アメリカの通貨はUSD(ユーエス・ドル)
アメリカの通貨はドルです。ドルを採用している国は他にもあるため、通称 USドルや、米ドル、アメリカドルと言われています。
紙幣は1ドル札, 5ドル札, 10ドル札, 20ドル札, 50ドル札, 100ドル札の4種類。
コインは1セント, 5セント, 10セント, 25セント, 50セント, 100セント(=1ドル)の6種類です。
アメリカはクレジットカードが必須!
アメリカはクレジットカード社会で、ほとんどどこでもクレジットカードを使うことができます。
電車の切符を買うにもクレジットカードが使えるのでとても便利です。
現金で買い物をする際に使われるのは20ドル札以下がほとんどで、50ドル札、100ドル札を出すと入念にチェックされる場合があります。
偽札が出回っているため、50ドル札以上の紙幣を出すと嫌がられてしまう場合があるので注意が必要です。
特に100ドル札はあまり使い道がありませんので、空港などの両替所で100ドル札が混ざっていたら、20ドル札に変えてもらったほうがいいでしょう。
アメリカの物価は日本に比べて高い?安い?
気になるアメリカの物価。物や地域による差はありますが、全体的に言うと少し高いです。
日本より安く買える物ももちろんありますが、ニューヨークで生活をする場合、日本の倍ほど生活費がかかると考えていた方がいいかもしれません。
しかし先程も述べたように、アメリカは物や地域によって物価にかなりのバラつきがありますので、比較的物価が落ち着いている都市に滞在をすれば日本とさほど物価の違いを感じないかもしれません。
この記事では、地域別や商品別に物価の違いを考察していますのでぜひ参考にしてください。
地域別にみるアメリカの物価の違い
物価によって留学先を変える人もいるほど、長期の滞在では物価が大事な問題になりますよね。
特にアメリカは地域によって物価の差が大きいです。単に”都市部だから物価が高い”というわけではないので、以下の表でチェックしてみましょう。
アメリカの都市別物価ランキング
以下の表はニューヨークを基準100とした、地域ごとの物価を指数で表した研究結果です。
順位 | 都市名 | 物価+家賃指数 |
---|---|---|
1 | ニューヨーク (NY) | 100 |
2 | サンフランシスコ (CA) | 96.54 |
3 | ホノルル (HI) | 85.02 |
4 | ワシントン(DC) | 83.25 |
5 | ボストン (MA) | 80.16 |
9 | シアトル (WA) | 75.72 |
13 | ヒューストン (TX) | 70.71 |
15 | マイアミ (FL) | 69.71 |
16 | シカゴ (IL) | 67.47 |
17 | サン・ディエゴ (CA) | 67.43 |
20 | ロサンゼルス (CA) | 63.7 |
35 | ポートランド (OR) | 57.72 |
48 | ラスベガス (NV) | 54.29 |
57 | フェニックス (AZ) | 51.78 |
※5位以下は旅行者や留学生に人気の高い都市を抜粋。
アメリカの物価が高い地域と安い地域
アメリカで一番物価が高いのはやはりニューヨークです。
成功者の街とも言われているニューヨークですから、物価が高いのもイメージ通りといったところかもしれません。
逆に物価が安い街はアリゾナ州のフェニックスです。
フェニックスと聞いてもピンとこない方が多いかもしれませんが、グランドキャニオンに行く場合多くの方が利用する空港がフェニックス空港です。ニューヨークに比べると約半分程の物価指数になっています。
アメリカの物価が高い地域
アメリカで一番物価が高いのはやはりニューヨークです。土地代が高いため、レストランでの外食費をはじめとして家賃もアメリカでダントツ1位の高値です。
続いて2位はサンフランシスコ。カリフォルニア州にある人口80万人程の都市です。同じカリフォルニア州にあるロサンゼルスよりずっと小さい都市なのに、どうしてこんなに物価が高いのか疑問ですよね。
しかしサンフランシスコ周辺の都市には750万人もの人が住んでおり、そこからサンフランシスコに人が集まってくるため結果的に土地代が高くなり、物価が高くなってしまうのです。
第3位はハワイのホノルルです。
観光地としても留学先としても人気のあるハワイですが、物価が高い理由の1つが輸送費にあります。ハワイで売られているものやエネルギーのほとんどを州外から仕入れているため、店頭に並ぶ商品に輸送費が上乗せされてしまい物価が高くなってしまうのです。
また島という限られた土地に人口が集中するため家賃も高くなってしまうのです。
アメリカの物価が安い地域
意外にもラスベガスは物価が安いというデータに驚いた方も多いかもしれません。
ラスベガスは高級なホテルも多いですが、高級ホテル内にも安く泊まれるお部屋があるので要チェックです。
また先程も述べたように、アリゾナ州のフェニックスも物価が安いです。ニューヨークと比べるとおよそ半分の物価指数となっています。
フェニックスは比較的小さな都市ですが、付近にはグランドキャニオンやセドナがあるのでフェニックス空港を利用する旅行者は多いです。ロサンゼルスやニューヨークからフェニックスに行くと、空港内ですら物価が違うので初めて行かれる方には嬉しい驚きかもしれませんね。
アメリカの物価を日本の物価と比較【交通費|食費】
アメリカ旅行をする際に一番気になるのが交通費と食費ではないでしょうか。
現地に着いてから物価の高さに腰が引けて、あまり移動できなかった & 美味しいものが食べられなかった…。ということがないように事前に下調べをして準備万端で行きたいですね。
アメリカの物価を日本の物価と比較:交通費
旅行でアメリカに行く場合、短期間で多くの場所を効率よく見て回るために必要不可欠なのは交通手段に関する情報ですよね。
お土産や美味しいご飯にお金をかけるためにも、交通費はできるだけ抑えていきたいものです。
時間帯やシーンに合わせて移動手段を変えて、お得に旅行を楽しみましょう。
電車
ニューヨークの地下鉄の切符は、チャージ可能なレギュラーチケット、乗り放題チケット(1週間:32ドル、1か月:121ドル) シングルライドチケットの3種類に分かれています。
シングルライドは1回ずつ買うチケットで、一律3ドルでどこまで行っても同じ値段です。
電車は日本よりかなり安いですね。
タクシー
ニューヨークといえばイエローキャブですよね。映画で登場人物がタクシーを拾う姿に憧れを抱いていた人も多いと思いますが、気になるのはそのお値段ですよね。
イエローキャブの初乗りは2.5ドルで日本のタクシーと比べるとかなり安価です。
そこから1分ごと、もしくは約320メートルごとに50セントが加算されていきます。
ニューヨークに次ぐ大都市のロサンゼルスのタクシーの場合、初乗りは2.85ドルでそこから約179メートルごと、もしくは37秒ごとに30セントが加算されていきます。
また、支払いの際には料金の15〜20%のチップを支払う必要があります。
バス
ニューヨークのバス運賃は市内一律で2.75ドル。
ロサンゼルスのバスは一律1.75ドルでお安いですが、路線によっては治安が悪い地域を通るバスもあるので、現地に慣れていない方はUberを使うのが無難です。
アメリカの物価を日本の物価と比較:通信費
アメリカで通信手段を確保するためには、いくつか方法がありますが1番現実的でオススメな方法はSIMフリーのスマホに日本で契約したアメリカのSIMを入れて持っていくという方法です。
日本でアメリカのSIMを契約して持っていく場合、1か月で60ドル〜80ドルで契約できる会社が多々ありますので、日本の通信料とあまり変わらないといえます。
アメリカの物価を日本の物価と比較:コンビニ
近くにあると便利なコンビニ。アメリカでは至る所にセブンイレブンを見かけます。
アメリカ人はコンビニよりもスーパーやターゲットなどのディスカウントショップで食料品を買うことが多く、コンビニで物を買うのは少々割高です。
お水
お水は2~3ドルほどで売っています。日本では100円前後で買えますので倍以上ですね。
お酒
お酒の値段は日本とあまり変わらず、ビールでしたら2ドル程で購入可能です。
しかしアメリカはお酒の規制が日本よりかなり厳しく、深夜2時以降は販売してくれないコンビニが多いので注意が必要です。
タバコ
アメリカは日本より禁煙運動が盛んなため、タバコは日本より高いです。5〜8ドル程ですので日本円に換算すると1000円近くするタバコもあります。
アメリカの物価を日本の物価と比較:レストラン
レストランの物価は地域により異なります。ニューヨークはランチでも平均して1皿25ドル以上するのが普通で、日本人の感覚からするとかなり高いと感じます。
物価が安いフェニックスでは、ディナーでも20ドル以下で美味しい物が食べられます。
アメリカの物価を日本の物価と比較:ローカルフード
アメリカのローカルフードといえばハンバーガーですね。アメリカにはマクドナルドのほかにも、ウェンディーズ、シェイクシャックなどハンバーガー屋さんがたくさんあります。
セットで6ドル程の安いハンバーガーもあり、日本とあまり値段は変わらないです。
日本でハンバーガーといえば、ファストフード店を思い浮かべる方が多いかと思いますが、本家アメリカでは高級なバーでもハンバーガーが注文できます。
ハンバーガーに入っているパティの焼き具合を指定できたりと、日本のハンバーガーの常識を覆す美味しさですが、このようなバーやレストランの場合、ハンバーガーでも1つ25ドル程する物もあります。
アメリカの物価を日本の物価と比較:ショッピング
アメリカには様々な人気ブランドや有名ショップがあり、アメリカでのショッピングを楽しみにしている旅行者さんも多いです。
アメリカ発のブランドは、アメリカ国内で購入すると日本で買うよりお得です。
カルバン・クラインやトミー・ヒルフィガー、ラルフ・ローレンなど、ファッションに興味がある方はぜひ覗いてみてください。
日本にはないお得な商品が見つかるかもしれません。
アメリカの物価を日本の物価と比較:観光・アクティビティ・テーマパーク
アメリカのテーマパークといえば、ユニバーサルスタジオ・ハリウッドですね。
日本にもあるじゃん!と思う方もいるかもしれませんが、アメリカのテーマパークは日本とはスケール感が全然違って面白いですよ。
ユニバーサルスタジオの通常チケットは105〜110ドル、アトラクションの優先搭乗券が含まれているフロント・オブ・ラインチケットは179〜254ドルです。
日本のユニバーサルスタジオは、1デイパスが7900円なのでアメリカの方がかなり高いと言えます。
アメリカの物価を日本の物価と比較:ホテル
ホテルの物価もレストランと同じくどこの都市に滞在するかによってかなり変わってきます。
ニューヨークのホテルは安くても80ドル以上しますが、ラスベガスは安いホテルだと20ドル程で泊まることができます。
ホテルの価格が高い都市に滞在するときは、ホテルよりも比較的安価に泊まることができるAirBnBなどのサービスを利用してお得にステイするのもオススメです。
アメリカの物価を日本の物価と比較:スターバックス
日本でも大人気のスターバックスですが、アメリカにも至る所にスターバックスがあります。
アメリカと日本のスターバックスでは置いているメニューが違いますが、日本にもアメリカにも売っている定番のメニューの値段を比較してみました。
日本 | アメリカ | |
---|---|---|
カフェラテ | 370円 | 2.95ドル(333円) |
カフェモカ | 440円 | 3.45ドル(390円) |
コーヒーフラペチーノ | 420円 | 3.25ドル(367円) |
全体的に見て、アメリカのスターバックスの方が安いのがわかります。
アメリカにしかないメニューを試しに、1度訪れてみるのもいいかもしれませんね。
アメリカの物価を日本の物価と比較:お土産
お土産の定番、Tシャツは1枚10〜40ドルと日本とあまり変わりません。
マグカップも1つ12ドル程度のものも売っており、比較的安価でお土産を揃えることができます。
職場や学校の友達へのバラマキお土産はスーパーのチョコやキャンディー、少し質が良いものならGHIRARDELLI(ギラデリ)のチョコがオススメです。こちらは大きさによって6〜10ドルで購入可能です。
アメリカで特に物価が高いものと安いものは?
全体的に物価が高いアメリカの中でも、特に物価が高いものと、日本より安いものがあります。
アメリカで特に物価が高いもの
レストランで食事をすると、チップを15%は払わないといけないため、日本で外食をするより高くついてしまいます。
また、家賃は日本より高い傾向があります。
アメリカで特に物価が安いもの
食料品はスーパーで買うと日本とあまり変わらない物価で買い物ができます。大きいサイズで買った方が安く買えるので、長期滞在する方で滞在先に冷凍庫などがあれば大きいサイズを購入してしまった方がいいかもしれません。
製品別にみてみると、特に乳製品はアメリカで買う方が安く買えます。
物価の高いアメリカまでの渡航費用は?
アメリカまでの渡航費用は、時期によって変動します。
一番安い時期(9〜10月・1月後半〜2月)は東京からロサンゼルスまでLLCでは6万程〜往復の航空券が購入可能です。
一番高い時期は7〜8月の夏の時期で、その次に高い時期はゴールデンウィーク、12月のクリスマス前です。夏は20万前後まで航空券の値段が上がってしまいます。
物価の高いアメリカを旅行する予算の目安は?
アメリカのどこの都市に行きたいかまず決めましょう。
ニューヨークやロサンゼルス、サンフランシスコに1週間滞在するならホテル代や航空券など先に日本で払うもの以外で最低でも10〜20万以上は持って行くことをオススメします。
グランドキャニオンやセドナなどアリゾナのロードトリップでしたら、1週間で5〜8万程あれば十分楽しめるかと思います。
目的地や、現地でやりたいことを明確にしておき、それにかかる予算を事前に計算しておくことが大事です。
物価がちょっと高くてもアメリカに行く価値あり!!
物価の高さに驚く場面もあると思いますが、アメリカには魅力がたくさん詰まっています。
映画やテレビで誰もが見たことのある、世界のビジネスの中心地ニューヨーク。
温暖な気候に、フレンドリーな人々、ハリウッドスターを夢見る若者達が住むロサンゼルス。
日本にはないスケールの大自然、グランドキャニオン。
それぞれ、違った魅力のある都市がたくさん集まっている国、それがアメリカ合衆国なのです。
ぜひアメリカのいろんな都市に足を運んでその魅力を味わってくださいね。