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2019/05/09

わっぱ飯ってどこの料理?新潟?福島?歴史や違い、おすすめのお店

みなさんは“わっぱ飯”という料理の名前を聞いたことがありますか?
おいしいご飯に郷土の野菜や魚介がどっさりと乗った、ぜいたくなご当地グルメです。

「私の出身地はわっぱ飯で有名だった!」という方もいらっしゃると思います。
実は、わっぱ飯が名物料理として知られているのは一か所ではないんです!

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わっぱ飯はどんな食べ物?

わっぱ飯は、東日本の各地で食べることができる郷土料理の一種です。
この料理が生まれたのは昭和のころですが、新潟でも福島でも郷土料理として多くの人に愛されています。

「わっぱ」とは、木の板でつくられた円筒形のお弁当箱のこと。
保湿性や抗菌性にすぐれているわっぱは近年海外でも注目され、東北地方でつくられる「曲げわっぱ」はヨーロッパなどでも高い価格で売られています。

このわっぱを使ったのが「わっぱ飯」。
わっぱの中にごはんや魚、野菜をぎゅっと詰め込み、それを蒸して提供するお弁当のようなものです。

地域によって盛りつけられる具材やお米の種類が異なり、地域の特色が色濃く反映される料理でもあります。
東日本の中でも特にわっぱ飯で有名なのが、新潟県と福島県です。

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新潟?福島?わっぱ飯の歴史とは?

新潟でわっぱ飯がつくられるようになったのは昭和27年。
新潟市の中心部・古町にある飲食店「田舎家」で生み出されました。

当時の田舎家店主が発案したわっぱ飯は、美食家としても名高い芸術家・北大路魯山人の意見協力のもとに完成しました。
日本の食の歴史に大きな影響を残した北大路魯山人のお墨付きということもあり、新潟を訪れるグルメ好きに好評の伝統料理となりました。

一方、福島のわっぱ飯は会津にあるお店「田季野」の店主がつくったのが元祖といわれています。
昭和45年に田季野の店主がわっぱに出会い、わっぱを生かした料理を提供したいと考え出したのが始まりだそう。

福島の中でも特にわっぱ飯が有名なのが会津地方です。
「わっぱ」は、この地域では「めっぱ」といわれることもあり、めっぱ飯の名前で提供しているお店もあります。

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新潟と福島会津のわっぱ飯の違いとは?

たくさんの魚

新潟のわっぱ飯の特徴は、鮭などの魚介類を具材としたものが多いところ。
元祖である田舎家で初めに提供されたわっぱ飯は、新潟のおいしいお米に鮭を乗せたシンプルなものだったといいます。

現在は、各店が趣向を凝らして様々なわっぱ飯をつくっていますが、鮭にイクラをたっぷりと乗せたわっぱ飯や、新潟で多く水揚げされる南蛮エビを使ったわっぱ飯など、海の幸が楽しめるメニューが多いようです。
お米は新潟県産のコシヒカリをこだわって使っているお店も多いんですよ。

福島で食べられるわっぱ飯は、魚介よりも山菜やきのこなどの山の幸を使ったものが多くみられます。
ゼンマイや季節の野菜が盛りつけられたわっぱ飯は、素朴ながらもぜいたくな雰囲気です。

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【新潟】おいしいわっぱ飯のお店5選!

雪国の風景

では、新潟でわっぱ飯が食べられるお店をみていきましょう。
新潟でわっぱ飯が食べられるお店には、以下のお店があります。

  1. 田舎家(いなかや)
  2. きやり 新潟店
  3. 赤とんぼ
  4. 割烹・お食事処 やまぼうし
  5. 越後の蔵 和心づくし あさひ山

続いて、新潟でわっぱ飯が食べられるお店を、それぞれ詳しくみていきます。

田舎家

新潟でわっぱ飯を食べるなら、まずはその発祥地である田舎家で元祖のわっぱ飯をいただきましょう。
田舎家の本店は新潟の中心部・古町(ふるまち)にあります。

こちらのお店には数種類のわっぱ飯が用意されています。
季節限定のメニューもあり、年に数回訪れる人も少なくありません。

どれを食べようか迷ってしまう人におすすめなのが、一番人気の「鮭親子わっぱ」。
新潟県の北にある鮭の名産地・村上市から直送されたサケの切り身に、つやつやのイクラがたっぷりと乗った、「これぞわっぱ飯!」という一品です。

魚卵が苦手、という人にはイクラの乗っていない「鮭わっぱ」もおすすめです。
「鮭わっぱ」は田舎家の生み出したわっぱ飯の中でも一番古いもので、元祖のお味といえます。

田舎家
住所:新潟県新潟市中央区古町通九番町1457
電話番号:025-223-1266
営業時間:月~土、祝前日: 11:30~14:30 17:00~22:30 (料理L.O. 22:00 ドリンクL.O. 22:00) 日、祝日: 11:30~14:30 17:00~21:30 (料理L.O. 21:00 ドリンクL.O. 21:00)
定休日:12/31、1/1
URL:田舎家

きやり 新潟店

気軽にわっぱ飯を食べてみたい!という人には、新潟駅の駅ビル(CoCoLo)内に店舗を構えるきやりをおすすめします。
きやりは東京にも店舗があるそば店ですが、新潟のきやりには新潟名物がそろっているんです。

「親子わっぱセット」は小さめのわっぱ飯に、新潟の郷土料理・のっぺい汁や新鮮なお刺身のついたお得なセット。
新潟名物が一度にいくつも味わえるので、県外からの旅行者に高い人気があります。

ほかにも、県内産のそば粉を使った風味抜群のそばや、新潟のローカルグルメである”たれかつ丼”を食べることができます。
駅直結の駅ビル内にあるため、アクセスしやすいのもありがたいですね。

きやり 新潟店
住所:新潟県新潟市中央区花園1-1-21 CoCoLo南館3F
電話番号:050-3476-2691
営業時間:11:00~22:00(L.O.21:00、ドリンクL.O.21:00)
定休日:なし
URL:きやり 新潟店

赤とんぼ

赤とんぼは、新潟の名物がとりそろう観光施設“新潟ふるさと村”内に店舗を構えるお食事処です。
観光客向けの施設とあって、新潟ならではのグルメや名産品がふんだんに用意されています。

「うまさぎっしり わっぱ飯御膳」は、海老やカニの乗った具沢山のわっぱ飯と、新潟・中越地方の名物である“へぎそば”がセットになったお得なメニュー。
小鉢やみそ汁もついて、満足度抜群です。

ほかにも、季節の魚を使ったお刺身の御膳や、たれかつ丼の御膳などがあります。
いろいろあって、迷ってしまいそうですね!

新潟ふるさと村内には鮮魚や新潟銘菓が買えるコーナーもありますので、食事の後にはショッピングも楽しますよ。

赤とんぼ
住所:新潟県新潟市西区山田2307 新潟ふるさと村・バザール館 2F
電話番号:025-230-3000
営業時間:[月~金] 11:00~16:00 [土・日・祝] 10:30~17:00
定休日:なし
URL:赤とんぼ(食べログ)

割烹・お食事処 やまぼうし

霊験あらたかな神社として全国的に有名な弥彦神社。
新潟へ観光に訪れた人は足を延ばすことも多いと思いますが、JR弥彦駅の近くにもおいしいわっぱ飯を楽しめるお店があります。

割烹・お食事処 やまぼうしは、弥彦駅から徒歩数分のところにある、あじのあるお食事処。
素朴な店構えながらも、ハイレベルな料理をいただくことができます。

数種類のわっぱ飯が用意されていますが、ぜひ食べていただきたいのが晩秋から冬の間に提供される限定メニュー「のど黒わっぱ飯」!
高級魚として名をはせるのどぐろは、新潟の名産品です。

柔らかな白身とご飯から漂う香りが何ともいえない美味しさ。
このわっぱ飯を一度食べてしまったら、きっと弥彦にもう一度訪れたくなってしまうでしょう。

割烹・お食事処 やまぼうし
住所:新潟県西蒲原郡弥彦村大字弥彦1041-9
電話番号:0256-94-2470
営業時間:11:30~14:00、17:00~22:00
定休日:火曜
URL:割烹・お食事処 やまぼうし(弥彦観光協会)

越後の蔵 和心づくし あさひ山

夏の花火でも有名な長岡市へ遊びに行かれる方へご紹介したいのが越後の蔵 和心づくし あさひ山というお店。
JR長岡駅の駅ビル内にある居酒屋です。

「ただの駅ビルの飲み屋」と思うなかれ!
非常にレベルの高い食事とお酒が楽しめるお店として、地元の人にも高い人気を誇るお店なんです。

提供されるわっぱ飯は、「鮭わっぱ飯」や「鮭親子わっぱ飯」など。
季節に応じて具材の変わる「季節代わりのわっぱ飯膳」もあります。

鮭わっぱ飯にてんぷらやお造りがセットになった「あさひ山御膳」は、旬の素材を使った料理とわっぱ飯が楽しめる人気セット。
新潟の食を余すところなく味わえる御膳です。

じつは、こちらのお店は「朝日山」などの日本酒で知られる酒蔵の直営店。
そのため、おいしい料理だけでなく、新潟グルメにぴったりのおいしい日本酒も味わうことができます。

越後の蔵 和心づくし あさひ山
住所:新潟県長岡市城内町1-611-1長岡駅ビルCoCoLo1F
電話番号:0258-36-1377
営業時間:11:00~22:00(L.O.21:00)
定休日:なし
URL:越後の蔵 和心づくし あさひ山(朝日商事株式会社ウェブサイト)

<下に続く>

【福島】おいしいわっぱ飯のお店5選!

では、福島でわっぱ飯を食べられるお店をみていきましょう。
福島でわっぱ飯を食べられるお店には、以下のお店があります。

  1. 田季野
  2. 田事
  3. 籠太
  4. 益元
  5. あだたら亭

続いて、福島でわっぱ飯を食べられるお店を、それぞれ詳しくみていきます。

田季野

福島県でわっぱ飯を食べるならば、やっぱり元祖のお店は外せませんよね!
会津にある割烹料理屋田季野(たきの)です。

田季野のメニューは、わっぱを「輪箱」と表記しています。
10種類近いわっぱ飯の中から選ぶことができるので、グループで訪れて別々のメニューを選ぶのも楽しいでしょう。

スタンダードな「鮭輪箱」のほかにも、「ぜんまい輪箱」や「きのこ輪箱」など、山の幸がおいしいわっぱ飯もそろっています。
「けっとばし輪箱飯」という面白い名前のわっぱ飯は、ご飯の上に会津名物の“けとばし”(馬肉)の煮物がのった、郷土色あふれる一品です。

会津のそばと5種類の具材の乗った「五種輪箱」がセットになった「会津物語」というセットメニューもおすすめですよ。

田季野
住所:福島県会津若松市栄町5-31
電話番号:0242-25-0808
営業時間:11:00~20:00(L.O.)
定休日:無休
URL:田季野

田事

同じ会津にある旅館田事でも、おいしいわっぱ飯をいただくことができます。
福島の誇る名城・鶴ヶ城からは車で10分もかからないところにありますので、観光の後に寄るのもよいでしょう。

こちらではわっぱ飯を「めっぱめし」の名前で提供しています。
一年を通じて食べられるのは「白魚(しらす)」、「鮭」、「鮭といくら(親子)」、「ぜんまい」、「うなぎ」の5種類です。

これに加え、季節の食材を使用しためっぱめしが登場します。
春には「山菜」、夏には「枝豆」、秋には「きのこ」、冬には「かに」といった具合です。

夏限定の「枝豆せいろわっぱめし」は、枝豆の明るい緑がわっぱに映え、思わず写真を撮りたくなる一品。
ほかのお店ではなかなか食べることのできないわっぱ飯でもあります。

田事
住所:福島県会津若松市城北町5-15
電話番号:0242-24-7500
営業時間:昼 11:30~14:00(13:45L.O.) 、夜 17:30~21:00(20:30L.O.)
定休日:不定休
URL:田事

籠太

籠太(かごた)は会津にある人気の居酒屋。
週末になると大変込み合うため、予約してから訪れるのがおすすめです。

籠太では、会津若松や福島の郷土料理を数多く提供しています。
その中にあるのが、「せいろ飯」の名前で提供されているわっぱ飯です。

地元の食材にこだわり、お米は新鶴村(現・会津美里町)で収穫された有機栽培米を使用しています。
つやつやのご飯の上に載せられるのは、味わい深い地鶏の照り焼きと季節の野菜です。

価格は670円と、とってもリーズナブル!
せっかく会津を訪れたのならば、ぜひ他の郷土料理とあわせてご賞味ください。

「蹴飛ばし」(馬肉の刺身)や「ホウ葉焼き」(朴の木の葉にネギ味噌と地鶏を乗せて焼き上げた料理)など、なかなか食べられない渾身の料理が待っています。

籠太
住所:福島県会津若松市栄町8-49
電話番号:0242 - 32 - 5380
営業時間:17:00~23:00
定休日:日曜のみ不定休(要確認)
URL:籠太

益元

福島でわっぱ飯が食べられるのは、会津だけではありません!
益元(ますげん)は郡山市にある雰囲気の良い居酒屋です。

益元のわっぱ飯は、「鮭といくら」と「鮭と梅」の二種類。
「鮭と梅」のわっぱ飯は梅の酸っぱさがさわやかで、暑い夏でも食が進みます。

他にも海鮮丼や釜めし丼など、ご飯メニューが充実しているのも、益元のよいところ。
グループで訪れても、それぞれが好みの一品を選ぶことができます。

店内には、一人でふらりと寄っても居心地が良いカウンター席があります。
もちろん大人数での宴会も受け付けており、さまざまなシーンで使い勝手のいいお店です。

益元
住所:福島県郡山市桑野4-8-10
電話番号:024-922-9011
営業時間:月、水~金、祝前日…11:30~14:30 (料理L.O. 14:30 ドリンクL.O. 14:30) 17:00~23:00 (料理L.O. 22:30 ドリンクL.O. 22:30)/土… 11:30~14:30 (料理L.O. 14:30 ドリンクL.O. 14:30) 17:00~23:00 (料理L.O. 22:00 ドリンクL.O. 22:30)/日、祝日… 11:30~14:30 (料理L.O. 14:30 ドリンクL.O. 14:30) 17:00~22:30 (料理L.O. 22:00 ドリンクL.O. 22:00)
定休日:毎週火曜、毎月1日・15日のランチ営業
URL:益元

あだたら亭

最後にご紹介するあだたら亭は、東北自動車道の安達太良サービスエリア(下り線)内にあるお食事処です。
高速道路のサービスエリアということを忘れてしまいそうなほど小ぎれいにまとまった店内では、落ち着いておいしい料理を楽しむことができます。

こちらのわっぱ飯は「伊達鶏五目」や「みそ焼き牛タン」、「うなぎ」など。
それぞれ、うどんやそばとのセットや、豚汁とのセットにできるので、男性でも十分におなか一杯になれるはずです。

季節によっては限定のわっぱ飯が提供されることもあります。
首都圏から東北方面へのドライブの際はぜひ訪れてみましょう。

あだたら亭
住所:福島県本宮市本宮字平井228 安達太良サービスエリア下り線内
電話番号:0243-33-1250
営業時間:7:00~21:00
定休日:無休
URL:あだたら亭(食べログ)

<下に続く>

旅のお供に!わっぱ飯の駅弁も人気!

旅先の食事処で味わう郷土料理はなによりの思い出になりますが、あえて駅弁で郷土料理を味わうのも、旅情を感じられますよね。
今回ご紹介したわっぱ飯も、駅弁として販売されていることがあるんです。

首都圏の鉄道駅では五目わっぱ飯という駅弁が販売されています。
ご飯の上にたくさんの種類の具材が乗ったお弁当で、わっぱ飯の雰囲気を味わうことができます。

山形県の米沢駅では米沢牛わっぱ飯を購入できます。
牛肉がたっぷりと乗った駅弁は、食べ応え抜群の一品です。

名古屋駅ではコーチンわっぱめしという駅弁にお目にかかれます。
鶏肉のしぐれ煮や山菜がのった、これまた具沢山な評価の高いお弁当です。

以上のように、わっぱ飯の本場以外でも「わっぱ飯」の名のついた駅弁が存在します。
わっぱ飯の人気がうかがえますね。

<下に続く>

わっぱ飯ってどこの料理?新潟?福島?歴史や違い、おすすめのお店のまとめ

ご飯の上にどさっと具材の乗ったわっぱ飯は、本来は素朴な料理。
時代とともに具材に工夫が施され、今ではさまざまなわっぱ飯を各地で食べることができるようになりました。

木でできたぬくもりのあるわっぱに盛りつけられているだけでも、ご飯は一層美味しそうに見えますよね。
わっぱ飯の有名な地域を訪れた際には、ぜひご当地のわっぱ飯を探して食べてみましょう!

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