【チップの前に】タイの通貨は?
タイの通貨は、タイバーツが流通しています。
一部の国境付近や観光地を除けば、基本的にタイではタイバーツのみが使えます。
タイバーツの紙幣は、一番大きな紙幣から1,000バーツ札、500バーツ札、100バーツ札、50バーツ札、20バーツ札が発行されています。
それ以下は、コインになり10バーツコイン、5バーツコイン、1バーツコインとなります。
更に、補助通貨と言われるサタンがあり、1バーツコインよりも小さなコインで、100サタンで1バーツ程度になります。
旅行中にサタンを利用する場面は、ほとんどないので通常は、1バーツ以上を覚えていれば問題ありません。
タイでチップは必要?
タイへの旅行中、支払い時にチップにとまどった事がある人は意外と多いのではないでしょうか。
なぜなら、チップの制度がないからあげなくてよいという人もいれば、チップはあげるのが当然だと言う人もいるからです。
様々な情報が交錯しがちなタイのチップ情報についてお伝えします。
タイでチップは必要?
厳密に言うとタイには、チップ制度はありません。
しかし実は、チップを渡さなければいけないという決まりはありませんが、チップの習慣はあるのです。
このポイントが、タイのチップ事情がわからないと思われてしまう点です。
結果的に、タイでチップは必要となります。
とは言っても、必ず払わなければいけないわけではなく、基本はサービスで気分が良かった人に対して支払うものです。
しかし、現在のタイはチップは払うものだという考え方のタイ人が増えているため、チップはもらえるものだと考える傾向があります。
そして、タイ人もチップを支払う習慣を持っている人が目立ちます。
払わない場所もある?
タイでは、チップを払わなくてよい場所と払う場所があるのです。
チップが必要のない場所は、コンビニやスーパーでの買い物や、屋台やフードコートです。
特別なサービスを受けた場合は別ですが、通常の買い物では必要ありません。
そして、バスや電車も同じくで、チケットを発見してくれた人に渡すことはありません。
これらは、なんとなくわかりやすい場面ですが、日本人がうっかりしてしまいやすい場面があります。
屋台などではなく、レシートが出るようなレストランなどで食事をした場合は気を付けましょう。
タイのレストランで食事をした場合は、必ずレシートをチェックするようにして下さい。
これは、会計にチップが含まれている場合と含まれていない場合があるからです。
そして、払わなくて良い場合はもうひとつあります。
それは、サービスが良くない場合です。
このような場合は、チップを要求されても渡す必要はないので、きっぱり拒否して問題ありません。
レシートのサービスチャージという欄をチェックして、例えばそこに10%と書かれていたら、チップ10%が含まれた金額が明記されていることです。
この場合は、チップを別途支払う必要はないという判断で問題ありません。
タイでチップの払い方
タイでチップを支払う場合は、どのような方法で渡すのでしょうか。
はじめての人にはわかりにくいポイントです。
いざという時の為に、タイでチップを払う場合のポイントを押さえておきましょう。
現金の場合
タイでチップを現金で支払う場合は、シチュエーションによって違います。
まず、レストランや食堂の場合で、サービスチャージが含まれているか確認してからお金を伝票と合わせて渡します。
その後、レシートを持って来たらその中にチップを挟んで渡します。
食堂などでは、手書きの伝票をお皿に入れて持ってくる場合が多いので、その中にチップを入れておきます。
受け皿もない場合は、テーブルに置いて帰るようにします。
直接渡すようなシチュエーションの場合は、そのまま現金を渡します。
その為、旅行中は少額紙幣や小銭を用意しておくと便利です。
もし、小銭がない場合は近くのスーパーなどで少量の買い物をして崩しましょう。
コンビニの場合は、1,000バーツでの支払いを断られることも多いので、お財布の中をしっかり確認し、早めに準備をしておくと戸惑わずにチップが払えます。
クレジットカードの場合
クレジットカードで会計を支払った場合であっても、チップは払います。
クレジットカードで支払った後に、現金を置いていきます。
クレジットカードで支払う場合は、チャージが掛かるところが多い為、チップに慣れていない日本人はチップが必要ないと思ってしまう人がいます。
しかし、あくまでもクレジットカードを使用するチャージであるので、チップは含まれていません。
サービスチャージが含まれていない会計で、クレジットカード払いにした場合は、チップを渡す場合は、別途チップを渡すようにしてください。
タイのチップ相場①タクシー編
タイ滞在中に使うことも多いタクシーですが、タクシーへのチップは必要なのか悩むこともあるのではないでしょうか。
タイのタクシーへのチップの相場や方法についてお伝えします。
チップは不要
タイのタクシーは、基本的にメーター制です。
空港や観光スポットなどからの場合、値段交渉をしてくる場合もありますが、高値で言ってくる為なるべくメーターを使ってくれるタクシーを利用するのが好ましいです。
値段交渉をしてきたタクシーに関しては、チップを別途払う必要ありません。
もし、特別なサービスを受けて良かったということであれば、気持ち程度に渡すと良いでしょう。
メータータクシーの場合は、チップとして渡す必要性はありません。
タクシーの金額に対して、計算してチップを渡すことはしなくて大丈夫です。
お釣りの端数をチップ代わりに
タイのタクシーでチップの必要性はありませんが、お釣りの端数をチップの代わりとして渡す習慣はあります。
タイのタクシーの価格は、安いので距離をかなり走っても大した金額にはなりません。
例えば、近場を移動した場合で金額が97バーツだったとします。
この時、100バーツを渡してお釣りの3バーツをもらわずに、そのまま3バーツはチップ代わりとするのが習慣です。
日本人感覚で言えば、お釣りを正しく渡すのが当たり前ですが、タイのタクシーはきっちり渡さずに、このような方法で支払います。
たまに、これをぼったくりと言う人がいますが、そうではありません。
タクシーでは、チップは不要ですがチップ代わりに端数のお釣りを渡すのが習慣です。
タイのチップ相場②レストラン編
レストランでのチップについては、どのタイプのお店であるかによって異なります。
タイには、屋台、フードコート、食堂、レストランと様々なタイプの食事のお店があります。
お店のタイプによって、チップの必要性や相場が違いますので、覚えておくと良いでしょう。
フードコート:不要
タイのフードコートでは、チップは必要ありません。
フードコートは、記載されている金額のみを支払うだけで問題ありません。
会計は先払いなので、自分のオーダー分をその場で支払います。
ショッピングモールなどに入っているフードコートは、プリペイド式のカードやチケットを購入します。
そのカードやチケットで、各お店で支払う形になります。
また、ビルのフードコートや、市場のフードコートの場合は、その場で現金で支払う形になります。
どのパターンであっても、フードコートでチップを払う必要はありません。
一般的レストラン:20B
一般的なレストランの場合は、ケースによって異なります。
タイで言う一般的レストランは、食堂のような形式のタイプもしくは、エアコンがきいた日本と同じスタイルのタイプです。
例えば食堂で簡単に一品だけ食べたときは、タクシーと同じ理由で端数のお釣りは受け取らず、チップ代わりにするケースが一番多いです。
一般的なレストランで、何人かで食事をして色々食べた場合のチップの相場は、大体20B程度と言われています。
多いパターンは、支払い後お釣りがきたらそのお釣りを確認し、20B程度置いて帰ります。
たいていの人は、小銭と20B札を置くことが多いです。
高級レストラン:50〜100B
高級レストランでのチップは、サービスチャージが含まれていない場合のみ必要です。
それ以上の特別なサービスを受けたわけでなければ、必要ありません。
高級レストランで、サービスチャージが含まれていない場合の相場は10%程度あれば問題ありません。
金額の相場としては、50~100Bほどと思っていれば良いです。
ただし、金額にもよるのでかなり豪華な食事をした場合は、計算してみると良いでしょう。
高級レストランといってもピンキリなので、合計金額を基準に考えるようにしましょう。
タイのチップ相場と渡すタイミング③ホテル
タイ滞在中で利用するホテルでのチップは、どんなシーンでどんなタイミングで渡すのかを覚えておく必要があります。
ホテルでのサービスに対して、チップを払うシーンや相場についてお伝えします。
荷物を運んでくれるボーイ:20B
タイのホテルにチェックインをした際に、ベルボーイが部屋まで荷物を運んでくれる場合があります。
このときのチップの相場は、20B程度です。
10~20Bと言われますが、10Bだとコインになってしまうので、20B札で渡す方が印象が良いです。
そして、タイミングですが、荷物を運んでくれたベルボーイが部屋案内を終えて、部屋を出るタイミングに渡すようにしましょう。
チップを渡す時は、ありがとうという言葉を添えてあげるとより感じが良くなります。
掃除をしてくれるベッドメイキング:20〜100B
その他に、ホテルでのチップが必要なシーンには、ベッドメイクサービスへのチップもあります。
ベッドメイキングのチップの相場は、大体20〜100Bくらいです。
ホテルのランクやサービスレベルにもよってきますが、一般的なホテルであれば一人20Bと考えておくとよいでしょう。
チップは、枕の上にのせておけばスタッフが掃除のタイミングに持っていきます。
ベッドメイキングのチップは、スタッフのやる気にも影響があるので、忘れずに置いておくようにしましょう。
ルームサービス利用後:20B
ホテルの部屋へルームサービスを頼んだ場合は、サービスチャージが含まれているかどうかによって異なります。
含まれていない場合は、ルームサービス利用後に20B程度渡すようにしましょう。
そして、サービスチャージが含まれていたとしても、特別なお願いをした場合は、別途チップを渡すようにします。
サービスチャージがわからない場合で、サービスが良いと感じたらチップを渡しても問題はないです。
ルームサービスの場合のチップは、ホテルのサービスチャージがどうなっているのかがポイントとなります。
タイのチップ相場④マッサージ店編
タイへの観光での楽しみのひとつは、マッサージです。
安い値段で、体の疲れを癒してくれる最高の観光です。
その為、多くの観光客が利用するマッサージでもチップに戸惑う人も多くいます。
マッサージでのチップの相場や、渡すタイミングなどをお伝えします。
庶民的マッサージ店:1時間あたり50B
タイのマッサージは、お店によってタイプが異なります。
値段が手ごろで、ローカルも気軽に利用する庶民的なマッサージ店の場合は、1時間のタイマッサージで大体50B程度です。
1時間以上のマッサージを受けた場合は、100Bくらいあげても構いません。
ローカルの庶民的マッサージのお店は、給料が低いのでチップが主な収入源となります。
その為、サービスが悪かったなどの問題点がなければ、チップは必ず渡すのが習慣です。
以前、日本人はチップをくれないという認識から、日本語メニューにチップ100Bと書いてあるお店がありました。
チップは必要ですが、要求をしてくるようなお店は避けた方が良いです。
そして、チップを渡すタイミングは、会計を済ませてから、マッサージを担当した人がお見送りをしてくれるので、その時にチップを渡すのがスムーズです。
高級マッサージ店:1時間あたり100B
スパなどが併設されている高級マッサージ店の場合のチップの相場は、1時間あたり100Bと言われています。
もし、1時間以上かかるメニューを選んだ場合は、もう少し上乗せするようにします。
チップを渡すタイミングは、同じで会計後にお見送りのタイミングで渡せば大丈夫です。
もしも混雑していて担当のマッサージ師がいない場合は、会計のスタッフに担当者へのチップですと伝えて渡しましょう。
高級ホテルのスパの場合は、部屋付けの会計になる事が多いので、チップだけ担当者にその場で渡すようにします。
タイのチップ相場⑤ゴルフ編
タイは、一年中ゴルフが安くできるゴルフ天国です。
その為、ゴルフを目的に観光に訪れる人もいます。
日本とは違う、タイでのゴルフの際に必要なチップの相場やタイミングなどをお伝えします。
キャディー
タイでゴルフをする際にチップが必要になるのは、プレー終了後のキャディーさんへのチップです。
プレー終了後クラブハウスへ戻ってきた時に渡します。
大体の相場は300Bと言われていますが、もしも良いサービスをしてくれたキャディーさんの場合はもう少しプラスしてあげても良いです。
キャディーさんもマッサージ師同様給料が低い仕事なので、チップが収入の多くを占めています。
その為、一生懸命働いてくれた場合は多めにあげると、次回もサービスが良くなる可能性があるからです。
そして、ゴルフ練習場の場合は、ボールをセットしてくれた人に20~50Bほどチップを渡すのが相場です。
タイでのチップ習慣を覚えてスマートな旅をしよう
タイでのチップの習慣は、欧米とも違うポイントがあります。
サービスに対するものであることは同じですが、あくまでも習慣であることが違います。
タイでの観光中に利用するスポットや宿泊先でチップに困らないようにチップ事情を覚えておくと便利です。
そして、タイでの滞在中は小さなお金をなるべく持ち歩くことも、チップで困らないポイントです。