- もののけ姫が生まれた場所!屋久島の絶景スポット・白谷雲水峡とは?
- もののけ姫のモデル・屋久島へのアクセス方法をチェック!
- 屋久島でもののけ姫のロケ地を巡礼したい!散策スポットを確認!
- 屋久島でもののけ姫のロケ地を満喫するために必要な1日の出費は?
- もののけ姫のモデル・屋久島では雨が天敵!どんな服装で行けばいい?
- もののけ姫の世界観そのもの!屋久島で出会える動物たち!
- 宮崎駿も宿泊!もののけ姫のイラストも飾ってある水明荘とは?
- 再現度高すぎ!屋久島がモデルとなったもののけ姫のシーン
- 屋久島の魅力はもののけ姫だけじゃない!歴史的大木・縄文杉も必見!
- まとめ もののけ姫のモデルは屋久島「白谷雲水峡」観光できる?こだまは?
もののけ姫が生まれた場所!屋久島の絶景スポット・白谷雲水峡とは?
白谷雲水峡は「もののけ姫」の原始の森モデルになった場所だと言われています。屋久島は島の全域が山地となり、九州最高峰の宮之浦岳を中心に山々が連なる八重岳が広がります。
「月の35 日は雨が降る」と言われているほど降雨量が多く、標高差もあることから、多様な生態系を楽しむことができます。特に森に広がる苔の美しさは格別で、大量の雨がもたらす幻想的な森の姿を見ることができます。
中でも白谷雲水峡は美しい白谷川の渓谷と太古の原生林を楽しむことができる人気のトレッキングコースです。標高600m〜1000mにあり、照葉樹林や屋久杉などを楽しめる自然休養林です。
コースの標高差も低く、所要時間も長すぎず、手軽なため、初心者でも十分に楽しむことができるコースです。「もののけ姫」の原始の森のモデルとなった「苔むす森」や屋久島の景色が一望できる「太鼓岩」などがあり、白谷川に広がる岩々が織りなす渓谷の景観と樹齢3000年(推定)の弥生杉などを楽しむことができます。
コースは弥生杉コース(1時間)、奉行杉コース(3時間)、太鼓岩コース(5時間)の3コースがあり、レベルや好みに合わせて楽しむことができます。
もののけ姫のモデル・屋久島へのアクセス方法をチェック!
屋久島へのアクセスは飛行機または船となります。飛行機を利用する場合、日本エアコミューターが大阪伊丹空港、福岡空港から1日1便、鹿児島空港から1日5便が屋久島空港へ就航しています。フライト情報はこちら
。
船でのアクセスの場合は鹿児島港から出航している高速船トッピー&ロケットが最短でのアクセスとなります。ノンストップ便で鹿児島港から約2時間となります。
ノンストップ便以外にも指宿や種子島を経由するルートがありますので、ご注意ください。詳しくはこちらの時刻表をご覧ください。
屋久島には宮之浦港と安房港の2つの港があり、それぞれの港に向かう船がありますので、どちらの港が目的地に近いのか事前に確認をしておくと良いでしょう。高速船以外にフェリーも運航しています。
フェリーは最短のフェリー「屋久島2」でも片道4時間かかりますので、観光で訪れる際は飛行機または高速船の利用をお勧めします。
屋久島でもののけ姫のロケ地を巡礼したい!散策スポットを確認!
では、屋久島の散策スポットをみていきましょう。
屋久島には、以下の散策スポットがあります。
- 白谷雲水峡 奉行杉コース
- 白谷雲水峡 太鼓岩コース
- 大川の滝
- 千尋の滝
- ヤクスギランド
- 梢回廊キャノッピ
- 栗生川のメヒルギ群衆
- 西部林道
続いて、屋久島の散策スポットを、それぞれ詳しくみていきます。
屋久島の散策スポット①:白谷雲水峡 奉行杉コース
白谷雲水峡に中でも奉行杉コースは白谷川渓谷の絶景と三本足杉やくぐり杉などの屋久杉の森を3時間程度で楽しむことができるコースです。「もののけ姫」の世界観を手軽に楽しむことができますし、体力がない方でも参加ができるコースとなります。
コースの初番は白谷川に沿って進み、渓谷に広がる白たえの滝、憩いの大岩、飛流落としなど川と岩の織りなす、渓谷の絶景を楽しみながら進みます。さつき吊り橋を超えたあたりから、屋久杉の原生林が広がっていきます。
奉行杉や根元が分かれており、木の根の間を潜ることができるくぐり杉などを楽しむことができるコースです。
屋久島の散策スポット②:白谷雲水峡 太鼓岩コース
太鼓岩コースは弥生杉コース、奉行杉コースに比べるとさらに森の奥深くに入り、最終地点では屋久島の絶景を見渡せる太鼓岩で折り返すコースです。さつき吊り橋までは奉行杉コースと同じルートとなります。
その後、くぐり杉を通り、「もののけ姫」の原始の森のモデルとなったと言われている苔むす森に入っていきます。一面苔に覆われた岩や土、水分をたっぷりと含み生き生きと広がる苔は都会で見る苔とは全く別物で神聖ささえ漂う、美しく特異な景色です。
苔もいくつもの種類があり、絨毯のように広がるものや長く伸びているものなど様々な苔が入り混じって生息しています。特に雨が降っている時、雨が上がった後の苔は水分を多く含むため、より一層神秘的な光景が楽しめます。
まさにこだまが苔の上に姿を現しても何の違和感もないほどに映画の世界観がそのまま広がります。森にはヤクシカやヤクザルも生息していますので、運が置ければ「もののけ姫」の登場人物のような動物に出会えるかもしれません。
太鼓岩に着くと今までの鬱蒼とした太古の森から一気に視界が開け、目の前には屋久島の山々の絶景が広がります。花崗岩でできた大きな岩に腰を下ろして、眼下に広がる景色をお楽しみください。
屋久島の散策スポット③:大川の滝
日本の滝百選にも選ばれている大川の滝。九州最大の落差88mの断崖の岩盤を一気に流れるダイナミックな景観が楽しめます。
滝つぼの真下まで行くことができるので、水しぶきを浴びながら、圧倒的な自然の力を感じることができます。マイナスイオンを存分に浴びてみてはいかがでしょうか。
宮之浦港や屋久島空港からは島の真逆に位置しており、所要時間は車で片道1時間30分ほどかかりますので、時間に余裕を持って訪問することをお勧めします。
屋久島の散策スポット④:千尋の滝
落差60mの花崗岩の一枚岩を流れ落ちる千尋の滝。屋久島は花崗岩でできた岩盤の島です。
花崗岩の岩盤を流れ落ちる千尋の滝はまさにそんな屋久島を代表する滝。滝が流れる岩盤の横には仙人が住んでいると言われるもう一つの大きな花崗岩の岩盤があることから、千尋の滝と名付けられたそうです。
屋久島の散策スポット⑤:ヤクスギランド
推定樹齢3000年の紀元杉をはじめとした、様々な屋久杉が生息する自然休養林ヤクスギランド。ひげ長老やくぐり杉、母子杉などユニークな景観の屋久杉を楽しむことができます。
ふれあいの径コース(約0.8km 所要時間30分)、いにしえの森コース(約1.2km 所要時間50分)、つつじ河原コース(約2km 所要時間80分)、やくすぎの森コース(約3km 所要時間150分)の4つのコースがあり、ふれあいの径コース、いにしえの森コースは木道、石張舗道になっているため、足腰に自信がない方や初心者でも気軽に散策を楽しむことができます。
屋久島の散策スポット⑥:梢回廊キャノッピ
果樹林を体で楽しめる施設梢回廊キャノッピ。全長300mに渡る空中回廊キャノピウォークやキャノピロープ(ジップロープ)、ツリーハウスなどアクティブに楽しむことができる施設です。
園内には足つぼウォークや、押し花体験、クラフト体験などもできるので、グループやご家族などでの訪問にお勧めです。
屋久島の散策スポット⑦:栗生川のメヒルギ群衆
メヒルギはマングローブを構成する亜熱帯に生息する樹木。栗生川河口に屋久島唯一のマングローブが広がります。
昔はもっと広域でマングローブを見ることができましたが、土地の造成などにより、現在は栗生川河口のこの一角のみで生息しています。
屋久島の散策スポット⑧:西部林道
西部林道は原生林の無人地帯に広がる林道で、世界自然遺産の中で唯一車での往来が可能な道路です。無人地帯のため、かなり高い確率でヤクシカやヤクザルと遭遇できます。
照葉樹林が広がる森は「緑のトンネル」とも呼ばれています。西部林道でのハイキングは海岸線を楽しむことができ、標高差も少ないためご家族連れや高齢者の方にもお勧めです。
屋久島でもののけ姫のロケ地を満喫するために必要な1日の出費は?
屋久島での滞在はどのくらいの費用がかかるのでしょうか。「もののけ姫」のシーンに似ていると言われる太鼓岩や苔むす森を楽しむのであれば白谷雲水峡の太鼓岩コースがお勧めです。
個人でも行くことはできますが、せっかく訪れるのであれば詳しい地元のガイド付きツアーで参加するのが良いでしょう。いくつかのツアー会社がありますので、価格は様々です。
人数や半日コース、1日コースにより値段が変わりますが、5000円〜12000円ほどで参加が可能です。お弁当が付いているコースもありますし、民宿にお泊まりの場合はあらかじめ伝えておけばお弁当を用意してくれる民宿もあります。
雨具、トレッキングシューズなどは持参となりますのでレンタルする場合は別途費用がかかります。
もののけ姫のモデル・屋久島では雨が天敵!どんな服装で行けばいい?
屋久島は1ヶ月で35日雨が降るとも言われる降雨量の多い島です。朝晴れていても夕方雨が降る、逆に朝雨が降っていても午後は晴れるなど天気も変わりやすいので、レインウエアは必需品となります。
レインウエアは上着とズボンの上下に分かれた動きやすいものをお勧めします。また天候が変わりやすので常に持ち歩けるよう、コンパクトにたためるタイプがオススメです。
ノースフェイスのレインテックスなどゴアテックスの素材なら、湿気を逃し、防水してくれるので、トレッキングにもオススメです。
トレッキングに参加する際は両手が空くリュックが必需品です。怪我をする恐れもあるので、軍手も持参しましょう。
雨が多いのでリュックのレインカバーも忘れずに。トレッキングシューズも必要になります。
また雨が多いためヒルが多く生息しています。ヒルが入ってこないようズボンは足が隠れる丈のものが良いでしょう。
服装は日常的な服装で問題ないですが、動きやすく、通気性の良い服装がオススメです。怪我やヒルを防ぐために首元や袖口が大きく開いた服装は避けたほうが良いです。
もののけ姫の世界観そのもの!屋久島で出会える動物たち!
屋久島に住む動物の種類は多くなく、人、サル、シカが1:1:1で生息していると言われています。他には数種類のコウモリやイタチ、たぬきといった動物が生息していますが、キツネやウサギはいません。
他に鳥類が多く生息しており、天然記念物のアカヒゲや屋久島の固有種ヤクシマヤマガラなど100種を超える鳥類が生息しています。中でも遭遇率が高いのがヤクシカとヤクザルです。
ヤクシカは本州で見られる鹿に比べると小型で、可愛らしい印象があります。ヤクザルもニホンザルの一種ですが、本州のニホンザルと比べると小型で、親子で一緒にいる姿を目にすることがあります。
屋久島はウミガメの産卵地としても有名です。5月〜7月の産卵期には、運が良ければウミガメの産卵を見ることができます。
この時期には産卵を見学するツアーも実施されています。
宮崎駿も宿泊!もののけ姫のイラストも飾ってある水明荘とは?
水明荘は屋久島の安房地区にある民宿です。宮崎駿監督はじめジブリスタッフが屋久島を訪れた際に宿泊した宿です。
民宿ですので2食付きでも6,800円〜、素泊まりであれば3,500円〜と非常にリーズナブルに宿泊することができます。民宿内にはジブリキャラクターのイラストやスタッフからの寄せ書き、宮崎駿監督のサインなどが飾られています。
水明荘は安房川のほとりにあり、川の景観を楽しめる客室もあります。和室と洋室がありますが、全部で12部屋しかないので、どうしても泊まりたい方は早めの予約をオススメします。
屋久島には民宿が多く、それぞれ個性あるオーナーさんが小さな民宿を経営していますので、他の観光地と比べ、宿泊費用は安く済ませることができます。ただし、民宿の場合は布団の上げ下げなどは自分でやる必要があります。
もちろん民宿の他にも豪華なホテルもありますよ。
再現度高すぎ!屋久島がモデルとなったもののけ姫のシーン
モロの岩屋は太鼓岩がモデルになったと言われています。モロが大きな岩の上に座っているシーンやアシタカが岩の上に立ち、景色を見ているシーンなどは太鼓岩の景色と非常に似ています。
シシガミの森のモデルになったと言われる苔むす森は数々のシーンに登場しますが、たくさんのこだまが現れるシーン、サンがモロに乗って森の中を歩くシーン、その他の動物たちが森の中で生活するシーンはまさに、屋久島の豊かな森を彷彿とさせます。アシタカが馬に乗るシーンでは屋久島の大きな石がゴロゴロ転がる河原にそっくりな光景が見られます。
屋久島の魅力はもののけ姫だけじゃない!歴史的大木・縄文杉も必見!
屋久島は「もののけ姫」のアイデアになった場所としても有名ですが、古くから歴史的な大木縄文杉でも有名です。縄文杉は屋久島に来たら、必ず訪れたいスポットですが、白谷雲水峡とは異なり、片道5時間ほどかかり、標高差もありますので、足腰に自信がある方にお勧めします。
片道11kmのうち8.5kmは杉の切り出しのために使用するトロッコ列車道を歩くので比較的楽ですが、途中より山に入り、不安定な足場を進みます。土地柄トレッキング中に雨が降ることも多く、時には川のように水が流れてくる場合もありますので、滑らないよう注意しながら登山を楽しんでください。
雨はトレッキングがやりづらくなりますが、雨が降ることにより、苔は水分を蓄え美しく蒸すので、景色としては緑が豊かになり、森の表情も一変します。少しでも雨が降った方がより屋久島の森を楽しむことができます。
縄文杉コースは簡単なハイキングではありませんが、縄文杉以外にも見所がたくさんあり、中に入るとハート型の空を楽しむことができるウィルソン株や翁杉、夫婦杉、大杉などたくさんの屋久杉を楽しむことができます。何と言っても一番のハイライトは5時間以上かけてたどり着く縄文杉です。
樹齢3000年以上と言われる大木を目にすると、自然の神秘とパワーを感じずに入られません。
まとめ もののけ姫のモデルは屋久島「白谷雲水峡」観光できる?こだまは?
「もののけ姫」のモデルを中心に屋久島の観光地をご紹介しました。屋久島には手つかずの自然が残され、特異な生態系を保っています。
近隣で獲れる魚を始め、お料理も美味しいです。「もののけ姫」の登場人物になった気分で訪ねてみると、そこには映画そのままの世界観が広がっています。
雨が多い屋久島では苔に着く水滴は「もののけ姫」のこだまのように見えるかもしれません。ぜひ魅力溢れる屋久島の見どころを巡ってみてはいかがでしょうか。
屋久島の観光案内と全島マップはこちらをご覧ください。