【御朱印の前に】香取神宮ってどんな神社?
【御朱印の前に】香取神宮の歴史
香取神宮は、房総半島にある、下総国一の宮。
千葉県の香取市にあります。
鹿嶋市にある鹿島神宮、神栖市にある息栖神社と合わせて、東国三社の一つとして数えられています。
関東を中心に、全国各地に数多く存在する香取神社の総本山でもあります。
お祀りしている神様は、経津主神。
名高き軍神の一人であり、剣の神です。
鹿島神宮の神様、武甕槌大神とともに、天照大神の命令によって、大国主命の元を訪れて戦い、天津神のものだった葦原の中つ国(日本)の地を国津神のものにした神様と言われています。
そのため、「神宮」という特別な名勝を名乗ることを許されていました。
明治時代までは、「神宮」と名乗れるのは伊勢神宮、鹿島神宮、そしてこの香取神宮だけだったのです。
別名香取さま、香取大神とも呼ばれています。
創建は初代神武天皇18年とのこと。
正確な年代は定かではありませんが、8世紀初頭の書物、常陸国風土記に名前が登場しているので、それ以前と推察されています。
古代大和朝廷が東征におもむいた際、拠点として機能していました。
奈良時代には、藤原氏の氏神としてあがめられ、藤原氏が春日大社を建立する際には香取神宮からも経津主命が勧請(他に鹿島神宮、枚岡神社の神が勧請されています)
また、香取神宮、鹿島神宮と諏訪大社の三柱の神は、古来から、東国をまとめる屈指の軍神と言われていました。
そのために、時代が変わって武士の時代となっても権力者から重用され、今でも武道関係者の多くが信仰しています。
神紋は五七の桐。
御朱印帳の表紙にも描かれています。
【御朱印の前に】香取神宮の拝観料、アクセス
とても広々とした敷地の香取神宮ですが、参拝は、無料となっています。
アクセス方法
【電車】
- JR東日本香取駅から 徒歩30分(お正月の三が日はシャトルバスの運行あり)
- JR東日本佐原駅から 千葉交通バスか香取市シャトルバスに乗車して「香取神宮」下車、もしくは徒歩50分
【タクシー】
- タクシー約10分
- 車の場合は、無料駐車場が400台分あり
駅から歩く場合はかなり離れているので、迷わないでくださいね。
- 住所
- アクセス香取駅から徒歩30分
- 営業時間24時間
- 定休日なし
- 公式サイト
香取神宮の御朱印を紹介!
香取神宮の御朱印はとてもシンプル。
右に奉拝 下総国一之宮、左に日付が書かれ、真ん中に社名の朱印がおされます。
また、週末のみ、奥院の御朱印をいただくことができます。
奥院は狭くて細い道を通り抜けたところにある小さなお宮。
静謐な空気の満ちる場所です。
奥院の御朱印と言っても、奥院に授与所があるわけではなく、本殿の前に週末だけ御朱印受付所が設置される形になります。
初穂料はそれぞれ300円。
香取神宮で人気のおすすめ御朱印帳!
香取神宮オリジナル御朱印帳
香取神宮の御朱印帳は、一種類。
朱印帳のデザインは、紺の生地に香取神宮の神紋、五七の桐と浮雲が小紋柄のようにちりばめられていて、左上に白い短冊が貼られています。
御朱印帳を使うときに自分で短冊に「御朱印帳」と書き入れるか、御朱印窓口の神職の方に描いていただきましょう。
御朱印帳の初穂料は1,000円で、サイズは16cm✕11cmの通常サイズです。
全国一の宮御朱印帳
香取神宮は下総国の一の宮なので、全国一の宮の御朱印を集めるための専用御朱印帳も配布されています。
初穂料は1,000円で、サイズは16cm✕11cm。
二種類作成されている全国一の宮御朱印帳のうち、小さいほうの御朱印帳になります。
小さくてもどっしりとした厚み。
この御朱印帳をもって全国を巡る事を考えるとわくわくしますね。
香取神宮で御朱印をもらえる時間は?
香取神宮の授与所で、御朱印や御朱印帳をいただける時間は明記されていません。
ただし、ご祈祷受付が8:30~17:00となっているので、その時間帯は窓口が開いているので、御朱印帳をいただけるようです。
早くから開いているので、御朱印帳をいただくなら朝のうちにお参りに行くのがおすすめ。
なお、夜になっても門が閉まるわけではないので、参拝だけなら24時間お参りが可能です。
香取神宮で御朱印をもらえる場所は?
香取神宮の授与所は、拝殿の右側手前にあります。
御神木の前にあるので、それを目印に行きましょう。
御朱印と御朱印帳の他、お守りなども同じ窓口でいただけます。
【御朱印をもらったら】香取神宮で行きたいパワースポット
三本杉
香取神宮の御神木である三本杉は、とても力が強いとされるパワースポットです。
源頼朝の祖先、源頼義が「「天下太平・社頭繁栄・子孫長久の三つの願成就せば此の杉自ら三枝に別れん」と祈願したところ、三本に分かれたといわれる大杉。
その三つの願いを聞き届けてくれると言われています。
残念ながら真中の杉は朽ちてしまっているのですが、幹の中が空洞になっていて、中に入ることが可能。
晴れた日に、中に入って差し込む陽光を浴びると、体の中に不思議な力が満ちるかのようです。
要石(かなめいし)
境内の西側にあるパワースポットが、要石。
関東の大地を地震から守っていると言われる、地震封じの石です。
下総や常陸はもともと漂える大地で、地面の中には大きなナマズが居てよく地震を起こしていたのですが、香取神宮の神と鹿島神宮の神が大きな石棒を差し込んでナマズの頭と尾を抑え込んだために地震が起こらなくなった、という伝説のある石。
江戸後期の国学者・伊能穎則が詠んだ和歌「あづま路は 香取鹿島の二柱 うごきなき世を なほまもるらし」(東国にある香取と鹿島の神は、動かなくなったこの世をなお守っている)が案内板に書かれています。
地上に出ている部分はそれほど大きくないのですが、実はその根はとっても深い。
水戸のご老公、徳川光圀が、要石の根がどこまであるのか調べようと掘らせたのですが、どこまで行っても石があったのであきらめたそうです。
格式のある香取神宮は日本の国づくりにかかわった神
香取神宮の歴史と、御朱印、御朱印帳について紹介しました。
香取神宮は日本の歴史に深くかかわりのある、伊勢神宮と並ぶほどに格式のある神宮。
その御朱印にはいまでも、戦いの神の力が宿っています。
御朱印帳は神様の紋が織り込まれていて、そこにも神様の力が込められています。
御朱印集めをするなら、おすすめの御朱印と御朱印帳です。
ぜひいただいてくださいね。