たくさんの屋台が出る祇園祭ってなに?
祇園祭は7月の1ケ月間行われる京都の八坂神社の祭です。
八坂神社は明治に神仏分離されるまでは「祇園社」という名前のお寺でした。
祇園祭の名前はそこからきています。
祇園祭の起源は平安時代までさかのぼります。
疫病封じの「御霊会」と言われる祭から、紆余曲折を経て現代まで続いているのです。
ところで夏祭と言うと屋台です。
祇園祭では山鉾巡行がある前祭(さきまつり)と後祭(あとまつり)に屋台が出ます。
2019年祇園祭:主な行事の日程
7月1日(月):吉符入
7月2日(火):くじ取式
7月10日(水):お迎え提灯、神輿洗
7月10日~11日:前祭 鉾建て
7月11日~14日:前祭 山建て
7月13日(土):長刀鉾稚児社参
7月14日~7月16日:前祭宵山
7月17日(月):山鉾巡行・前祭巡行、神幸祭
7月18日~7月21日:後祭 山鉾建て
7月21日~7月23日:後祭宵山
7月24日(水):山鉾巡行・後祭巡行、花傘巡行、還幸祭
7月28日(日):神輿洗
7月31日(水):疫神社夏越祭
祇園祭2019で屋台が出る日程は?
2019年の祇園祭で屋台の出る日程は4日間です。
詳細にいうと屋台露店が立ち並ぶのは2日間で、エコ屋台村が2日間となります。
1ヶ月に及ぶ祇園祭なのに屋台が出るのがわずか4日間。
これは見逃すわけにはいきません。
ちなみに祇園祭に前祭と後祭がありますがメインは前祭です。
後祭は長い間開催されていませんでしたが2014年から再開されています。
祇園祭の屋台も先祭りがメインで、通りに屋台露店が立ち並ぶのは前祭の2日間のみです。
2019年祇園祭の屋台露店の日程
7月15日(月):前祭宵々山
7月16日(火):前祭宵山
屋台露店の営業時間は決まっていません。
多くの屋台露店はお昼前から夜遅くまで営業します。
しかし目安はあります。
それは屋台露店の出ている通りが歩行者天国になっている時間帯です。
例年午後6~11時までが歩行者天国となっています(変更の場合もあり)。
屋台露店に行くなら、歩行者天国の時間帯がおすすめです。
2019年祇園祭のエコ屋台村の日程
7月22日(月):後祭宵々山
7月23日(火):後祭宵山
2019年祇園祭のエコ屋台村については、後で詳しく説明します。
祇園祭の屋台が出る場所は?
2019年の京都の祇園祭で屋台露店が出る場所は決まっています。
安全・警備・景観・風紀などの様々な理由から公道で屋台露店を出す場所を限定しているからです。
そのおかげで安心して祇園祭の屋台露店を楽しむことができるわけです。
祇園祭の屋台露店が出る場所は、南北に走る通り名でいうと以下の3か所になります。
- 新町通(しんまちどおり)
- 室町通(むろまちどおり)
- 烏丸通(からすまどおり)
それぞれの詳しい場所を紹介します。
新町通
四条通を挟んで南北のエリアに屋台露店が出ます。
山鉾保存会を目安とすると北は放下鉾、南は岩戸山(仏光寺通)の間になります。
GoogleMapはこちら:新町通の屋台露店エリア
室町通
四条通を挟んで南北のエリアに屋台露店が出ます。
山鉾保存会を目安とすると北は山伏山、南は白楽天山(仏光寺通)の間になります。
室町通が屋台露店エリアとしては最大になります。
GoogleMapはこちら:室町通の屋台露店エリア
烏丸通
四条通を挟んで南北のエリアに屋台露店が出ます。
烏丸通の交差点を目安とすると北は三条通、南は蛸薬師通の間になります。
GoogleMapはこちら:烏丸通の屋台露店エリア
念のためですが、祇園祭の屋台露店の出る場所は山鉾保存会の場所とは関係ありません。
山鉾を目指して行っても屋台露店はありませんので、ご注意ください。
また祇園祭の期間中には、店舗から通りに机やテントで簡易屋台もたくさん出ますので、楽しみは尽きません。
祇園祭の屋台周辺の混雑状況は?
祇園祭の屋台露店のあるエリアの新町通と室町通には山鉾保存会があるので、屋台を楽しみに来る人と山鉾を見に来る人で混み合います。
通りの道幅も狭いこともあって、特に夕方から夜は歩行者天国なのに歩き難い状況になります。
その点、烏丸通の屋台露店エリアは烏丸通の道幅が広いので歩き易いです。
ただし烏丸通の屋台露店エリアは3か所の内で一番短いです。
屋台露店の混雑を避けるのでしたら昼前後がおすすめです。
ですが、ひたすら暑い!のでご用心ください。
屋台露店も昼前後ではお店を開けていないところもチラホラ。
それに人が少ないと、せっかくの祇園祭の雰囲気が盛り上がりに欠くことも。
金魚サイダーにちまきパン!祇園祭でおすすめの屋台グルメ5選!
それでは祇園祭の屋台で楽しむことのできる様々なグルメから絞りに絞って5つご紹介します。
題して「祇園祭おすすめの屋台グルメ5選」です。
- 金魚サイダー
- ちまきパン
- しみだれ豚まん
- 水あずき
- 水ナス
祇園祭おすすめの屋台グルメ①:金魚サイダー
知る人ぞ知る祇園祭名物金魚サイダーです。
手巻き寿司屋「アウーム(AWOMB)」が出している祇園祭期間限定の屋台で買えます。
いかにも屋台の金魚すくいで取った金魚に見えるのはゼリーです。
何と、それをストローでつぶしながら飲むソーダなのです。
祇園祭おすすめの屋台グルメ②:ちまきパン
ちまきパンはマッシュキョウトの祇園祭限定のパンです。
笹の葉で巻いたパンですが中身がスゴイのです。
こしあんと白玉を酒種のパン生地で和菓子のまんじゅうのようにつつんであるのです!
悶絶の美味しさを是非祇園祭でご賞味あれ。
祇園祭おすすめの屋台グルメ③:しみだれ豚まん
これまた有名な祇園祭グルメがしみだれ豚まんです。
超高級北京料理店(膳處漢ぽっちり)が祇園祭期間限定で販売する豚まんです。
お店の前に屋台が出て、そこで購入することができますが、いつも長ーい行列ができています。
秘伝の醤油だれがかかった豚まんは一度食べたら忘れられない味です。
タイミングが悪いと100人くらい並ぶことも。
ただしお店の手際が良いので、どんどん人がはけていきます。
祇園祭おすすめの屋台グルメ④:水あずき
京都の夏は暑いです。
祇園祭は一番暑い時におこなわれます。
ですから祇園祭の屋台めぐりには水分補給が必須です。
暑さには水あずきがおすすめです。
佃煮の老舗永楽屋が祇園祭限定で販売しています。
飲む水ようかんと称される祇園祭ならではの飲み物です。
京都らしく繊細な甘さで生き返った心地になります。
祇園祭おすすめの屋台グルメ⑤:水ナス
5番目に紹介するのが水ナスです。
上品な浅漬けのナスを屋台で売っていますので、食べ歩きのお供に。
「え~、キュウリじゃないの?」
そうです。キュウリを割りばしで刺したものが普通なのです。
実は祇園祭。八坂神社のお祭りだと紹介しました。
八坂神社の神紋は桔梗。これ、キュウリに見えるのです。
そこで祇園祭のおこなわれる7月はキュウリを食べないのが京都市民!
ホントは普通にキュウリ食べたりしますが…
番外おすすめの屋台グルメ:点滴ジュース
熱中症にやられそうになったら、屋台で人気の点滴ジュースをどうぞ。
栄養つけて祇園祭の屋台めぐりを続けましょう!
祇園祭のエコ屋台村って?時間や場所は?
祇園祭では前祭しか屋台露店は出ません。
しかし後祭ではエコ屋台村があります。
- 日時:7月22日・23日 17:00~21:30 ※雨天決行(変更の場合もあり)
- 場所:京都芸術センターグラウンド(中京区室町通錦小路上る東側)
- 問い合わせ:075-213-4930 (京都市ごみ減量推進課減量企画担当)
エコ屋台村とは、テントの屋台だけでなく各種催し物を見て楽しんだりできるイベント会場なのです。
名前に「エコ」とあり、主催が「京都市ごみ減量推進課」であることから察しが付くようにゴミを減らす取り組みの屋台になります。
この取り組みを祇園祭に導入することを「祇園祭ごみゼロ大作戦」といいます。
ごみの減量と散乱ごみを防止するため、屋台に繰り返し何度も洗って使用できる「リユース食器」を導入しています。
祇園祭期間中の円山公園や八坂神社は屋台の穴場スポット!
上記で祇園祭の前祭での屋台露店、後祭のエコ屋台村について紹介しました。
実は、他にもおすすめの屋台はあります。
八坂神社とその東側にある円山公園にある屋台です。
八坂神社の四条通り側には一年中屋台が出ていますし、円山公園では人出の見込まれる時(特に花見の時期)に屋台が出ています。
八坂神社の参拝や祇園を散策した際には、是非立ち寄ってみましょう。
祇園祭の前祭や後祭では、四条烏丸の方に人が集まりますので、意外な穴場になるのです。
オマケの屋台情報:東寺
7月21日は東寺の弘法市です。
東寺を密教道場とした弘法大師空海の命日にちなんで毎月21日に東寺境内で大規模な市がたちます。
食べ物から衣料、骨董品など様々な屋台が出ます。
さらにオマケの屋台情報:北野天満宮
7月25日は北野天満宮の天神市です。
学問の神様である菅原道真を祀った天神様である北野天満宮の縁日です。
北野天満宮の境内狭しと屋台が軒を連ねる様は壮観でもあります。
西陣が近いということもあり、着物のお店が多いのが特徴です。
2019年の祇園祭は屋台めぐりで楽しんでおくれやす
2019年祇園祭での屋台めぐりについて、様々な屋台の情報を紹介しました。
何といっても祇園祭の宵山の賑わいは他では味わえないものです。
そして紹介しました祇園祭限定の屋台のグルメ!
きっと記憶に残る祇園祭の体験となることでしょう。
そして祇園祭の屋台ではゴミの減量にご理解とご協力をお願い致します。