【観光の前に】高尾山はどんな山?
高尾山は東京都八王子市にある山で、標高は599m。
登山初心者でも挑戦しやすい高さで、都心からアクセスも良いことから、通年多くの観光客、登山客が訪れる人気のスポットです。
山中にはたくさんのグルメが楽しめるお店や、高尾山薬王院、子連れやデートにもおすすめのサル園…小さな子供や老人も安心なリフト、ケーブルカーが。
山頂には展望台やビジターセンターなどの観光施設もあるため、見どこといっぱいで楽しめます。
家族連れはもちろん、カップルの観光デートなどにももってこいのスポットです。
登山や山観光といっても、小さな子供連れも楽しめるよう安心安全な設備も完備されているため、幅広い年齢層が楽しむことのできる山です。
高尾山のおすすめ観光プラン&コース
ここからは、気になる高尾山の観光プランやコースをご紹介。
高尾山には、観光をメインにした登りコースや、しっかりと登りたい人向けのコースなど、探索コースが沢山あるのも大きな特徴です。
一つ一つのスポットの見どころをチェックするのも良いですが、本当にたくさんの観光スポットがあるので、見たい場所を絞って観光コースを決めるのがおすすめです。
しかしながら、どのスポットに興味が湧くかはあなた次第…観光をスタートする前に一通り調べておくと安心ですね。
子連れも安心、ケーブルカーorリフトで楽々
高尾山の定番コースといえば、この一号路。
もっとも利用者が多く、観光スポットも目白押しの人気コースです。
全長は3.8㎞、上りは1時間40分、下りは1時間30分と緩やかに時間をかけて登っていきます。
高尾山をじっくりと観光し尽せるのも、このコースならではの魅力。
山の中間までをリフトやケーブルカーで上り、頂上までは舗装された道を歩くことができるので、小連れやベビーカーでも高尾山の観光を楽しむことができます。
さらにリフトを降りてから山頂までは、団子やソフトクリームなどの名物グルメを楽める茶屋が7つも。
グルメもたっぷりと堪能できます。
お楽しみ観光スポットとしては、カップルやファミリー向けの「サル園」や、運を引き寄せる「ひっぱりだこ」、さらには夜景を楽しむことができる「霞台展望台」など、老若男女が楽しめる観光内容ががてんこ盛り!
霞台展望台のおすすめ時期は、空気の透き通った冬場です。
高尾山から遠くの新宿までが見渡せ、言葉を失うほどの絶景を楽しむことができますよ。
このコースでは山の雰囲気や景色だけでなくグルメも観光も楽しめ、おいしく楽しく安心の三拍子。
これらの他にも、「一気に登りきる男坂、なだらかな斜面の女坂」、薬王院参道の入り口にある「浄心門」、樹齢700年を誇る「天狗の腰掛杉」、お釈迦様の遺骨が納められている「仏舎利塔」など、観光を楽しめるスポットは紹介し尽せないほど!
一号路「薬王院」観光!お土産や食事も楽しめる
山頂の手前まで登ってくると、1200年以上の歴史ある建物「薬王院」が見えてきます。
ここまではケーブルカーを使うもよし、リフトを使うもよし。
このコースは、薬王院で休憩がてら観光ができるというパワースポットプランです。
この薬王院で人気があるのは、「願叶う輪潜」というご利益スポット。
願い事が叶うとなれば、休日には行列もできる程の人気ぶりです。
また、院内にはこの他にも縁結び、合格祈願、商売繁盛、厄除けなど、さまざななご利益スポットが点在。
さらに、お守りはもちろん、お茶やドーナツなどのお土産も販売されています。
二人以上、一週間前までに予約をすれば、食事会場で精進料理を食べることも可能。
時間は11時~14時までになっています。
2号路、霞台ループコース
難易度も低く、初心者さんには安心のコースになります。
全長は0.9㎞、一周は30分で完結できます。
1号路の途中、ちょうど中腹あたりにある30~40分ほどの一周コースは、高尾山ならではの木々に囲まれた自然を感じ観光することができます。
一号路途中にある「たこ杉」を囲むように、ブナやイヌブナ、シイ、カシ等…たくさんの暖帯林、温帯林が広がります。
普段の生活では見ることのできない景色や、感じることのできない空気感を、ぜひ堪能してみてくださいね。
十一丁目茶屋でランチ
高尾山観光の際にはぜひ食べてほしいグルメ、それはなんといってもお蕎麦です。
中でも、とろろ蕎麦がおすすめ。
この十一丁目茶屋では、高尾山からの景色を一望できるベランダ席が自慢。
横浜や江ノ島を山から見下ろした景色は、まさに絶景です。
お店の場所もケーブルカー近くと山の中間にあるため立ち寄りやすく、休憩がてらお団子を注文するお客さんも多くいます。
美しい景色とおいしいお蕎麦で、高尾山観光をより楽しめること間違いなしです。
- 住所
- アクセス一号路、ケーブルカーを降りてすぐ
- 電話番号
- 営業時間10:30~16:00
- 定休日不定休
- 公式サイト
三号路、かつら林コース
一号路の浄心門の左脇から頂上へ登頂できるコースになります。
難易度は高くありませんが、2.4㎞の道のりで上り1時間5分、下りで55分かかります。
緩やかな道が続くコースなので、初心者さんでも安心、自然を感じながらゆっくり観光したい、そんな方にはピッタリのコースになります。
後半少しばかり登りのきつい箇所があるので、装備はしっかりして挑むのがおすすめです。
スリルが味わえる!四号路釣り橋コース
かつら林コースと反対側、一号路の右脇から登頂できるコース。
全長は1.5㎞、登りに55分、下りに50分程かかる道のりになっています。
このコースは高尾山に唯一ある吊り橋(みやま橋)を渡ることができるため、記念撮影にもよく使われる人気の観光スポット。
どこを見渡しても生い茂る木々は自然をめいっぱい感じることができ、森林ならではのおいしい空気も楽しめます。
デートやファミリーの観光にもおすすめですよ。
山頂ループでお散歩、5号路コース
このコースは、山頂の周りをぐるりとお散歩できる、難易度の低いコースです。
コースの全長は0.9㎞、一周30分ほどで回ることができます。
山頂近辺までは、リフトやケーブルカーを使えば楽々。
コース自体は昔ながらの高尾山を感じることのできる道のり、江戸時代後期に植えられた江戸杉の林が一面に広がります。
ゆっくりのんびりとした観光がしたい、そんな方にピッタリ。
春のあたたかい時期に登れば、たくさんの高尾山の花をみることができるのでおすすめですよ。
6号路、しっかり登山びわ滝コース
ここらからは一気に難易度アップ、全長は3.3㎞の本格的なコースです。
登りは1時間半、下りは一時間10分ほどの道のりです。
ケーブルカー、清滝駅の沢沿いを歩いて登っていくため、ケーブルカーやリフトは使用不可。
ですが、このコースならではの沢のせせらぎや美しい鳥の声を聞きながら、バードウォッチングも楽しめる爽やかな観光コースになっています。
登山途中、遊び石などを楽しみながら山頂を目指していきます。
このコースの観光スポットは、水行修行の体験ができる琵琶滝。
高尾山の伝説、高尾山天狗始まりの場所と言われています。
稲荷山、見晴らし屋根コース
先ほどのびわ滝コースと同様、ケーブルカー沿いを登っていくコースですが、難易度は標準です。
全長3.1㎞、上り時間は1時間40分、下りは1時間20分で完結できる道のり。
このコースの名前の由来は「稲荷神社」、高尾山のコースの中でも一番日当たりの良いコースと言われています。
山頂までの途中にある稲荷山展望台ががこのコースの観光スポット。
通年利用でき、家族やカップルにおすすめで、展望台からは山上からの絶景を一望できます。
上級者向け!練馬山高尾山コース
こちらは難易度マックス、観光ではなく、登山上級者向けの難関道です。
全長は驚きの15.3㎞、所要時間は5時間の最長コースになっています。
普通のコースでは物足りない、思いっきり登山を楽しみたい、そんな方にはおすすめのコースです。
季節によって全く違う顔を見せてくれる練馬山、高尾山をしっかり堪能することができます。
春には一面に咲き誇る桜を、夏には緑あふれる森、秋には美しく色づいた紅葉を、冬には可愛らしいふきのとう。
春夏秋冬のすばらしさ、その季節ならではの自然を感じることのできる景色が広がっています。
このコースの観光スポットは、練馬山、高尾山コースに入ってすぐの「もみじ台」。
ほっと一息つくことのできる癒しの空間で、ちょっぴり一休みも良いですね。
新緑の5月、紅葉の11月に楽しむことができるスポットです。
このあたりでは4月、咲き乱れる桜を見ることもできますよ。
秘密の道のり?高尾山民おすすめコース
こちらのコースは、なんと方尾山民しか知らないというおすすめの隠れ観光コース。
難易度が低い為、老若男女問わずおすすめできる穴場コースになっています。
全長は3㎞、所要時間は35分です。
このコースは本来であれは降りる駅である高尾山口駅の1つ手前にある、名駅100選にも選ばれた「高尾駅」で降りるところからスタート。
高尾山の下町高尾を観光がてらゆっくりと歩いて、高尾山を目指していくという知る人ぞ知る道のりは、アクセス面でも便利なポイントがあります。
電車ではなく車で向かう場合や、連休の混雑時は、近い駐車場を探すのも一苦労…。
そんな時は、高尾駅のパーキングに停車して高尾山へ向かうのが安心で便利です。
駐車場から高尾山へ向かうときでも楽しめる、一石二鳥のコースになります。
ぜひ一度、この穴場コースを歩いてみてくださいね。
山を降りたら日帰り天然温泉
一通り高尾山の観光登山と楽しんだ後は、疲れを癒してくれる温泉はいかがですか?
高尾山の最寄り駅の「高尾山口駅」に隣接している、アクセスの良い「京王高尾山温泉」がおすすめです。
泉質はアルカリ性単純温泉、露天風呂をメインとして、人口炭酸温泉風呂、檜湯、替わり湯、サウナを完備。
観光のあとそのまま天然温泉を楽しめる利便性の高さと、ぬるめから熱めの好みに順応した温度設定、種類豊富な湯で体は癒され満足度も高まります。
更に、施設内にはお食事所、仮眠コーナー、マッサージコーナーもあり至れり尽くせり。
この温泉利用者は駐車料金が三時間まで無料になる点もポイントです。
高尾山観光の際には、ぜひ立ち寄ってみて下さいね。
- 住所
- アクセス京王線高尾山口駅となり
- 電話番号
- 営業時間8:00~23:00
- 定休日年中無休(点検で臨時休業あり
- 公式サイト
夕ご飯は和食を
高尾山の観光で疲れた身体には、和食の夕ご飯がおすすめ。
高尾山の最寄駅、高尾山口から近い、帰りのアクセス良しなおすすめ店をご紹介します。
ろくざん亭
おすすめするのは、日本料理でおもてなしする「ろくざん亭」。
ろくざん亭では懐石コース、しゃぶしゃぶコースなどのおすすめメニューが楽しめ、食後にはデザートも。
店内は和とアンティークがミックスされたおしゃれで落ち着く内装、掘りごたつで炭火焼きを楽しむこともできますよ。
ネットで予約もOKです。
- 住所
- アクセス京王高尾山口徒歩10分
- 電話番号
- 営業時間昼11:30~15:00 夜17:00~21:00
- 定休日年中無休
- 公式サイト
うかい竹亭
次なるおすすめは、懐石料理がおいしい「うかい竹亭」です。
うかい竹亭は、上品で本格的な懐石料理が楽しめるお店。
高級感のあるお店をお探しなら、このお店がイチオシです。
観光の後でもメインイベントに思える魅力が満載。
店内は、料理を引き立てる日本庭園を眺めながらお食事を楽しめる仕様。
季節によって変わる素材の旬な味わいをぜひ、ご堪能あれ!
- 住所
- アクセス京王高尾山口駅から専用送迎バス
- 電話番号
- 営業時間11:30~19:30
- 定休日水曜日、年末年始
- 公式サイト
高尾山観光のおすすめ服装
初心者も安心の観光スポットといっても、高尾山も登山山。
山探索をするにあたって、快適に観光を楽しめる服装を知っておくことが大切です。
出発前に、まずは装備を確認しましょう。
どの程度の装備が適しているのか、事前にチェックしておくと安心ですよ。
ここでは、洋服のカテゴリー別におすすめなものをご紹介していきます。
トップス
まずはトップス。
中に着る肌着は速乾性の高いものを(アウトドア用だと尚良い)、上にはシャツ、フリースなどを季節に合わせて着用しましょう。
シャツは夏場はさらさらした生地で速乾性のあるもの、冬場は速乾性に保温性をプラスしたものがあると良いですね。
また夏は突然の雨が多い為、防寒対策としてこの手の中間着は必須のアイテムです。
UVカットや速乾性などの機能が備わっているシャツのことを、登山では「山シャツ」と呼びます。
脱ぎ期しやすい山シャツの下にTシャツを着ることで体温調節がしやすく、さらに豊富なデザインで、コーディネートを楽しむことができるためおすすめです。
そして注意するポイントですが、夏でも羽織れる上着を一着用意しておくことを忘れずに。
また、雨が降っていなくても雨具は常備しておくのも鉄則です。
保温着としてフリースやセーター、冬場はダウンジャケットや化学繊維のジャケットなどがあると安心です。
山は天気が変わりやすく、標高が高い為気温も低いものです。
風があると夏でも寒く感じるので、こういった準備はしっかりとしておくようにしましょう。
ボトムス
ボトムスは、足がしっかりと隠れる長ズボンを選びましょう。
普段着であればデニムよりも、ストレッチ性のあるチノパンがおすすめです。
歩きやすさを重視するなら、登山用のパンツが最適。
登山用パンツは機能性に優れ、ストレッチが利いている、汚れや水をはじく撥水性がある、転倒するなどしても破れにくく、肌を守ってくれる等…登山活動にはもってこいのアイテムです。
山探索でおすすめのズボンは、立体裁断を施したものなど、動きを妨げないデザインのもの。
靴下はシューズとの相性で選ぶことが好ましく、必ずしも登山用である必要はないので、履き心地の良いものを選ぶようにしましょう。
その他
基本の服装はあれど、観光コースによっても違いが出てきます。
初心者コースであれば、動きやすい服装にスニーカーでOK。
さらに季節によって最適な装備も変わってくるため、その時の気温をリサーチしておくことも大切です。
簡単なコースであればケーブルカーやリフトを使うこともできるので、抱っこ紐装着でも登頂が可能になります。
また、靴下やアンダーウェアなどの着替えを一通りリュックに入れておくと備えになります。
肌に触れるものを優先的に用意するようにしましょう。
着替えは防水の袋にいれておくのが鉄則です。
高尾山観光のおすすめ持ち物と必需品
高尾山観光に行くならあると便利なアイテム、絶対持っていた方が良いアイテム等、必要な持ち物があります。
高尾山にはたくさんのコースがあるのでコースの難易度によって持ち物も変わってきますが、ここでは定番のおすすめアイテム、必需アイテムをご紹介していきます。
必須アイテム
まずは必需アイテムですが、必ず持つべきアイテムはリュック、レインウェア、地図、タオル、水筒、携帯電話の6つ
リュックは登山用でなくてOKですが、30リットルほどの容量のものが適切です。
また、服装の項目でもご紹介しましたが、レインアイテムも必須。
その日の降水確率に関わらず、必ず持っていくようにしましょう。
雨除けだけでなく、防寒着としても役立つアイテムです。
水筒は1リットルを目安に、その日のコースや行動範囲を考えて準備します。
冬は魔法瓶がベストアイテムに。
タオルは雨や汗を拭きとったり、下山後の入浴時に役にたったりととっても便利です。
地図は希望のコース以外のコースも確認できたり、持ち歩くことで迷い防止にもなるため必須のアイテム。
携帯電はいざというときのための大切なライフラインになります。
電池切れに注意するとともに、モバイルバッテリーなどがあるとさらに安心です。
これらのアイテム以外にも、季節によって必須になるものが、日焼けどめ、手袋、保温着、です。
登山の観光季節に合わせて準備するようにしましょう。
あると便利なアイテム
次にあると便利なアイテム。
ビニール袋、折り畳み傘、腕時計、トイレットペーパー、行動食、帽子、カメラ、ガムテープの8つになります。
ビニール袋は、ゴミや汚れてしまった服、荷物の防水用としてなど、様々なことに役立つ便利なアイテム、折り畳み傘は登山道を歩きながら使うのには不向きですが、突然の雨をしのぐのにはあると役立ちます。
腕時計は単に時間を確認するだけでなく、方位や高度も測ることができるものや、防水機能付きのアウトドア専用タイプが最適、トイレットペーパーは一つあると様々な場面で活躍してくれる便利アイテムです。
また行動食は、登山中に食べる食料のことでおやつなどの軽食でもOK。
非常食にもなるので、あると安心ですね。
帽子は風や日よけ、寒い季節は耳まで隠れるあたたかい物がおすすめです。
カメラは、登山記録や思い出作り、高尾山の探索をより楽しく有意義にしてくれるアイテム。
ガムテープは登山の途中で服や靴に破損が生じた場合に、一時的に補強するために使います。
応急処置になるので、持っていると便利です。
ご紹介した8つの他、季節によって重宝するアイテムとしてヘッドランプ、サングラスがあります。
必需品同様、季節に合わせて準備してくださいね。
【観光の前に】高尾山へのアクセス方法
観光前にリサーチが必須なのは、コースだけではありませんよね。
アクセス方法も大切な事前情報です。
しっかりとチェックしておきましょう。
アクセス方法①車
高尾山観光へ車で行く場合は、中央自動車道八王子JCT経由、圏央道高尾山ICを降りたら新宿方面へ5分。
駐車料金は、駅の近くでは市営が最安で平日800円、土日祝が1000円なのでおすすめです。
民間駐車場は平日でも1500円、土日祝は2000円と割高になります。
アクセス方法②電車
高尾山へのアクセスでおすすめなのは電車です。
新宿駅から京王線またはJR中央線で50分、下車駅は「高尾山口」です。
「高尾」という駅もありますが、最寄は「高尾山口」なので要注意。
高尾山の観光をたのしもう!
高尾山での観光の楽しみ方は、ご覧の通り様々です。
一緒に行く人や、どんなグループで行動するのか、どんな目的で探索するのか等、それぞれに合ったコースを知り、選ぶこと。
それもまた、高尾山をより楽しく観光するためには大切なことです。
下調べをしっかりすることで、当日の動きやプランに無駄なく有意義な時間を過ごせることでしょう。
オリジナルの素敵なプランを練ったら、自然や季節の趣たっぷりな高尾山に、さあ、出発です!