トルクメニスタンってどんなところ?観光前に基本情報を知っておこう
日本からはなかなか行くのが難しいこともあり、トルクメニスタンをよく知らないという方も多いかと思います。
そこで簡単にですがトルクメニスタンに観光に行く前に基本的な情報をおさらいしておきましょう。
気候などの注意点もあるため、観光前に確実に押さえておくと便利です。
トルクメニスタンの地理
トルクメニスタンですが、場所は中央アジアの南西部に位置しています。イスラム教の共和制永世中立国です。
周りにはカスピ海、アフガニスタン、イラン、ウズベキスタン、カザフスタンなどと国境を接しています。
主な産業が石油と天然ガスそして綿花です。
特に天然ガスは小国ながら世界第4位の産出量を誇る資源大国です。
資源から生まれたオイルマネーで、国内の情勢は比較的安定している傾向にあります。
ただし、国土の85%は砂漠な上に夏は昼は気温が50°以上夜は0度以下にまで落ち込むなど環境の変化も大きいため服装の準備は欠かせません。
トルクメニスタンの歴史
トルクメニスタンは、元ソビエト連邦の一部で中央アジアの国であることから社会主義かつイスラム教を国教としています。
91年にソ連が解体されてから独立しました。その後は基本的に大統領の独裁政治になっています。
住民の多くはトルクメン語かロシア語を話します。言語として英語はそこまで認知されておらず、観光地以外ではほぼ通じないでしょう。
トルクメニスタンの通貨・物価
トルクメニスタンの通貨はマナトで、基本的には日本円からは変えてもらえないので米ドルから両替することになります。
また、物価は他の中央アジアの国々に比べればあまり安いとは言えません。米ドルを余分に持って行くのが無難でしょう。
トルクメニスタンを観光するにはビザが必要!注意点は?
トルクメニスタンは基本的に観光にはあまり力を入れていません。独裁国家ということもあり、入国は他の国よりも難しいです。
トルクメニスタンに入る方法は大きく分けて二つ存在するので、その二つを紹介します。一つでも漏れがあると入国できませんので注意しましょう。
観光ビザ
まずは一般的な観光ビザですが、自分でトルクメニスタンの観光ビザを取得するのはかなり難しいというよりほぼ不可能です。
トルクメニスタンの観光ビザは、トルクメニスタンの旅行会社からの招待状がなければ観光ビザはそもそも発行されません。
またトルクメニスタンの旅行会社では、個人単位で招待状を発行することはあまりありませんので、個人で観光ビザを取得するのが大変です。
確実なのは、旅行会社経由でトルクメニスタンのビザを取得してもらう方法です。ただし時間がかかるため30日以上前から予約する必要があります。
基本的に自由に観光できるわけではなく、予定表やガイドなどをつける必要があります。
トランジットビザ
もう一つの方法はトランジットビザでトルクメニスタンに入国することです。トランジットビザは、観光ではなく国を通過するために入るビザのことです。
つまり他の国に抜けるためにトルクメニスタンを通らせて下さいというビザです。旅人の方はこちらの人の方が多いかもしれません。
こちらは、日本では取得不可能なため隣国のウズベキスタンやキルギスなどのトルクメニスタン大使館で発行する必要があります。
トルクメニスタンへ行くには?ツアーを企画してる旅行会社はある?
トルクメニスタンに観光に行く場合は、旅行会社に任せてツアーを組んでしまうのが簡単かもしれません。
日本からでもトルクメニスタン観光のパッケージツアーはいくつかあります。
また、中央アジア周遊パックなどもあるため旅行会社に任せるのが確実でしょう。
トルクメニスタン行く場合は日本から直行便などはないため、ウズベキスタン経由で入国する必要があります。
航空機を使う場合は、ドバイやマリから首都であるアシガバートへ直行で行けます。
有名な観光地も基本的に首都から離れた場所にあるため、旅行会社のツアーで組み込んだ方が安全で確実でしょう。
女性一人旅でも大丈夫?トルクメニスタンの治安は?
トルクメニスタンは経済的に安定しているため、そこまで治安が悪いということはありません。
ただし、基本的に一人は危険です。
首都のアシガバードは特に日没後は一人で歩くことはお勧めできません。
旅行者にも門限が定められており、午後11時以降はホテルの外に出ることは基本的にできません。
旅行中なども盗難窃盗被害は他の国同様にあります。セキュリティボックスなどを上手に活用して盗まれないようにしましょう。
トルクメニスタンを観光するのに必要な費用や日数は?
トルクメニスタンを観光する場合は、ガイドの手配や何かと観光地が人から遠いこともあり費用もかなりかさみます。
基本的に有名な観光地は首都から4から6時間ほど離れた場所にあることが多く、時間もかかります。
そのため観光の日数としては、トルクメニスタン内で最低でも5日は欲しいところです。飛行機を使う場合は一週間以上必要でしょう。
トランジットの場合は、最低でも3日以上は確保したいところです。それ以下の場合だと観光は難しいでしょう。
ビザの取得が難しいこともあり費用は結構かかります。旅行会社のツアーで行けば、一週間で30から40万円程度です。
最終的には60から70万ほどかかると見ていいでしょう。カードが使えない場合も多いので、両替用に米ドルかユーロの現金を持っていくことをお勧めします。
地獄の門に白い街!トルクメニスタンの人気観光地10選!
ではトルクメニスタンの観光地を見ていましょう。トルクメニスタンには以下のような観光地があります。
- ダルヴァザ (地獄の門)
- メルブ遺跡
- クフナ・ウルゲンチ
- ニサ遺跡
- 国立博物館
- アシガバード市内
- ヤンギ・カラ
- アワザ
- トルクメンカーペットミュージアム
- アレム文化娯楽センター
それでは順番に見ていきましょう。
地獄の門
地獄の門はトルクメニスタン最大の観光スポットで、他では見られない景色はまとめて観光客が世界中から行ってきます。
地獄の門の正体は落盤事故でできた直径100mのクレーターです。中からは有毒ガスが発生しており、火をつけたものの可燃性のガスが出続けています。
ガスが噴出し続けていることで、40年以上経った今でも変わることなく燃え続けています。
この地獄の門は、ダルヴァザという村にあり人のアッシュガバード から車で3時間かかります。基本英語は通じないため、現地でのツアーを申し込むのが確実です。
地獄の門
住所:Darvaza Gas Crater, Turkmenistan
電話番号:-
営業時間:-
定休日:-
入場料や利用料:-
URL:-
メルブ遺跡
メルブ遺跡は中央アジア最大の遺跡です。紀元前5世紀に都市として成立した 歴史ある遺跡です。
首都であるアシガバードからは5時間ほどかかりますが、中央にそびえ立つ高さ15メートルのキズ・カラはまさに圧巻です。
ここで出土した出土品の一部は、アシハバードの国立博物館で見学も出来るため合わせて見ておくと良いかもしれません。
メルブ遺跡
住所:Merv, Turkmenistan
電話番号:-
営業時間:-
定休日:-
入場料や利用料:-
URL:http://whc.unesco.org/en/list/886
クフナ・ウルゲンチ
クフナ・ウルゲンチは、チンギス・ハーンに滅ぼされるまで12世紀から13世紀までの間中央アジア最大級のホラムズ・シャー朝の首都跡です。
こちらはシルクロード時代の遺跡としても有名であり、歴史的建造物も多く残っていることから世界遺産にも登録されています。
どれも13世紀から14世紀に建てられた霊廟が多く、保存状態も良好で中にはブルーモザイクが散りばめられており非常に美しいのです。
トルクメニスタンの北西部に位置しており、こちらも首都からは離れているため現地のガイドが必要でしょう。
観光地名
住所:Kunya-Urgench, Turkmenistan
電話番号:-
営業時間:-
定休日:-
入場料や利用料:-
URL:-
ニサ遺跡
ニサ遺跡はトルクメニスタンのし首都であるアシハバードから15キロほど西に行ったところにある遺跡です。
紀元前3世紀に誕生したパルティア王国の都市遺跡群です。当時はイラン高一体を治めている遊牧民族国家でした。
後にローマ帝国との戦争に敗北し、その後3世紀に滅亡しました。しかし、今でも貴重な出土品が数多く出てきている遺跡です。
ニサ遺跡
住所:Ashgabat Turkmenistan
電話番号:-
営業時間:-
定休日:-
入場料や利用料:-
URL:-
国立博物館
トルキスタン内の様々な遺跡から出土した貴重な品を展示しています。中でもニサ遺跡やメルブ遺跡からの出土品が多いです。
基本的にこの土地でしか見ることが出来ないものも多いため、世界中から観光客も集まってきます。
その中でもゾロアスター教の祭事に使用されたリュトンと呼ばれる象牙の腕は、文化的にも貴重なものなので目玉展示として飾られています。
国立博物館
住所: Ashgabat city, Archabil Avenue, 30
電話番号:+993 12 48-25-92
営業時間:10時~17時
定休日:火曜日
入場料や利用料:入場料10ドル、写真撮影10ドル
URL:http://museum.gov.tm/
アシガバート市内
トルクメニスタン首都のアシガバートも魅力的な観光地です。新市街地は国外でも非常に有名ですね。
トルクメニスタンの首都は、大統領の趣味から街全体が大理石で出来ています。見る建物の殆どが大理石でできています。
大理石を使いすぎて、トルコやギリシャの大理石が底をつくほど。奇抜な建物も多く見ているだけでも非常に面白い町並みが広がります。
アシガバート
住所: Ashgabat, Turkmenistan
電話番号:-
営業時間:-
定休日:-
入場料や利用料:-
URL:-
ヤンギ・カラ
ヤンギ・カラはカスピ海東岸に位置する高さ200メートルの渓谷です。地元住民は大地が赤く燃え上がっている用に見えることから「炎の渓谷」とも呼んでいます。
この場所はかつては海の底に沈んでいた土地で、隆起した後、数千年の時を越えて風と雨による侵食により今の形になりました。
今でも海の底の名残は残っており、ヤンギ・カラのあちこちでアンモナイトの化石や二枚貝の化石などを見つけることが出来ます。
自然に出来た地層が織りなす広大な大地は、見るものを魅了してくれるでしょう。
ヤンギ・カラ
住所: 165km north of Balkanabat, Balkanabat, Turkmenistan
電話番号:-
営業時間:-
定休日:-
入場料や利用料:-
URL:-
アワザ
夏の観光シーズンはロシア人を中心に様々な観光客で賑わう街が、このアワザです。カスピ海に面している非常にきれいな街です。
そのきれいな海を最大限に楽しむために、ウィンドサーフィンやヨットなどのマリンスポーツが盛んに行われています。
人工的に作られたアワザ運河も魅力の一つで、世界中の船の模型を展示している博物館も隣接しています。
アワザ
住所:Awaza,Turkmenistan
電話番号:-
営業時間:-
定休日:-
入場料や利用料:-
URL:-
トルクメンカーペットミュージアム
トルクメニスタンで国立博物館の他にもう1箇所行ってほしいところが、このカーペットミュージアムです。
ここでは、名前の通り中央アジアの伝統的な模様が施されている絨毯が展示されています。主にトルクメン族の絨毯が展示されています。
絨毯の模様は赤色が中心で最大では21メートルにも及ぶ手織りのカーペットが、展示されておりまさに圧巻です。
首都アシガバードにあるため、他の観光地に行った後でも見ることが出来るのも嬉しいポイントですね。
トルクメニスタンカーペットミュージアム
住所: Atamyrat Nyyazow Sayoly, Ashgabat 744000, Turkmenistan
電話番号:-
営業時間:10時~18時
定休日:日曜日
入場料や利用料:-
URL:-
アレム文化娯楽センター
2012年に建てられたギネス記録にも載っている観覧車です。この観覧車は大きさもさることながら他にも大きな特徴があります。
外装建築で囲われた観覧車なのです。通常の観覧車の外側に建築を施し珍しいものです。また、大きさも最大で高さは47メートルもあります。
この観覧車はトルクメニスタンの大統領の個人的な趣味で建てられたとも言われています。他にも首都のアシガバードには多くの珍しい建物があちこちにありますよ。
夜は観覧車がキレイにライトアップされ、別の楽しみ方も出来ますよ。
アレム文化娯楽センター
住所: Archabil Hwy., Ashgabat 744000, Turkmenistan
電話番号:-
営業時間:-
定休日:-
入場料や利用料:-
URL:-
トルクメニスタンへ観光に行ったら食事も楽しもう!
トルクメニスタン人は、遊牧民が中心の東側とカスピ海に面している漁民に大きく別れます。
そのため、それぞれの土地で食べられているものが違うのも特徴の一つです。東側では湯牧民が中心のため肉料理が主に食べられています。
中心になるのは羊、山羊、ラクダなどです。シシカバブから肉と野菜のスープであるショルパなどが一般的です。
西側のカスピ海方面では料理がメジャーとなっており、特にチョウザメはこの地域では一般的な食べ物としても親しまれています。
チョウザメは食べる機会などは、日本にいる時には味わえない体験と言っていいでしょう。せっかく海外にいるのですから挑戦してみるのも良いかもしれませんよ。
トルクメニスタンで人気のおすすめ観光地10選!入国に必要なビザ情報ものまとめ
トルクメニスタンは、かなり行く際にハードルが高い国の1つであることは間違いありません。ビザを取るだけで一苦労です。
しかし、現地に行ってみないと見ることの出来ない雄大な自然、紀元前から続く非常に貴重な遺跡群など他では味わえない貴重な体験が出来ます。
行くことも困難な国ですが、興味が湧いた方は訪れてみることをおすすめします。忘れられない体験
がきっとできますよ。