能登でおすすめの観光地14選
能登は気候が厳しい反面、独特の文化が育まれた地で、輪島朝市や能登キリコ祭りなどはその表れです。
「能登はやさしや土までも」という言葉があるように人はもとより土までも優しいと言われ、女性がよく働き「能登のとと楽 加賀のかか楽」という言い回しもあります。
能登は自然や文化が豊かな観光地で、魅力的な観光資源がたくさんある素晴らしいところ。
どこもたっぷり楽しめて満喫できる観光地や名所ばかりです。
では、能登の観光地をみていきましょう。
能登には、以下の観光地があります。
- 禄剛崎
- 聖域の岬
- ランプの宿
- 白米千枚田
- 恋路海岸
- 「恋路火祭り」と「あばれ祭」
- 千里浜海岸
- 和倉温泉
- 大本山総持寺祖院
- 千里浜なぎさドライブウェイ
- 禄剛埼灯台
- 輪島朝市
- のとじま水族館
- 塩の駅 輪島塩
続いて、能登の観光地を、それぞれ詳しくみていきます。
能登の観光地①:禄剛崎
禄剛崎は、能登半島の最先端に位置する珠洲市の岬。
海岸段丘が発達している一帯で、沿岸は千畳敷と呼ばれる海食台地が優れており、能登半島国定公園代表の景勝地の1つです。
晴れた日には立山連峰や佐渡島が見渡せるので、能登半島一の絶景観光スポットといっても過言ではありません。
「日本列島ここが中心」の石碑があり、日本地図には禄剛崎を中心とした円が描かれていて、ここが日本列島の中心であることを示している珍しい碑です。
禄剛崎から東京、上海、釜山、ウラジオストクへの距離を記した青い看板もあります。
能登半島の内浦と外浦の双方にまたがっているため、朝日と夕日が同じところで見られる観光名所としても有名です。
- 住所
- アクセス穴水駅よりバス2時間
能登の観光地②:聖域の岬
聖域の岬は、富士山、分杭峠と並んで日本3大パワースポットに数えられる神秘的な観光地。
地球規模のサイクルで岬に集まる大地の気流、南からの対馬海流、北からのリマン海流が交わる「自然界のパワー」が集まり、出雲国の神話『国引き神話』にも登場する「最果ての聖地」としても知られる由緒あるパワースポットです。
空中展望台スカイバードは珠洲岬を一望できる展望台で、さらに進むと海を一望できる遊歩道や青の洞窟へと続きます。
青の洞窟はイタリアカプリ島をイメージしたもので、ブルーライトで演出された神秘的な空間です。
ここの景色はあまりにも美しすぎるため、観光客は五感でパワーを感じ取って刺激を受けています。
力をもらいたいときに絶対行きたいおすすめ観光スポットです。
- 住所
- アクセス穴水駅よりバスと徒歩で2時間
- 電話番号
- 営業時間8:30~17:00
- 定休日年中無休
能登の観光地③:ランプの宿
ランプの宿は、能登で450年以上続いている秘湯の一軒温泉宿。
天正6(1578)年、廻船問屋を営んでいた豪商の刀禰家が創業し、部分改築を何度も重ね、当時のままの母屋の柱や鴨居の段差などが見受けられます。
客室は全室オーシャンビューで、一般、露天風呂付き、露天風呂付き離れの3タイプ13部屋があります。
観光客が1度は宿泊してみたいのが「波の離宮」で、船屋の形をイメージした露天風呂付き離れの特別室です。
周りがプールで囲まれていて、夜になると幻想的にライトアップされ、海の紺色とプールの水色のコントラストが最高。
キラキラしている海原、日本海の夕日や朝日を見ながら泊まりたいすてきなお宿です。
- 住所
- アクセス穴水駅よりバスと徒歩で2時間
- 電話番号
- 営業時間8:00~22:00
- 定休日年中無休
- 公式サイト
能登の観光地④:白米千枚田
白米千枚田は、世界農業遺産「能登の里山里海」の代表的な棚田。
平成23(2011)年に日本で初めて世界農業遺産に認定されたことで世界から注目を集め、「日本の原風景」と呼ばれたくさんの観光客が訪れるスポットになりました。
水田1面あたりの面積は約18㎡と小さいですが、約4ヘクタールの範囲に1004枚もの典型的な棚田が広がっています。
現在でも昔ながらの農法である「苗代田」を行い、実際に種籾から苗を育てて稲作を行う取り組みを実施中です。
4月下旬に水が引かれて5月になると田植えが始まり、棚田の水面に映える空は鏡みたいな輝き。
夏は稲の緑と日本海の青、秋は黄金色の稲穂と夕日の赤色が絶景で、「日本の原風景」といえる素晴らしい観光スポットです。
- 住所
- アクセス穴水駅よりバス55分
- 公式サイト
能登の観光地⑤:恋路海岸
えんむすびーちは、恋路海岸に由来して名付けられた能登のロマンチック観光スポット。
白砂の美しい海岸が続き、縁結びのパワースポットとしてカップルや若い女性の観光客に人気です。
見附島は別名軍艦島とも呼ばれる高さ28mの大きな岩で、干潮のときは踏み石を渡って島の近くまで行くことができます。
人の少ない朝、夕日が沈む日の入り、島がライトアップされる夜は、特にきれいな光景が見られるのでおすすめ。
夏には恋路ビーチとして海水浴場が開き、海に入って楽しむ家族連れや友人連れで賑わいます。
浜辺にはハートの形をした「幸せの鐘」が置かれていて、この鐘を鳴らすと2人は深い愛で結ばれるかも。
穏やかな波の海岸で恋を見つけて愛のパワーをもらえるすてきな観光地です。
- 住所
- アクセス穴水駅よりバス1時間30分
- 公式サイト
能登の観光地⑥:「恋路火祭り」と「あばれ祭」
能登町の夏はキリコと呼ばれる大小さまざまな奉燈が彩る祭りが行われ、その代表が恋路海岸の「恋路火祭り」と宇出津の「あばれ祭」。
キリコは土地ごとに形やお囃子に違いがあり、能登町の祭りは奇祭ともいわれるほど観光客にも人気の伝統行事になっています。
「恋路火祭り」は、助三郎と鍋乃の男女の霊を慰めるために村人が浜辺にかがり火を焚いたのが起源とされ、花火や大松明などの火が使われる火の祭典。
大小2基を男女に見立て勇ましいかけ声を出しながら恋路海岸へ向かい、花火やキリコの勇壮な海中乱舞が見どころです。
「あばれ祭」は宇出津八坂神社の祭事で、能登町のキリコ祭りでは1番最初に行われます。
1日目は40基のキリコが火の粉を浴びながら大松明を進み、2日目は神輿も登場して海や川、火の中に投げ込まれる姿が見られ、石川県無形民俗文化財に指定されている勇壮なお祭りです。
恋路火祭りは海の日の前日に、あばれ祭は7月第1金曜日と土曜日に開催。
能登観光で1度は行ってみたい夏の夜を彩るお祭りです。
能登の観光地⑦:千里浜海岸
千里浜海岸は、羽咋市南部から宝達志水町今浜にかけての約8kmの海岸。
自動車が通れる砂浜として有名な観光スポットです。
この海岸の砂は他と比べて小さく4分の1mmほどしかありません。
砂浜に海水が染み込んで硬くなり、波打ち際はバスでも走行可能です。
砂丘のクロマツ林は江戸時代に飛砂防止のために植林されたもので、ハマヒルガオやハマナスなどの海浜植物も見られます。
遠浅の海になっているので、夏になると潮干狩りや海水浴を満喫する観光客で大いに賑わう観光スポットです。
- 住所
- アクセス羽咋駅より徒歩22分
能登の観光地⑧:和倉温泉
和倉温泉は、約1200年前の大同年間に温泉が湧出した後、地殻変動で沖合60mの海中に湧き口が移動したと言われています。
その後永承年間に、和倉に住んでいた漁師夫婦が七尾湾沖合で傷ついた足を癒すシラサギを発見し、近づいてみたところその近くから温泉が湧き出ているのを見つけました。
明治時代にドイツで開かれた万国鉱泉博覧会で3等賞を受賞したことで世界に名声を博し、豊富で良質なお湯を常に利用できるよう試行錯誤を繰り返して今日に至るのです。
主な効能は、リューマチ、神経痛、痛風、婦人病、アトピーで、2倍に薄めて飲むと胃腸病や貧血病などにも良いとされています。
おすすめは地元民から観光客まで広く愛されるまちの温泉「和倉温泉総湯」で、源泉100%の名湯を凛とした外観と明るい内装の中で堪能できます。
世界が認めた泉質の温泉に入って観光の疲れを癒やせる温泉観光地です。
- 住所
- アクセス和倉温泉駅よりバス5分
- 電話番号
- 営業時間7:00~21:00
- 定休日毎月25日
- 公式サイト
能登の観光地⑨:大本山総持寺祖院
大本山総持寺祖院は、元亨元(1321)年に太祖瑩山禅師が開いた歴史ある観光名所。
峨山禅師の弟子を中心に曹洞宗の中心道場として発展し、能登の祖廟、祖院として今に至っています。
境内の見どころは、春の桜やツツジ、夏の新緑、秋のイチョウやモミジ、冬の雪景色が美しい四季の風景を楽しめる中庭と伽藍のコントラストです。
能登の日帰り観光のときは、30分から1時間程度の座禅体験や法話体験ができ、初めての方でも僧侶が丁寧に指導してくださいます。
事前予約をすれば、昼食として点心(お膳)の精進料理をいただくことも可能。
禅の精神を伝える能登で有名なおすすめ観光スポットです。
- 住所
- アクセス穴水駅よりバス35分
- 電話番号
- 営業時間8:00~17:00
- 定休日年中無休
- 公式サイト
能登の観光地⑩:千里浜なぎさドライブウェイ
千里浜なぎさドライブウェイは、日本で唯一自動車走行ができる全長約8kmの砂浜です。
砂の粒が細かく適度に湿っていることから硬くなり、車の走行が可能になっています。
4WDでなくてもノーマルタイヤでもOKで、マイカーでもレンタカーでも、自転車やバイクでも気軽に走ることができ、青空の下で波打ち際を爽快にドライブするのがとても気持ちいいです。
昼は波打ち際に車を停めて車と海を背景にした観光の記念撮影をしたり、水遊びやバーベキューなどを楽しんだりできます。
おすすめは人が少ない夜明け前の時間帯で、運が良ければ朝靄が見られ、神秘的で静かな景色を独り占めできるかも。
晴れた日に爽快なドライブを満喫したい能登でおすすめの観光スポットです。
- 住所
- アクセス羽咋駅より徒歩25分
- 電話番号
- 公式サイト
能登の観光地⑪:禄剛埼灯台
禄剛埼灯台は、明治時代に建てられてから130年以上が経過している高さ12mの灯台。
この辺りは古くから廻船路の要衝で海難事故が多く、航路を照らす狼煙が灯されていたところでした。
珠洲市の地名は古訓でのろしを意味する「すすみ」が由来で、近くには狼煙港や狼煙海岸などの地名が残っています。
当時の面影が残る風格の灯台で、日本海の美しい絶景を眺められる観光スポット。
ここは朝日と夕日が見られる壮大な仕掛けがあるところなので、世界の始まりと終わりが同じ場所で続く永遠の恋を願うロマンティック観光スポットとしても有名。
カップル立ち寄りたい能登でイチオシのデート観光スポットです。
- 住所
- アクセス穴水駅よりバス2時間
能登の観光地⑫:輪島朝市
輪島朝市は、岐阜の高山朝市、千葉の勝浦朝市と並ぶ日本3大朝市の1つ。
毎朝8時から道の両側に露店が所狭しと軒を連ね、新鮮な海の幸、干物、野菜、民芸品などを扱う200軒が店を開いています。
売り手の方はほとんどが女性で、近所のおばちゃんたちが元気よく店に立って販売中。
値札はほとんど付いていないので値段は交渉次第で決まるため、観光客は地元民との会話を弾ませながら値切っていくのも朝市の醍醐味です。
「えがらまんじゅう」や「いしるせんべい」など輪島朝市の名物を食べ歩きするのも楽しみの1つ。
1000年以上続いているといわれている歴史ある朝市は、交流を大切にしている能登のおすすめ観光スポットです。
- 住所
- アクセス穴水駅よりバスと徒歩で50分
- 電話番号
- 営業時間8:00~12:00
- 定休日第2・第4水曜日
- 公式サイト
能登の観光地⑬:のとじま水族館
のとじま水族館は、たくさんの海の生物とふれあえる魅力がいっぱいの水族館。
プロジェクションマッピングがされて海中散歩をしているような感覚になれる「のと海遊回廊」、能登近海に生息している大型魚を観察できる「ジンベエザメ館青の世界」が大好評です。
1番人気はやはり「イルカ・アシカショー」。
イルカが豪快にジャンプしたり輪っか遊びをしたりの迫力満点で、アシカはコミカルなダンスを披露してくれます。
観光客にうれしいプログラムが満載で、「ペンギンのお散歩タイム」、「カワウソのおやつタイム」、「マダイの音と光のファンタジア」、「イワシのビッグウェーブ」など充実。
親子で1日能登の海のことを学べる観光スポットです。
- 住所
- アクセス和倉温泉駅よりバス30分
- 電話番号
- 営業時間3月20日~11月30日:9:00~17:00
12月1日~ 3月19日:9:00~16:30 - 定休日12月29日~31日
- 公式サイト
能登の観光地⑭:塩の駅 輪島塩
塩の駅輪島塩は、体験活動が楽しめる能登でおすすめの観光施設。
三ツ子浜海岸沿いに昔ながらの揚げ浜式製塩を営む輪島塩が完成し、塩の道の始まる場所として塩の駅と名づけられました。
無料の塩田体験が人気で、NHKの朝ドラ『まれ』の1シーンである桶作さん家のおじいちゃんが塩田に水を撒くところを再現できます。
事前予約制で有料の塩づくり体験や塩のブレンド体験では、自分で好きなようにブレンドして塩を作ることができる貴重な体験です。
能登の海水を揚げ浜式塩田で真心こめて炊き上げたまろやかなうま味の塩を試食できるほか、輪島塩を使ったオリジナル商品、にがりを用いたお菓子、塩と柚子がコラボした飲み物など、能登のお土産を購入できます。
塩づくりの体験を通して名産品を味わえるおすすめの観光スポットです。
- 住所
- アクセス穴水駅よりバスと徒歩で1時間20分
- 電話番号
- 営業時間9:00~17:00
- 定休日3月~11月:無休
12月~2月:月曜日~金曜日(祝日は営業) - 公式サイト
能登で人気のおすすめ観光地&名所14選!のまとめ
ここまで、能登で人気のおすすめ観光地や名所14選をまとめて紹介しました。
能登は広いですが、歴史や自然に直接触れられる観光名所ばかりで、能登観光で1度は行ってみたい観光スポットばかりです。
能登は自分の肌で体験できる観光施設が多いのが魅力的で、14選はどれもおすすめできる能登代表の観光地。
能登半島を観光する機会がありましたら、こちらで紹介したところにぜひ足を運んでみてください。