますが、安い店では1000円以内に収まることが多いです。
自然に溢れるパラオならではの現地食材を扱ったレストランも多く、ぜひ滞在中に味わっておきたいところですね。
値段の高さに見合った美味しい現地料理が提供されているレストランが多いです。
パラオの物価を日本の物価と比較:ローカルフード
現地の美味しい食事を楽しみつつも、出費を控えめにしたい場合は、ローカルフード店の利用が欠かせません。
パラオには屋台も多く出店しており、1食500円程度の出費で済むものもあります。
屋台料理中心の食生活を送っていれば、日本での食費と同程度かそれ以下に抑えることができるはずです。
屋台だからこそ味わえる現地食材を使った料理もあるので、パラオ滞在中は、レストランだけでなく屋台料理も経験しておくことをおすすめします。
パラオの物価を日本の物価と比較:ショッピング
パラオ・コロール島のメインストリートには、ショッピングに最適なお店がズラリ。
中でも、パラオで一番有名なショッピングモールと言われるWCTCショッピングセンターは、食料品から、洋服・雑貨・家電製品まで、幅広い取り扱いとなっています。
そんなパラオでのショッピングの出費は、日本と同程度になると考えておくのが無難です。
パラオの物価を日本の物価と比較:アクティビティ
リゾート地のパラオでは、魅力的なアクティビティを多数楽しむことができます。
中でも、世界遺産に登録されているロックアイランドでの各種アクティビティは格別です。
ミルキーウェイでの天然の泥パックなど、パラオでしか経験できないことが盛りだくさんになっています。
これらのロックアイランドでのアクティビティを満喫できる、所要時間7時間のツアーが、100ドル(約11,000円)から実施されています。
日本のビーチでのアクティビティも同様の価格で提供されていますが、現地でしか経験できない希少性を考えれば、パラオのアクティビティの値段はリーズナブルとも言えるはずです。
パラオの物価を日本の物価と比較:ホテル
パラオでは、宿泊費の相場が日本よりやや高めとなっています。
日本と同程度の料金のホテルに泊まったのであれば、グレードの低さを体感することになるかもしれません。
質の高いホテルに宿泊する希望があれば、1泊1万円程度の予算を組んでおく必要があります。
パラオの物価を日本の物価と比較:お土産
パラオでは、タピオカの原材料であるキャッサバが主食となっています。
そのため、現地ではタピオカを使った料理が豊富であり、タピオカクッキーなどはお土産として人気の高いお菓子です。
このタピオカクッキーは10ドルほどの値段で販売されています。
日本各所のご当地クッキーと同程度の価格と言えますね。
その他、パラオで購入可能なお土産各種は、基本的に日本と同じくらいの物価と考えて問題ありません。
パラオで特に物価が高いものと安いものは?
総合的に見て、日本よりもやや物価が高めであるパラオですが、ものやサービスによって価格は様々です。
パラオで特に物価が高いものと安いものを見ていきます。
パラオで特に物価が高いもの
パラオで販売されているタバコは、特に物価が高めです。
前述の通り、マルボロなどの有名なメーカーのものは、日本での価格の倍近く支払う必要があります。
1箱の購入に1000円近くの出費が発生することを考えれば、パラオはヘビースモーカーにとっては居心地の悪い国かもしれません。
パラオで特に物価が安いもの
パラオでは、ビールを格安で購入できます。
コンビニで買う場合でも、350mlの缶ビールは1ドル程度のものが多数です。
景色の綺麗なリゾート地において、このビールの値段の安さは、多くの観光客にとって嬉しいことであるはず。
このビールの低価格は、パラオの酒税の安さによるものとされています。
物価の高いパラオまでの渡航費用は?
日本からパラオまでの渡航費用を見ていきましょう。
パラオにある空港の正式名称は、ロマン・トメトゥチェル国際空港と言います。
以前まではデルタ空港が週に2回、成田からパラオまでの直行便を運行していましたが、2018年5月を持ってこの便は休止してしまいました。
現在はJAL(日本航空)がチャーター便として成田からパラオまでの直行便を運行していますが、こちらは出発日が不定期な上、往復で272,000円という高額になっているので、割安になる乗り継ぎ便の利用がおすすめです。
アシアナ航空を使って成田からソウルまで飛び、その後アシアナ航空の別便に乗り換えてパラオのロマン・トメトゥチェル国際空港までいくのが、もっとも安い乗り方になります。
この乗り継ぎ便の利用で、料金は往復約11万円、所要時間は約9時間です。
物価の高いパラオを旅行する予算の目安は?
パラオでの旅行予算を考えてみます。
今回は一例として、2人組で2泊3日の滞在をする場合の出費を見ていきましょう。
支出項目 | 価格 |
---|---|
往復航空券代 | 110,000円 |
ツインルーム宿泊費(2泊3日分) | 10,000円 |
食費 | 20,000円 |
交通費 | 4,000円 |
観光・アクティビティ | 15,000円 |
お土産代 | 10,000円 |
通信費 | 3,000円 |
出国税 | 11,000円 |
合計 | 172,000円 |
現地での楽しみ方にもよりますが、目安として、20万円弱の予算を組んでおけば、パラオ観光を満喫できるはずです。
物価の高いパラオでは出国税がかかる
2018年1月1日より、パラオにてプリスティン・パラダイス環境税なるものが導入されました。
これは、旅行者がパラオから出国する場合、1人100ドルの支払いが必要になるというものです。
100ドルの内訳は、出国税20ドルとグリーン税 /環境税30ドルです。
空港にて、現金・クレジットカード・外国旅行者向けの小切手であるトラベラーズチェックの3つで支払いできます。
パラオの物価は日本よりも高い!旅行の予算は多めに!
輸入が多いパラオの物価は、日本と同程度かそれ以上の高さとなっています。
一度は経験しておきたいパラオ観光には、それなりの出費が必要となることが分かりましたね。
とはいえ、世界有数のリゾート地であるパラオでの経験は、値段以上のものとなること間違いなしです。
十分な予算を組んだ上で、楽しいパラオ旅行へと出かけてみてください!