レインボーブリッジを自転車で通ることは可能?
芝浦エリアとお台場を結ぶ橋、レインボーブリッジ。東京湾を横断する都内有数の景勝地としても知られています。
レインボーブリッジは、上下の2層構造になっており、上層は首都高速道路11号線、下層には「ゆりかもめ」が運行。その「ゆりかもめ」を両側から挟むように、内側から臨港道路、遊歩道「レインボープロムナード」があります。
つまり、レインボーブリッジは、車だけではなく歩いて渡ることも可能。では、自転車はどうなのでしょうか。
結論からいうと、自転車は「条件付き」で渡ることができます。車道を走ることはできないので、歩行者と同じ「レインボープロムナード」を使います。
今回は自転車でレインボーブリッジを渡る方法と、注意点をお伝えしていきましょう。
レインボーブリッジを自転車で渡る方法は?
東京都港湾局ホームページによると、レインボーブリッジの臨港道路は、東京都公安委員会により原付バイクでの走行は禁止とされています。つまり、自転車ももちろん走行禁止。
それでは遊歩道である「レインボープロムナード」を、自転車に乗ったまま走行できるのでしょうか?応えはNO。
遊歩道を自転車で通行する場合の条件は以下の通りです。
- 貸出専用台座による手押し走行
- 自転車を解体、もしくは、折りたたんで専用袋に収納して担いで渡る
貸出専用台座は無料で、自転車の後部車輪にマジックテープで取り付けるようになっていています。このようなルールになったのは、自転車に乗って渡るのを禁止しているのにも関わらず、乗ったまま走る人が絶えなかったからのようです。
また、自転車でレインボーブリッジを渡る場合は必ず一方通行。お台場側から芝浦へ向かう場合は「ノースルート(北側)」、芝浦からお台場へ向かう場合は「サウスルート(南側)を通ること。
台座は降りた側の出口で、スタッフの方に返却すればOKです。なお、カメラ等で監視されているらしく、途中で台座を外して自転車を漕いで渡ると、出口で厳しく注意されますのでご注意を。
レインボーブリッジの遊歩道は、芝浦側入口からお台場側入口まで約1.7㎞で、徒歩約20~30分。その距離を自転車を担いで渡るというのは現実的ではありません。
したがって、レインボーブリッジを自転車でどうしても渡りたいなら、台座に乗せてというのがおすすめということになります。
レインボーブリッジを自転車で渡るのが可能な時間帯は?
車は24時間走行できるレインボーブリッジ。しかしながら遊歩道は通行してもよい時間が決まっています。
通行可能な日と時間帯は以下の通りです。
- 4月~10月:9時~21時(最終入場20時30分)
- 11月~3月:10時~18時(最終入場17時30分)
時期によって通行可能な時間帯が変わります。プロムナードに入るのは、開場時間の30分前までなので注意しましょう。
また、上記時間帯でも通行できない日は以下の通りです。
- 毎月第三月曜日(祝日は翌日休み)
- 風が強い日
- 東京花火大祭やメンテナンス、天候上の都合(臨時休場)
レインボーブリッジは、最も高いところで海抜60mの高さにあります。海面からの高さは、マンションでいえば18~19階分ぐらいに相当。
海を吹き抜ける風や遊歩道脇を走るトラックなどからの風もかなり強く、吹き飛ばされそうに感じます。たとえ天気が穏やかな日であっても、ここを通行するのはちょっと怖いと感じるかもしれません。
レインボーブリッジを自転車で渡る際の入り口は?
先ほど、レインボーブリッジを自転車で渡る場合は一方通行とお伝えしました。ルートは以下の2つがあります。
- ノースルート(北側通路):お台場から芝浦
- サウスルート(南側通路):芝浦からお台場
「ノースルート」の入り口は、ゆりかもめ線の「お台場海浜公園駅」から徒歩約15分。改札を抜けてお台場海浜公園へ向かい、人口の砂浜を進むと「台場側入り口」が見えてきます。
都内を抜けて自転車で向かう場合は、Google mapで「レインボーブリッジ台場側入口」と入れてルート検索すればOK。
「サウスルート」の入り口は、ゆりかもめ線の「芝浦ふ頭駅」から徒歩約5分。駅をおりると目の前に見えるので迷うことはありません。
こちらはGoogle mapで「レインボーブリッジ遊歩道芝浦入口」と入れてルート検索すればOKです。入口から遊歩道まではエレベーターがあり、7階まで昇るようになっています。
ノースルート側からは、汐留や東京タワーが見渡せ、ウォーターフロントの街並みを楽しみたい場合はおすすめ。ただし、こちらのルートは緩やかな登りが続くので、自転車を押しながら歩くには体力的にきついかもしれません。
サウスルート側からは、お台場と海の景色を楽しめます。こちらは最初少し登りがありますが、ほとんどは緩やかな下りなので、自転車を押して歩くことを考えると楽なのではないでしょうか。
レインボーブリッジを自転車で渡るのにかかる時間は?
距離にして1.7km、徒歩で20~30分程度の遊歩道。しかしながら、自転車を台座に乗せて押して渡る場合はもう少し時間がかかりそうです。
また、途中で景色などを楽しみながら通行するのであれば、40~50分ぐらいを見ておくといいのではないでしょうか。
遊歩道の道幅は、大人同士がやっとすれ違えるぐらいしかありません。歩行者優先なので、ランニングしている人が来た場合に、停まって道を譲るか、ところどころ退避スペースがあるのでそちらを利用しましょう。
ちなみに、自転車で渡る場合は一方通行のため、途中で気が変わって戻るということはできません。トイレは必ず事前に済ませ、体調不良を感じている場合はあきらめるようにしましょう。
お台場側(ノースルート)からは、お台場海浜公園。芝浦側(サウスルート)は駅で済ませるか、遊歩道の途中にもあります。
レインボーブリッジを渡るなら近隣の駐輪所に自転車を置くのがおすすめ
結論からいうと、レインボーブリッジを渡るなら徒歩の方がおすすめです。その理由は以下の5つ。
- 自転車に乗ったまま渡れないので歩くより辛い
- 脇を走る車の騒音と振動、排気ガスが酷い
- 海風が強い上、猛スピードを走り抜ける車からの風もあり怖い
- 遊歩道が狭く、すれ違いに苦労する
- 一方通行なので行きか帰りは遠回りになる
自転車で芝浦まで来て、レインボーブリッジを渡る場合は、ゆりかもめ線「芝浦ふ頭駅」もしくは、JR線「田町駅」周辺に駐輪場があります。お台場の場合は、お台場海浜公園前になります。
芝浦ふ頭駅前暫定自転車駐車場
住所:港区海岸三丁目22番先
電話番号:0120-3566-21
日本コンピュータ・ダイナミクス(株)
営業時間:24時間
定休日:年中無休
URL:http://www.city.minato.tokyo.jp/shisetsu/chushajo/chushajo/shibaurafuto.html
芝浦ふ頭駅前暫定自転車駐車場
田町駅東口自転車等駐車場
住所:芝浦3丁目3番先
電話番号:03-5443-0590
土木課交通対策係
営業時間:午前4時30分~午前1時30分
定休日:年中無休
URL:https://www.city.minato.tokyo.jp/koutsuuanzen/kankyo-machi/kotsu/jitensha/tamachi.html
田町駅東口自転車等駐車場
お台場海浜公園駅暫定自転車等置場
住所:港区台場二丁目25番先
電話番号:03-6400-0017
芝浦港南地区総合支所 まちづくり課まちづくり係
営業時間:24時間
定休日:年中無休
URL:https://www.city.minato.tokyo.jp/shisetsu/chushajo/chushajo/odaiba.html
お台場海浜公園駅暫定自転車等置場
レインボーブリッジを歩いて往復する、もしくは、電車で戻ることになりますが、自転車を駐輪場に置いて楽しむのがベスト。もしくは、都内で利用できる自転車シェアリング(レンタサイクル)を利用するのもありですね。
レインボーブリッジを自転車で渡る場合の注意点や近隣の駐輪場情報のまとめ
レインボーブリッジは車で渡る場合、途中で駐停車することはできません。その点、徒歩で渡る場合なら、眺めの良いところで立ち止まり、写真を撮ることも可能です。
遊歩道は歩行者だけでなく、自転車で渡ることもできますが、この場合は、専用の台座に乗せて押して渡るのが条件となります。
正直、自転車で渡るメリットはあまりありません。近くの駐輪場に預けてから渡るのがおすすめです。
お台場や芝浦を自転車で周遊したい場合は、レンタサイクルを活用するというのもあり。公共の交通機関を利用して、賢くウォーターフロント観光を楽しんでみてはいかがでしょうか。