【岩手の前に】鍾乳洞とは?
鍾乳洞は石灰洞とも呼ばれます。
石炭岩の割れ目から入った雨水や地下水の溶解作用によりできた洞窟です。
二酸化炭素を含んだ雨水や地下水が石灰岩の成分である炭酸カルシウムをとかし、石灰岩中に洞穴ができるのです。
天井からつらら状にたれさがったが、鍾乳石です。
床に落ちた水滴からタケノコ状に上に向かって立っている石筍(せきじゅん)も作られます。
鍾乳石と石筍が繋がったものを石灰柱と呼びます。
鍾乳洞の魅力の一つは、鍾乳洞内の温度が一年間ほぼ一定の温度が保たれていることでしょう。
その地域の年間平均気温とほぼ同じといわれています。
その為、冬は暖かく、夏は涼しいので外の気温から離れたい方にはおススメの観光スポットです。
更に、洞穴内は、太古のロマンといえるほど美しい幻想的な姿を堪能できます。
地上では見ることのできない神秘的な姿がライトアップされて美しく映し出されています。
国内の「山口県の秋芳洞」「岩手県の龍泉洞」「高知県の龍河洞」これら三つを総称し、日本三大鍾乳洞といいます。
美しい鍾乳洞を見て、神秘的なパワーの癒しをもらいましょう!
恋人の聖地や日本最長の洞窟!岩手の鍾乳洞8選!
岩手県には「恋人の聖地」と呼ばれる鍾乳洞や「日本最長の洞窟」と名高い鍾乳洞もあります。
岩手県の鍾乳洞を8ヵ所厳選いたしました。
では、岩手県の鍾乳洞のスポットをみていきましょう。
岩手県の鍾乳洞には、以下のスポットがあります。
- 龍泉洞
- 幽玄洞
- 安家洞
- 内間木洞
- 瀧泉新洞
- 船久保洞窟
- 滝観洞
- 白蓮洞
続いて詳しく見ていきましょう。
龍泉洞
龍泉洞は岩手県岩泉町宇霊羅山の東麓にあり、日本三大鍾乳洞の一つに選ばれています。
洞内に住むコウモリと共に国の天然記念物に指定されています。
現在判明されている総長は4.088mですが、5000m以上あるのではないかと推測されており、今だわかっておりません。
この中で一般公開されているのが、700mとなります。
鍾乳洞内の気温は年間を通して約10~11度となっています。
龍泉洞の見どころは、その一際輝く透明度の高い地底湖です!
LED照明により照らされ、別名「ドラゴンブルー」と呼ばれています。
地底湖は8つある中、第一地底湖から第三地底湖まで見ることが可能です。
もう一つの見どころは、洞穴内のハートスポットと言われる「月宮殿」です。
通路奥側から見るとハートの形に見えるスポットがあるのです!
更に、第三地底湖の姿もハートに見えるといわれています。
それに伴い、2014年7月入り口付近に「恋人の聖地」のモニュメントが作られました。
龍泉洞のこの神秘的な美しさには誰もが目を奪われます。
平成28年8月の台風10号による豪雨で一度閉洞していたものの、2017年3月19日より営業を再開しています。
駐車場は第一第二第三まであり、町内無料駐車場となっています。
第2駐車場が入り口に一番近いです。
見学所要時間は約一時間です。
「ドラゴンブルー」の絶景をぜひ、一度は見に行きたいものですね!
龍泉洞
住所:〒027-0501 岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉神成1番地1
電話番号:0194-22-2566
営業時間:10月〜4月AM8:30 〜 PM5:00 5月〜9月AM8:30 〜 PM6:00
定休日:年中無休
URL:龍泉洞
幽玄洞
幽玄洞は3億5千万年前の地層に属し、日本で最古の鍾乳洞と言われています。
全長500mで洞内気温は13度。
幽玄洞窟内でウミユリが日本で初めて岩盤上で発見されました。
その他、三葉虫、古代サンゴ、フズリナ等古代の化石が発見されており、「自然洞窟博物館」と呼ばれています。
鍾乳洞内では、様々な鍾乳石や珍しい化石を見られます。
更に「いのち観音・水月観音・幽玄観音・石柱観音」の4体の観音様を拝むことができます。
「浄魂の泉」と名付けられた水深10m以上の地底湖はライトアップされ、神秘的な姿を見せてくれます。
洞窟の隣にある「幽玄洞展示館」では、発見された貴重な海底化石の展示や生物の歴史や地層について詳しく説明されています。
帰りにぜひ立ち寄ってみてください。
幽玄洞を訪れるときは必ずホームページからインターネット割引券を印刷、記入済みのチケットを持参されることをお勧めいたします!
入洞料20%OFFとなります。
化石や鍾乳石などを見たい方にはおススメです。
鍾乳洞内は狭くなっている為、洞穴内は注意して進みましょう!
幽玄洞
住所:〒029-0302 岩手県一関市東山町長坂東本町154−1
電話番号: 0191-47-3303
営業時間: 4月~9月 8:30~18:00 10月~11月 8:30~17:00
12月~3月 9:00~16:00
定休日:年中無休
URL:幽玄洞
安家洞
安家洞は、「日本一長い洞窟」と認定された鍾乳洞です。
「三陸ジオパーク」「ジオサイト」に認定されました。
総延長が日本最長の2万4000mとかなりの広さがあります。
内、550mが公開されています。
こちらでは、ほとんど全ての鍾乳石を見ることができます。
冬の時期になると美しい「氷筍」を見ることができます。
洞内の平均気温は8度となりますので、ぜひジャケットを持参することをお勧めします。
安家洞
住所:〒027-0611 岩手県下閉伊郡岩泉町安家字日蔭161−1
電話番号:0194-24-2011
営業時間:9:00~16:00 (8月1日~31日 9:00~16:30)
定休日:冬期間 冬期間に冬期間に入洞したい方は、経済観光交流課(0194-22-2111)までお問い合わせください。
URL:安家洞
内間木洞
内間木洞は、総延長6.350m以上という国内有数の鍾乳洞。
洞内の大空間である「千畳敷」巨大な陥没孔の「洞内ドリーネ」、鍾乳石の連なりが巨大な滝や山を連想させる「大瀑布」「内間木富士」等の自然の圧倒的な美しさを見ることができます。
7種のコウモリや貴重な生き物たちも生息しており、動物たちも含め、「岩手県指定天然記念物」となっています。
一般公開される日は、7月第2日曜日「内間木洞祭り」、10月中旬「ぐれっと山形街道祭」、2月第2日曜日「内間木洞氷筍観察会」となっています。
年3回だけとなりますので、時間を合わせてその美しい神秘の世界を体感しましょう!
内間木洞
住所:〒028-8712 岩手県久慈市山形町小国
電話番号:0194-52-2700
営業時間:記載なし
入洞可能日:7月 第2日曜日 「内間木洞まつり」
10月中旬 「ぐれっとやまがた街道祭」
2月 第2日曜日 「内間木洞氷筍観察会」
URL:岩手県観光ポータルサイト
瀧泉新洞
瀧泉新洞とは1967年に龍泉洞入洞口の向かい側に新たに発見された洞窟です。
洞内が龍泉洞の下流にあるため、龍泉洞の水が地下に入り込み、龍泉洞の「泉」が湧いています。
洞窟内から多数の土器や石器が発見されています。
更に鍾乳洞がよく発達していること等の学術的なことから、洞窟をそのまま科学館とし、現在瀧泉新洞科学館と名付けられ、公開されています。
瀧泉新洞穴内には、「ストロー」「ヘリクタイト」等の様々な種類の鍾乳石を見ることができます。
新洞原人とよばれる原始人やヘラジカも展示されています。
世界で初めての自然洞穴科学館をぜひ、体験してみてください。
龍泉新洞館
住所:〒027-0501 岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉神成1番地1
電話番号:0194-22-2566
営業時間:10月〜4月AM8:30 〜 PM5:00 5月〜9月AM8:30 〜 PM6:00
定休日:年中無休
URL:龍泉新洞館
船久保洞窟
船久保洞窟は紫波町船久保に位置する鍾乳洞です。
横穴石灰洞とも呼ばれています。
洞窟の奥は美しい鍾乳石がつらなり、約立方50mの広さがあります。
こちらで縄文時代の土器等が見つかったことから岩手県の「天然記念物」に指定されています。
奥行きが約176m、高さは6mあります。
美しい鍾乳石や土器・石器をはじめとする縄文時代の住民跡が残っており、その歴史を目にすることができます。
船久保洞窟
住所:〒028-3532 岩手県紫波郡紫波町船久保百沢80−1
電話番号:赤沢公民館長 工藤様 080-1652-6695
営業時間:9:00~16:00
定休日:積雪時休洞
URL:〒028-3532 岩手県紫波郡紫波町船久保百沢80−1
滝観洞
滝観洞は岩手県気仙群にある観光者に人気の高い鍾乳洞です。
八墓村のロケ地に使われたことでも有名です。
最奥部には大理石の天井の裂け目から流れ出る「天の岩戸の滝」と名付けられた洞内滝があります。
落差は29mで、洞内の滝として日本第三位です。
滝壺は地底湖となっています。
「天の岩戸の滝」に到達する前に見れるのが「小滝」です。
こちらの二つは「夫婦瀧」となります。
滝の水柱は本当に素晴らしく、神秘的です。
更に洞穴内では、ノッチやスカラップなどの溶食痕や洞穴サンゴなどが見られます。
全長3.635m、高低差115となり、内880mが一般公開されています。
滝観洞
住所:〒029-2501 岩手県気仙郡住田町上有住土倉298−81
電話番号:0192-48-2756
営業時間:8:30~17:00
定休日:年末年始(12/28~1/3)のみ
URL:白蓮洞 龍観洞
白蓮洞
白蓮洞とは、龍観洞の反対側にある鍾乳洞です。
龍観洞と並ぶといわれる百蓮洞は龍観洞より古い時代に形成されており、青年期の鍾乳洞といわれています。
洞内には「大広間」と呼ばれる空間につらら石や洞穴サンゴ、石筍、カーテンなど様々な自然の造形美を見ることができました。
ライトアップされたリムプールストーンやフローストーンが美しいです。
残念ながら現在東日本大震災の影響により閉鎖されています。
百蓮洞
住所:〒029-2501 岩手県気仙郡住田町上有住土倉298−81
電話番号:0192-48-2756
URL:白蓮洞 龍観洞
現在、東日本大震災の影響により閉鎖中です。
日本三大鍾乳洞にも選ばれる岩手の龍泉洞はグッズやおまつりもおすすめ!
日本三大鍾乳洞にも選ばれている岩手県龍泉洞。
観光スポットでとして大人気で観光客を集め特にお土産やお祭りがおすすめです!
龍泉洞の人気お土産!
龍泉洞の水は世界トップクラスの透明度を誇ります。
カルシウムの含有料は国内一で、水は飲食物だけではなく、化粧水などにも使用されています。
特に 「龍泉洞の化粧水」は二年連続でモンドセレクション金賞を。
「龍泉洞のうるおいジェル」は2018年にモンドセレクション銀賞にも選ばれている実力派の化粧品です。
三種のヒアルロン酸、11種のアミノ酸、9種の植物エッセンシャルオイルが肌にやさしく、子供から大人まで使える無添加処方となっています。
ぜひ一度お試しください。
そして、「龍泉洞の水まんじゅう」も大人気です!
岩手県「中村屋」から販売されているこちらの水饅頭は龍泉洞の名水から作られた贅沢な水饅頭です。
透き通った外見と冷たい舌触りと中から栗あんが出てきます!
嬉しいポイントは、通販で購入すると「龍泉洞の水」のペットボトルが一緒に届きます!
夏にぜひ食べてほしい逸品です!
龍泉洞の大人気年間お祭り
日本三大鍾乳洞にも選ばれている岩手県にある龍泉洞では、一年を通して沢山のイベントを行っています。
- 5月 龍泉洞祭り
- 7月 龍泉洞夏祭り
- 10月 龍泉洞秋祭り
龍泉洞大人気お祭り①:5月 龍泉洞祭り(清水川神社祭りと呼ばれています)
水に感謝する安全祈願祭、郷土芸能の公演、餅まきなどが行われます。
洞窟から湧き出る水に感謝、水の資源が続くようにと祈り、水を育む森を大切にしようと子孫に伝えていこうと始めた祭りです。
龍泉洞大人気お祭り②:7月 龍泉洞夏祭り
岩泉町特産品「いわいずみ短角牛」の焼き肉を味わえる焼き肉コーナーが夏祭りのメインとなっています。
その他、特別学研研究所による特別ガイドや郷土芸能の公演、音楽演奏を楽しめます。
龍泉洞大人気お祭り③:10月 龍泉洞秋祭り
龍泉洞で秋の味覚を堪能しようというイベント。
岩泉町の松茸小屋と山田町のカキ小屋の競演、町内業者から秋ならではの物が販売されます。
夏祭りイベントと同様に特別ガイド、郷土芸能、音楽演奏も楽しめます。
その他、冬季限定で見られるイルミネーションや、子供も大人も楽しめる「龍泉洞大冒険(12月中旬~三月下旬)」も行っており、国内から多くの観光客を集めています。
岩手の鍾乳洞へ行くときの服装は?
岩手県の鍾乳洞を訪れる時、どんな服装を選べばよいのでしょう。
鍾乳洞は、一つ一つ違い、特に岩手県には、あまり見られない特殊な鍾乳洞が多い為、服装にも注意は欠かせません。
年間通して約10度代前半の気温に保たれていることが多く、中はひんやりとし、思っていた以上に寒いと感じることもあります。
必ず防寒具や羽織は持っていきましょう!
足場がぬれている場合も多く、滑りづらくするためにサンダルよりスニーカーを選びましょう。
女性は、ロングスカートなどの歩きづらい服装でなく、ミモレ丈スカートやパンツを選ぶとよいです!
洞穴内を探検するときは落ちてくる水滴に備え、帽子やヘルメットを付けることをも大事なポイントです。
特に雨が降ってしまった場合は、滴り落ちる水の量も比例されています。
場所によっては傘や雨合羽の貸し出しをされているところもあるそうです。
予期せぬトラブルに備え、動きやすい服装を選び、安全な洞穴探検を楽しみましょう!
岩手の鍾乳洞を巡るツアーはある?
岩手県の鍾乳洞を巡るツアーはあるのでしょうか。
実際は鍾乳洞だけを巡るというよりかは日本三大鍾乳洞の一つ「龍泉洞」を組み込んたツアーの方が多いです。
岩手県は多数の景勝地が存在しており、国の名勝に指定された海岸「浄土ヶ浜」や断崖絶壁の美しい景色が拝める「北山崎」は岩手県の観光スポットには欠かせません。
龍泉洞と組まれるツアーを沢山目にします。
岩手県自体が広く、鍾乳洞もあちこちに点在しているため、アクセスの面で鍾乳洞を続けて見に行くことはなかなか難しいです。
しかし、鍾乳洞が集中して集まるエリアではコースを組むことも可能でしょう。
特に岩泉町エリアにある「龍泉洞」「龍泉新洞」「安家洞」は比較的近く、一緒に回るコースも考えられます。
行きたい鍾乳洞がいくつもあるようであれば、ご自身でプランを練ることをお勧めします!
岩手県へ旅行に行きましょう!
今回は岩手県に点在する多数の鍾乳洞についてご紹介させていただきました。
写真を見ても本当に幻想的な場所が多く、パワースポットを実感します。
沢山の自然に触れることができ、おいしいわんこそばが食べられる岩手県にぜひ旅行で訪れてみてください。
素敵な体験をしてみましょう!