【京都に行く前に】新選組とは?
「新選組」は「新撰組」とも書かれますが、どちらが正しいのでしょうか?
実は隊士たち自身も両方の漢字を使用していたことが記録からわかっています。
ただ現在では「新選組」と記載されることが多くなっています。
新選組ファンからすると「壬生の狼」という呼び方が一番しっくりくるのではないでしょうか。
壬生とは京都の地名で、新選組とゆかりの深いところです。
新選組とは、家柄や身分ではなく実力主義で結集し、厳しい鉄の掟のもとで活動していた集団です。
会津藩お抱えで京都の治安維持を任務としていました。
隊長(局長は)近藤勇、副隊長が土方歳三。
その他、沖田総司、斎藤一、永倉新八などの剣客の名前をご存知の方も多いでしょう。
新選組は、時代小説からドラマや映画、演劇、漫画などで幅広く取りあげられています。
NHKの大河ドラマで何度も描かれてきているところも、人気の高さを表しています。
ゆかりの地を観光しよう!京都の新選組に関連するスポット10選!
新選組が活躍した舞台は江戸や会津、北海道など広範囲に及びますが、中心となった活動舞台は京都です。
現在でも京都には新選組ゆかりの地が数多く存在していて、その地を訪れる新選組ファンが後を絶ちません。
それでは京都の新選組ゆかりの地を10か所に絞ってご紹介しましょう。
以下では新選組ゆかりの地を、新選組に関係する出来事が起きた時代順に並べたものです。
- 金戒光明寺
- 壬生寺
- 壬生屯所旧跡八木邸
- 池田屋騒動之跡
- 三条大橋
- 新選組屯所旧前川邸
- 西本願寺太鼓楼
- 不動堂村屯所跡
- 本光寺(油小路事件)
- 光縁寺
有名な池田屋事件はメイントピックではなく、新選組の名前を知らしめた初期の出来事でした。
それでは、それぞれの新選組のゆかりの地について詳しくみていきます。
京都の新選組ゆかりの地①:金戒光明寺
「金戒光明寺」は「くろ谷 金戒光明寺」と言われ、新選組発祥の地とされています。
それは金戒光明寺に駐在していた京都守護職の松平容保により、正式に新選組の名称と京都治安維持の命を受けた場所であるからです。
金戒光明寺は京都の要衝であり、三千人の駐留が可能などの幾つかの条件が良かったので会津藩が陣をおいたと考えられています。
くろ谷 金戒光明寺
住所:〒606-8331 京都府京都市左京区黒谷町121
電話番号:075-771-2204
拝観時間:9:00~16:00
定休日:無休
拝観料:境内参拝自由
URL:kurodani.jp
京都の新選組ゆかりの地②:壬生寺
新選組は結成当初に壬生に屯所をおいていました。
壬生寺境内では新選組が軍事訓練をしていたと伝えられています。
境内には近藤勇の胸像や隊士達の墓があり、新選組ファンにとっては聖地となっています。
壬生寺
住所:〒604-8821 京都府京都市中京区壬生梛ノ宮町31
電話番号:075-841-3381
拝観時間:8:00~17:00
定休日:無休
拝観料:境内参拝自由
URL:mibudera.com
京都の新選組ゆかりの地③:壬生屯所旧跡八木邸
新選組の屯所の一つです。
八木邸では新選組の初代局長の芹沢鴨が暗殺されました。
今でも当時の刀傷が屋内に残っていて、八木邸見学の際にはガイドの人が説明してくれます。
壬生屯所旧跡八木邸
住所:〒604-8821 京都府京都市中京区壬生梛ノ宮町24
電話番号:075-841-0751
営業時間:9:00~17:00
定休日:無休
入場料:大人1,000円(抹茶、屯所餅付き)
URL:mibu-yagike.jp
京都の新選組ゆかりの地④:池田屋跡地
新選組最大の事件があった現場です。
京都で騒動をおこすべく尊王攘夷派の志士たちが池田屋(当時は旅籠)で密談していたところを新選組が急襲したというものです。
現在は当時の池田屋そのままに居酒屋(海鮮居酒屋 旅籠茶屋 池田屋 はなの舞)になっています。
新選組にちなんだメニューもありますので、新選組めぐりで一息つくには良いかもしれません。
池田屋騒動之跡
住所:〒604-8004 京都府京都市中京区中島町
海鮮居酒屋 旅籠茶屋 池田屋 はなの舞
住所:〒604-8004 京都府京都市中京区 三条通河原町東入中島町82 申和三条ビル
電話番号:050-5267-2087
営業時間:16:00~24:00(土曜は11:30~25:00、日曜は11:30~24:00)
定休日:無休
URL:hananomai-official.com/shop/ikedaya
京都の新選組ゆかりの地⑤:三条大橋
三条大橋は東海道から京都に入る際に通る、鴨川にかかっている橋です。
この三条大橋の擬宝珠に、池田屋事件の時についたと伝えられている刀傷があります。
この刀傷は誰がどういう状況で付けたのかは定かではありません。
もう一つ、三条大橋では新選組に関係する事があります。
明治に入ってから流山で捉えられて処刑された近藤勇の首が、ここ三条大橋で晒されたのでした。
三条大橋
住所:〒604-8111 京都府京都市中京区三条通
京都の新選組ゆかりの地⑥:新選組屯所旧前川邸
新選組の屯所があった建物です。
ここでは総長の山南敬助や野口健司が切腹しています。
その際の切腹した部屋が今でも残されています。
そして毎年3月に山南忌が開催されています。
なお、現在旧前川邸は個人住宅として使用さていますので公開されていません。
新選組屯所旧前川邸
住所:〒604-8811 京都府京都市中京区壬生賀陽御所町49
電話番号:現在個人住居のため非公開
営業時間:10:00~17:00(土曜日曜祝日のみ玄関先でグッズ販売)
定休日:月曜から金曜
URL:kyu-maekawatei.com
京都の新選組ゆかりの地⑦:西本願寺太鼓楼
池田屋事件で名を馳せた新選組は、その後規模が大きくなり壬生の屯所が手狭になりました。
そこで1865年に西本願寺に屯所を移しました。
新選組が使用したのは西本願寺の北集会所と太鼓楼でしたが、現存するのは太鼓楼のみです。
新選組が西本願寺の境内で鉄砲や大砲を撃ったりするので、西本願寺との関係は良くなかったと伝えられています。
西本願寺太鼓楼
住所:〒600-8358, 門前町 下京区 京都市 京都府 600-8358
電話番号:075-371-5181
拝観時間:境内拝観自由
定休日:無休
拝観料:なし
URL:hongwanji.kyoto
京都の新選組ゆかりの地⑧:不動堂村屯所跡
1867年に新選組は今度は不動堂村に屯所を移します。
西本願寺が新選組に出て行って欲しくて手を尽くしたとも言われています。
当時の新選組は幕臣へ取り立てられることが決まり、身分や立場的には絶頂期を迎えていました。
そのためもあって、新しい不動堂村屯所は大変に立派な造りの屯所であったと伝えられています。
なお、新選組の京都での駐屯は、この不動堂村屯所で最後となります。
現在では屯所の跡形もなく、ビルの中に石碑が残っているだけとなっています。
不動堂村屯所跡
住所:〒600-8237 京都府京都市下京区松明町
京都の新選組ゆかりの地⑨:本光寺(油小路事件)
京都の油小路にある本光寺の門前で「油小路事件」が起きました。
新選組を離脱した伊東甲子太郎を新選組が襲撃し、本光寺門前で伊東は絶命しました。
その伊東が亡くなる際にもたれかかったと伝えられている門派石(題目石塔)が、現在も当時のままに本光寺門前にあります。
この油小路事件では、元新選組隊士の藤堂平助も亡くなっています。
本光寺(油小路事件)
住所:〒600-8231 京都府京都市下京区油小路町
電話番号:075-341-2863
参拝時間:8:00~17:00
定休日:正月三が日と法務による閉門
URL:ホームページはありません
京都の新選組ゆかりの地⑩:光縁寺
京都の新選組ゆかりの地をめぐる最後は光縁寺です。
光縁寺の墓地には新選組隊士たちの墓碑が並んでいます。
新選組が壬生にいたころは、光縁寺の門前に新選組の馬小屋があったと伝えられています。
壬生寺や八木邸、旧前川邸を訪れた際には、足を延ばしてみたい所です。
光縁寺
住所:〒600-8389 京都府京都市下京区綾小路通大宮西入四条大宮町35
電話番号:075-811-0883
参拝時間:9:00~17:00
定休日:無休
URL:ホームページはありません
効率よく回ろう!京都の新選組巡りおすすめモデルコース!
新選組が活動した地帯は、当時は物騒で他の警護隊が二の足を踏むような危険なところでした。
従って、京都は広いのですが新選組のゆかりの地は限られたエリアだけなので意外とめぐるのは楽だったりします。
- 壬生エリア
- 西本願寺エリア
- 池田屋エリア
壬生エリアには壬生寺、八木邸、旧前川邸、光縁寺があります。
このエリア内は徒歩でめぐることができます。
参考情報:「新撰組 ~若き隊士たちの面影を訪ねて~」
壬生エリアへは電車なら阪急京都線の「大宮駅」、嵐電なら「四条大宮駅」で下車します。
バスであれば「壬生寺道」というバス停が最寄になります。
西本願寺エリアには、西本願寺、本光寺(油小路事件)があります。
少し足を延ばして京都駅を通過して不動堂村屯所跡にも行けます。
西本願寺エリアには電車ならJR京都駅、近鉄京都線の京都駅から徒歩になります。
バスで移動するなら「西本願寺前」か「七条堀川」のバス停となります。
池田屋エリアには池田屋騒動之跡、三条大橋があります。
電車なら地下鉄と京阪電車の「三条駅」、バスなら「河原町三条」のバス停となります。
これら全てめぐっても、各エリアとも交通アクセスの便が良いので1日かかりません。
その他として金戒光明寺へは市バスで「東天王町」というバス停で下車します。
池田屋エリアから東天王町にバスで向かうのが最短です。
「東天王町」に行くバス路線は、どのエリアでも複数あるので問題ありません。
憧れのはっぴから文具まで!京都でおすすめの新選組グッズ5選!
今度は新選組グッズのご紹介です。
京都には新選組に関連したグッズがたくさんあり、ブックカバーやコーヒーまで様々な新選組グッズが販売されています。
そんな中からおすすめの新選組グッズを5つピックアップしました。
京都での新選組めぐりのお土産としていかがでしょうか。
京都でおすすめの新選組グッズ①:新選組 はっぴ
新選組といえば「だんだら模様のはっぴ」です。
実は新選組のはっぴ姿は初期の頃だけで、ほとんどの活動期間では黒ずくめの衣装でした。
とはいえ、新選組といえばはっぴ姿が一番似合いそうです。
京都のお土産屋さんなら、比較的多く見かけることができます。
ちなみに「だんだら模様」というのは、袖口に付いている山形の模様のことです。
京都でおすすめの新選組グッズ②:新選組 扇子
京都のお土産では京扇子が人気です。
京都の扇子は花鳥風月を描いたものが多いです。
しかし新選組のお土産としての扇子なら「誠」の一文字が断然おすすめです。
「だんだら模様」も外せません。
京都でおすすめの新選組グッズ③:新選組 御朱印帳
京都での新選組めぐりのスポットには神社仏閣が幾つかあります。
神社仏閣の参拝記念には御朱印がおすすめです。
御朱印はいただいたら御朱印帳で管理した方が良いでしょう。
新選組の御朱印帳があれば、そこに直書きしていただくと満足感もアップ!します。
京都でおすすめの新選組グッズ④:新選組 蒔絵シール
新選組ファンであれば、スマホやタブレットなどの身の回り品に「誠」のシールを貼りたくなるものです。
実際京都のお土産屋さんには誠を始め、いろいろなシールが並べてあります。
京都ならではの蒔絵のシールも手に入ります。
値段もそれほど高くは無いので、せっかく京都に行くのですからお土産として手に入れておきたいところです。
京都でおすすめの新選組グッズ⑤:新選組 クリアファイル
京都のお土産でグッズの中では人気が高いクリアファイル。
価格が手ごろで、持ち運びも楽なので、いっぱい買えます。
もらった人も、クリアファイルならいろいろ使えるので喜びます。
京都には世界遺産の文化財や風景などのクリアファイルがあります。
しかし、ここはやはり「誠」のクリアファイルがおすすめです!
京都では新選組関連のイベントが開催されることも!
京都では様々な新選組関連のイベントが開催されます。
しかしコアなイベントであれば「霊山歴史館」の新選組関連企画が超おすすめです。
なにせ霊山歴史館には、近藤勇や土方歳三の刀が展示されたりするのです。
また新選組の新しい展示企画がされると思われますので要チェックです。
ちなみに2016年夏の特別展は「新選組疾風伝」でした。
2017年夏の特別展は「新選組 義に生きる!!」でした。
霊山歴史館
住所:〒605-0861 京都府京都市東山区清閑寺霊山町1
電話番号:075-531-3773
参拝時間:9:00~17:30
定休日:月曜日
拝観料:大人900円、高校生・大学生500円
URL:ryozen-museum.or.jp
京都では新選組のコスプレも楽しめる!
京都市内には観光客向けの各種体験をすることができます。
例えば和菓子造りであったり、陶芸製作体験だったりします。
京都の貸衣装店の体験で、舞妓さんに変身するのが海外の観光客に大人気です。
もちろん「なんちゃって新選組隊士」になることもできます。
しかし京都では、それだけではありません。
京都の太秦にある「東映太秦映画村」では、本格的な新選組隊士のコスプレを体験できます。
東映のプロが仕立ててくれますので、もはや本当の新選組隊士気分になれます。
「時代劇扮装の館」で「時代衣装体験」の新選組隊士のコスプレをするための料金は以下のようになります。
時代衣装:5,800円
オプション:かつら1,900円、メイク3,800円
京都で新選組ゆかりの地をめぐりましょう!
京都に行くと新選組が生活し、訓練し、戦った場所が当時そのままに残っています。
実際に新選組ゆかりの地に立つと、きっと特別な感慨も湧いてくることでしょう。
1日あれば主要な新選組関係スポットをめぐることができます。
さぁ、さっそく京都の町に出かけましょう!