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2019/06/11

厳島神社へのフェリー2社を徹底比較

厳島神社のある宮島へアクセスするのに欠かせないのがフェリーです。
宮島へのフェリーは2社が運航していますが、どちらを選べばよいのでしょうか。

また、広島市内から直接宮島に向かう航路もあることをご存知でしょうか。
今回は宮島行きフェリーを運航する主な2社を比較に加え、広島市内から宮島に直接アクセスする方法もご紹介します。

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【フェリーの紹介の前に】厳島神社とは

大鳥居下から

厳島神社の魅力

ユネスコの世界文化遺産に制定されたことから海外にも知られ、年間を通じて訪れる人が絶えない厳島神社。
日本三景安芸の宮島として名高い広島県随一の観光スポットでもあります。

厳島神社の最大の魅力は、何と言っても海岸に立つ朱塗りの大鳥居と寝殿造を模した社殿の美しさです。
満潮時には社殿が海に浮かんでいるように見え、また干潮時には大鳥居の下まで歩いて行くことができます

また、厳島神社は本殿のみならず宝物館や五重塔などの建造物の多くが国宝並びに重要文化財に指定されています。
厳島神社は広島では花見や紅葉の名所でもあるほか、パワースポットとしても根強い人気があります。

【厳島神社の場所】フェリーで渡るのが便利

本州からは一切橋がかけられていないため、厳島神社のある宮島に向かうにはフェリーを利用することになります。
対岸の宮島口桟橋と厳島神社に程近い宮島桟橋を結ぶフェリーは、近距離かつ便数が多いため特に便利です。

元々、大鳥居が海に面して立っているのは厳島神社に船で参拝する人々のためでした。
現在では船で厳島神社に参拝することは難しくなっていますが、宮島行きフェリーは大鳥居の近くを通るため往時の気分を疑似体験することができます。

現在宮島口から厳島神社へ向かうフェリーは2社が運航しています。
いずれも鉄道も運行しており、乗船券が電車の乗車券とセットで購入できるなどの利便性が図られています。

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厳島神社がある宮島へ渡る2つのフェリー

宮島行きフェリー

では、厳島神社がある宮島へ渡る2つのフェリーを紹介します。

  1. 宮島松大汽船
  2. JR西日本宮島フェリー

続いて、厳島神社がある宮島へ渡る2つのフェリーをそれぞれ詳しくご紹介します。

厳島神社がある宮島へ渡るフェリー①:宮島松大汽船

公式サイト

宮島松大汽船は、広島市を中心に路面電車とバスを運行している広島電鉄のグループ会社です。
元々は地元の実業家だった松本大治郎氏が創業した会社で、広電グループ入りした後も社名に「松大」の名称が残されています。

現在フェリーは4隻を保有しており、うち1隻はカーフェリーです。
その中でも最も新しい「安芸」は2017年5月に進水した3階建てフェリーで、バリアフリー客室、LED照明、新技術を盛り込んだ操船装置などによりさらに快適な厳島神社へのフェリーの旅を楽しめます。

厳島神社がある宮島へ渡るフェリー②:JR西日本宮島フェリー

公式サイト

JR西日本宮島フェリーはJRの宮島航路を提供する会社です。
現在は分社化されていますが、従前と同様に鉄道連絡船として厳島神社へのフェリーが運航されています。

JRのフェリーの最大の魅力は厳島神社の大鳥居に最接近できる「大鳥居便」です。
運航は宮島口発9時10分発から16時10分までの間で、大鳥居に接近した時には厳島神社の社殿を正面に望むことができます。

保有するフェリーは3隻で、バリアフリーに配慮しているのはもちろん、自動車航送も可能となっています。

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厳島神社がある宮島へ渡るフェリー2社を比較

大鳥居夕暮れ

フェリー乗り場

宮島口と宮島のいずれの桟橋でも2社のフェリー乗り場が隣接しています。
宮島口では松大汽船のフェリー乗り場は広電宮島口駅の目の前に位置しており大変便利です。

JRフェリーの乗り場は厳島神社寄りにあるため、これが大鳥居に最接近できる理由となっています。
JR宮島口駅は国道2号をはさんで向かいにあり、桟橋へは地下道を利用します。

フェリー乗り場の手前はロータリーになっています。
横断歩道はあるものの多客期には交通量が増えるため注意が必要です。

運賃

2社のフェリーの普通運賃は同一です。
中学生以上180円、小学生90円、未就学児は大人1人につき1名無料です。

身体障がい者及び知的障がい者割引運賃も設定され、手帳を保持している方はもちろん、第1種の手帳を保持した方の介護者には2社とも割引運賃が適用されます。

いずれのフェリーも交通系ICカードに対応しており、広島のICカード「PASPY」を含む全国11種類のICカードが利用できます
なお、JRに関しては広島市周辺の駅の券売機でフェリーの乗船券を同時に購入することもできます。

運航間隔

2社のフェリーは通常ダイヤならいずれもおおよそ10分から15分間隔で運航されています。
出発時刻はややずらして設定されており、事実上は5分間隔でどちらかのフェリーが着岸するため待たずに厳島神社のある宮島に向かうことができます。

正月や厳島神社周辺でのイベント開催時には特別ダイヤでの運行となるほか、連休など多客時には臨時便の運航もあります。
時刻表は公式サイトに掲載されており、2社ともトップページで日々の運航状況の案内も行われています。

乗船時間

2社とも乗船時間は10分です。
JRフェリーが日中運航している大鳥居便は迂回するルートですが通常便同様に10分で宮島桟橋に着岸し、桟橋からは徒歩数分で厳島神社に到着します。

フェリーは便数が多いうえに宮島と対岸を結んでいるため乗船時間が短く、そのため厳島神社に行く最も一般的な方法と言えるでしょう。
また、宮島から宮島口へのフェリーも同様に乗船時間は10分となっています。
船が大きく、時間も短いため船酔いをしやすい方も安心です。

最終便

宮島松大汽船

厳島神社に参拝し、宮島滞在を存分に楽しんだら気になるのがフェリーの最終便です。
最終便の時間は2社で大きく異なるため注意しましょう。

松大汽船のフェリー最終便は旅客便で宮島口発が20時35分、宮島発が20時15分です。
なお、自動車航送便の最終便は宮島口発17時45分、宮島発が17時30分で、以降は普通車に限り通常便を利用できます。

JR西日本宮島フェリー

JRフェリーの最終便は両方向とも22時台となっているため、厳島神社の大鳥居から日没を眺めたり、島内でディナーを楽しんだりと宮島でゆっくりと過ごすことができます。
宮島口発の最終便は22時42分で、宮島発は22時14分です。

なお、JRフェリーはすべての便で自動車航送も行っています。
いずれも8月の宮島水中花火大会開催日は23時台まで運航されます。

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厳島神社がある宮島へ渡るフェリー2社のその他の詳細

厳島神社楽房

宮島松大汽船

松大汽船にはカーフェリーの設定もあるのが特徴です。
カーフェリー「第二みやじま」は車両航送に特化しており、大型車なら12台まで積載可能となっています。

フェリー乗り場は通常便と自動車航送便とで分かれており、通常便と並行して運航されています。
自動車航送便の運航間隔は30分ですが、月曜から土曜は一部の便が危険物優先便となっています。

自動車だけでなく自転車と自動二輪車の航送も可能です。
航送料金は自動車は車輌の長さ、自動二輪車は排気量によって変動するため車検証は必ず携行してください

松大汽船では15名以上のグループは団体扱いとなり割引運賃が適用されます。
また、150名を超える場合は多客時などを除き貸切船を利用することもでき、厳島神社の反対側に位置し、自然公園がある包ヶ浦や江田島、宇品などを巡るコースが用意されています。

客室前方には大型プラズマテレビがあり、厳島神社や宮島の歴史を学べるビデオが上映されています。
また最新のフェリー「安芸」は優先席に車いすスペースが確保されているほか、2階の客室は木目調で落ち着いた雰囲気を演出しています。

JR西日本宮島フェリー

JRの路線であることから駅の券売機で乗船券が購入できるのみならず、青春18きっぷも使用することができます
JRの乗車券とフェリーの乗船券は通しでの購入はできないものの多客時には大変便利です。

JRフェリーは通常便で自動車航送を行っていることから、乗り場は1か所のみとなっています。
松大汽船同様に自転車と自動二輪車の航送も可能です。

JRフェリーの方が一見航送運賃が安いように思われますが、これは運転者の運賃が含まれていないためで2社とも同額です。
なお、自動車航送便の設定がないため積載できる車輌の長さは最大で6m未満となっています。

団体での利用は8名以上から可能ですが、運賃は通常期と多客期で変動するため注意が必要です。
また貸切船のプランもあり、宮島一周のほか呉を訪れたり納涼船としての利用も可能なので、厳島神社のみならず宮島巡りなどに興味のある方は一度相談してみましょう。

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厳島神社へのフェリー乗り場へ、広島駅からのアクセス

広島駅

厳島神社に行くフェリー乗り場へのアクセス①:JR山陽本線

広島駅から厳島神社に行くフェリー乗り場がある宮島口に向かう定番のルートがJR山陽本線です。
日中は10分間隔で運転されています。

特にJRを利用して広島に向かう際は、乗車券が宮島口まで通しで購入できるのがうれしい点です。
在来線の改札は南口となり、新幹線から乗り換える際にも看板が出ているので安心です。

広島エリアの電化路線では、2019年3月からすべての便が最新型の227系で運転されています。
電光の方向幕が導入されて分かりやすくなり、トイレも備え付けられたためさらに快適に移動できるようになりました。

厳島神社に行くフェリー乗り場へのアクセス②:広島電鉄(路面電車)

JRと同様に路面電車も厳島神社のある宮島へ向かう際の定番ルートです。
広島駅とフェリー乗り場のある宮島口を結ぶ路線は本来は広島駅から広電西広島駅までの本線、広電西広島駅から終点広電宮島口駅までの宮島線に分かれていますが、現在は直通運転を行っており、広島駅発の大半の電車が広電宮島口行きです。

路面電車のメリットは、途中広島都心の八丁堀、紙屋町、原爆ドーム前を経由するため広島市中心部から厳島神社にアクセスできることです。
但し、広電西広島駅までは軌道線のため速度が出ないこともあり、急いでいる方はJR線の利用がベターです。

なお宮島線は山陽本線より海側のルートを取るため瀬戸内海や宮島、そして厳島神社の社殿や大鳥居を眺めながらの移動を楽しめます。

厳島神社に行くフェリー乗り場へのアクセス③:車

宮島口へは車でも向かうことができます。
宮島口駅も桟橋も国道2号に面しているのでとても便利です。

高速道路の場合は山陽自動車道及び広島岩国道路を利用し、大阪方面からなら廿日市インターで、九州方面からなら大野インターで降りてください。
最寄りのインターチェンジが近づくと厳島神社の大鳥居が描かれた案内板が現れるので安心です。

宮島口桟橋付近には有料駐車場が点在していますが、料金は1日1,000円からとやや割高になっています。
また、フェリーによる自動車航送も行われてはいるものの島内、特に厳島神社への表参道は道が狭く車移動が大変なため、特に初めて厳島神社を訪れる方は避けたほうが無難です。

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厳島神社に行くのに、電車とフェリーにお得に乗れるチケット

大鳥居干潮時

広電1日乗車乗船券(広島電鉄)

松大汽船のグループ会社である広島電鉄(広電)では路面電車とフェリーが1日乗り降り自由の「広電1日乗車乗船券」を販売しています。
この1枚で広島駅から広電宮島口駅、さらに厳島神社へと向かうことができ便利でお得です。

広島駅から広電宮島口へ向かう本線は途中原爆ドーム前を経由するため、厳島神社も平和記念公園も訪れたいという方にも最適です。
電車の乗務員から直接購入できるほか、広島駅の路面電車乗り場にある広島駅電車案内所でも取り扱っています。

宮島・瀬戸内ぐるりんパス(JR)

JR西日本ではネット予約専用の宮島・瀬戸内ぐるりんパスが提供されています。
これは宮島瀬戸内自由周遊区間までの往復新幹線普通車指定席に、厳島神社や大和ミュージアムを始めとする5つの観光施設の入場券と、周遊区間内の在来線及び宮島連絡船などの切符が往復でセットされたものです。

ぐるりんパスにはさらに路面電車、中国JRバスが運行する広島市内循環バス「ひろしまめいぷる~ぷ」も含まれており、関西方面から広島を訪れる方にはぜひおすすめしたいプランです。
販売はインターネット予約サイト「e5489」のみとなっており、みどりの窓口や電話予約では購入できないため注意してください。

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厳島神社へのフェリー乗り場へ、広島空港からの行き方

厳島神社本殿

広島空港から厳島神社へのフェリー乗り場に向かう際は、まず広島市中心部を目指してください
広島空港からは県内各地へのリムジンバスが運行されており、広島方面へは広島駅新幹線口と広島バスセンター経由平和大通り線の2つのルートがあります。

JRで厳島神社のある宮島を目指すなら広島駅新幹線口行きがおすすめです。
但し新幹線口は北口となり、在来線や路面電車が発着するのは南口で、地下通路を通らなければならないため移動にやや時間がかかってしまいます。

平和大通り線はそごう広島店の3階にある広島バスセンターにも停車します。
そごう広島店の前には広電宮島口行きの電車が停車する紙屋町西電停があり、そこから厳島神社を目指すことができます。

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【フェリー以外】厳島神社がある宮島に、高速船で直接行ける!

平和記念公園

宮島口と厳島神社がある宮島を結ぶ船は、明治時代から運航されている定番のルートです。
しかし最近では広島市内から高速船が就航して厳島神社に直接行くことも可能になっています。

最近注目を集めているのが広島市中心部から宮島へ運航する「ひろしま世界遺産航路」です。
平和記念公園と厳島神社のある宮島を最短距離で結ぶ航路は広島の街並みを眺めることができるうえ、厳島神社への唯一の乗り換えのないルートです。

また、南区宇品の広島港からも厳島神社へ行くことができます。
元宇品のプリンスホテルを経由するため、プリンスホテルに滞在される方にはこちらが便利です。

そのほか呉や西区の商業施設「マリーナホップ」からも厳島神社のある宮島行きの高速船が運航されています。
呉発のルートは季節運航で、2019年は4月から11月の土日祝日に運航されます。

また「マリーナホップ宮島航路」は、マリーナホップの駐車場が利用可能なため車を停めてから乗船できるメリットがあります。
駐車場は収容台数が多いうえ無料のため料金の心配がありません。

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厳島神社へのフェリーとロープウェーのお得なチケット

紅葉谷
島内の紅葉谷と弥山頂上を結ぶ「宮島ロープウェー」は松大汽船同様に広電グループの企業です。
そのため松大汽船と宮島ロープウェーがセットになったお得なチケットも販売されています。

チケットはフェリーの往復券にロープウェーの往復券もしくは片道券がセットされています。
往復券がセットの「宮島弥山エンジョイチケット」で、厳島神社を参拝したのちロープウェーでゆっくり景色を楽しんだり、厳島神社の後ろにそびえる弥山登山に挑戦したい方には「宮島弥山アクティブチケット」と用途に合わせてチケットを選べます

また、弥山にある「恋人の聖地」を目指したいカップルには、フェリーとロープウェーの往復券が2名分セットされた「恋人の聖地ペア得チケット」もあります。

チケットは松大汽船の宮島口窓口で発売しており、有効期限は購入日を含め2日間となっています。
なお、ロープウェーの運休の際の払い戻しは宮島と宮島口のどちらの窓口でも手続きが可能です。

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厳島神社へ渡るフェリーはそれぞれに異なるメリットあり。目的に合わせて選んで

大鳥居日没

厳島神社のある宮島への航路は長い歴史を持ち、快適でお得な船旅のために様々な工夫が凝らされています。
桟橋近くに有名グルメや名産品が集まる宮島口を訪れるのも楽しみですが、広島市内から乗り換えなしでアクセスできる航路もまた魅力です。

広島の街並みやスケールの大きな大鳥居などの絶景を間近に眺めながらの厳島神社への旅をどうぞ楽しんでください。

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