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2018/11/21

金沢の方言は何種類?金沢弁の特徴は?【定番/かわいい/告白】

北陸・石川県の中心的な都市、金沢は、歴史ある町として有名な観光地でもあります。
金沢は武家屋敷や日本庭園の兼六園など、上品な印象が強い町ですが、特徴的な方言が数多くあります。

近畿の方言に似ているとも言われますが、金沢独自の方言も多くあり、中には言われるだけでキュンとしてしまうようなかわいい方言も。
町と合わせて魅力たっぷりの金沢方言をご紹介していきます。

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金沢の方言の特徴は?金沢弁以外にも種類がある?

金沢の方言(金沢弁)の特徴

金沢城

金沢弁の特徴としては、まず全体的に「濁音」が多いこと、「語尾が伸びる言葉」が多いことが挙げられます。
金沢といえば「小京都」と呼ばれるほど華やかで上品なイメージがありますが、濁音は耳に残りやすく汚いと感じる場合もあり、そのイメージとのギャップに驚く方も多いようです。

一方でこうした話し方は親しみやすさや、語尾が伸びる言葉についてはかわいいと感じるという意見も多く見られます。
濁音については、語尾に「じー」と付く方言が代表的で、これは「~だね」「~ですよね」という意味を表します。

また、「がや」という方言も多く使われ、これについては語尾の音が上がる場合と下がる場合で変わります。
語尾が下がる場合は疑問系となる場合が多く、標準語のアクセントとは逆の語尾となるのも特徴的です。

言葉のイントネーションについては、関東に近いイントネーションの言葉も多くありますが、一方で語尾を伸ばす離し方と合わさって、大きく言葉に抑揚を付けて話しているように感じられるものも多くあります。

イントネーションについては、金沢出身の若い世代でもまだ話し方に残っていることが多くあり、こうしたイントネーションを聞いた県外の方から「かわいい」と感じられる場面も少なくありません。
女性と男性で語尾が変わることもあり、女性の場合には「ね」で終わり、男性の場合は「や」で終わる言葉というのがあります。

たとえば「~ぞいね」という言葉は「~だね」という言葉の女性型方言です。
これを男性が言うときには「~ぞいや」という言い方になります。

変わった方言やおもしろい方言など、いろいろな金沢の方言をご紹介します。

金沢の方言(金沢弁)の種類

石川県内には金沢弁以外にも、能登弁、加賀弁、白峰弁といった方言があります。
このうち加賀弁と呼ばれる方言は、今回解説している金沢弁を含む北加賀弁があるほか、中加賀方言という石川県小松市を中心とする方言、加賀市を中心とする南加賀方言とがあります。

能登弁は旧能登国といわれる石川県北部を中心としており、白峰弁は白山市旧白峰村を中心とする方言です。

<下に続く>

石川県民がよく使う金沢弁の定番フレーズ14選

石川県民がよく使う金沢弁の定番フレーズ ①:~しまっし

「~しまっし」という言い方は、金沢で使われる様々な方言の中でも非常にポピュラーな表現です。
金沢の方言の中で、他の方言は知らなかったとしても、これだけは知っているという方も多い方言です。

「~しなさいよ」という意味です。
たとえば、お料理を出されたときに「さあ、食べなっし」というような使い方をします。

他にも「がんばりまっし」というポピュラーな使い方、つまり「頑張りなさい、頑張ってね」という言い方もあり、若い世代の間でも使われている方言です。

石川県民がよく使う金沢弁の定番フレーズ②:あんやとね

「あんやと」や「あんやとね~」という言葉を聞くことがあります。
金沢で聞くことがあるこれらの言葉は、「ありがとう」の意味です。

「じ」であったり「が」などといった濁音が目立つといわれる金沢方言ですが、その中で「あんやと」は濁音をひとつも含まないため、より柔らかく優しげな印象を与えます。

こうした方言でお礼を言われると、かわいいと感じる方も多いでしょう。

石川県民がよく使う金沢弁の定番フレーズ③:なーん、なーんも

「なんも」という方言は、金沢や石川といった方言を持つ地域以外、たとえば北海道などでも聞かれることがある方言です。
多くの場合「なんでもないよ」「大したことではないよ」という意味になるでしょう。

しかしながら、金沢の方が「なんも」と言った場合には、「いやー…」というように、強い意味でない否定を意味します。

イエスノーを明確にしないときや、はっきりとした答え方ができないときに使います。
「別に」という標準語に意味が近い言い回しです。

石川県民がよく使う金沢弁の定番フレーズ④:えんじょもん

「えんじょもん」という方言も標準語ではまず聞かない表現です。「もん」は、「者」を意味しており、「えんじょ」というのは「遠所」だと言われています。
そのため、金沢弁で「えんじょもん」といった場合には「遠所者」ということになり、標準語で言うところの「よそ者」といった意味になります。

金沢は観光旅行客を大切にする土地であるため、客として訪れた場合に言われることはあまりないでしょう。
ただ、遠方や関わりの薄い土地から訪れた人は「えんじょもん」にあたるということになるのです。

石川県民がよく使う金沢弁の定番フレーズ⑤:おんぼらーと・いんぎらーと

金沢以外ではまず馴染みがないであろう、「おんぼらーと」という方言と「いんぎらーと」というふたつの方言には、いずれも「ゆったり・ゆっくりと」という意味があります。
どちらもほとんど意味が同じではないかと思われがちなのですが、実はこの2つにはニュアンスの違いがあります。

「いんぎらーと」は、ゆっくりできる空間や場所のことを意味し、「おんぼらーと」は、気持ちを楽にして、という意味を含んでいます。

石川県民がよく使う金沢弁の定番フレーズ⑥:いじっかしい

「いじっかしい」という金沢方言は、不快感を表す方言です。
「ウザい」とか、「うっとうしい」といった意味になります。

広い意味で不快感を表す言葉なので、使いやすいことから幅広い年齢層の方が使う方言です。
「いじっかしい」という言い方は比較的若い世代の間での使われ方で、「いじくらしい」がもともとの方言であることから高年齢層の方が使っているなど、若干言い方に違いがあります。

石川県民がよく使う金沢弁の定番フレーズ ⑦:おいでる・おいでます

山口県にも「おいでませ」という方言があり、こちらは「いらっしゃいませ」という意味です。
金沢方言の言葉で「おいでます」といったときの意味、もしくは、「おいでる」といった場合には、「いらっしゃる」という敬語表現になります。

丁寧な言い方で「いるよ」という言い方ですから、たとえば来客に対して使ったり、商談などの待ち合わせの場面でも使われる表現です。

石川県民がよく使う金沢弁の定番フレーズ ⑧:がんこ・がんこな

「頑固(がんこ)」というのは、辞書的な意味では、頭や考え方が固いことを意味しますが、金沢方言の「がんこ」はこれと同じに考えると間違いということになります。
この場合、「すごく」「とっても」といった意味になり、「がんこむかつく!」であったり、「それはがんこな!」、それはすごいな、というような使い方をします。

初めて聞いたときにはまったく理解の外になってしまいますよね。

石川県民がよく使う金沢弁の定番フレーズ ⑨:ながいこって

金沢方言である「ながいこって」というものも旅行者などが耳にすることがあるでしょう。
この方言は「おひさしぶりですね」といった意味がある金沢方言です。

「ながい」という言葉が入っていますが、これは何が長いのかというと、自分たちが「長いあいだ会えなかったですね」というような期間の意味と考えられます。
金沢に以前訪れたことがある方で、そのときに利用した旅館・ホテルや飲食店の方などから「ながいこって」と言われたのなら、その方に覚えていてもらえたということですね。

石川県民がよく使う金沢弁の定番フレーズ⑩:お静かに

金沢は旅行で訪れた際には、旅館から外出して街歩きをしたりすることがあるでしょう。
小京都とも言われる歴史ある町並みは何度も旅館から外出しても楽しめるものです。

このときに、旅館の方などから「お静かに」と言われることがあるかもしれません。
これは「うるさいから静かにして」という意味ではないので、驚かないでください。

「お気をつけて」という意味です。
帰り道が騒々しくないように、静かに帰ってこれますように、という心配しての意味になります。

石川県民がよく使う金沢弁の定番フレーズ⑪:~あそばせ

「~あそばせ」というのも、金沢という土地以外にも、花街を持っていた地域や京都では比較的多く耳にする方言であるといえます。
金沢での挨拶において多く耳にする表現です。

「おいであそばせ」「ごめんあそばせ」といったような表現で使われるケースがよく知られています。
「おいであそばせ」といった場合には「お越しください」の意味で、「またおいであそばせ」というような使い方、「ごめんあそばせ」は「ごめんください」という意味で使用されます。

石川県民がよく使う金沢弁の定番フレーズ⑫:きんかんなまなま

標準語圏の方はもとより、石川県外ではほとんど通じない言葉の代表格が、この「きんかんなまなま」です。
現在では若い世代では使われることが少なく、高齢の方の間でわずかに残る方言です。

意味としては、道路がつるつるである、路面凍結している、という意味です。
冬の金沢は日本海側であることから雪が多く、路面の雪が踏み固められて滑りやすくなることが多いため、こうした状況を指す言葉です。

石川県民がよく使う金沢弁の定番フレーズ ⑬:かたがる

石川県在住の方や金沢出身である方が、これを金沢方言と知らずに日常的に使ってしまう言葉のひとつが、「かたがる」です。
「かたがる」という言葉は、「傾く」という意味です。

机や家具、壁にかけた絵や掛け軸などのものが傾いている、ずれているようなときに使う表現です。

石川県民がよく使う金沢弁の定番フレーズ⑭:しょもない

音感からは「しょうがない」「どうしようもない」というような意味にも思えるのが「しょもない」という金沢方言です。
これは先に挙げたような標準語とはまったく異なった意味であり、「味気がない」という意味です。

この言葉は「塩もない」ということからきているとされます。
似ている言葉として、「あいそない」という言葉があり、こちらは「愛想がない」という言葉から、「物足りない」という意味です。

<下に続く>

石川県民が思わず使っちゃう金沢弁の面白フレーズ5選!

金沢弁の面白フレーズ①:あたる

「あたる」というのは、標準語では基本的にくじにあたるとか、宝くじに当選するなどの用法で使われます。
ということは、「宝くじあたった!」といえば、普通は宝くじが当選したという意味になるわけですが、金沢弁では「あたった」というのは「もらった」という意味になります。

そのため、「あたった宝くじ、はずれてた」という標準語では混乱しそうなセリフもありうるということです。
金沢でこのように「あたる」という言葉を聞いても、驚かないようにしましょう。

金沢弁の面白フレーズ②:はんげしい

「はんげしい!」というのは、「激しい」という言葉ではなく、「悔しい」という意味の金沢方言です。
「はんげしい」という言葉は「歯がゆい」という言葉が変形したものと言われ、「はげー」や、「はがい」などと発音されることもあります。

もともとは「はがいしい」という言葉で、「はんげしい」はやや若者言葉で、くだけた言い方ともいえます。
標準語に置き換えることがすぐにできない言葉なので、初めて金沢で聞くと驚いてしまう言葉であるといえるでしょう。

金沢弁の面白フレーズ③:きのどくな

一般に「気の毒」といえば、標準語で「かわいそう」という意味です。
なにかかわいそうな事態の場面で言われるのであれば、そういうものかなと思ってしまいそうですよね。

しかし、「きのどくな」と金沢弁で言われた場合には、これが「ありがとう」という意味になります。
何かをしてもらったり、何かものを受け取ったりしたときに使われることが多い表現です。

人に何かをしてあげて「きのどくなー」と言われたら、哀れに思われているのではなく、感謝されているんだ!と思うようにしましょう。

金沢弁の面白フレーズ④:どんながや

「どんながやいねー」という言い方もされることがあるのが「どんながや」という金沢方言です。
これは特に若い人の間でよく使われる表現であり、日常会話の中でも聞く機会が多い方言です。

この言葉は「どういうこと?」「どういうことだい?」という意味です。
相手を問いただす強い口調で使われることもありますが、親しい間柄の人同士の会話でも使われることが多い言葉です。

金沢弁の面白フレーズ⑤:がや

「がや」という語尾は、金沢方言でよく登場するものです。
「しとるがや」は「しているよ」という意味で、「しとるがやろ」は、「しているのだろう」というような意味になります。

金沢を含む加賀地方で多く使われる方言であることから、「加賀がやがや」などと言われることもあります。
この語尾は、「がんや」「がん」などと変化して使われることもあります。

<下に続く>

【番外編】金沢弁で言われたい!グッとくる告白フレーズ5選

金沢弁で言われたい!グッとくる告白フレーズ①:つきあってくれんけ?

告白する人

「~け?」という言い方は、金沢方言で「~しませんか?」「~してくれませんか?」という意味です。
告白というドキドキするシーンで、「つきあってくれんけ?」という言葉は、「くれませんか」よりも柔らかい印象を与えることがあります。

ただ、「け」の音は最後少し跳ねるような音となるので、やや強い意思を感じることができます。
これによって、告白された側はグッときてしまう場合が多いでしょう。

男性が言ってももちろんよいですが、女性が言うとさらに柔らかい印象がプラスされるため、よりグッとくることがあるでしょう。

金沢弁で言われたい!グッとくる告白フレーズ②:彼女になれんけ?

上と同じように、「~け?」という言葉での告白として、「彼女になれんけ?」という告白があります。
言葉の選び方の問題もありますが、「うち、彼女になれんけ?」などという言い方になると、「私はあなたの彼女になれませんか?」という、控えめでおしとやかな印象となります。

それに加えて、あなたの彼女になりたい、という強い意思を感じる、男性にとってはかなりグッとくる告白となるでしょう。

金沢弁で言われたい!グッとくる告白フレーズ③:うち、本気やじ。

「うち、本気やじ。」という言葉もあります。
これは「やじ」という語尾が特徴的ですが、「じ」は「です」という意味になります。

そのため、「私、本気ですよ」という意味の金沢方言ということになります。
「遊びや半端な気持ちではないよ」という言い方での告白ですから、「本気で自分のことが好きなんだ」と思える告白となるでしょう。

ちなみに、「中途半端」という言葉は「はんちゃぼ」というので、「うち、本気やじ」だけでなく、「はんちゃぼやない!」というような言葉が付くことも考えられます。

金沢弁で言われたい!グッとくる告白フレーズ④:好きげんちゃ

「げんちゃ」という言葉も、金沢方言の特徴的な語尾です。
「げんちゃ」は「なんです」という意味なので、「好きげんちゃ」と言えば、「好きなんです」という意味になります。

「ちゃ」という音感はとてもかわいらしく、また告白というシーンであることもあわさって、とてもかわいい印象を与えてくれる告白となりそうですね。
ちなみに、「好きげんちゃ」の反対は「嫌いげんちゃ」になります。

金沢弁で言われたい!グッとくる告白フレーズ⑤:あんたをがんこに好いとう

「がんこに」「がんこ」は先ほどご紹介しましたが、「すごく」「とても」という意味で、決して「頑固」ではありません。
もちろん頑固に好きでいてくれても一向に構わないですが、実際の意味は「あなたのことがすごく好きです」という、直球勝負の告白ということになります。

やはりストレートに「がんこに」好きでいてもらえるのが一番グッとくる告白であるかもしれません。

<下に続く>

【番外編】石川県出身の芸能人や金沢で撮影された金沢弁の映画やドラマ

最近ではドラマで方言が用いられることも多くあります。
そのドラマの舞台となっている場所の方言などが取り入れられるわけですが、2011年に放送されていた「HUNTER~その女たち、賞金稼ぎ」というドラマがあります。

「ほんで~」といった語尾を伸ばす金沢方言の話し方、「だらんねぇけ」という、「ばかじゃない?」という言い方も使われています。
その他、2010年に東海テレビで放送された「花嫁のれん」という作品では金沢が舞台のひとつであったため、登場人物の多くが金沢方言を話すシーンが多く放送されます。

<下に続く>

濁音が多くても、どこか「かわいい」金沢方言

金沢方言は濁音が多い、汚い、といったことは、特に金沢方言を日常的に使っている金沢出身・金沢在住者の方が謙遜して言うことがあります。
しかし、こうして実際の金沢方言を見てみると、どこか可愛らしい言い方やイントネーション、表現が多いことがわかります。

金沢を訪れる際などには金沢方言を学んでから訪れると、より金沢の文化や人々への関心も高まり、よりよい旅行になるでしょう。

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