ナマズ料理が人気のおすすめ店17選！【埼玉、岐阜、東京など！】

ナマズ料理の魅力とは

日本のナマズは、5科11種と希少種な淡水魚。
日本固有種は琵琶湖水系や東海地方に分布していて、かつては西日本に限られていたものが江戸時代以降になって東日本や北海道に移植され全国各地に広がりました。

ナマズはあっさりした味わいが特徴で、コラーゲンたっぷりでカロリーが低いことから女性を中心に人気のある食材です。
ナマズ料理は刺身やたたき、天ぷら、汁物などいろいろな調理法があり、川魚料理を提供する料理店で味わうことができます。

ナマズ料理が有名な地域は、ナマズの里で名高い埼玉県吉川市や水郷地帯に根付いた岐阜県などで、川魚を専門に扱う料理店が数多く集まっています。
続いて、ナマズ料理が人気のおすすめ店を、地域ごとに紹介しましょう。

ナマズ料理が人気のおすすめ店6選【埼玉県】

埼玉県はナマズ料理で有名な地で、特に吉川市は「なまずの里」とも言われるほど古くから川魚料理を食べる習慣があります。
ここでは、埼玉県でおすすめのナマズ料理人気店を6件紹介しましょう。

埼玉県吉川市は「なまずの里」

埼玉県吉川市は、西に中川、東に江戸川が流れる川に囲まれたまちで小川や用水路が多く、古くからナマズやウナギなどの川魚を食べる伝統があります。
ナマズ料理の歴史は400年以上も続き、「吉川に来て、なまず、うなぎ食わずなかれ」という言葉があるほど。

これまでに、新撰組の近藤勇、元首相の福田赴夫や中曽根康弘なども吉川に来てナマズ料理を食しています。
川は住民にとって身近な存在で、子どもが遊んだり大人が漁をしたりする憩いの場や食材の宝庫として日常的に親しまれていました。

家庭では、ナマズの身を包丁でたたき味噌などを練り込んで丸めて揚げた「なまずのたたき」が郷土料理として食べられていて、川と長く付き合ってきた歴史や文化が吉川を「なまずの里」にした理由です。
吉川駅前には「金色のなまずモニュメント」、毎年4月には「なまずの里マラソン」が開催されるなど、吉川にはナマズにちなんだ観光やイベントがたくさんあります。

糀家

糀家は、ナマズに関する名画や美術品を飾り日本庭園が美しい創業400年の歴史がある老舗料亭。
勝海舟や近藤勇などの著名人もよく訪れていたといい、創業当時の面影が残る店内でゆったり静かな時間を過ごしながらナマズ料理をいただけます。

おすすめメニューはナマズ料理のフルコース「なまずづくし」。
ナマズの刺身、照焼、マリネ、天ぷら、卵の煮付け、たたき揚げ、団子汁、ご飯がセットになって、心ゆくまで堪能できます。

ナマズ料理だけでなく、「うな丼」や「うな重」などのウナギ料理のお店としても有名。
四季の味覚に合わせて著名人も好んだ味を楽しめるナマズ料理の老舗です。

福寿家

福寿家は、天保8（1837）年から続くさまざまなナマズ料理を楽しめる老舗店。
人気メニューは、老化の抑制や疲労回復に効果が期待されるナマズをたっぷり食べられる「なまず懐石」。

先付け、前菜、薄造り、天ぷら、たたきや柳川、西京焼きなどがセットになって、ここぞとばかりのナマズづくしです。
昼のメニューでは、平日限定の特選どんぶりである「なまずの天丼」、ナマズのたたきや天ぷらが付く「なまず御膳」などが大人気。

家でも伝統の味を楽しめるようにとお土産が用意されており、ナマズのたたきや蒲焼き、天ぷらなどを持ち帰ることができます。
昼でも夜でも家庭でも、老舗伝統のナマズ料理を満喫できるおすすめの老舗です。

ますや

ますやは、数多くのテレビ取材を受けているナマズ料理の人気店。
さまざまな川魚料理を提供するなかで、ナマズ本来の美味しさを伝え続けて、ナマズをよりポピュラーな料理に広めたお店の1つです。

コース料理や定食膳、1品メニューが豊富で、ランチからナマズを食べることができ、ナマズを食べるために遠くからこの店を訪れる人もいるほど。
おすすめは「なまずコース料理」で、先付け、刺身、天ぷら、たたき揚げ、南蛮漬け、蒲焼きがセットになって、6種類のナマズ料理を堪能できます。

1品メニューでは、ナマズの刺身や天ぷら、しゃぶしゃぶなどが好評。
受け継がれた伝統の技と味を守り、時代に合わせて新しい風を取り入れてナマズ料理を提供するおすすめ店です。

魚竹

魚竹は、ナマズやウナギ、鯉などの川魚が非常に美味しい名店です。
この店のイチオシ料理は「なまず天丼」。

かぼちゃ、なす、ししとうの天ぷらに加え、1cm以上の厚みがあってサクサクの衣とふっくらモチモチの身が最高のナマズの天ぷらのり、甘さ控え目のタレと絡まってご飯とものすごく合います。
ナマズの天ぷらは、鶏肉を食べているかのような感覚になるかもしれません。

「鯉のあらい」も名物料理で、薄く切られ太身はよく締まっていて、滑らかさがなく少しコリコリした食感がやみつきになります。
ナマズを中心にさまざまな川魚料理がいただけるお店です。

ぽんぽこ亭

ぽんぽこ亭は、天ぷらが美味しいおすすめ店。
定番の野菜天ぷらを中心に、海老、白身魚、キス、ヤマメ、そしてナマズと用意され、塩をふりかけてレモンをたっぷりかけて食べるとさらにおいしくなります。

どの料理にもワインがとても合い、ナマズの天ぷらには白ワイン、ウナギの白焼きには赤ワインがマッチして、この店ならではの楽しみ方ができるのも魅力。
醤油やみりんなどに柚子を加えたタレに漬け込んで焼き上げる「奥多摩やまめの幽庵焼き」も人気で、川魚料理は日本酒との相性も抜群です。

このほか、「どじょう唐揚げ」、「鮎塩焼き」、「鯉こく」などの1品料理も好評。
お酒と川魚料理を存分に満喫できる、川越にあるナマズ料理の人気店です。

荒川

荒川は、国産活きうなぎと天然なまず割烹がいただける割烹料理店。
30年以上のキャリアがあるベテランの店主が料理を手がけ、素材のすべてを厳選して、活きうなぎは新潟県青海産、天然なまずは利根川産を使用しています。

蒲焼きは注文が入ってから「割き、串打ち、白焼、蒸し」を施してタレで焼き上げるため30分から40分程時間がかかるため、事前の予約がおすすめ。
人気料理は「ひつまぶし」や「鰻重と穴子天重」、「鰻肝入り竹鰻丼」など。

「日本なまずの天ぷら」は1340円と高めですが、多くの料理は出前が出来るので家でも本物の料理を味わうことができます。
季節の旬の味覚を目と心で楽しめるおすすめのナマズ料理店です。

ナマズ料理が人気のおすすめ店5選【岐阜県】

岐阜県もナマズ料理が有名なところで、木曽川、長良川、揖斐川の3つの河川で獲れるナマズは古くから地元民の大好物として食べられています。
ここでは、岐阜県でおすすめのナマズ料理人気店を5件紹介しましょう。

やまと新館

やまと新館は、地元で「おちょぼさん」と呼ばれている千代保稲荷神社の大鳥居前にあるナマズ料理のおすすめ店。
平成17（2005）年11月、なまず博士としても名高い秋篠宮皇嗣がこの店を訪ねてナマズ料理を賞味されたところです。

事前に予約をすれば、そのときに秋篠宮皇嗣が召し上がったものと同じ献立の「宮御膳」をいただくこともできます。
ナマズ料理は格安ランチで味わうのがおすすめで、ナマズの煮付けがかなりの絶品です。

情報番組や料理番組でもたびたび取り上げられ、店奥の座敷からは自慢の水車庭園を眺めることができ、料理と風景の2つを同時に味わえる最高の場所。
岐阜県有数の水郷地帯にあり、秋篠宮皇嗣も絶賛したナマズ料理が堪能できる有名店です。

やまと本店

やまと本店は、金色に光り輝くナマズが目印のお店。
やまと本店ややまと新館のナマズ料理は特に川魚料理の傑作と称されており、長年にわたり名物料理として愛され続けています。

おすすめメニューは「ナマズランチ」。
ナマズの蒲焼きと天ぷら、ご飯、味噌汁、お新香がセットになって、ナマズ本来の風味を大切にして繊細な味をいただくことができます。

蒲焼きは代々伝わる店自慢の秘伝の甘辛タレを使って香ばしく焼き上げ淡白で柔らかく、天ぷらも臭みが無くとても美味しいです。
おちょぼさんこと千代保稲荷神社を参拝したときに立ち寄りたい、傑作ナマズ料理がいただける人気店になります。

稲金本店

稲金本店は、低価格で良質なナマズ料理をいただけるお店。
創業当時から変わらず、どこよりも良い食材を、どこよりもリーズナブルな料理を提供するよう努めています。

なまずは店内の生簀で管理していて、注文を受けてからその場でさばくので、身が柔らかく独特のプリプリした歯ごたえナマズを新鮮な状態で味わえるのが特色。
おすすめ料理は「なまずの蒲焼き」で、さばきたての身を串刺しにして焼き台でじっくり焼き、生産量の少ないたまり醤油を使った先代から受けついだ継ぎ足しタレをかけています。

うなぎを贅沢に丸々1尾使った「特上うな重」、宮崎産鶏肉とネギや白菜などの自家製野菜を使った「鶏すき焼き」も看板メニュー。
コストパフォーマンスが高いナマズ料理を満喫できるおすすめ店です。

魚勝

魚勝は、庶民的なナマズ料理を味わえるお店です。
ここのイチオシグルメは、なんといっても「ナマズの蒲焼き丼」。

身はうなぎよりも厚めに切られていている切り身の状態でご飯にのせられ、お新香と赤だしの汁物がセットになっています。
うなぎよりも脂は少ないですが、白身で柔らかい食感と甘いタレがマッチして、上質な味わいの一品です。

「ナマズの塩焼きなども絶品で、土日はナマズ料理を求めてとても賑わっています。
高タンパクで低カロリーな蒲焼きどんぶりをいただける人気店です。

魚信

魚信は、ナマズやウナギなどをリーズナブルな価格でいただける川魚料理専門店。
蒲焼きは大中小の大きさによって値段が異なり、小さいものは1000円から、大きいものは4000円からと価格の幅は大きくさまざまです。

じっくり丁寧に焼かれた蒲焼きは、その皮はパリパリ、中の身はふっくらしていて、特製ダレがよく絡まってナマズとの相性が抜群。
店内には生簀があるので、常に新鮮な状態でナマズ料理を提供できるのが人気の秘密で、生きているものをその場で調理するので美味しさが格段に向上します。

静岡県産や鹿児島県産を使った「うなぎ丼」や「うな重」など、うなぎの名店としても有名。
手頃な価格でナマズ料理を食べられる海津市の人気店です。

ナマズ料理が人気のおすすめ店3選【東京都】

東京都も有名で、江戸時代の頃は多くの川で獲れ食文化の中でナマズ料理が発展してきました。
ここでは、東京都でおすすめのナマズ料理人気店を3件紹介しましょう。

どじょっこ

どじょっこは、ナマズ、ドジョウ、ウナギなどの川魚料理やクジラ料理がいただけるおすすめ店。
東京ではナマズやドジョウは健康食として食べられていて、栄養効果や疲労回復、風邪予防などで昔から親しまれてきました。

使用する食材は国産にこだわり、ナマズは厳選した静岡県産の天然ものを仕入れ、養殖ナマズとは違った本物の味覚を味わえるのがこの店のポイントです。
ナマズ料理のなかでは唐揚げが評判で、お酒にとても合うのでご飯が進みます。

クジラ料理は昔懐かしい給食を思い出すような味わい。
ここでしか出会いえない珍しい川魚料理やクジラ料理を満喫できる人気店です。

桔梗屋

桔梗屋は、両国にたたずむ川魚料理の老舗専門店。
ナマズは冬季限定のメニューで、高知県四万十川産の天然ナマズを仕入れています。

ナマズのメニューでは「なまず鍋」がおすすめ。
ナマズは白身の淡白の身で味はさっぱりしていて、甘口のタレで味付けされた出汁に豆腐やしらたきなどが入って、すき焼き風にしていただくのが特色です。

また、ドジョウは健康食として人気がありうなぎの9倍もカルシウムが含まれていて、ドジョウがそのままの形で入った「丸鍋」や骨抜きのドジョウを卵でとじた「柳川鍋」などがおすすめ。
ナマズやドジョウなどいろいろな川魚料理が味わえる人気店です。

飯田屋

飯田屋は、下町の雰囲気が溢れる川魚料理の専門店です。
ドジョウを使った料理が中心で、江戸時代に創業して以来、お客様ファーストでおもてなしを続けています。

刻みネギをどっぷりのせた「ほねぬき鍋」、店主の職人技が詰め込まれた「柳川鍋」、ランチで人気の「どぜう汁御飯」などがドジョウ料理では大好評。
ナマズ料理は冬限定での提供で「なまず鍋」や「なまず唐揚げ」は、冬ならではの下町の味を満喫できる逸品です。

ドジョウやナマズのほか、ウナギ料理もあります。
浅草で下町の風情を感じながら川魚料理をじっくり味わえる老舗の名店です。

ナマズ料理が人気のおすすめ店3選【他】

埼玉県、岐阜県、東京都とナマズ料理が有名な地域を取り上げましたが、この他にも全国にはおすすめ店があります。
ここでは、茨城県、福岡県、滋賀県でおすすめのナマズ料理人気店を合わせて3件紹介しましょう。

鈴章

鈴章は、茨城県で人気のあるナマズ料理の食事処。
茨城県は利根川水系や霞ヶ浦などでナマズが獲れ、現在では霞ヶ浦でアメリカナマズを養殖する業者もいます。

おすすめ献立は、水郷地帯ならではの珍味を満喫できる「鯰その弐」。
メニューは前菜、薄造り、照り煮、蒲焼き、天ぷら、柚子味噌和え、寿司、汁物の8品がセットになって、至れり尽くせりです。

ナマズ料理は1品料理での用意もありますが、刺身や天ぷらの盛り合わせやナマズの蒲焼きなどがセットになった「要石」、ナマズとウナギを同時に楽しめる「みたらし」などのセットがおすすめ。
明治時代に創業して以来、常陸の淡水の珍味や山の幸をたっぷり味わえるおすすめ店です。

三川屋

三川屋は、明治9（1876）年に創業した福岡県の料亭・旅館の人気老舗。
筑後川や有明海で獲れる天然ナマズの「川アンコウ」は、低カロリー高タンパク質でアンコウの味に似ていることからその名が付けられました。

古くから産後回復のために食べられており、ビタミンB1やビタミンEが豊富で美容効果がある食材として女性からたくさんの支持を得ています。
おすすめグルメは川アンコウのフライをサンドした「川アンコウバーガー」で、メディアに多数取り上げられたことがある大川市代表のB級グルメです。

臭みが無くあっさりしているのでとても食べやすく、天ぷら、お造り、洗い、炊き込みご飯などで味わえます。
福岡の川や海で育った大川の名物料理をいただけるおすすめ店です。

にほのうみ

にほのうみは、琵琶湖沿いの博物館内にある滋賀県のナマズ料理のおすすめ店。
琵琶湖や淀川水系のみに生息している日本固有種の「ビワコオオナマズ」が代表的で、滋賀県立琵琶湖博物館では飼育・展示を行っています。

琵琶湖ではブラックバスやブルーギルなどの外来種が増加していて、ニゴロブナやホンモロコなどもともといた在来魚が減少している問題が起こっており、外来魚を減らすために釣った外来魚はリリースしないというルールが存在するほど。
「オオクチバス」というスズキ系の白身魚を使ったオリジナル料理を提供しており、「近江御膳」は天ぷらでブラックバスを味わえます。

淡泊でクセのない白身魚のナマズ料理では、ナマズの天ぷらがついた「湖国御膳」がイチオシ。
ナマズや珍しいブラックバスをいただけるミュージアムレストランです。

ナマズ料理が人気のおすすめ店17選！【埼玉、岐阜、東京など！】のまとめ

埼玉、岐阜、東京を中心に、ナマズ料理が人気のおすすめ店を17件紹介しました。
ナマズは見た目が面白い魚ですが、丁寧に調理すれば大変美味しく食べることができ、刺身、煮付け、天ぷら、汁物などいろいろな食べ方があるのが魅力的です。

ウナギやドジョウなどの川魚もいいですが、どのお店のナマズ料理も素晴らしいものばかり。
こちらで紹介した17件のお店の中で気になるところがありましたら、ぜひチェックして出かけてみてください。