観光名所たくさんのイスタンブールってどんなところ?
トルコ最大の都市イスタンブール。
ボスポラス海峡を挟んで、アジア側とヨーロッパ側にわかれ、2つの大陸を結びます。
東西交易や軍事上の重要拠点として、過去に、ローマ帝国、ビザンツ帝国(東ローマ帝国)、オスマン帝国といった大国の首都になりました。
街の起源は紀元前7世紀、ギリシャの都市国家の植民都市として栄えたのち、スパルタやアテネ、マケドニアと支配者を変え、4世紀には、ローマ帝国皇帝コンスタンティウスにより、ローマ帝国の首都に。
支配者が変わるごとに、都市の名前も、ビザンティオン、ビザンティウム、コンスタンティノポリス(コンスタンティノープル)と変化します。
ローマ帝国の東西分裂後は、ビザンツ帝国(東ローマ帝国)の首都として発展。
十字軍遠征により、占拠され、やがてビザンツ帝国が滅びるまで、およそ千年にわたって栄えました。
街の名称がイスタンブールとなるのは、ビザンツ帝国を滅亡させたオスマン帝国が、新首都と定めてから。
荒廃していた街は、帝国各地から移民を呼び寄せて復興され、ふたたび活気あふれる街に。
オスマン帝国のあと、トルコ共和国が成立し、現在では、首都はアンカラに移っていますが、イスタンブールは依然として、経済や文化の中心であり、アヤ・ソフィアやトプカプ宮殿、スレイマニエ・モスク、ブルー・モスクなど、都市の歴史を伝える壮麗な建造物が残ります。
1985年には、イスタンブール歴史地区(イスタンブール旧市街東側の歴史的建造物が並ぶ地区、スレイマニエ・モスクとその周辺、ゼイレク・モスクとその周辺、旧市街西側の城壁の4ヶ所)が世界文化遺産に登録されました。
イスタンブールでおすすめの観光スポット15選!世界遺産の名所やお土産が買えるバザールも!
イスタンブールは、主に、旧市街、新市街、城壁地区などのエリアにわかれています。
イスタンブールは、ボスフォラス海峡と金角湾を挟むとても広い地区なので、それぞれのエリアごとに見て回ると効率的です。
特に観光地が多いのは旧市街と新市街ですが、金角湾沿いや、アジア側にもコアな観光地があるので、滞在日数が長い方は行ってみるといいと思います。
イスタンブールは、路面電車やバスなどの公共交通機関が発達しているので、それらを利用すれば効率良く回れるほか、タクシーも比較的安い値段で乗ることができます。
旧市街の観光スポット
イスタンブール旧市街は、ブルーモスクやアヤ・ソフィア、トプカプ宮殿など、イスタンブールを特に代表する観光スポットが並んでいます。
観光地が多いので、旧市街の観光だけでも丸一日以上かかります。
旧市街には、安宿から高級ホテルまでホテルがたくさんあるので、ホテルを旧市街でとると、観光地へのアクセスがしやすく、おすすめです。
レストランやスーパーも多いので、食料に困ることもなかったです。
さらに、ホテル近くの路面電車の駅から他のエリアにも簡単に行けるので、アクセスは抜群です。
では、旧市街の観光地をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
イスタンブール旧市街のおすすめ観光スポット①:アヤ・ソフィア【キリスト教会とモスクが融合した珍しい建築】
アヤソフィアはキリスト教会からモスクに改造されたという点で、歴史的に非常に興味深い建築物です。
イスタンブールは、そもそも、ローマ帝国の分裂後ビザンツ帝国(東ローマ帝国)の都であり、ビザンツ帝国はキリスト教を国教としていました。
アヤソフィアはビザンツ帝国の時の皇帝、ユスティニアヌス帝によって、537年にキリスト教総主教座として再建されたものです。
キリスト教総主教座というのは、簡単にいうとキリスト教の一番権威のある中心的な教会という意味で、アヤソフィアはギリシア正教の中心の教会として権威を持ち続けていました。
しかし、時は流れ15世紀になると、オスマン帝国が徐々に力を増して勢力を強め、一方でビザンツ帝国は衰退していき、遂に1453年にイスタンブールはオスマン帝国によって制服されました。
オスマン帝国のイスタンブール征服後、イスタンブールの街全体が、イスラム教に回収されていき、アヤソフィアもキリスト教の教会からモスクに改造されてしまいました。
そのため、アヤソフィアは、キリスト教会の建物であった名残のあるキリスト教壁画イコン(オスマン帝国時代には塗りつぶされていました)や、美しい半円のドームが見られる一方で、モスクとして特徴的な、礼拝の時間を告げるためのミナレットやメッカの方向を指すミフラーブが見られるというキリスト教とイスラーム教が融合した、他にあまり見ない特徴的な建物になっています。
現在では、トルコ共和国初代大統領ケマル・アタチュルクの指示により、博物館となっていて、モスクになったころに塗りつぶされたイコン(ギリシャ正教の宗教絵画)の復元された姿を見ることができます。
アヤソフィアの見どころは、「ビザンツ帝国の最高傑作」とまで言われた、美しいドームの外観はもちろんのこと、空間を大きく使った内部の壮麗な装飾も大きな見どころです。
建物のあちこちで、キリスト教の名残の壁画や、モスクに改変された歴史を感じる装飾が残っているので、それらを探しながら見学するとより楽しめるでしょう。
内部の装飾やステンドグラスから入り込む光も美しく、何時間でも眺めていたくなりました。
2階部分は1階を見渡せる回廊になっていて、2階からの眺めも素晴らしかったです。
★入場料:25TL
★観光の所要時間(目安):1~2時間
アヤ・ソフィア
- 住所
- アクセス(0212
- 営業時間9:00-19:00
- 定休日月曜日
- 公式サイト
イスタンブール旧市街のおすすめ観光スポット②:トプカプ宮殿【豪華なハマムが特徴的】
トプカプ宮殿は、イスタンブールがオスマン帝国の支配下におかれた後、スルタン、メフメト2世によって建てられた宮殿で、19世紀中ごろまで、オスマン帝国のスルタンが代々、ここで生活し、執務を行いました。
トプカプ宮殿の最大の魅力は、当時のオスマン帝国の繁栄をうかがえる、豪華な建築と、敷地を大きく使った庭園です。
トプカプ宮殿は、ヨーロッパ世界の宮殿などと比べると建物自体はそこまで大きくはなく、外観よりも内装にこだわった作りになっていて、その分広い庭園の自然を感じるのんびりした雰囲気を味わえます。
一方でトプカプ宮殿の内部は細部まで装飾にこだわった、豪華壮麗な作りになっています。
特に目を引くのは、宮廷の女性たちが暮らしたハレムの中で、その美しさから宮廷生活の贅沢な暮らしぶりを想像できます。
また、トプカプ宮殿は宝物館も大きな見どころとなっていて、「スプーン職人のダイヤモンド」や「トプカプの短剣」など、美しい宝石を使った宝物が多数展示されています。
私が行った2019年9月時点では、宝物館は改修中でお宝も見ることができなかったので、行かれる際には、現在の状況などを調べてから行かれることをおすすめします。
トプカプ宮殿
住所:〒34122 イスタンブール県 ファティ Cankurtaran Mh.
電話番号:(0212) 512 04 80
営業時間:9:30-18:00
定休日:火曜日
入場料や利用料:25TL、ハレム15TL
URL:トプカプ宮殿
イスタンブール旧市街のおすすめ観光スポット③:ブルー・モスク【タイル装飾のブルーが美しすぎる!】
こちらも、オスマン帝国時代の17世紀、アフメト1世によって建築されたブルー・モスク、正式名称はスルタン・アフメト・モスクといいます。
ブルー・モスクの愛称は、内壁を飾る2万枚以上の青いタイルから。
大ドームのほかに4つの副ドーム、30もの小ドームを持ち、ミナレットも6本と、外観も壮大ですが、モスクの中に入ると、内部には精巧な文様の装飾が一面に。
ドームの260もの小窓から入る光が、ステンドグラスに差し込むさまも美しく、ブルー・モスクが、〈世界で最も美しいモスク〉といわれる理由を教えてくれます。
ただ、それでも一部見られた内装や、外観の壮大さには目を惹かれたので、改装中でも行ってみる価値はあると思います。
ブルーモスクを訪問する時間と、服装に注意が必要です。
現在も使われているモスクであるため、礼拝中の時間は一般客は入ることができないので、礼拝の時間を避けて訪問しましょう。
礼拝の時間は、季節によって異なるので、訪問する季節の礼拝時間を調べてから訪問することをおすすめします。
また、服装については、モスクであるため、男女ともに半ズボンなどは許されておらず、女性は頭にスカーフを被る必要があります。
ただ、足や頭を隠す布は貸出しているので、そこまで心配しなくても大丈夫です。
ブルー・モスク
住所:Sultan Ahmet Mahallesi, Atmeydanı Cd. No:7, 34122 Fatih/İstanbul
電話番号:(0212) 458 44 68
URL:ブルー・モスク
イスタンブール旧市街のおすすめ観光スポット④:地下宮殿【地下水路が神秘的】
地下宮殿は、ビザンツ帝国下の4世紀~6世紀にかけて造られた地下の貯水池です。
貯水池に大きな列柱が並ぶ様子がまるで宮殿を思わせることから、地下宮殿と呼ばれるようになりました。
ビザンツ帝国時代の貯水池のなかでも、貯水量はひじょうに多く、周辺一帯の需要を満たすことができました。
地下宮殿の最大の魅力は、水路の上に並ぶライトアップされた多数の柱の幻想的な様相です。
一番奥には、メドゥーサの頭部像が置かれてて、さらに神秘的な雰囲気を作り上げています。
ただ、水路というだけあって、水の臭い匂いが充満していて、あまり長居したい空間ではなかったです。
アヤソフィア、ブルーモスクから歩いてすぐのアクセス良好な場所にあるので、行ってみる価値はあると思います。
地下宮殿
住所:Alemdar Mh., Yerebatan Cd. 1/3, 34410 Fatih/İstanbul
電話番号:(0212) 522 12 59
営業時間:9:00-18:30
入場料や利用料:10TL
URL:地下宮殿
イスタンブール旧市街でおすすめのの観光スポット⑤:グランドバザール【工芸品がずらりと並ぶ巨大なバザール】
中東最大とされるグランドバザール――トルコ語では、カパル・チャルシュといい、屋根付き市場という意味がありますが、その名の通り、屋根付きの市場です。
グランドバザールはとても広く、中にある店の数は4千軒以上とも。
道がわからなくなりやすいので、クユムジュラル通りという宝石店が並ぶ大通りを基準に散策しましょう。
貴金属やじゅうたん、布製品を売るお店のほか、雑貨やアンティークランプ、タイル・陶器を売るお店も。
バザール内には、カフェや食堂もあり、バザール西側のイスタンブール大学との間のエリアでは、古本市、蚤の市も開かれています。
雑貨類のお土産品は、何でも揃う品揃えですが、注意したいのは、グランドバザールの商人は基本値段をぼったくってくるということ。
値段交渉ができる自信がないのであれば、他の値札が貼ってあるお土産屋でお土産を買う方が確実です。
値段交渉も含め、歴史ある商店街風情の活気を楽しむのにはうってつけの場所ではあると思います。
色とりどりの工芸品を眺めているだけでも十分楽しめます。
グランドバザール
住所:Beyazıt Mh., Kalpakçılar Cd. No:22, 34126 Fatih/İstanbul, トルコ
営業時間:8:00-19:00
定休日:日曜日・祝日
イスタンブール旧市街でおすすめのの観光スポット⑥:エジプシャンバザール【食べ物のお土産はここで買うのがおすすめ】
旧市街と新市街をつなぐガラタ橋の近くに、イェニ・ジャーミィ(ニュー・モスク)の大きなドームが見えますが、そのイェニ・ジャーミィの裏手に広がるのがエジプシャン・バザール――もと、エジプトから来た商品を取り扱ったことからこの名前があり、香辛料市(スパイスバザール)とも呼ばれます。
現在では、香辛料のほか、お土産や食料品を販売するお店も。
バザール内は人が多く、観光客目当てに日本語で呼び込みをしていることもありますが、グランドバザールより、商品の価格がお手ごろ、という声も聞かれます。
ここは、カラスミやキャビア、トルコ石などを扱っているお店なのですが、店主のエドまっちゃんの他、2人の店員が日本語が堪能で、日本語で丁寧な接客をして下さいます。
私はここで、カラスミを買ったのですが、カラスミの試食のほか、お茶までごちそうしてくれた上、日本語でトルコのことや、本物のトルコ石の見分け方などを話して下さり、とても良いお店でした。
トルコに住む日本人の多くの日本人が、ここでカラスミを買って日本へのお土産にしているようで、店内にはたくさんの日本人の名刺が飾られていました。
まさに日本人御用達のお店という感じで、カラスミなどのお土産を買いたい日本人は行ってみることをおすすめします。
他にも、スカーフや絨毯も売っていて、ぼったくられることもないので、是非のぞいてみてはいかがでしょうか。
エジプシャンバザール
住所:Rüstem Paşa Mahallesi, Erzak Ambarı Sok. No:92, 34116 Fatih/İstanbul, トルコ
営業時間:8:30-19:00
定休日:一部祝日
イスタンブール旧市街のおすすめ観光スポット⑦:スレイマニエ・モスク【オスマン建築の代表作とも言われるモスク】
オスマン帝国の時代、スレイマン1世が建設したスレイマニエ・モスクは、建築家ミマル・スィナンが設計し、ドームのほかに、病院や救貧給食所、商業施設など、さまざまな施設を備えていました。
高さ53メートルの大ドームと4本のミナレット(尖塔)を持つスレイマニエ・モスクは、旧市街の丘のひとつの上にあって、ひときわ大きく、オスマン建築の代表作とも。
大きな円形のシャンデリアがつり下がる、広い内装は宗教的な荘厳さが感じられます。
旧市街の丘の上に位置するため、ここからの眺めも素晴らしい上、ガラタ橋近くの下からこのモスクを見たときにも街の中に存在感をもっていて佇んでおり、目を引きます。
特に内部は、ブルーモスクより観光客が少なく、荘厳な宗教的な雰囲気をより感じられました。
ただ電車の駅が近くを通っておらず、行くまでに少し坂を徒歩で登らなければ行けなかったのが少し大変でした。
しかしその分上からの見晴らしは良く、海風を感じる素敵な場所でした。
スレイマニエ・モスク
住所:Süleymaniye Mah, Prof. Sıddık Sami Onar Cd. No:1, 34116 Fatih/İstanbul, トルコ
URL:なし
イスタンブール旧市街のおすすめ観光スポット⑧:大宮殿モザイク博物館【モザイク画や美術好きにおすすめ!】
大宮殿モザイク博物館は、ブルーモスクから少し歩いた場所に位置する博物館で、このあたりにビザンツ帝国時代の宮殿があったことから、大宮殿という名がついています。
展示されているのは、宮殿に保存してあったと思われる、発掘されたモザイク壁画が復元されたもので、色とりどりのモザイク壁画の展示を見ることができます。
アヤソフィア、トプカプ宮殿と共通の、イスタンブールのミュージアムパスに含まれていたので行きました。
想像以上に壁画が大きくて驚きました。
ただ、完全に復元されていないものも多く、逆に復元のない部分を想像するのも楽しかったです。
イスタンブール新市街でおすすめの観光スポット
イスタンブール新市街は、旧市街よりも新しいお店でにぎわっているエリアで、ブランド物のショッピングも新市街で楽しめます。
また、新市街にはガラタ塔やドルマバフチェ宮殿など、旧市街にはない魅力的な観光地も揃っているので、新市街の観光にも時間を割きたいところです。
それでは新市街の観光スポットをそれぞれ詳しく見ていきましょう。
イスタンブール新市街の観光スポット①:ドルマバフチェ宮殿【とにかく豪華な内装が美しすぎる!】
イスタンブール新市街の海沿いに立つドルマバフチェ宮殿はオスマン帝国のスルタンが10年以上の歳月をかけて造った宮殿で、オスマン帝国の富と繁栄をしのばせる壮麗な建築物です。
中には、スルタンの寝室や妻たちの部屋、ハマムなどがあるほか、執務に使われた大使の間や儀式の間も。
内部は、男性のみが入れたセラムルクと、女性のみのハレムに分かれていて、見学の際にもそれぞれ入場料がかかります。
特に、儀式の間は高さ36メートルの吹き抜けになっていて、天井からは、イギリスから取り寄せたという特注のバカラ製シャンデリアが。
宮殿の一角には、トルコの初代大統領アタチュルクの執務室もあり、アタチュルクが亡くなった部屋には、トルコ国旗が飾られています。
私はどちらかというと、ドルマバフチェ宮殿の豪華さの方が感動が大きかったです。
ドルマバフチェ宮殿の方が、比較的新しい宮殿であるため、ヨーロッパ建築の影響も多大に受けていて、内装の豪華さに惹かれました。
特に感動したのが、手すりがクリスタルになっている大階段で、巨大なシャンデリアと天井の彫刻があまりに美しく目を見張りました。
ガイドブックには、原則予約制と書いてありましたが、開園時間すぐぐらいに訪問したところ、特に並ぶこともなく入場できました。
ただ、確実ではないので不安な方は予約することをおすすめします。
ドルマバフチェ宮殿
住所:Vişnezade Mahallesi, Dolmabahçe Cd., 34357 Beşiktaş/İstanbul, トルコ
電話番号:+90 212 236 90 00
営業時間:9:00-16:00
定休日:月曜日・木曜日
入場料や利用料:見学は原則予約制、20TLから
URL:ドルマバフチェ宮殿
イスタンブール新市街でおすすめの観光スポット➁:ガラタ塔
世界遺産の歴史的建造物が並ぶ旧市街から、金角湾をへだてた対岸に位置する新市街のランドマークとなっているのが、ガラタ塔**です。
丘の上に立つ塔の高さは67メートル、円形になっている展望テラスからは、イスタンブールの旧市街と新市街、その間に横たわる海(ボスポラス海峡、金角湾)を見渡すことができます。
ガラタ塔は、もとは6世紀に灯台として利用されていた塔を、14世紀、監視塔に転用し、それ以降も牢獄や天文台として利用されてきたといわれています。
現在はエレベーターで登って行ける展望台になっているほか、中にレストランやカフェも入っているので、イスタンブールの美しいけ景色を上から眺めながらお茶や食事も楽しめます。
エレベーターに乗って上まで登りますが、登れる人数が限られているため、中に入るまでに40分ほど並びました。
ガラタ塔
住所:Bereketzade Mahallesi, Galata Kulesi Sk., 34421 Beyoğlu/İstanbul, トルコ
電話番号:+90 212 293 57 07
営業時間:9:00-20:30
入場料や利用料:13TL
URL:ガラタ塔
イスタンブール新市街のおすすめ観光スポット③:ガラタ橋
ガラタ橋はイスタンブール旧市街と新市街を結ぶ大きな橋で、観光スポットにもなっています。
ガラタ橋は路面電車が通っている他、徒歩でも渡ることができるのですが、ここからイスタンブールの海と街並みを海の上から見渡すことができるので、おすすめの絶景スポットです。
ここで釣りをしている人も多く、イスタンブールの地元の風景を感じられます。
ガラタ橋でもう一つおすすめしたいのが、ここの付近で食べられるサバサンドです。
サバサンドは、イスタンブールのローカルフードで、その名の通り、フランスパンの間に野菜とサバが挟んでいます。
ガラタ橋付近には、このサバサンドを売る屋台船が並んでいて、多くの観光客がここでサバサンドを食べるために訪れます。
ガラタ橋からの景色は、特に夜景が最高でした。
歩いて渡っても5分ほどで反対側にたどり着きます。
イスタンブール新市街でおすすめのの観光スポット④:軍事博物館
イスタンブール新市街の軍事博物館は、収蔵品数約5万点と、世界有数の規模の軍事博物館で、剣や弓矢、兜などが展示されています。
毎日、15時から16時に2回、軍楽隊の演奏が行われ、観光客の人気を集めます。
私は定休日を知らなかったのでここは行き逃しました。
軍事博物館
住所:Harbiye Mah, Vali Konağı Cd. No:2, 34367 Şişli/İstanbul, トルコ
電話番号:+90 212 233 27 20
営業時間:9:00-17:00
定休日:月曜日・火曜日
入場料や利用料:5TL(*カメラ持ち込み別料金)
URL:軍事博物館
イスタンブール新市街でおすすめの観光スポット⑤:オルタキョイ
ボスポラス大橋のたもと、新市街側の海を臨むおしゃれなショッピングスポット、オルタキョイ――街歩きを楽しむ観光客や地元の若いカップルたちが集まるにぎやかなエリアです。
毎週日曜日には露店が並び、名物のクンピルというベイクドポテトも売られます。
オルタキョイ
住所:Mecidiye Mahallesi, Mecidiye Köprüsü Sk. 1/1, 34347 Beşiktaş/İstanbul, トルコ
*オルタキョイのショッピングスポットは、モスクの周辺
イスタンブール新市街でおすすめの観光スポット⑥: イスティクラル通りと魚市場
イスティクラル通りは、新市街の中でも特に栄えている、おしゃれな繁華街です。
おしゃれな建物が並ぶ中に、ブランド物のお店が並んでいて、地元の人と観光客のショッピングスポットになっています。
昼間には、道の真ん中に路面電車が走っていて、よりおしゃれな雰囲気を作り出しています。
魚市場は、その イスティクラル通りから1本入った道沿いにあります。
魚だけでなく、野菜や果物も売っていて、海沿いの街の活気が感じられます。
また、魚市場の近くに地元の魚を使ったシーフードレストランも多いので、この付近はグルメスポットとしても人気です。
ムール貝の串揚げと、ムール貝の米詰めの食べ歩きもできます。
ムール貝の串揚げも、目の前で揚げてくれるためアツアツで大変美味でした。
イスティクラル通りの周りにはバーや居酒屋も多いので、ディナーの後、夜の街をたのしむのもおすすめです。
ただ、旅行者をだますぼったくりバーにはくれぐれも気を付けてください。
イスタンブールの城壁周辺の観光スポット
城壁周辺のエリアは、イスタンブールの中心地から少し離れた場所にありますが、世界遺産であるテオドシウスの城壁があり、見逃せない観光スポットです。
このあたりは、治安があまり良くないそうなので、夜間の訪問は避けることをおすすめします。
イスタンブールの城壁周辺でおすすめ観光スポット:テオドシウスの城壁
テオドシウスの城壁は、イスタンブールの西側に造られ、1500年以上にわたってイスタンブールを敵の侵略から守ってきました。
はじめ壁が建造されたのは、ビザンツ帝国時代の5世紀、皇帝テオドシウス2世の命令によって――イスタンブールは三方を海に囲まれた天然の要塞ですが、西側は内陸部だったため、ここに防壁を構えなければいけませんでした。
オスマン帝国のメフメット2世が、イスタンブール(コンスタンティノープル)を陥落させたときも、この城壁だけは崩しきれなかったといわれます。
その存在感は、メフメット2世が崩しきれなかったというのもわかるような気がしました。
テオドシウスの城壁
住所:Topçular Mahallesi, Edirnekapı Kavşağı, 34055 Eyüp/İstanbul
イスタンブールでおすすめのアクティビティ3選
イスタンブールでおすすめのアクティビティ①:ボスポラス海峡クルーズ
天気が良ければ、行ってみたいのがボスポラス海峡クルーズ――ガラタ橋近くのエミノニュを出発して、ボスポラス海峡を船で北上するクルーズで、海の上から周辺の名所(ドルマバフチェ宮殿やボスポラス大橋、ベイレルベイ宮殿、要塞ルメリ・ヒサルなど)を眺めることができます。
クルーズは、ロングクルーズとショートクルーズがあり、ショートクルーズは、ファーティフ・スルタン・メフメット大橋で折り返す所要時間2時間ほどのコース、ロングクルーズはもっと北のアナドル・カヴァウまで行って折り返します(運航会社によって違いがあります)。
ボスポラス海峡クルーズ
入場料や利用料:ショートクルーズ12TLから
イスタンブールでおすすめのアクティビティ➁:ハマム
イスタンブールには観光客向けのハマムがあります。
ハマムは、イスラム教の清潔を重んじる教えに従って発達した蒸し風呂式のお風呂――蒸気でじっくり汗を出した後、希望すればアカすりも。
イスタンブールには、スルタンやスルタンの妻が創ったハマムや、世界遺産スレイマニエ・モスクを設計した建築家ミマル・スィナンが建てたハマムもあり、歴史の雰囲気を感じることができます。
私が体験したハマムのコースは、入浴、あかすり、マッサージがセットになったものでした。
サウナもついていて、サウナで順番待ちした後、ハマムのおばさんが身体をあかすりで洗ってくれます。
少し痛いぐらいの強さで洗ってくれるのですが、これがトルコ流なのでしょうか。
洗った後、軽くマッサージもされて終了です。
ハマムのおばさんが、身体を洗っている時に歌を歌ってくれるのですが、その歌が美声でトルコの風呂文化の素晴らしさを感じました。
イスタンブールでおすすめのアクティビティ③:ベリーダンス
イスタンブールの夜を満喫するなら、ベリーダンスのショー。
トルコでは、オリエンタルダンスと呼ばれ、観光客向けに、食事とショーをセットで提供するレストランがあります。
ベリーダンスだけでなく、トルコの民族舞踊がセットになったショーが多く、ショーの内容はレストランによって様々。
セクシーな踊りを連想されるかもしれませんが、ショーは至って健全で、女性でももちろん楽しめます。
イスタンブール観光でおすすめのグルメスポット5選!
世界三大料理の一つともいわれるトルコ料理。
日本でも、ケバブやドンドゥルマ(アイスクリーム)などが有名です。
イスタンブール観光でおすすめのグルメスポットをみていきましょう。
イスタンブール観光でおすすめのグルメスポットには、以下の5選があります。
- セリム・ウスタ/Tarihi Sultanahmet Köftecisi Selim Usta
- フエゴ/Fuego Cafe & Restaurant
- ハーフズ・ムスタファ/Hafız Mustafa 1864, Beyazıt
- ナムル・パストゥルマジュ/Namli Pastirmaci
- Derya Balık Ekmek
続いて、イスタンブール観光でおすすめのグルメスポットを、それぞれ詳しくみていきます。
イスタンブールでおすすめのグルメスポット①セリム・ウスタ/Tarihi Sultanahmet Köftecisi Selim Usta
1920年創業の老舗セリム・ウスタ/Tarihi Sultanahmet Köftecisi Selim Ustaは、キョフテ専門店。
キョフテは、ハンバーグやミートボールのような料理――牛肉やラム肉のミンチにスパイスで味付けし、丸い団子状や平たい俵型に成形、直焼きにします。
セリム・ウスタは、特にランチタイムになると、観光客ばかりでなく、地元の人たちがたくさんやって来ます。
Tarihi Sultanahmet Köftecisi Selim Usta
住所:Alemdar Mh., Divan Yolu Cd. No:12 D:12, 34122 Fatih/İstanbul
電話番号:(0212) 513 64 68
営業時間:10:30-23:00
URL:Tarihi Sultanahmet Köftecisi Selim Usta
イスタンブールでおすすめのグルメスポット② フエゴ/Fuego Cafe & Restaurant
地下宮殿に近いフエゴ/Fuego Cafe & Restaurantは、サービスの良さが評判のトルコ料理レストラン兼カフェ。
前菜やケバブ、魚料理といった食事に加えて、カフェメニューもあり、営業は深夜0時まで。
通りに面したテラス席もあって居心地がよく、使い勝手のいいお店です。
フエゴ/Fuego Cafe & Restaurant
住所:Alemdar Mh., İncili Çavuş Sokak, Sultanahmet 15A, 34110 Fatih/İstanbul
電話番号:(0212) 531 36 97
営業時間:9:00-24:00
URL:なし
イスタンブールでおすすめのグルメスポット③ハーフズ・ムスタファ/Hafız Mustafa 1864, Beyazıt
1964年創業のハーフズ・ムスタファ/Hafız Mustafa 1864, Beyazıtは、スイーツを扱うパスターネ。
パイをはちみつ漬けにした甘いお菓子・バクラワが人気で、1階のお店でお土産を買うことも。
2階にはカフェがあり、バクラワやお菓子、ケーキと紅茶を楽しむことができます。
ハーフズ・ムスタファ/Hafız Mustafa 1864, Beyazıt
住所:Mimar Hayrettin Mahallesi, Mimar Hayrettin Mahallesi Yeniçeriler Caddesi beyazid, D:no 39, 34126 Fatih/İstanbul
電話番号:(0212) 638 11 87
URL:Hafız Mustafa 1864, Beyazıt
イスタンブールでおすすめのグルメスポット④ナムル・パストゥルマジュ/Namli Pastirmaci
ナムル・パストゥルマジュ/Namli Pastirmaciは、イスタンブールで地元市民から支持を受けるデリカテッセン(惣菜店)。
シーフードやハム、ソーセージ、前菜、チーズ、サンドイッチ、パンなどを扱い、特に、パストゥルマ(パストラミソーセージ)が名物です。
1階ではデリカテッセンを販売していますが、2階・3階にはカフェがあり、ケーキや紅茶、コーヒーを提供。
また、1階で購入したサンドイッチなどの商品を食べることもできます。
ナムル・パストゥルマジュ/Namli Pastirmaci
住所:Rüstem Paşa Mahallesi, Hasırcılar Cd. No:14, 34116 Fatih/İstanbul
電話番号:(0212) 511 63 93
営業時間:7:00-22:00
URL:Namli Pastirmaci
イスタンブールでおすすめのグルメスポット⑤Derya Balık Ekmek
金角湾にかかるガラタ橋近くのエミノニュ――ここに繋がれた屋台船でサバサンドを売るのがDerya Balık Ekmekです。
サバサンドは、焼いたサバをバゲットにはさみ、トマトや玉ねぎなどの野菜を入れたサンドで、この店の名物。
ガラタ橋やエミノニュは観光客の多いエリアとあって、観光客らしいお客さんがたくさんいますが、ほとんど待たずに食べられます。
味付けは、お好みで、塩とレモンを。
Derya Balık Ekmek
住所:Rüstem Paşa Mahallesi, No:, Ragıp Gümüşpala Cd. No:12, 34116 Fatih/İstanbul, トルコ
営業時間:9:00–22:00
URL:Derya Balık Ekmek
イスタンブール観光に最適な滞在日数について
見どころの多いイスタンブール、滞在日数はどこの何をどれくらい見るか・観光するかによって、もちろん変わりますが、最低でも、旧市街観光に1日半から2日は欲しいところ。
余裕を持って観光するなら、イスタンブール全体で3日ぐらいは観光日数をかけるのがおすすめです。
とはいっても、お金や時間の問題で、あまり長く滞在できない人も多いはず。
効率よく回って、少ない日数でもできるだけ多くの観光地を回りたいですよね。
イスタンブールを効率よく回るには、ポイントが3つあります。
- 行きたい観光地の営業時間と休館日を調べておく
- エリアごとに観光して、近い観光地は一緒に回る
- ミュージアムパスを使ってチケットを買う手間を短縮
ではそれぞれのポイントを見ていきましょう。
行きたい観光地の営業時間と休館日を調べておく
イスタンブールの観光地のうち博物館などは、休館日があったり、営業時間が短かったりするので、そのような観光地は行ける時間に行けるようにスケジュールを調節しましょう。
エリアごとに観光して、近い観光地は一緒に回る
イスタンブールはとても広い町なので、場合によっては移動に時間がかかります。
そのため場所が近い観光地は一緒に観光することで、移動時間を短縮しましょう。
イスタンブールでは、路面電車やバスなど公共交通網が発達しており、行き方を事前に調べておくと、スムーズに移動できます。
ミュージアムパスを使ってチケットを買う手間を短縮
アヤソフィア、トプカプ宮殿やイスタンブールの博物館では、お得で便利な共通ミュージアムパスが使えます。
ミュージアムパスを買うメリットは、行く観光地の数によって入場料を節約できるというだけでなく、いちいち入場の際にチケットを買う手間が省けます。
人気の観光地では、チケット売り場が混雑していることもよくあるので、ミュージアムパスを買えばチケット売り場に並ばずに入場できて時間短縮になっておすすめです。
私の旅のスケジュールとしては、到着した1日目に旧市街のブルーモスクを観光し、2日目の昼間にトプカプ宮殿やアヤソフィア、地下宮殿などの旧市街のメインの観光地地回りました。2日目の夜にはガラタ橋から船に乗ってショートクルーズを楽しみました。
3日目はイスティラク通りや魚市場、ガラタ塔など新市街を散策した後、旧市街でスレイマイニ・モスクやバザールを回りました。
4日目は朝にドルマバフチェ宮殿に行ったあと、テオドシウスの城壁など行き逃したところを回りました。
イスタンブール観光で人気のスポット15選!世界遺産や名物グルメ店ものまとめ
アジア側とヨーロッパ側にまたがって位置し、歴史の変遷の中で、支配者や都市の名前を変えてきたイスタンブール。
旧市街には、アヤ・ソフィアやトプカプ宮殿、ブルー・モスクなどの世界遺産があり、新市街は、ドルマバフチェ宮殿やガラタ塔などの観光スポットが。
また、イスタンブールでは、ボスポラス海峡のクルーズや、バザールでのショッピング、ハマム体験、ケバブやサバサンドなどのグルメも楽しむことができます。
ぜひイスタンブールで、自分好みの旅を見つけてくださいね!
都内の大学に通う女子大生。
遺跡巡りを中心とした、世界の歴史や文化を知る旅が趣味です。
春休みに2週間かけてインドを旅行したほか、夏休みには1か月以上かけて陸路でイラン、アゼルバイジャン・ジョージア・トルコを回りました。
渡航歴
イタリア/オーストラリア/カナダ/ベトナム/インド/カンボジア/イラン/アゼルバイジャン/ジョージア/トルコ