沖縄でおすすめの星空観測スポット人気ランキング10選【本島/離島】
広大で美しい「海」のイメージが強い沖縄ですが、実は「星空」も有名なんです。
今回は沖縄在住の方100人にアンケートを実施しました。
在住者の方が選ぶ星空スポットランキング1位はどこなのでしょうか。
沖縄在住者の方が選ぶ「沖縄 星空ランキング」1位は石垣島でした。
星空数ポットがたくさんあるからこそ人気が高いです。
では、沖縄本島の星空スポットランキングをみていきましょう。
- 石垣島(南ぬ浜町緑地公園ほか)
- 浜比嘉島、宮城島、伊計島(中部)
- 万座毛(中部)
- 知念岬公園(南部)
- 波照間島
- 国頭村森林公園(北部)
- 西表島
- 辺戸岬(北部)
- 竹富島(西桟橋)
- 黒島(伊古利桟橋)
続いて、それぞれの「スポット」について下記の地図を参考に紹介していきます。
石垣島(南ぬ浜町緑地公園ほか)
©OCVB
星空保護区に認定された八重山諸島にあって八重山諸島の主島。
市街地ですら本州の都会に比べたら格段に「星降る夜」と言えるほどに星を見ることができます。
ということは、車で市街地からちょっと離れた場所へ行けば、天の川も眺めることができてしまうんです。
実は八重山諸島は日本では南十字星の見える数少ない場所。
石垣島は星空保護区に認定された地域だけあって、中心地の光を避ければどこでも星空観測スポットになり得ます。
ただし草むらなどはハブがいるので入らないよう、注意した方がいいので、できれば広い駐車場のある場所などで星空観測してみるのが望ましいです。
ツアーに参加せずに星空観測を楽しみたいなら、市街地から歩いていける南ぬ浜町緑地公園はおすすめ。
昨年オープンした人口とは思えないビーチもあり、散歩しながら星空観測ができる場所です。
市街地に近いにもかかわらず、天の川が見られます。
また小高い丘の上にある石垣島島民の憩いの場でもある、バンナ公園。
この公園内のバンナ岳麓にある、エメラルドの海を眺める展望台も星空観測には最適です。
このほか御神崎灯台周辺も見晴らしが良く、灯台の光が気にはなりますが、十分に星空観測ができる場所です。
せっかく石垣島まで来たのなら、一度は車でちょっとドライブがてらに星空観測してみるのもいいですね。
市街地からかなり離れた最北端にある平久保崎灯台や、玉取崎展望台に足を伸ばして星空観測すれば、星降る夜、という言葉が本当に味わえること請け合いです。
石垣島(南ぬ浜町緑地公園)
住所:沖縄県石垣市南ぬ浜町
入場料や利用料:無料
URL:https://painuhama.com/
石垣島(バンナ公園)
住所:沖縄県石垣市961-15
入場料や利用料:無料
URL:http://www.banna7.com/index.html
石垣島(平久保崎灯台)
住所:沖縄県石垣市平久保234-50
入場料や利用料:無料
石垣島(玉取崎展望台)
住所:沖縄県石垣市伊原間キンブ2-1
入場料や利用料:無料
浜比嘉島、宮城島、伊計島(中部)
©OCVB
浜比嘉島、宮城島、伊計島は海中道路を使えば車で楽に渡れるドライブコースとしてもおすすめのスポットです。
海中道路で本島と繋がるまで交通の便が悪かったことで、島民の人達は長らく不便な生活をしていました。
そのことで本島に近い島々にもかかわらず、あまり開発されずにすんだことで光害の少ない星空観測には最適な場所となりました。
中部に位置するので、那覇からも1時間半あまりで行くことが可能。
ドライブがてら足を伸ばして星空観測してくるのも楽しいですよ。
浜比嘉島、宮城島、伊計島
住所:沖縄県うるま市
万座毛(中部)
@tsukuru
万座毛は言わずと知れた観光名所ですね。
ここは夕景が綺麗なことでも有名ですが、実は星空観測にも適した場所。
周囲には邪魔するような灯りはないので、夕方から万座毛でゆっくり夕陽を眺めてマジックアワーの情景を見れば、いつの間にか満点の星空へと誘ってくれます。
ここも足元が安定していないので気をつけて歩くことをおすすめします。
万座毛
住所:沖縄県国頭郡恩納村恩納
入場料や利用料:無料
知念岬公園(南部)
パラグライダーのテイクオフポイントとしても有名な知念岬公園だけに、見晴らしは最高です。
昼間は眼下を見れば透明な水色の海が一面に広がる、圧巻の風景。
目の前に遮るものがないので大空と一面の美ら海を満喫できるスポットでもあります。
それだけに夜は星が降るような夜空を存分に堪能できる場所。
意外に知られていない公園なので混雑していない穴場的な公園です。
駐車場もありますが、22時で閉まることを考慮して星空観測してください。
知念岬公園
住所:沖縄県南城市知念久字手堅523番地
駐車場:9時〜22時
入場料や利用料:無料
URL:http://www.kankou-nanjo.okinawa/bunka/details/174
波照間島
日本最南端の島である波照間島は「星にいちばん近い島」として多くの星空ウォッチャー憧れの地でもあります。
波照間島は西表島の南に位置する、のどかな白い砂浜が印象的な島。
波照間島は石垣島からの高速船でなら1時間あまり、貨物フェリーでは2時間かかり、船でしか渡ることができません。
その上、最南端に位置しているので、船はかなり外洋の波に揉まれるようですから、乗り物酔いする人にはあまりおすすめできません。
ここの星空が綺麗に見える理由のひとつに町の街灯のような光害がないことが挙げられます。
それだけのんびりとした、のどかな島なんですね。
そんな波照間島の観光名所となっているのが星空観測センター。
あいにく度重なる台風の影響でプラネタリウムは現在故障中なのだとか。
不定期ではありますが夜には観測センターの屋上で星空ガイドをしてもらえるので、観測センターに行く価値はあります。
現在人員削減などもあり、夜の星空ガイドは不定期となっています。
行かれる際は予めHPなどでガイド開催日を確認しましょう。
満点の星空に囲まれる経験はそうそうできませんから、星空観測が好きな人はぜひ一度来島してみてください。
波照間島星空観測タワー
住所:沖縄県八重山郡竹富町波照間3905
営業時間:(昼)10時〜12時、13時〜17時
(夜)20時〜22時(4月〜10月)、19時〜21時(11月〜3月)*夜は不定期開館
定休日:月曜日*夜は月曜日以外も不定休
入場料:(昼間)大人400円、小・中学生300円
(夜)大人500円、小・中学生400円
URL:http://haterumajima-hosizora.jp/index.shtml
国頭村森林公園(北部)
国頭村森林公園は、沖縄本島の最高峰、与那覇岳の裾野に位置しています。
森林公園内にはキャンプのできる広場が3箇所ある上、バンガローや樹上ハウスなどの設備も整っているアウトドア好きな人には一度は足を運んで欲しい森林公園。
国頭村森林公園には東シナ海を一望できる展望台もあり、星空観測にはうってつけ。
連休や夏休みなどは多くの人で賑わうので、暗闇が怖い、というお子さん連れでの星空観測には最適な場所です。
レジャーシートなどを持っていけば寝転がって星空を見ることもできます。
国頭村森林公園
住所:沖縄県国頭郡国頭村辺土名1094-1
電話番号:0980-50-1022
入場料:無料
URL:http://www.kunigami-forest-park.org/
西表島
©OCVB
西表島は島の9割が密林に覆われている自然溢れる島。
イリオモテヤマネコはあまりにも有名ですが、他にも複数種類固有の動植物が生息している、数少ない自然の残る島なのです。
島の9割が自然のまま、ということからも想像できるように西表島は星空を眺めるには光害のない、好条件の場所、といえるでしょう。
少し人里を離れるだけで天の川は綺麗に見えますから、ちょっとの散歩やドライブで見に行くのもいいかもしれません。
その際は暗闇に行くための準備は怠らないよう、足元にも注意することが大切。
ですが、自然のままの森が多く残っていることもあり、個人での行動は避けた方が無難です。
本格的に星空を眺めたかったら星空観測のツアーなどに参加することをおすすめします。
西表島
住所:沖縄県八重山郡竹富町
URL:https://www.town.taketomi.lg.jp/about/iriomote/
辺戸岬(北部)
©OCVB
辺戸岬は沖縄本島の最北端。
そのため、海に浮かぶ与論島以外に視界を遮るものがありませんから、一面、星屑に囲まれるような体験ができます。
ただし、夜道の中、曲がりくねった細い道なので足元には充分に気をつけて歩くようにしてくださいね。
辺戸岬
住所:沖縄県国頭郡国頭村辺戸
入場料や利用料:無料
竹富島(西桟橋)
©OCVB
八重山諸島の中でもここに日帰りで訪れる観光客は多いことでしょう。
ですが、できたら竹富島へ宿泊して西桟橋から海に沈む夕陽や、満天の星空を満喫するのもおすすめです。
竹富島は赤瓦屋根の家々が並び、白いサンゴの砂で覆われた小道が印象に残る昔ながらの街並みが人気の島です。
コンドイビーチや星の砂で有名なカイジ浜など自然のビーチも楽しめます。
夜空は、というと少し町の中心から離れるだけで真っ暗。
そのため星空もよく見えます。
竹富島(西桟橋)
住所:沖縄県八重山郡竹富町竹富207
URL:https://www.town.taketomi.lg.jp/about/taketomi/
黒島(伊古桟橋)
新城島の右に位置する黒島は牧畜の盛んな小さなハート形の島。
人口は約220人、牛はその10倍以上の3000頭あまり飼育されているそうです。
牧畜が盛んなこと、人口も少ないことから周囲に余計な光害もないので星空観測には最適な場所です。
黒島で星空観測をするなら伊古桟橋がベスト。
現在は使われていない桟橋ですが、海に長く突き出ているので目の前が海、と遠く浮かぶ島の影が見えるだけで、星空に浸れます。
桟橋なので足元には十分注意して観測しましょう。
間違っても星空を見上げながら歩くことは避けてください。
ここならのんびり桟橋に座りながら星空を眺めることもできます。
黒島(伊古桟橋)
住所:沖縄県八重山郡竹富町黒島
URL:https://www.town.taketomi.lg.jp/about/kuroshima/
沖縄で星空観測!気を付けることは?
星空保護区の認定を受けた八重山諸島以外でも、沖縄は自然のままのビーチや森があるので、星空観測には最適な場所といえるでしょう。
虫避け対策はもちろんのこと、他にも注意したいことがあります。
沖縄で星空観測をする際、気をつけたいことを挙げてみました。
沖縄の星空観測で気を付けること①:足元に注意!
まず沖縄には毒蛇のハブが生息している島が多いので、むやみに草むらなどには入らないようにしましょう。
ハブは夜行性ですから星空観測では特に注意が必要。
もしも噛まれてしまった場合はすぐに救急車を呼ぶのが賢明です。
最近では医療の発達により死に至るようなことは稀になりましたが、それでも数日の入院が必要だそうです。
せっかく沖縄へ旅行に来ているのにそんなことになっては台無しですから、草むらへ入ることは昼夜問わず立ち入ることはやめましょう。
また夜のビーチなどに行った際は絶対に波打ち際でも足を入れることはやめて下さい。
ハブクラゲというクラゲの被害が数多く報告されています。
星空観察ツアーなどに参加すると「海に入ることは一切禁止」と注意喚起が行われていますから、個人でビーチへ行く際も絶対に海で足を濡らすこともしないように注意しましょう。
ビーチでも沖縄では素足で歩くことはやめましょう。
沖縄の砂浜はサンゴの死骸や貝殻でできているので思いのほか尖っている破片で埋め尽くされている、と思ってください。
また岩礁は尖った岩場ですから、転ぶとかなりの切り傷となります。
翌日から海に入れない、なんてことにならないよう夜に岩礁へ近づくのはやめましょう。
沖縄の星空観測で気を付けること②:地元の人達に迷惑をかけない
星空観測は文字通り夜に行いますから、日常生活を送っている地元の人達に配慮した行動を心がけましょう。
もちろん騒ぐのは厳禁です。
星空観測をするなら近くに民家のない場所を選んで行ってください。
また騒音と同じくらい迷惑になるのは懐中電灯の明かり。
これは地元の人だけでなく同じように星空観測をしようと来ている人達にも迷惑となりますから、むやみに懐中電灯で照らすことはやめましょう。
星空観測の際はできたら懐中電灯のライトの部分に赤いセロファンで覆うといいですよ。
万が一、他の人の目に懐中電灯の灯りが入っても光の残像が残らずにすみます。
自分の手元などを照らす時も赤いセロファンを貼っておくと、すぐに星空を見上げても光の残像が残らず、快適に観測できます。
車の場合、ヘッドライトの点灯などにも注意が必要。
また、駐車場利用する際はきちんとルールを守りましょう。
駐車禁止の場所に車を止めたり、交通の妨げになる場所に陣取ったりすることは事故にも繋がりかねませんから絶対にやめてください。
沖縄の星空観測で気を付けること③:防犯意識を高く持つ
これは星空観測に限ったことではありませんが、旅行に行くとついつい開放感から防犯意識が下がりがちです。
星空観測は暗いほうがいいから、といって人気のない場所へ一人で行くことはやめましょう。
特に女性一人や女性だけのグループだったり、子ども達だけで星空観測をすることは避けたほうが無難です。
どうしても星空観測がしたい、という人は今では多くの星空観測ツアーもありますから、ツアーに参加した上で防犯意識も忘れずに楽しみましょう。
旅行先であまり土地勘もない、ということを考えても個人で人気のない場所へ行くよりも、人気の星空観測スポットへ出向くほうが得策といえますね。
沖縄の星空観測におすすめの持ち物5選!
おすすめの持ち物①:懐中電灯
これは星空観測の必需品。
私たち日本人は思った以上に夜、照明で照らされた場所で普段過ごしていますから、星空が綺麗な場所へいくと漆黒の闇夜、と感じる人がほとんどでしょう。
できたら赤いセロファンを貼っておくと目に光の残像が残らず快適な星空観測ができます。
また同じく星空観測に来た人達への配慮としてもおすすめの方法です。
おすすめの持ち物②:星座早見表、方位磁石
星空観測には星座早見表は持って行くべきでしょう。
今では100均のお店でも売っていますから本格的なものでなくても持っていると観測に役立ちます。
方位磁石も持っているとどこを見たらどんな星座があるのかすぐに把握できるので、星座早見表とセットで揃えておきましょう。
おすすめの持ち物③:双眼鏡
双眼鏡は肉眼では見えない星雲や星団、木星や土星などを見るのにとても重宝するアイテム。
できたら7〜10倍の高性能な手ぶれしない双眼鏡を持っていると観測も快適にできます。
おすすめの持ち物④:虫除けスプレー、虫刺されの薬
沖縄には蚊やブヨなど刺す虫も多くいますから虫除けスプレーは持っていた方がいいです。
特に小さなお子さんがいる場合は、蚊にさされただけでもとんでもなく腫れてしまうこともありますから必ず屋外でのレジャーではあらかじめスプレーしておくほうが無難。
またもしも刺されても大丈夫なように虫刺されの薬も持って行きましょう。
星空観測を予定しているなら、一枚長袖の羽織れるパーカーなどを持っていると便利です。
おすすめの持ち物⑤:レジャーシート、折りたたみイス(キャンプ用)
星空観測で意外に見落としがちなのは、ずっと上を見ていることで首が痛くなる、ということ。
できたら寝っ転がれるレジャーシートやキャンプ用のイスなどを持って行くと役立ちます。
ただし、星空観測をする場所によっては、寝転がったり、イスに座る、ということが無理なこともあります。
せっかく持って行ったのに使えなかった、ということがないように予め星空観測予定の場所へ昼間のうちに下見することをおすすめします。
カメラマンと一緒に!沖縄は星空フォトツアーも充実!
沖縄本島、離島ともに星空観測に適した場所が多くありますが、プロのカメラマンが案内してくれるオプショナルツアーも数多くあるのを知っていますか。
沖縄本島でも離島でもその地に詳しいカメラマンを紹介してくれる形式のものから、ある程度の人数で参加するオプショナルツアーの一環として撮影を行うものまで、数多くのツアーが用意されています。
ナイトシュノーケルと星空観測もできてしまう欲張りなプランも。
夜光虫を見たり、洞窟探検できるものもありますから、せっかくならツアーに参加して星空とともに夜の自然を体験してみるのも楽しそうです
沖縄の星空が「星空保護区」に!星空保護区ってなに?
星空保護区、とは国際ダークスカイ協会なるNPO団体が申請のあった土地を審査し星空が美しく見える場所として厳しい基準をクリアした場所だけに与える称号。
2018年3月30日、アジアでは韓国の英陽ホタルエコパーク(2015年10月認定)に次ぎ2番目、日本では初めて沖縄の八重山諸島にある西表石垣国立公園が星空保護区としてダークスカイパークの暫定認定を受けました。
星空保護区の認定を行っている国際ダークスカイ協会、とはいったいどんな団体なのでしょう。
国際ダークスカイ協会はアメリカのアリゾナ州ツーソンに本部を置き、世界18ヵ国64支部(2018年3月現在)を持つ、非営利団体です。
国際ダークスカイ協会(IDA)は光害問題に取り組む先進的な組織。
光害問題、と聞いてもピンとこない、という人も多いのでは。
宇宙から見た夜の地球の映像を見たことはありませんか。
夜側は当然太陽光が当たっていないので、自然のままの場所は真っ暗で何も見えません。
ですが先進国ほど都会の街灯やイルミネーション、家内の照明漏れなどにより陸地と海の境がわかるほど電気による光に溢れている状態であることは一目瞭然。
そういった意味では日本は光害大国と言えるでしょう。
沖縄で大自然を満喫しよう
沖縄は美しい海だけでなく、美しい満天の星空も満喫できる場所。
個人でちょっとドライブついでに星空を眺めるのもいいですが、どうせなら星空観測ツアーなどに参加して思う存分沖縄の夜空を楽しむのもありですね。
ただし、星空を満喫するためには月の明かりがネックとなります。
星空観測をしたいなら、新月がおすすめ。
日程を組む段階で月の月齢が満月などにぶつかっていないか、確認しておきましょう。