伊勢志摩サミットの乾杯酒にもなった三重の日本酒!種類や選ぶ基準は?
日本酒の種類
三重県の日本酒をご紹介する前に、まず、日本酒にはどのような種類があるのかを確認しましょう。
日本酒は、アルコール添加量や精米歩合に加えて、火入れのタイミングや発酵の仕方などによって区別されています。
一般的には、日本酒は、米と麹、水だけで作った純米酒と、米の総量の10%以下のアルコールを添加した本醸造酒の大きく2つに分かれます。
日本酒を選ぶ基準
この日本酒の区別に応じて、それぞれに味の特徴が違うので、日本酒を選ぶときの基準にすることができます。
まず、日本酒のうち「純米酒」には、米を削る量が多いものから順に、精米歩合50%以下の「純米大吟醸酒」(50%削る)、60%以下の「純米吟醸酒」(40%削る)、60%以下あるいは特別な製造方法の「特別純米酒」、精米歩合に規定のない「純米酒」があります。
日本酒のうち、アルコールを添加する「本醸造酒」も同様に、「大吟醸酒」(精米歩合50%以下)、「吟醸酒」(精米歩合60%以下)、「特別本醸造酒」(精米歩合60%以下または特別な製法)、「本醸造酒」(精米歩合70%)とカテゴライズされています。
一般的に、いずれの種類においても、米を多く削るものほど高額になり、フルーティーで香り高い味わいが楽しめます。
そして、純米酒では米本来の旨みが楽しめるのに対して、本醸造酒ではキレのあるスッキリした喉越しが楽しめるものが多くなっています。
この区別は使用している米や蔵元の情報とともに、日本酒のラベルに記載してありますので、その日のお料理や好みに合わせて日本酒を選んでみてください。
三重の日本酒の特徴は?
三重県は、南北に長い地形で、西側には鈴鹿山脈や紀伊山地などの山々が、東の海岸線には伊勢湾と熊野灘があり、独特の気候風土が育まれています。
三重県内には、日本一の清水と言われる宮川をはじめとする豊かな水源があり、日本酒造りに適した軟水を提供する事で、三重県の日本酒にきめ細やかでまろやかな特徴を与えています。
一方で、伊勢神宮をめがけて古くから各地の人々が訪れた三重県では、一言では表せない多様なお酒が作られるようになりました。
そのため三重県では、スッキリしたものから、芳醇なもの、香り豊かなものまで、蔵元によって異なるこだわりの酒造りが行われています。
三重では県をあげてのお米や酵母の研究も行われ、個性のある日本酒の生産に力が入れられています。
じこん(而今)やざく(作)!三重でおすすめの日本酒15選!
おすすめの三重の日本酒①:ざく(作)
2016年に三重県で開催された伊勢志摩サミットの乾杯酒に選ばれ、一躍、全国区となった作。三重県内では以前から人気の日本酒でしたが、開催直後は手に入りにくくなってしまいました。
1869年に三重県鈴鹿市で創業した清水清三郎商店が、同地に唯一残る蔵元として、伊勢杜氏の伝統を受け継ぐ実直な酒造りに励み、2000年に作り出した銘柄です。
「機動戦士ガンダム」に登場するモビルスーツと同じ読み方であるために、アニメファンからも注目されていました。
フルーティな香りとすっきりとした味わいが特徴のレギュラータイプから、上品で豊かな風味のプレミアムタイプまで、安定の美味しさを誇る三重県で随一の日本酒です。
「SAKE COMPETITION」での数々の受賞に加えて、全米日本酒鑑評会での準グランプリ、フランスは「KURA MASTER」でのプラチナ賞など、三重県内だけでなく、国内外で高い評価を得ています。
おすすめの三重の日本酒②:じこん(而今)
文政元年(1818年)、現在の三重県名張市に創業し200年の歴史をもつ老舗の木屋正酒造。
その6代目である大西唯克氏が自らの銘柄として生み出した日本酒が而今です。
「而今」とは過去にも未来にもとらわれず、今をただ精いっぱい生きるを意味し、蔵の座敷にあった掛け軸からインスピレーションを得て命名されたそうです。
その名のとおり、伝統的な手法に現代の先端的な酒造りが組み合わさって生まれた古くて新しい日本酒です。
クリアで華やか、フルーティーな飲み口と、爽やかな酸味が融合した飽きのこない味わいです。
洋食との相性も良いのでワイン感覚**でも楽しめる大人気の日本酒です。
おすすめの三重の日本酒③:ぎざえもん(義左衛門)
嘉永6年(1853年)、三重県西部、伊賀で生まれた若戎酒造が誇る銘柄、義左衛門。
この日本酒は、平成6年、当時皇太子であった天皇陛下が、ご成婚のご報告に伊勢神宮を訪れた際、召し上がったことで有名になりました。
この蔵元では、香りの高いもの、味わいのあるものなど、それぞれ特徴の異なる酵母を自社で保存し、銘柄ごとに使い分けているそうです。
精米歩合60%以上の日本酒でありながら、お手頃な価格なのは、自社開発した特別な精米機械を使用しているからでしょうか。
爽やかな香りとスッキリとした辛口のなかに、飲みごたえも感じさせるバランスのとれた日本酒です。
おすすめの三重の日本酒④:はんぞう(半蔵)
伊勢志摩サミットにおいてワーキングディナー乾杯酒にも選ばれた日本酒、半蔵。
三重県内随一の酒どころ、伊賀の地で1892(明治25)年に創業した大田酒造が醸造しています。
徳川家康に仕えた伊賀忍者、服部半蔵が名前の由来となっています。
「伊賀産山田錦」や「伊賀産うこん錦」、三重県農業研究所が開発した「神の穂」を積極的に使用、酵母も三重県産酵母を多く取り入れ、地域や風土に根ざした酒造りにこだわっています。
また、三重県内の日本酒に情熱を注ぐ若い世代の感性を活かしつつ、昭和時代の木桶を使用した木桶仕込み純米酒に取り組むなど、伝統の日本酒文化の継承や、海外への発信にも取り組んでいます。
三重県が開発した酒造好適米神の穂を使った純米大吟醸では、上品な吟醸香とふくらみのある優しい味わいが楽しめます。
おすすめの三重の日本酒⑤:たびか(田光)
1873 (明治6)年創業、三重県菰野町にて家族3人で酒造りを営む早川酒造が、田光の蔵元です。
東京農業大学醸造学部を卒業後、「上喜元」で知られる山形の酒田酒造で修行を積んだ早川俊人さんが、熟練の杜氏である父と協力し、2009年に開発したのが「田光」です。
もともと地元でのみ販売していた主要銘柄の「早春」に加えて、特約店限定ブランドとして売り出した「田光」は、一躍全国区の存在となりました。
備前雄町、山田錦、三重県産雄町、神の穂などの酒米を複数使用し、鈴鹿山脈の雪解け水を仕込み水とした日本酒である田光は、華やかな香りとインパクトのある旨味が強い印象を残しつつ、どこか柔らかさを感じさせます。
おすすめの三重の日本酒⑥:てんゆうりん(天遊琳)
1862(文久2)年創業、三重県北部、桑名と四日市のあいだに位置する旧東海道沿いのタカハシ酒造が醸す、現在人気上昇中の日本酒銘柄。
「天遊」とは、些細なことにわずらわされず、心にわだかまりがなく自然のままに自由であることを表しています。
「琳」は、美しい玉や、玉が触れ合って鳴る美しい音の意。
「天遊琳」とは、一滴一滴が、おおらかで琳のように澄んだ酒でありたいという想いが込められた名前なのです。
蔵元であり自ら杜氏でもある高橋さんの真面目な努力家という評価にたがわず、地元鈴鹿山脈の伏流水と選りすぐりの米を用いた、誠実さが感じられる酒造り。
米の旨味を活かした柔らかな味わいは、食事をしながらゆっくりと飲むのに最適の日本酒**と評されています。
おすすめの三重の日本酒⑦:かんこうばい(寒紅梅)
寒紅梅酒造は安政元年(1854年)に創業された歴史ある蔵元で、三重県中部の津市郊外に位置しています。
平安時代より、米どころとして酒造りを続けてきた伊勢の国の蔵元として、米へのこだわりを持って製造しています。
酒造好適米の代表格「山田錦」ほか選び抜いたお米のみを使いながら、精米歩合を35%、40%、50%、55%、60%、65%と細かく使い分け、幅のある品揃えとなっています。
工程のほとんどを手作業で行うため、限られた生産量となっており、ときに入手困難となる人気の日本酒銘柄です。
すっとした優しい味わいの日本酒はもちろん、大学や企業とコラボした梅酒も人気商品となっています。
おすすめの三重の日本酒⑧:るみ子の酒
森喜酒造場の代表銘柄となった「るみ子の酒」は、1992年、漫画『夏子の酒』の作者である尾瀬あきらさんが命名し、ラベルをデザインすることで生まれました。
蔵元の娘である森喜るみ子さんが、尾瀬さんに感想文を送ったことがきっかけだそうです。
すべてが純米造り、機械はほぼ使わない手造りの味わい深い日本酒です。
居酒屋に並んでいてもとても目立つかわいいラベルとなっていますが、酸味も甘みもボリュームたっぷりな味わいが口の中に広がる個性の強い日本酒です。
フルーティーな日本酒、水のような日本酒が好みの人はちょっと苦手かもしれません。
「るみ子の酒」は、加熱殺菌しない生酒なので、生きたままの酵母がビンの中で発酵を続けます。
開けた瞬間、炭酸ガスで中身が吹き出ることで、「爆発酒」としても話題になりました。
おすすめの三重の日本酒⑨:すずかがわ(鈴鹿川)
2000年に開発した作で全国的な知名度を獲得した清水清三郎商店が、4年後の2004年に地元・鈴鹿の魅力を前面に打ち出した日本酒として、新たに開発した銘柄が鈴鹿川です。
ラベルにも、三重県鈴鹿市白子の伝統工芸である伊勢型紙や、地元の書家による筆文字を用いるなど、地元の魅力が伝わる一本は、三重県のお土産にも最適です。
香り豊かで透明感のある味わいは作に似ていますが、やや甘味が強く出る印象です。
「全国新酒鑑評会」や「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」で数度にわたり「金賞」を獲得するなど高く評価されています。
おすすめの三重の日本酒⑩:たきじまん(瀧自慢)
1868(明治初)年に、三重県西部、伊賀盆地にある名所、赤目四十八滝*の側で創業した瀧自慢酒造では、文字通り、四十八滝の伏流水を用いた酒造りが自慢です。
「百人が一杯呑むより 一人が百杯呑みたくなる酒」をモットーに、少人数ながら丁寧に手作りされています。
良い日本酒らしいフルーティーな香りの後は、まろやかな酸味、ついでふっくらとした甘味が感じられます。
酸味と甘味と苦味などがバランスよく混ざり合い、しっかりとした余韻とともに、ゆっくりと食事を楽しむことができる日本酒です。
家の常備酒として、地元での消費量が多いのもうなづけます。
全国新酒鑑評会でもたびたび金賞を獲得し、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)ではゴールドメダルを受賞するなど、三重県内だけでなく、日本酒の専門家からの評価も得ています。
おすすめの三重の日本酒⑪:たかさご(高砂)
高砂を作っているのは、先に紹介した而今の蔵元として知られる、三重県名張市の木屋正酒造です。
実は、而今以前より、長年、造り続けてきた主力銘柄が高砂です。
6代目当主であり杜氏も務める大西唯克さんが蔵を継いだ頃、当時の高砂の品質に満足していなかったとか。
創業200周年という節目を迎えるのを記念して、2018年に、この歴史ある銘柄をリニューアルしました。
而今の成功を経て、新しい時代のニーズに合った日本酒として高砂を生まれ変わらせたのです。
ラベルには延命長寿の縁起物である「松喰い鶴」の文様と、「花半開酒微酔(花は咲きかけがうつくしく、お酒もほろ酔いがよい)」という文字がプリントされています。
派手な香りや濃厚な味はありませんが、しみじみとしみわたるような仕上がりとなっており、冷やでも燗でも楽しめる広がりのある日本酒です。
おすすめの三重の日本酒⑫:みやのゆき(宮の雪)
宮の雪の蔵元、宮崎本店と言えば、ホッピーに最も合う焼酎として愛されているキンミヤ焼酎の造り手でもあります。
弘化3年(1846年)の創業時より変わらず、三重県四日市楠本町にて、鈴鹿山系の伏流水を利用した酒造りを続けています。
純粋酵母と手造りの麹を用い、じっくりと低温発酵させることで生み出された純米酒、宮の雪は、まろやかで軽快な旨みのある、飽きのこない味。
伊勢志摩サミットでは、首相夫妻が主催するカクテル・パーティーでも各国首脳の舌を楽しませた**そうです。
おすすめの三重の日本酒⑬:みえにしき(三重錦)
忍者の里として知られる、三重県伊賀上野市。その城下町の一角にで1898年(明治30年)に創業した中井酒造場が醸す日本酒銘柄が三重錦です。
創業時の中井酒造場は焼酎製造からはじめ、大正時代には味醂、次いで日本酒を製造し始めたという歴史があります。
「三重錦」とは、三重県を代表する酒となること、「錦」が三つ重なり晴れ晴れしくめでたいこと、焼酎、味醂、日本酒と三番目の酒類であること、という三つの意味から名付けられました。
「見栄錦」は、芳醇なコクと後味のさっぱりした辛口で、旨みとキレが両立した特徴的な日本酒です。
三重県内一の米どころである伊賀に位置しながら、4代目の蔵元である中井昌平さんが、たった一人で醸しているために、年間生産量はわずか数千本。
蔵元渾身の希少銘柄となっています。
おすすめの三重の日本酒⑭:はやて(颯)
三重県北部の桑名にある小さな酒蔵、後藤酒造場が醸す日本酒銘柄です。
一陣の風が吹く様をあらわした「颯」という名前からは、爽やかな、キレの良い味が想像されますね。
「この日本酒を通して北伊勢・桑名を渡る風が皆様に届くように」との願いが込められているそうですよ。
三重県が開発した好適米「神の穂」だけを使用したこの銘柄では、華やかな香りとコクのあるお米の旨みが特徴で、料理の味を引き立てる優しい味わいです。
限られた酒販店でのみ販売されているため、県内の居酒屋などでもなかなかお目にかかりませんが、ぜひ、機会があれば試してほしい隠れた人気日本酒銘柄です。
おすすめの三重の日本酒⑮:かぐら(神楽)
幕末の安政5年(1858年)に創業した神楽酒造は、現在の三重県四日市市室山町において100年以上にわたって人の手による酒造りを続けています。
伝統的な醸造の技と、現代の発酵工学の両者を組み合わせて、日本酒らしい芳醇な風味にこだわった日本酒を製造。
代表銘柄である神楽は、三重県産の酒造用加工米と、三重県で開発されたオリジナル酵母「MK-3」を使用した、香り豊かでやや甘口なところが特徴です。
純米酒以外に、フルーティでふくよかな香りがたのしめる特別純米生酒もラインナップしています。
蔵見学ができるところも!三重のおすすめ日本酒蔵元5選!
各地で個性豊かな酒造りがなされている三重県。
三重県内では、少人数で酒造りをしている蔵元が多いためか、見学ができる場所は限られていますが、予約による見学を受け付けている酒蔵もあります。
ここでは、そんな蔵元を5つピックアップしてご紹介します。
- 若戎酒造
- 太田酒造
- 森喜酒造場
- 伊勢萬 内宮前酒造場
- 河武醸造株式会社
早速、各蔵元での見学や試飲の詳細について見ていきましょう。
若戎酒造
これまで紹介した三重の日本酒のなかでも、価格も手頃でオススメの銘柄が義左衛門。
その蔵元である若戎酒造では、見学の予約も随時受付しています。
10名前後〜40名と団体向けではありますが、ウェブサイトの応募フォームから簡単に予約ができる上、人数や日程の相談にも応じてくれるそうです。
見学コースになっている吟醸館という建物では、昔の日本酒造りの道具や、酒造りの動画などを見せてもらうことができ、その後、じっくり試飲もできるそうですよ。
酒造期には酒蔵内も見学させてもらえるとのことですので、自社開発した精米機などが紹介してもらえるかもしれません。
近鉄大阪線青山駅から徒歩15分とアクセスも便利です。
吟醸館では急な階段を登る必要がありますので、その点は注意が必要です。
若戎酒造
住所:〒518-0226 三重県伊賀市阿保1317
〒518-0226 三重県伊賀市阿保1317
電話番号:0595-52-1153
営業時間:10:00~12:00, 13:00~16:00
定休日:土日祝
URL:若戎酒造ウェブサイト
太田酒造
同じく三重県伊賀地域にて半蔵を手がける蔵元、太田酒造でも、要予約にて見学を受け付けています。
こちらは、10名前後までという少人数での参加が可能です。
日本酒以外にも、和歌山県産南高梅を半蔵に漬け込んだ半蔵梅酒や、仕込み水を生かして作られた炭酸飲料忍ジャーエール(ジンジャーエール)などもラインナップしていますので、同伴の日本酒が苦手な方やハンドルキーパーの方も安心して楽しめますね。
電車を利用される方は、名古屋方面からは伊賀上野駅もしくは上野市駅で、大阪方面からは名張駅もしくは桔梗が丘駅で、三重交通のバスをご利用ください。
太田酒造
住所:〒518-0121三重県伊賀市上之庄1365-1
電話番号:0595-21-4709
営業時間:9:00〜17:00
定休日:不定休
URL:太田酒造ウェブサイト
森喜酒造場
爆発酒として知られるるみ子の酒を製造している森喜酒造場では、3月下旬から10月下旬までの期間限定で見学を受け付けています。
それ以外の期間は酒造期。
日本酒造りに集中するために見学不可というのは、手づくりにこだわる酒蔵ならではですね。
当日ふらっとお邪魔することはできませんので、見学を希望する方は、必ず1週間以上前に、希望日を連絡しましょう。
麹作りの責任者をつとめる、るみ子さん本人にも出会えるかもしれませんね。
森喜酒造場は、 JR関西線佐那具駅から徒歩約15分に位置しています。
電車の本数が少ないので、ご注意ください。
森喜酒造場
住所:〒518-0002 三重県伊賀市千歳41番地の2
電話番号:0595-23-3040
営業時間:10:00〜17:00
定休日:土日祝
URL:森喜酒造場ウェブサイト
伊勢萬 内宮前酒造場
これまで紹介した他の酒蔵と違って、予約なしでもふらっと立ち寄って試飲ができるのが伊勢萬 内宮前酒造場です。
伊勢内宮参道に面した、間口の広い店舗の奥が酒造場となっている、日本一小さな造り酒屋です。
華やかな香りと味わいが楽しめる吟醸おかげさま(精米歩合50%)や、焼酎にゆずの果汁を入れた伊勢志摩らしいリキュール、ステラハーフムーンなどを製造しています。
試飲は有料となっていますが、広いカウンターに座ってゆっくりと楽しむことができます。
三重県の名産品を使ったお手頃価格のおつまみ「伊勢のはんぺいと志摩のあおさのりの佃煮あえ」なども日本酒とともに味わえます。
三重県に来たら、お伊勢参りのついでにぜひ立ち寄りたい酒蔵です。
伊勢萬 内宮前酒造場
住所:〒5160025三重県伊勢市宇治中之切町77-2
電話番号:0120-177-381
営業時間:9:30〜17:30※季節変動有
定休日:年中無休
URL:伊勢萬 内宮前酒造場ウェブサイト
河武醸造株式会社
最後にご紹介するのは、鉾杉を代表銘柄とする河武醸造株式会社です。
伊勢南部を流れる櫛田川と宮川に挟まれた 山あいの酒蔵で、弘法大師が掘ったと伝えられる湧水からの伏流水を使った酒造りをしています。
酒蔵見学は500円でお土産付き、2名以上の個人から40名までの団体まで参加が可能です。
こちらも1週間前までに予約の連絡を入れましょう。
夏場は40分〜60分程度、冬期は50分〜90分程度と見学時間に幅があるため、予約時に確認をしておくと良いかもしれません。
JR多気駅から車で10分ほどとアクセスは容易ではありませんが、丁寧に案内をしてもらえるので、日本酒造りをじっくり学べますよ。
河武醸造株式会社
住所:〒519-2174 三重県多気郡多気町五桂234
電話番号:0598-37-2037
営業時間:8:00〜17:00
定休日:日曜、祝日
URL:河武醸造株式会社ウェブサイト
三重では日本酒のイベントも!
様々な個性あふれる日本酒が造られている三重県。
そんな三重県では、見学や試飲ができるイベントも積極的に開かれています。
例えば、新酒が味わえる12月〜3月にかけては、近畿日本鉄道が主催する「酒蔵みてある記」がここ数年恒例となっていて、三重県内だけでなく県外の日本酒好きが多く参加しています。
周辺の史跡をめぐりながら、普段は見学のできない酒蔵を訪れることができ、風土に根ざした日本酒造りが行われる三重ならではの楽しみ方ができそうです。
また、いくつかの蔵元で年に一度開催している蔵開きは、予約なしで見学できるだけでなく、貴重なしぼりたての日本酒や地元のグルメが楽しめるお祭りのようなイベントとなっています。
三重県内では、そのほかにも、ホテルやコンベンションセンターなどで県内の日本酒の蔵元が一堂に会するイベントが開かれることもありますので、情報を見つけた際には参加してみるのも良いかもしれません。
飲み比べが楽しすぎる!三重のおすすめ日本酒
伊勢神宮のお膝元という歴史ある土地で、豊かな自然を擁する三重では、とにかくバラエティに富んだ日本酒造りが行われています。
そんな三重県のお酒の飲み比べはまさにエンドレス。
三重県の居酒屋では、数種取り揃えていることが多いので、旅行好きの方は、まずは現地に出かけて試してみるのが手軽かもしれません。
通常の酒店では、手に入りにくい銘柄も多く、専門店やウェブ上で見つけた時には是非手に入れて、色々と飲み比べてみてはいかがでしょうか。