少女漫画雑誌でも紹介?ダクト飯ってなに?
ダクト飯とは?
さて「ダクト飯」とは一体何なのでしょうか?
「ダクト」とは煙などを店舗などから外へ排出する管のことを指します。
換気扇の排出口とも表現できます。
ダクトのご飯とは何でしょうか・・・
これでもまだよくわからないですよね。
簡単に説明すると白いご飯などをもって飲食店などのダクトの元へ行き「におい」のみを「おかず」にして食事をするという少し変わった食べ方です。
これだけを聞くと「なんだこれは?」と思いますがこれこそが究極の節約術を兼ねた食事方法といえるでしょう。
前述のようにテレビ番組の企画で1か月を1万円で乗り切るための方法として紹介されましたがこのやり方には賛否があり食事を作らずに匂いだけで食事を摂るのであれば趣旨が異なる。いやいや、これこそ生活の知恵を駆使した方法だ。などと色々な意見がありましたがとにかくこれで一躍有名になりました。
具体的な方法ですが白米などを持ち、匂いのある飲食店のダクトの前に行きそれをおかずにしてご飯を食べるというものです。
その為、出来るだけ匂いがキツイ食べ物のお店の方が効果的です。
この方法であれば白米のみのお金で食事代が済んでしまいます。
かなりお金を浮かせることは出来ますが栄養的には不安があります。
それ以上にこれを行うためにはかなり強い精神力が必要になります。思い浮かべてみてください。
あなたが街を歩いていて飲食店の横で白米を持った人が匂いを嗅ぎながらご飯を食べていたらかなり恐怖だと思います。
少女漫画でも特集に
これだけを聞くと貧乏な人や変わった人がやるようなことだと思われがちですが全く関係なさそうな少女漫画「ちゃお」でも特集されたことがありました。
少女漫画の読者はほとんどがその名の通り少女です。
少女をターゲットとした雑誌がなぜこのような特集を組んだのでしょうか?
よく読んでみると、もらったお年玉をしっかり貯めるための節約術として紹介されたようです。
少女漫画にしては違和感のあるオードリーの春日さんが表紙で笑っています。
この中で春日さんはレストランの換気扇から匂いを拾って塩むすびを食べた、ポテトチップスのコンソメ味の匂いを嗅ぎながらパンの耳をかじるなどとオリジナルの節約方法を紹介していました。
果たしてこの方法を少女漫画の読者が行うことはあったのでしょうか。
これからもわかるようにかなり幅広い人たちに指示されるようになりました。
ダクト飯のテイクアウト?チラシ飯や祭り飯もあった!
さてダクト飯についてはご理解いただけたかと思いますが実際にこれを実行してみようと思われる方は少数ではないでしょうか?
さすがに世間体もあり下手をするとお店の人などから不審者扱いされてしまい警察に通報されてしまう・・・なんてことにもなり兼ねません。
そこまで勇気がないという方に「チラシ飯」「祭り飯」といったものがあります。
だいたいご想像が出来るかもしれませんがチラシ飯は新聞などに入っている折り込みチラシなどを見ながら白米などを食べるというもので臭いもないのでかなりの想像力が必要になります。
祭り飯はお祭りの出店のにおいをかぎながら主食を食べるといったものでダクト飯に近いものとなっています。
ダクト飯の起源は落語?どんなお話?
ダクト飯はテレビ番組の企画でその名が一気に知られたことは書きましたがそれよりももっと前から知られていました。
どこで知られていたかというと・・・古典落語のお話の1つで「しわい屋」というものがあります。
「しわい」とは「ケチ」というような意味で使われます。
このお話ではとにかくケチな主人公が食事だけでなく生活のすべてを節約していく姿が面白おかしく表現されています。
その中でこの主人公は梅干しをみて酸っぱい味を想像しうなぎ屋の前にいき焼いている臭いを嗅ぎながらごはんを食べるというダクト飯とほぼ変わらない生活を送っています。
江戸時代のお話ですが時代は変わってもケチや節約家の凄い人達はやることは変わらないようです。
この落語の中では他に寒い日でも着物を着ずに裸で室内で過ごす。(着物が傷むのが嫌なよう)
それでは寒くないのか?と尋ねれば大丈夫、逆に汗をかいているという。
何故か?疑問に思った者が尋ねてみると天井に重い石をつるしてそれがいつ落ちてくるかわからないので冷や汗をかいている、という。
実在した人物ではないとは思いますがある意味、現代のダクト飯よりもさらに上をいっている人物だったようです。
ダクト飯に挑戦?ダクト飯におすすめの食べ物5選!
ダクト飯は臭いをおかずにご飯を食べるので、出来るだけ臭いに特徴のある食べ物のほうが食欲がすすみます。
そこで食欲をそそる臭いの食べ物おススメ5選をあげてみました。
あなたならどんな飲食店の前でダクト飯を食べますか?
おすすめの焼肉
いい匂いのする食べ物の代表格ともいえる焼肉が最初のおススメです。
ご存知の通り焼肉屋さんの前を通るとダクトの前に行かずともお肉の焼けるいい匂いが漂ってきます。
焼肉屋さんで煙が出るのはなぜかご存知でしょうか?
お肉が焼けると油が出ます。
その油が炭や熱源に落ちてそれが燃えて煙になるのです。
ということは油の多いカルビなどの方がたくさん煙を出すことが出来ます。
そんなことをイメージしながら食べるといいかもしれません。今は煙がたくさん出ているからカルビかな?
今度は煙が少なめだから油の少ないロースかな?
みたいな感じで妄想を膨らませながら食事をしてみてください。
少しお金に余裕のある方は白いごはんに焼肉のたれをかけてみてもいいかもしれません。
「たれ」がかかるだけでエア焼肉が一層おいしく感じられます。
おすすめの焼き鳥
こちらも焼肉に負けず劣らずの匂いが溜まらない「おかず」です。
焼き鳥屋さんの前に行くと炭火に焼かれた鳥の煙がとてもいい匂いです。
焼き鳥屋さんに関してはダクトの前に行かずとも店頭で満足できてしまいます。
こちらも市販で焼き鳥のたれが販売されていますのでそちらを白米にかけてみてもいいかもしれません。
おすすめのうなぎ
前述した落語「しわい屋」でも出てきたうなぎです。
こちらも焼き鳥屋さん同様に焼いているときの煙がなんとも言えない食欲をそそる匂いがしてきます。
普段は高級なうなぎですがこれであれば白米の値段だけで格安で頂くことが出来ます。
おすすめのラーメン
ラーメンにも色々ありますが一番のおススメは豚骨です。
醤油やみそでもいいのですが匂いとしてはイマイチです。
苦手な方も多いかもしれませんが豚骨の匂いは独特です。
だからこそ食欲がすすむのかもしれません。
ラーメンライスを食べている感覚でやってみてください。
これであれば炭水化物を摂りすぎて太る心配も少ないですね。
おすすめのカレー
ここ最近、本格的なカレーを格安で食べられるお店が増えています。
カレーはスパイスの使い方がお店によって違い匂いが異なるので色々な味(匂い)が楽しめそうです。
結局「ダクト飯」って?
ダクト飯・・・奥が深そうです。
とりあえずまず必要なのは勇気です。
勇気がある方はご飯やパンなどをもって(カレー屋さんではナンでもいいかもしれません。)お店のダクト前に行ってみてください。
色々なお店で試してみてあなたの一番を発見してみてください。
それと引き換えにお金もたまりますがやりすぎて体調を崩さないように気をつけて下さい。