「猫島」と呼ばれる江ノ島ってどんなところ?
神奈川県藤沢市にある江ノ島は、鎌倉の西、相模湾内にあります。
江島神社を中心に千年余り前から栄えた島には、聖天島公園などのパワースポットがあり、東京から日帰りでマリンスポーツを楽しむこともできるので、たくさんの観光客でにぎわいます。
江ノ島、といいますが、陸続きになっていて、江ノ島弁天橋という橋を渡れば、江ノ島まで歩いていくことができます。
海沿いの観光地なので、しらすなどのグルメも人気がありますが、昨今、江ノ島は、「猫島」としても知られます。
実は、もとは、この江ノ島に捨てられてしまった猫たちを、島の方が、地域ネコとして保護して、野良猫を増やさないように活動を始めたのがはじまり。
現在では、湘南の海をのぞむ江ノ島のうつくしい景観もあって、猫とふれあえる島、猫と写真が撮れる島として、猫好きさん、カメラ好きさんがたくさん訪れるようになりました。
たくさんの猫に会える江ノ島へのアクセス方法
江ノ島へは、東京から電車で1時間、車で2時間弱で着くことができます。
電車で行くなら、小田急線、湘南モノレール、江ノ電が便利で、最寄り駅はそれぞれ以下のとおりです。
- 小田急線/片瀬江ノ島駅
- 湘南モノレール/湘南江の島駅
- 江ノ電/江ノ島駅
駅を降りると、南側に海が開けていて、弁天橋を渡れば、そこがもう江ノ島です。
小田急線、江ノ電を利用するなら、周辺の観光にも便利な周遊きっぷやフリーパスがあり、周辺施設の利用料が割引きになるサービスもあるので、購入を検討してみるといいでしょう。
- 江ノ島鎌倉フリーパス(小田急線の希望の駅~藤沢駅の往復切符+小田急線藤沢駅~片瀬江ノ島駅、江ノ電が乗り降り自由)
- 江ノ電1日乗車券のりおりくん(江ノ電が一日乗り降り自由。料金大人600円、小人300円)
車で江ノ島へ向かう場合、国道134号線から江ノ島大橋を渡ります。
国道134号線は、海岸沿いの眺めのよい道路で、ドライブには最高ですが、江ノ島付近は渋滞に巻き込まれることも多く、近隣の駐車場(江ノ島島内と海岸沿いにあります)はいずれも有料です。
時期によっては、電車などの公共交通機関を利用した方がよいでしょう。
公共交通機関には、本数は少ないですが、バスもあります。
江ノ島で出会える猫たちについて!どんなところにいる?
江ノ島で地域ネコとして暮らす猫たち。
人どおりの激しくない江島神社奥津宮周辺やサムエルコッキング苑にいる――、あるいは、人に馴れているので、弁財天仲見世通りやエスカー乗り場で見た――、など、目撃情報もありますが、どんなところにいるか、はっきりとした予想を立てるのはなかなかたいへんです。
というのも、やはり島の中を自由に行き来する猫たちなので、1つの場所に必ずいるわけではないからです。
また、猫たちを見守る地域の方たちは、猫を保護する観点から、地名や位置情報など詳細な場所の公開をしないように呼びかけているので、ここでもあまり詳しい情報を載せることは避けなければいけません。
でも、それでも、江ノ島の猫に会いたい、という皆さんに、「江ノ島の猫に会えるおすすめのスポット」を以下で紹介しますが、ぜひ、江ノ島に暮らす方や猫のペースを考えて、猫との「思いがけない出会い」を、のんびり楽しんでみてください。
一日もあればじゅうぶん歩いて回れる江ノ島なので、こちらがゆっくり猫のペースで散策していれば、きっと猫たちとたくさん素敵な出会いがあるはずです。
江ノ島の猫に会えるおすすめスポット5選!
では、江ノ島の猫に会えるおすすめスポットをみていきましょう。
江ノ島の猫に会えるおすすめスポットには、以下の5スポットがあります。
- 弁財天仲見世通り
- エスカー乗り場入り口
- 江島神社奥津宮周辺
- サムエルコッキング苑
- 聖天島(しょうてんじま)公園
続いて、江ノ島の猫に会えるおすすめスポットを、それぞれ詳しくみていきます。
江ノ島の猫に会えるおすすめスポット①: 弁財天仲見世通り
江ノ島弁天橋を渡って江ノ島に入ると、すぐに目に飛び込んでくるのが青銅の鳥居。
ここが島の入り口に当たりますが、江島神社につながるこの参道が弁財天仲見世通りです。
島の入り口とあって、沿道はたくさんの飲食店やお土産物店が並び、観光客があちらこちらで足を止めて、とてもにぎやかですが、ふと目をやれば、この弁財天仲見世通りで、猫に出会えることがあります。
猫は地域ネコもいれば、島民の方の飼い猫もいて、マナーとして、餌をあげないように呼びかけられているので、決して食べ物は与えないで見守ってあげてくださいね。
江ノ島の猫に会えるおすすめスポット②:エスカー乗り場入り口
江島神社の鳥居前から辺津宮、中津宮を経由して東山の頂上までをつなぐ「江ノ島エスカー」は、上り専用の有料エスカレーター。
長い石段を登らなくても、ラクラク江ノ島の散策ができる観光に便利な乗り物ですが、この「エスカー乗り場入り口」付近にも、猫が現れるという目撃情報が。
いるとき・いないときがあるというので、現れるのは同じ猫さんでしょうか。
ちなみに、江ノ島は、健脚ならばもちろん、エスカーに乗らなくても、辺津宮、中津宮、東山の頂上まで歩いて登ることができます。
江ノ島の猫に会えるおすすめスポット③: 江島神社奥津宮周辺
「江島神社」の三つのお宮(奥津宮、中津宮、辺津宮)の中で、東山のいちばん奥まった場所にある「奥津宮」。
ここは、観光客の多い江ノ島の中にあって、静かで落ち着いた場所なので、喧騒を好まない猫たちが集まります。
奥津宮の隣にある「龍宮(わだつみのみや)」近くや「力石」、「手水社」で猫の目撃情報が。
奥まったところにいる猫たちは、あまり人馴れしていない猫かもしれないので、写真を撮ったり、コミュニケーションを取りたいときは、驚かさないようにそっと近づいてあげてくださいね。
江ノ島の猫に会えるおすすめスポット④:サムエル・コッキング苑
東山頂上にある「サムエル・コッキング苑」は、明治のイギリス人貿易商サムエル・コッキングの名前を冠した植物園。
サムエル・コッキングは、江ノ島の地で、別荘と庭園づくりを楽しみ、多くの熱帯植物を大型の温室で栽培していました。
四季折々の花や植物を鑑賞できる「サムエル・コッキング苑」は、湘南の海を見下ろす「江ノ島シーキャンドル(展望灯台)」が苑内にあり、施設の夜のライトアップも人気があります。
ここ「サムエル・コッキング苑」でも、庭園の植物や花のかげに隠れている猫たちに出会えることがあるそう。
入苑は有料ですが、大人200円とお手ごろなので、季節の花や植物を鑑賞がてら、猫たちを探してみたいですね。
サムエル・コッキング苑
住所:〒251-0036 神奈川県藤沢市江の島2丁目3−28
電話番号:0466-25-3525
営業時間:9:00~20:00 (最終入場 19:30)
定休日:不定休
入場料や利用料:大人1名 200円、小人1名100円
URL:サムエル・コッキング苑
江ノ島の猫に会えるおすすめスポット⑤:聖天島(しょうてんじま)公園
1964年の東京オリンピックで海を埋め立て、陸続きになったので、もとは島だったという「聖天島(しょうてんじま)」。
昔は、お祭りのときに、禊(みそぎ)を行う神聖な場所だったので、「聖天島公園」内に、今も、鎌倉時代の僧・良真上人を祀ったお社があります。
「聖天島公園」は、観光客の多いルートからは逸れるため、人が少なく、比較的静かな場所。
そのため、あまり人通りの多い場所を好まない猫たちがここに集まります。
もしかすると、お社をのぞき込んでいる猫に出会えるかもしれません。
江ノ島のおすすめグルメスポット6選!人気の猫カフェやご当地グルメも!
江ノ島にいる猫は、野外にいる猫だけではありません。
カフェの看板猫や猫カフェの猫たちもいます。
また、海の近い観光地・江ノ島には、訪れたらぜひ食べてみたいご当地グルメも。
江ノ島でおすすめのグルメや猫カフェをまとめてご紹介しましょう。
江ノ島のおすすめグルメスポット、猫カフェには、以下の6選があります。
- カフェーマル
- Gigi(ジジ)カフェ
- 猫喫茶 空陸家・江ノ島店
- LONCAFE(ロンカフェ)湘南江の島本店
- しらす問屋 とびっちょ本店
- 海鮮料理 天海(あまみ)
続いて、江ノ島のおすすめグルメスポット、猫カフェを、それぞれ詳しくみていきます。
江ノ島のおすすめグルメスポット、猫カフェ①:カフェーマル
カフェーマルは、観光地の湘南にあって、ちょっと珍しい隠れ家的なお店。
にぎやかな雰囲気に疲れて、ほっと落ち着きたくなったときに訪ねてほしいカフェです。
お店の外観の緑色の壁からして、どこかノスタルジックな雰囲気ですが、店内や看板、猫のイラストもどこか懐かしく、とってもおしゃれ。
米粉のシフォンケーキなど手作りケーキのほか、軽食セットでライスカレー、ハヤシライスが味わえます。
とてもきれいな看板猫さんがいるのも、猫好きさんにはうれしいポイントです。
カフェーマル
住所:神奈川県藤沢市江の島1-6-5
電話番号:0466-27-7939
営業時間:12:00~19:00
定休日:木曜日
URL:アメブロ
江ノ島のおすすめグルメスポット、猫カフェ②:Gigi(ジジ)カフェ
もうひとつ、路地の奥の穴場的なカフェをご紹介しましょう。
「Gigi(ジジ)カフェ」は、古民家を改装した落ち着いた雰囲気のカフェで、小さなギャラリーを併設しています。
ジジは店主さんの猫ちゃんの名前がもとになっているそうで、お店のたたずまいといい、黒猫のモチーフといい、何となく「魔女の宅急便」を思い出します。
苦めのコーヒーが好きな人は、店名がついたコーヒー「ジジ」を。
ケーキ好きさんには、抹茶のベイクドチーズケーキなど、ケーキセット、お食事には「本日のキッシュ」がおすすめです。
ヨーロッパのアンティーク雑貨や、作家さんのオリジナル雑貨の販売もあり、ちょっとひと息休憩のあとも、店内をゆっくり楽しめます。
Gigi(ジジ)カフェ
住所:神奈川県藤沢市江ノ島1-4-11
電話番号:なし
営業時間:11:30~18:00
定休日:火曜日・水曜日
URL:Gigi
江ノ島のおすすめグルメスポット、猫カフェ③:猫喫茶 空陸家・江ノ島店
「猫喫茶 空陸家・江ノ島店」は、ペットショップに併設された猫カフェ。
新江ノ島水族館の向かいに位置する店舗は、オーシャンビューで眺めがよく、猫と一緒にのんびりくつろげる空間になっています。
利用料金は30分650円 + 消費税からで、ワンドリンク制ですが、コーヒーや紅茶、ジュースのほかにもメニューが充実していて、暑い日には、柚子シトラスティーやマンゴーパッションティーが海辺の気分を盛り上げてくれます。
また、猫のほかにもうさぎやハリネズミがいるので、いろいろな動物とふれあいたいときにもおすすめです。
猫喫茶 空陸・ 江ノ島店
住所:神奈川県藤沢市片瀬海岸3-22-17
電話番号:0466-52-6778
営業時間:平日】11:00~20:00(最終受付 19:30)
【土日祝】10:00~20:00(最終受付 19:30)
定休日:
URL:猫喫茶 空陸家・江ノ島店
江ノ島のおすすめグルメスポット、猫カフェ④: LONCAFE(ロンカフェ)湘南江の島本店
「 LONCAFE(ロンカフェ)」は、日本初のフレンチトースト専門店を名乗り、「濃厚クレームブリュレのフレンチトースト」や「キャラメルとバナナとくるみのフレンチトースト」など、オリジナルのフレンチトーストが味わえるお店です。
湘南江の島本店は、植物園「サムエルコッキング苑」の中にあり、テラスから湘南の海を眺められる絶景が自慢。
人気店のため待ち時間がかかることもありますが、店頭で「メール呼び出しサービス」に登録しておくと、その場にいなくても、順番が来れば知らせてくれます。
LONCAFE(ロンカフェ)湘南江の島本店
住所:神奈川県藤沢市江の島2-3-38 江の島サムエルコッキング苑内
電話番号: 0466-28-3636
営業時間:平日 11:00〜20:00 休日 10:00〜20:00
定休日:不定休
URL: LONCAFE
江ノ島のおすすめグルメスポット、猫カフェ⑤:しらす問屋 とびっちょ本店
江ノ島でおいしいしらす料理といえば、「しらす問屋 とびっちょ本店」です。
その日に獲れた新鮮なしらすにこだわり、釜揚げしらすがたっぷり乗った「釜揚げしらす丼」などを提供しています。
メニューは、「しらすかき揚げ丼」や「釜揚げしらす三食丼」のほか、「しらすのコロッケ」に、「しらすのパン」まであります。
鮮度がよくないとすぐに味が落ちてしまうしらすですが、「とびっちょ」では、地元江ノ島や湘南にこだわり、生しらすをほとんど地元産のものでまかないます。
湘南の海のしらすは、ぜひ江ノ島で味わいたいご当地グルメです。
しらす問屋 とびっちょ本店
住所:神奈川県藤沢市江の島1-6-7
電話番号:0466-23-0041
営業時間:11:00-20:00
定休日:不定休
URL:とびっちょ本店
江ノ島のおすすめグルメスポット、猫カフェ⑥:海鮮料理 天海(あまみ)
観光客でにぎわう弁財天仲見世通りに面する「海鮮料理 天海(あまみ)」は、江ノ島の海の幸をお造りや焼き物、丼などで楽しめるお店。
「生しらす丼」や「海鮮丼」も華やかですが、「サザエのつぼ焼き」や「生しらすの沖漬け」、新鮮な魚の煮つけなど、海鮮料理の多彩なメニューが魅力です。
木目調の店内は広く、落ち着いた雰囲気で、ペット同伴の場合、専用の席があるので、ペットと一緒にお出かけしたいときにも重宝します。
海鮮料理 天海(あまみ)
住所:藤沢市江の島1-4-9
電話番号:0466-27-1060
営業時間:10:00 〜 19:00
定休日:年中無休
URL:海鮮料理 天海
江ノ島には猫と出会える場所以外の観光スポットも魅力的!人気の名所を紹介!
江ノ島には、猫と出会える場所以外にも、観光客を引き付ける観光スポットがたくさんあります。
気まぐれで、いつどこに現れるかわからないのが猫なので、偶然の出会いを楽しみに、江ノ島の観光スポットをゆっくり巡ってみてはいかがでしょうか。
江ノ島の猫と出会える場所以外の観光スポットをみていきましょう。
江ノ島には、以下の観光スポットがあります。
- 江島神社辺津宮(へつみや)
- 江ノ島シーキャンドル(展望灯台)
- 江ノ島岩屋
- 稚児ヶ淵
- 新江ノ島水族館
続いて、江ノ島の観光スポットを、それぞれ詳しくみていきます。
江ノ島の観光スポット①: 江島神社辺津宮(へつみや)
江ノ島のまさに中心である「江島神社」は、須佐之男命(すさのおのみこと)の子である三姉妹の女神を祀る神社で、辺津宮(へつみや)・中津宮(なかつみや)・奥津宮(おくつみや)の3つの社殿を持ちます。
やがて、江島弁財天として信仰を集めるようになり、現在では、水の神さま、富を招く神さま、芸事上達の神さまとして信仰されます。
福岡の宗像大社、広島の厳島神社とともに、「日本三大弁財天」のひとつでもあります。
弁財天は、辺津宮の境内の奉安殿(ほうあんでん)にいらっしゃるので、何か習い事をしている人は、ぜひお参りしておきたいですね。
3つの社殿の中でも、辺津宮は、いちばんお参りしやすい場所にあり、島の玄関口でもあります。
拝殿の前には、巨大な巾着の形をした珍しい賽銭箱があり、お賽銭を入れると音が鳴るそうなので、ぜひ見てみてください。
また、奥津宮には「八方睨みの亀」(拝殿天井)、中津宮には、格天井の花鳥画(拝殿天井)、水琴窟の庭などの見所もあります。
江島神社 辺津宮
住所:神奈川県藤沢市江の島2丁目3番8号
電話番号:0466-22-4020
営業時間:午前8時30分~午後5時
入場料や利用料:境内自由、拝観料別途
URL:江島神社
江ノ島の観光スポット②:江ノ島シーキャンドル(展望灯台)
「江ノ島の猫に会えるおすすめスポット④」で、東山の頂上にある植物園「サムエル・コッキング苑」をご紹介しましたが、その「サムエル・コッキング苑」に、「江ノ島シーキャンドル(展望灯台)」があります。
これは、その名の通り、相模湾を一望する展望塔ですが、天気のいい日には、南に大島、西に富士山、東に三浦半島を望む事ができます。
「江ノ島シーキャンドル(展望灯台)」の利用料は、大人300円ですが、「エスカー」や「サムエル・コッキング苑」とセットになったチケットや、「江の島岩屋」の入場もセットで江ノ島を満喫できる「江ノ島ワンデーパスポートeno=pass」も。
江ノ島で観光施設をたくさん利用する予定なら、料金がお得になるので、購入がおすすめです。
- 江ノ島展望灯台セット券/大人 1名750円小人1名370円 (江の島サムエル・コッキング苑 + 江の島シーキャンドル + 江の島エスカー)
- 江ノ島ワンデーパスポートeno=pass/大人 1名1,000円小人1名500円 (江の島エスカー、江の島サムエル・コッキング、江の島シーキャンドル 、江の島岩屋が1日に何度でも入場・利用可能。店舗優待あり。)
江ノ島シーキャンドル(展望灯台)
住所:〒251-0036 神奈川県藤沢市江の島2丁目3−28
電話番号:0466-25-3525
営業時間:9:00~20:00 (最終入場 19:30)
定休日:不定休
入場料や利用料:大人1名 300円、小人1名150円
URL:江ノ島シーキャンドル
江ノ島の観光スポット③:江ノ島岩屋
波の浸食によってできた洞窟「江ノ島岩屋」は、江の島弁財天信仰の発祥の地とされ、かつて、弘法大師空海もここで修業したといわれる場所です。
岩屋には、第1岩屋、第2岩屋があり、奥行き152メートルの長い第1岩屋は富士山の氷穴につながっているといわれ、もうひとつの第2岩屋は龍神伝説の舞台となっています。
貸し出しされるロウソクを手に、岩屋を進んでいけば、たくさんの石仏や岩壁、昔の俳人の句碑などが暗がりの中に現れ、神秘的な体験を味わえます。
「江ノ島岩屋」は、工事などのため、閉鎖されていることがあるので、訪れる前に、必ずホームページで営業状況を確認しておきましょう。
江ノ島岩屋
住所:〒251-0036 神奈川県藤沢市江の島2丁目6−15
電話番号:0466-22-4141
営業時間:9:00-18:00(季節によって異なります)
定休日:不定休
入場料や利用料:おとな(高校生以上)500円、こども(小・中学生)200円
URL:江ノ島岩屋
江ノ島の観光スポット④:稚児ヶ淵
「稚児ヶ淵」は、江ノ島弁天橋を渡って青銅の鳥居をくぐる辺りを江ノ島の入り口とするなら、入り口からいちばん遠い場所、いちばん奥に位置します。
岩場の海岸が広がっており、晴れた日は富士山を正面に望むことのできる景勝地で、夕日の名所でもあります。
名前の由来は、鎌倉時代の稚児・白菊がここで身投げしたことから、と言われますが、現在は、磯遊びや磯釣りに最適のスポットとなっています。
「稚児ヶ淵」には、遊覧船べんてん丸の乗船場があるので、ここから、江ノ島入り口の江の島弁天橋まで戻ることもできます。
稚児ヶ淵
住所:〒251-0036 神奈川県藤沢市江の島2丁目5−2
江ノ島の観光スポット⑤:新江ノ島水族館
正確には江の島の外、片瀬江ノ島駅近くの海岸に位置する「新江ノ島水族館」は、地元の相模湾や、太平洋、深海などをテーマに魚たちを展示している水族館。
中でも、「クラゲファンタジーホール」は、常時約14種類のクラゲを展示する幻想的な癒しの空間として人気があります。
魚のほかにも、ペンギン、アザラシ、カワウソ、カピバラ、ウミガメなどを飼育。
土日祝日には、イルカショーも開催されます。
新江ノ島水族館
住所:藤沢市片瀬海岸2丁目19-1
電話番号:0466-29-9960
営業時間:3月-11月 9:00-17:00、12月-2月 10:00-17:00 ※時期により変動
定休日:年中無休 ※施設点検等臨時休館有り
入場料や利用料:一般2,400円、高校生1,500円、中学生・小学生1,000円、幼児(3歳以上)600円
URL:新江ノ島水族館
江ノ島の猫が激減中?
「猫島」として人気の江ノ島ですが、実際に行ってみたら、思ったより猫に出会わなかった、猫の数が減ってる?という声もあります。
それには、江ノ島が「猫島」として有名になり、メディアなどでたくさん報道されるようになってしまったがための不幸な事件が関係しているようです。
江ノ島の猫に起きた事件
2012年、日本全国をサイバー犯罪事件が騒がせました。
パソコン遠隔操作事件、遠隔操作ウイルス事件などと呼ばれますが、これは、犯人が、他人のパソコンを乗っ取って遠隔操作し、知らないうちに乗っ取られた人が殺人予告などをさせられてしまうというもの。
この事件で無実の人が逮捕される事態にまで至りましたが、このとき、江ノ島の猫もこの事件に巻き込まれてしまいました。
犯人が江ノ島の猫の首輪に、事件解決のヒントになるSDカードを仕込んだと言い、実際に一匹の猫の首輪からSDカードが発見されたのです。
SDカードをつけられたのは、人懐っこい猫だったそうで、それだけでも猫には迷惑だったに違いないのですが、これ以降、メディアなどの報道で、江ノ島に猫がたくさんいることが知られるようになり、一部の心ない人たちが、夜中に猫を連れ去ったり、虐待する事件が起きてしまいました。
島の方によると、誘拐などにより、江ノ島の猫の数は激減してしまったとのこと。
地域ネコとして保護され、人間と共生してきた江ノ島の猫たちは、人間に過度の警戒心を持たず、そのために数が激減したのではないかということで、ほんとうにかなしい事件というほかありません。
江ノ島の猫へのマナーについて!
- ごはんをあげない
- 猫の住処(すみか)をSNSなどに公開しない
- 猫を勝手に連れて行かない
江の島の猫とふれあうとき、覚えておきたいのは、猫たちは、江ノ島の地域ネコだということです。
地域ネコとは、野良猫の殺処分を防ぎ、その場所で人と猫が共生していけるように、その地域の人たちが地域で保護している猫のこと。
避妊手術を施して頭数の管理をする一方、地域全体で猫たちを見守り、餌を与えたり、必要な場合には、獣医の診療を受けさせたりもします。
江ノ島の猫たちは、地域で飼われている猫で、野良猫ではありません。
なので、観光客が猫にごはんをあげることは禁止されています。
また、猫の住処をSNSなどで詳しく公開してしまうと、猫にいたずらをする人、江ノ島に猫を捨てに行こうと思う人が現れる可能性があるので、詳細な場所は公開しないように呼びかけられています。
逆に、猫がいくら飼いたくなっても、勝手に猫を連れて帰ってはいけません。
地域で飼っている猫なので、島の方が心配してしまいます。
- 猫のペースに合わせる
最後にもうひとつ、江ノ島の猫とふれあうときのマナーを。
猫好きさんはおわかりだと思いますが、猫は気まぐれでマイペースな生き物。
なので、江ノ島で猫とふれあうときは、ぜひ猫のペースに合わせてあげてください。
警戒心の強い猫や人間を怖がっている猫には、無理にさわったりせず、そっと見守ってあげてくださいね。
江ノ島の猫募金に協力しよう!
江ノ島を歩いていると、「江の島猫募金」の募金箱に出くわすことがあります。
そこには、次のように書かれています。
「皆様が目にする江ノ島の猫は、すべて島外より持ち込まれた捨て猫です。
これ以上不幸な猫が増えないように、避妊手術、治療、薬などのため、募金をお願いします。」
江の島がこれからも、「猫の楽園」、「猫島」であるために、もし可能なら、ぜひ募金をお願いします。
江ノ島では猫以外の動物とも出会える!
「江ノ島のおすすめグルメスポット②」で、猫カフェとして紹介した「猫喫茶 空陸家・江ノ島店」は、ペットショップが運営する猫カフェですが、うさぎカフェ、ハリネズミカフェ、ドッグカフェも併設しています。
新江ノ島水族館の目の前にあるおしゃれで開放的な店舗は、店内でエリアがわかれていて、猫のほかにも、うさぎやハリネズミ、犬のエリアがあります。
元気いっぱいの犬や、うさぎの兄弟、つぶらな瞳で好奇心旺盛なハリネズミたちが出迎えてくれますよ。
ふれあいの際に注意事項がある動物たちは、店員さんが説明してくれるので、指示に従ってやさしく遊んであげてくださいね。
海を見ながら動物たちとのんびりした時間を過ごせます。
利用料金は30分650円(税別)からで、ワンドリンク制、時間内はエリアの行き来が自由です。
ドリンクも、コーヒー、紅茶のほか、フレッシュジュースやスムージーと充実しているので、ぜひ気軽に利用してみたいお店です。
猫喫茶 空陸・ 江ノ島店
住所:神奈川県藤沢市片瀬海岸3-22-17
電話番号:0466-52-6778
営業時間:平日】11:00~20:00(最終受付 19:30)
【土日祝】10:00~20:00(最終受付 19:30)
定休日:不定休
URL:猫喫茶 空陸家・江ノ島店
江ノ島の猫に会いに行こう!おすすめ観光名所や癒しの猫カフェも紹介のまとめ
湘南の海をのぞむ江ノ島に暮らす猫たち。
もともとは島の方が地域ネコとして保護し始めたのがはじまりで、猫好きさん・カメラ好きさん注目のスポットとなりました。
最近は、残念ながら、江ノ島で出会える猫の数が減ったという話もありますが、猫がのんびりくつろいでいるさまは、それだけでほのぼのとして、心が癒されますよね。
猫がこれからも安心して暮らしていけるように、地域の方だけでなく、島を訪れる私たちも江ノ島と猫たちを大切にして、猫のほかにも、猫カフェやおいしいグルメ、観光スポットと見どころ満載の「猫島」・江ノ島を楽しみましょう。