西安で人気のおすすめ観光地10選!
西安(シーアン)観光の基本情報 | |
---|---|
時差 | -1時間。日本のほうが1時間すすんでいます。 |
フライト時間 | 成田、中部、関西空港から直行便あり。所要時間は4時間ほど。 |
言語 | 北京語 |
通貨 | 元 (通貨略号はCNY)/1元=約15.82円 |
ベストシーズン | 3月~5月または9月~11月 |
気候 | 西安は日本と同じように四季がはっきりしています。夏は平均気温が30度以上、冬は0度を下回ることも。西安では遺跡観光が主となるため、過ごしやすい3月~5月。または紅葉が楽しめる9月から11月がおすすめです。 |
西安は中華人民共和国陝西省の省都。
かつては長安の名で呼ばれ、長きにわたり古代中国の都として栄えていました。
西安は歴史的価値や記念的価値が高い都市として国家歴史文化名城に指定されており、市内にはシルクロードの名残を残す回民街(イスラム教徒の街)や世界遺産にも登録された兵馬俑、そのほか楊貴妃にゆかりのある華清池など行って損のない観光スポットがたくさん!
日々、国内外から訪れる多くの観光客でにぎわっています。
そんな魅力あふれる西安のおすすめ観光スポットは以下の通りです。
- 鐘楼(ベルタワー)
- 鼓楼
- 西安古城壁
- 西安碑林博物館
- 回民街
- 大雁塔
- 青龍寺
- 兵馬俑博物館
- 華清池
- 華山 長空桟道
1~7が西安市街地、8・9が西安東線、10は西安から日帰りで行ける観光スポットとなっています。
それでは、ピックアップした西安の観光スポットを1つずつみていきたいと思います。
西安おすすめ観光地①鐘楼(ベルタワー)
鐘楼とは寺院や教会などで鐘を設置するために建てられた施設の総称。
西安の鐘楼は1384年に建造され、600年以上の歴史をもつ木造建築です。
鐘楼は西安のほぼ中央に位置。
西安市内はこの鐘楼を起点に形成されており、市内を走る路線バスや車はここを経由して東西南北に向かうことになります。
西安の鐘楼は高さ36メートルと国内最大規模。
また、建物の保存状態も良く最高の鐘楼と言われています。
建物上部には1384年明王朝時代に使われていた鐘が展示されており、観光客は有料で叩くことが可能。
鐘は観光客に人気のフォトスポットでもあるので、鐘楼に訪れた際は記念写真を撮ることをお忘れなく!
鐘楼は先に説明したとおり、西安市内の中央に位置するため観光の拠点として、とても便利。
少し離れたところには鼓楼があり、鐘楼を観光した後でも気軽に足を運ぶことができます。
なお、鐘楼まわりはロータリーとなっており、地上から入ることはできないので注意が必要。
観光の際は地上ではなく専用の地下道からはいりましょう。
地下道では鐘楼の入場チケットほか鼓楼のチケットも販売されています。
個別で購入もできますが、セットになったチケットのほうがお得なので鐘楼と鼓楼どちらの観光も考えている方はセットチケットの購入がおすすめ。
西安観光のスタート地点は鐘楼で決まり!
鐘楼(ベルタワー)
住所:西安市碑林区钟楼商圈
営業時間:4月~10月 8時30分~22時00分、11月~3月 8時00分~17時30分
定休日:なし
入場料や利用料:鐘楼のみ35元(鼓楼セットなら50元)
西安おすすめ観光地②鼓楼
鼓楼は太鼓を叩くことで人々に時を告げるほか、緊急事態が発生したときに伝達をするなどの役割をもつ建物です。
先に紹介した鐘楼から200メートルほど西に向かった場所に西安の鼓楼は建っています。
建築時期は鐘楼と同じ明王朝時代(1380年ごろ)。
全体の高さは36メートルと中国国内にある鼓楼でも最大規模を誇ります。
鼓楼観光の見どころは建物の隅々にまで施された精密な彫刻や木組み。
そのほか、鼓楼内に展示されている直径34.3メートル、重さ1.5トンの巨大な太鼓は必見です。
また、鼓楼では決まった時間に太鼓の演奏などもあり、訪れた観光客を楽しませてくれます。
そんな鼓楼のもぅ1つの見どころは夜のライトアップ!
日中とは異なる色合いに変わる鼓楼はとてもフォトジェニックなのでコチラも押さえていただきたい観光ポイントです。
鐘楼もライトアップされるので鼓楼とあわせて楽しみましょう!
ライトアップされた鐘楼・鼓楼は夜の西安観光で外せないスポットです。
なお、鼓楼のチケットは1人35元で販売。
鐘楼のチケットも35元で個別に購入可能ですが、鐘楼・鼓楼のセットチケットだと50元になり、20元お得になります。
鐘楼・鼓楼は古都・西安のシンボル的存在。
西安観光で時間に余裕がある場合は、ぜひセットで楽しんでください。
鼓楼
住所:陕西省西安市莲湖区钟楼商圈北院门
電話番号:+86 29 8727 4580
営業時間:4月1日~10月25日 8時30分~22時00分、10月26日~3月31日 8時30分~18時00分
定休日:なし
入場料や利用料:鼓楼のみ35元(鐘楼セットなら50元
西安おすすめ観光地③西安古城壁
西安中心部を囲む西安古城壁は古都・西安のシンボルとして観光客にも人気のスポットです。
この西安古城壁は唐時代の長安城をもとに1370年~1378年にかけて築かれ、城壁の高さは約12メートル、周囲の長さは約14キロと世界最大規模を誇ります。
西安古城壁には東西南北それぞれ門があり、最大規模を誇る西門(安定門)は明時代シルクロードの発着点としてにぎわった場所とされています。
また、南門(永寧門)では毎朝9時30分から古代中国の戦士の姿をした兵隊による開城の儀式や太鼓の演武が開催されており、これらは西安古城壁を観光する際の必見ポイントです。
西安古城壁の上は入場料を払えば歩いて散策することが可能。
しかしながら、とても広い場所なので西安古城壁一周を考えている方はレンタサイクルの利用をおすすめします。
自転車は南門ちかくで貸し出しており、3時間で1人45元、2人用は90元で利用することができます。
借りるときに保証金(ディポジット)として200元の支払いが発生しますが、これは乗り捨て時に返ってくるので安心してください。
古代の建物と現代の建物がならびたつ西安の街並みを古城壁から眺めながら、サイクリングを楽しみましょう!
西安古城壁
住所:陕西省西安市碑林区钟楼商圈陕西
電話番号:+86 28 8556 8847
営業時間:8時00分~17時00分
定休日:なし
入場料や利用料:54元
URL:http://www.mafengwo.cn/poi/2716.html
西安おすすめ観光地④西安碑林博物館
宋代に建てられ、8万点以上の貴重な文化財を収蔵するのが西安碑林博物館です。
この博物館には石碑や墓碑などが多く収蔵され「中国最大の石造の書庫」と言われています。
館内は歴史陳列室・石刻芸術陳列室・西安碑林の3部分で構成。
ここを訪れた観光客は多くの石碑を目にすることができます。
西安碑林博物館で特に有名なのは漢~清時代にかけての石碑コレクション・西安碑林。
この名前は石碑が林のように建てられていることに由来します。
西安碑林では唐代の皇帝・玄宗の書やキリスト教が中国に伝来したことを伝える「大秦景教流行中国碑」をみることが可能。
中国において古代書道芸術の宝庫と言われる西安碑林は館内でも見逃せないスポットです。
また、西安碑林博物館には日本人にはなじみのある明治・昭和・平成といった元号の由来となった漢詩の原点も展示されています。
ガイドさん無しではみつけづらいかもしれませんが、探しながら鑑賞してみるのも楽しそうですね。
漢詩や石造の書物に興味のある方に西安碑林博物館はおすすめの観光スポット!
ちかくには半紙や書画を取り扱った市場なども出ているので、コチラの観光も併せてお楽しみください。
西安碑林博物館
住所:陕西省西安市碑林区钟楼商圈三学街15号
電話番号:+86 29 8721 0764
営業時間:8時30分~18時00分
定休日:なし
入場料や利用料:3月1日~11月30日 75元、12月1日~2月末 50元
URL:http://www.beilin-museum.com/
西安おすすめ観光地⑤回民街
回民街はイスラム教を信仰する回族が住むエリアで
- 北院門
- 化覚路地
- 西羊市
- 大皮院
の4つの街で構成される観光スポットです。
回民街の主要エリアと言われる北院門はイスラム文化の伝承地。
ここではイスラムの生活習慣や宗教文化が現在も受け継がれており、西安の中でも異国情緒あふれる観光スポットとして人気を集めます。
また、北院門は美食街としても有名。
イスラムと中国の食文化がミックスされたグルメが楽しめるのはここ、西安の回民街だけ!
回族の美食グルメは北院門に集中。
多くの飲食店が残を連ね、観光客の舌を楽しませてくれます。
回民街(北院門)を観光する際は羊肉の串焼きやザクロのジュース、そのほか西安市民の軽食として親しまれている羊肉泡馍(ヤンルーポーモー)など日本で味わえない食事を満喫しましょう。
羊肉泡馍は牛肉や羊肉を香辛料で煮込み作ったスープの中にパンを入れて食べる料理です。
回民街は先に紹介した鼓楼や西安古城壁から徒歩圏内の観光スポット!
午前中に鐘楼や鼓楼を観光し、お昼のランチ場所として訪れるのもいいですね。
そんな魅力あふれる回民街ですが観光する際、1点注意していただきたいのがスリ!
観光客のスリ被害が多く報告されているので貴重品などの管理・自衛はしっかりと行ってください。
回民街
住所:陕西省西安市莲湖区北院门小吃一条街西大街1号
西安おすすめ観光地⑥大雁塔
西遊記でおなじみ三蔵法師のモデルとなった玄奘三蔵がインドより持ち帰った経典や仏像を保存するために建てられたのが、この大雁塔です。
高さ64メートル、7層構造と大きく鐘楼や鼓楼と並ぶ西安のシンボルとして地元民に親しまれ、観光客にも人気のスポットです。
大雁塔は慈恩寺の敷地内にあり、652年に完成。
入口・南側には玄奘三蔵の像がたっており、観光客を出迎えてくれます。
大雁塔の中は観光客に公開されており、別途料金(1人30元)を払えば見学が可能。
1層~7層まで登ることができますが、階段のみなので体力に自信がない方は注意してください。
最上階にある4つの窓は東西南北に向いているので、ここから西安市内を一望できます。
大雁塔観光のもぅ1つの見どころは塔前にある広場。
ここにはアジア最大規模の噴水があり、夜になると噴水ショーが行われます。
光と音楽の噴水ショーは迫力があり、見ごたえ抜群!
鐘楼・鼓楼のライトアップとあわせて楽しみましょう。
なお、大雁塔を左回りに一周すると平穏で安らかな一生をおくることができるといわれています。
時間に余裕のある方は、ぜひこちらも試してみてください。
大雁塔
住所:陕西省西安市雁塔区小寨商业街慈恩路1号
電話番号:+86 29 8552 7958
営業時間:8時00分~17時30分
定休日:なし
入場料や利用料:大慈恩寺(入場料)50元、大雁塔を登る場合は別途30元
URL:http://jp1.xian-tourism.com/list1.asp?ListId=298&Classid=8
西安おすすめ観光地⑦青龍寺
青龍寺は西安市街の南側、雁塔区鉄炉廟村にある仏教寺院。
元は霊感寺という名前でしたが、711年に現在の青龍寺となりました。
この青龍寺は真言宗の祖・弘法大師空海ゆかりの寺として有名。
空海はここで中国仏教密教文化を学んだ後、日本で真言宗を広めたと言われています。
そんな青龍寺は四国八十八か所巡りの0番札所に指定されており、近年日本国内で人気を集める御朱印をいただくことができます。
御朱印を集めている方、四国八十八か所巡りをされている方はぜひ、この機会を利用していただきましょう。
気になる御朱印代は50元です。
そして、青龍寺観光のもぅ1つの見どころは春に境内を彩るたくさんの桜。
青龍寺の桜は日本から寄付されたもので、毎年3月初旬~4月中旬かけて観光客の目を楽しませてくれます。
日本から1000本送られたといわれる桜が咲き誇る光景は圧巻!
春時期に西安観光を予定している方はぜひ、青龍寺に行くことをおすすめします。
なお、青龍寺は入場無料。
市内を走る路線バスをつかっていくことができます。
先に紹介した大雁塔から車で15分ほどの場所にあるので、大雁塔を観光後そのままタクシーを使って向かうのもアリです!
青龍寺
住所:中国 西安市 雁塔区
電話番号:+86 29 8552 7811
営業時間:8時00分~18時00分
定休日:なし
入場料や利用料:なし
URL:https://www.arachina.com/xian/attraction/qls.htm
西安おすすめ観光地⑧兵馬俑博物館
兵馬俑博物館は西安観光において外すことのできない重要スポット!
この博物館に訪れた観光客は世界遺産にも登録された約8000体もの兵馬俑をみることができます。
兵馬俑は中国を最初に統一した秦の始皇帝の陵墓を守るように埋められており、一体ずつ顔やポーズが異なるのが特徴。
これら兵馬俑は始皇帝が率いた軍隊を写したものといわれ、指揮官、騎兵、歩兵と様々な役割を反映した俑で構成されます。
すべての兵馬俑は東側をむいており、敵国だった六国(楚・漢・魏・趙・斉・燕)を威圧するように立ち並びます。
1体が180センチほどの大きさの兵馬俑がずらっと並ぶ様は圧巻!
また、兵馬俑は軍隊だけでなく文官や芸人をかたどったものも存在し、これらは始皇帝が生前の生活をすべて来世に持っていくために作られたものと考えられています。
兵馬俑博物館は西安の東側に位置。
徒歩で行ける場所ではないので、タクシーや鉄道西安駅から出る路線バスでいくことをおすすめします。
路線バスで行く場合は914、915、306(游5)いずれかのバスに乗ってください。
所要時間は約1時間、料金は1人8元(日本円でおよそ400円)ほどです。
2000年以上のときを経て、今も現存する兵馬俑は必見!
兵馬俑博物館
住所:陝西省 西安市 臨潼区 邮政编码: 710612
電話番号:+86 29 8139 9001
営業時間:8時30分~17時00分
定休日:なし
入場料や利用料:150元
URL:http://www.bmy.com.cn/2015new/index.htm
西安おすすめ観光地⑨華清池
華清池(かせいち)は兵馬俑と同じ西安の東側にあり、三千年以上の歴史をもつ温泉地です。
この温泉地は唐の9代皇帝・玄宗と世界三大美女の一人・楊貴妃のロマンスの場として知られ、多くの観光客が訪れます。
華清池の敷地内には建物や庭園がひろがり、観光客はその中を散策することが可能。
傾国の美女と謳われた楊貴妃と皇帝のロマンスに思いを馳せながら華清池散策を楽しみましょう。
温泉のあるエリアでは楊貴妃の像が観光客を出迎えます。
楊貴妃像は観光客に人気のフォトスポットなので、華清池観光の際は写真を撮ることを忘れずに!
この場所で観光客は楊貴妃が入浴していた海棠湯(かいどうゆ)や玄宗皇帝のお風呂・蓮華湯(れんげゆ)など、様々な温泉跡をみることが可能。
また、美人の湯といわれる華清池の温泉がわいているスポットもあり、観光客はここで手や顔を洗うことができます。
そのほか、華清池には足湯(有料:1人50元)があるので散策につかれた方やもぅ少し美人の湯を楽しみたい方はコチラを利用することをおすすめします。
ゆっくり浸かって旅の疲れを癒しましょう。
華清池は西安と兵馬俑博物館の間に位置。
兵馬俑博物館への観光を考えている方にはセットで訪れていただきたい場所です。
華清池
住所:陕西省西安市临潼区华清路38号
営業時間:7時30分~18時00分
定休日:なし
URL:https://www.arachina.com/xian/attraction/hqc.htm
西安おすすめ観光地⑩華山 長空桟道
中国陝西省にある華山は中国五名山の1つ。
西安から日帰りで行ける観光スポットとして人気を集めます。
華山は
- 東峰(2096m)
- 西峰(2082m)
- 南峯(2154m)
- 北嶺(1614m)
- 中峯(2037m)
の5つで構成。
花崗岩が露出する険しい山肌が続く景勝地で、かつては道教や仏教の修行の場として利用されていました。
そんな華山でいま話題を集めている観光スポットが世界一危険な登山道といわれる長空桟道!
断崖絶壁に作られたひと1人通れる程度の道を観光客はハーネス(命綱)をつけ登り進んでいきます。
崖にとりつけられたワイヤーとハーネスをつなぎ進むため滑落する可能性は低いですが、万が一ということもあります。
挑戦する場合は細心の注意をはらって臨んでください。
また、滑り防止のための軍手(現地で購入可能)は必須品です。
この長空桟道は見ての通りかなりハードな観光スポット!
そのため
- 高所恐怖症の方
- 体力に自信がない方
はロープウェイを使っての華山観光をおすすめします。
なお、西安からのアクセスですが以下の行程で華山まで向かいましょう。
- 西安北駅から高速鉄道で華山北駅に向かう。
- 華山北駅から無料のシャトルバス(1番系統)に乗り換え、終点の華山ツアーセンターで降車。
ツアーセンターでは華山の入場券とロープウェイ乗り場まで向かうバスチケットが販売されています。
ロープウェイ乗り場についたら、その場でロープウェイのチケットを購入し乗り込みましょう。
また、華山日帰りツアーは中国の旅行会社で申し込みが可能。
日本語ガイドが同行し案内してくれるものもあるので、個人で行くことに不安がある方は要チェックです。
華山 長空桟道
住所:中華人民共和国 渭南市 華陰市
入場料や利用料:30元
西安で人気のおすすめ観光地10選!のまとめ
今回は歴史ロマンあふれる西安の観光スポットを紹介しました。
日本でもなじみ深い秦の始皇帝や楊貴妃、玄奘三蔵などゆかりのある観光スポットが多くあることが伝わったと思います。
歴史深い遺跡だけでなく異国情緒あふれる回民街など、見どころ満載の西安。
どれも行って損のない観光スポットばかりなので西安観光を考えている方はぜひ、この記事を参考に旅行計画をたてて頂ければと思います。
西安観光を楽しいものにしてくださいね。