ラムやマトンってなんのお肉?
では、ラム、そしてマトンは一体どの種類の動物のお肉なのでしょうか。
牛肉や豚肉、鶏肉などのように一般的に私たちが食べているお肉以外にも、最近ですとこちらマトン、ジビエなどの珍しい野生の動物の肉を食べる機会も増えてきています。
ラムやマトンは羊肉!
そんな昨今のブームの中で最も「食べやすい」お肉として流通しているのが、ラムなどの羊肉です。
羊肉は臭みがなくておいしいですし、比較的安価に手に入れられるので食べたことがある人も多いことでしょう。
ラム、そしてマトンはどちらも羊肉ですが、一体どのような違いがあるのでしょうか。今回は詳しくご紹介していきます。
ラムってどんなお肉?
ではまず、ラム肉についてご紹介します。
ラム肉は、生後1年未満となる非常に小さな仔羊肉を使用していることが特徴です。
生まれたばかりである小さな仔羊肉を使っているため、くさみや癖が少なくてとても食べやすいですよ。
肉質も程良いやわらかさががあり、日本人にも人気があります。
また、仔羊肉は仔羊自体はまだミルクを飲んでいるため、食べてみるとほんのりとミルクの香りが漂ってくるところも魅力。
フランス料理では高級食材としてレストランなどでも使用されていることも多いです。
また、低カロリーで高たんぱくなのでダイエット中の人にもおすすめの食材としても注目を集めています。
マトンってどんなお肉?
そんな癖の少ないラム肉に比べマトン肉とは、生後2年から7年頃の羊肉のことを言っています。
ラム肉に比べてみるとくさみや癖は少し強いですが、同じく仔羊肉なので肉質はある程度柔らかいです。
マトン肉は通常のスーパーマーケットで販売されているようなお肉と、高級なレストランなどに卸されるお肉とでは少し質が異なるようです。
安いものですと羊肉独特の癖の強い味がするのですが、高級なマトン肉は癖も少なめなのでとってもおいしいですよ。
また、マトン肉にはLカルニチンという栄養素が豊富で、この栄養素は脂肪燃焼を助けてくれるのでダイエット中の人にもおすすめのお肉です。
Lカルニチンはマトン肉に最も多く含まれているもので、これほど多く含まれている肉もマトンだけなのだとか。
ラムとマトンの違いとは?【値段/栄養/カロリー】
ではここで、ラムとマトンの違いをご紹介します。
ラムとマトンの違い【値段】
ではここより、3つの視点でラムとマトンの違いについて見ていきましょう。
まず値段に関して、ラムやマトンは豚肉より高く牛肉より安いと行く言われています。
比較的安いので家庭料理にも取り入れやすく、牛や豚に飽きてしまった人にもおすすめのお肉となっています。
また、ラム肉は生後1年までとその希少価値が非常に高いことからその分マトン肉よりも値段は少し高め。
ですが、ラム肉の方があっさりしていて癖が少ないため羊肉の中でも初心者におすすめです。
ラムとマトンの違い【栄養】
では、ラム肉とマトン肉にはそれぞれどんな栄養素が入っているのでしょうか。
ラムとマトンは、どちらも低カロリーそして高タンパクなので、ダイエットの強い味方として知られています。
その中でもラムやマトンに多く含まれていると言われているのはLカルニチンという栄養素です。
これは脂肪をエネルギーに変えてくれるもので、牛肉の3倍、豚肉の7倍入っていると言われています。
Lカルニチンはラム肉より断然マトン肉の方が多く含まれていると言われており、ダイエット中だけどお肉が食べたいという人におすすめ。
ラムとマトンの違い【カロリー】
ラム肉とマトン肉の違い、最後にご紹介するのはカロリーという視点です。
ラムとマトンは、カロリーの面ではそこまで大きい差はありません。
ラム、マトンのカロリーは豚肉より低く、牛肉と同じくらいです。
100gあたりのカロリーは200kcalほどで、ロース肉やもも肉と部位の差はあまりありません。
羊のお肉はラムとマトンだけじゃない!中間のホゲットって?
これまで紹介したラム肉やマトン肉のほかにも、ホゲットという羊肉もあるのを知っていましたか?
ホゲットは日本人にはあまり馴染みのないお肉かもしれませんが、羊肉の加工が盛んなニュージーランドなどでは一般的に食べられているものです。
ホゲットはラムとマトンの中間に値するお肉のことで、生後1年から2年までの羊肉のことを言っています。
ラム肉よりも羊肉独自の味があり、マトン肉よりは若干癖が少ないことからまさに、「ふたつの良いとこ取り」な羊肉だと言えます。
ホゲット肉は日本にいるときにはなかなか手に入るものではありませんが、海外旅行に行った際の高級ビストロなどでは見かけることもあります。
気になる人はぜひ探してみてくださいね。
北海道の人気グルメ「ジンギスカン」はどれ?
では、日本でよく耳にするジンギスカンとはどの部分のお肉なのでしょうか。
ジンギスカンは北海道で名物といわれている料理で、少し出っ張ったお鍋で羊肉、そしてニンジンやキャベツなどの野菜を乗せて焼くというもの。
これは羊肉を使っていますが実は日本料理だということを知っていますか?
ジンギスカンはラム、マトンの両方どちらでも使ってOKな料理ですが、一般的にラム肉は癖がないのでお肉自体に味付けをせずそのまま焼いて食べたり、マトン肉はあらかじめ肉にした味を付けて焼くことが多いです。
ジンギスカンは日本人の舌に合う味付けがされているので、幅広い世代から人気を集めているのです。
ラムやマトンはクセがある?おいしい食べ方は?
ラムやマトンは一般的な牛肉、豚肉、鶏肉などよりも癖が強いためいまいち調理の仕方が分からないという人も多いようです。
どのような食べ方がおいしいのでしょうか。
ラムやマトンが手に入ったら、もっともおすすめしたい調理方法は日本のジンギスカンのようにあらかじめタレに漬けこんで野菜と一緒に炒め料理などにすること。
これは肉の癖を消してくれるので、おいしく食べられますよ。
また、スパイスを振ったりすりおろしたニンニクとりんごに漬け込んでから料理をすれば臭みが消えるとも言われています。
基本的にはラムやマトンはグリルしたり炒め物にするのが一般的な調理方法だと言われています。
ラムとマトンの違いを知ろう!
このように、ラム肉とマトン肉はどちらも仔羊のお肉ですが、ラム肉は癖が少なめで、マトン肉は少し癖があるという特徴があります。
ですが、どちらも栄養が豊富であっさりとしているので食べやすいのが特徴です。
ぜひ、ラムやマトンを手に入れた際はおいしい調理方法で作ってみてくださいね。