春秋航空(スプリングジャパン)とは?
LCCという言葉を耳にしたことがある人は多いはずです。このLCCというのは、ローコストキャリアの略でその名の通り、安い値段で利用できる航空会社のことです。
LCCとLCCではない航空会社との違いはサービス面の充実度です。大手の航空会社は、重量の制限を守れば受託手荷物は無料で、機内でのエンターテイメントや機内食も航空券の料金に含まれていることがほとんどです。
一方、LCCを利用する場合は、会社によって細かい設定は異なりますが、基本的には預け手荷物が有料であることが多いです。
また、機内サービスがなかったり有料だったりするのが特徴で、提供するサービスを抑えることで航空運賃も抑えることができています。
さらに、不定期にセールが行われることも多く、時には1000円以下の航空券に巡り会えることもあるので格安で旅行したい人にとっては欠かせない選択肢になってきました。
春秋航空(スプリングジャパン)は成田を拠点に就航
現在、日本にはLCCに分類される航空会社がいくつもあります。今回注目する、「春秋航空(スプリングジャパン)」はそんな航空会社の中でも、比較的新しい会社です。
日本で耳にする春秋航空という航空会社は、正式には春秋航空日本(スプリングジャパン)という航空会社を指していることが多く、中国・上海に拠点を構える春秋航空(正式名称:春秋航空股份有限公司)が出資して2012年に設立されました。
春秋航空日本(スプリングジャパン)は、千葉県成田市に本社を置き、日本国内線・成田発着国際線を運航しています。
また、日本で航空会社として受け入れられやすいよう、中国が本社の春秋航空とは少し違うサービスを取り入れることもしています。
春秋航空(スプリングジャパン)の強みと売りは?
春秋航空日本(スプリングジャパン)は、大元が中国ということもあり中国への航空便が充実していることが特徴です。
また、武漢、天津、ハルビンといった他の航空会社でも直行便が少ない便を持っているので、中国に行く予定がある人は必見ですね。
国内線では、札幌(新千歳)だけでなく、佐賀や広島といった他のLCCでは便がない空港への便を扱っています。
国内線、国際線共に特色ある地域への便があるので、他の航空会社とは一味違うLCCの航空会社です。
他のLCC同様、大手の航空会社に比べればサービスは抑えられていますが、実際に利用した人の満足度は高くなっています。
春秋航空(スプリングジャパン)の運賃はどのくらい安い?
国内線では、成田〜札幌(新千歳)の便が片道3,760円からです。大手の航空会社の羽田〜札幌(新千歳)便を割引料金で利用した場合でも、航空運賃は6,000円代なので、比較するとやはり低価格です。
成田〜広島便は片道4,980円から、広島〜佐賀便は片道3,830円からとこちらも低価格で利用できます。特にこの広島や佐賀発着の便は、他のLCCでは扱いのない路線なので要チェックです。もちろん、中国への国際線も1万円以下から用意がありお得です。
預ける手荷物や希望するサービスによっても異なりますが、大手の航空会社を利用する場合と比べるとほとんどの場合で春秋航空を利用した方が安いです。
また、不定期にセールが開催され、通常の価格よりもさらに安く航空券を手に入れることができるのでセールの情報を注意深くチェックしてくださいね。
春秋航空(スプリングジャパン)の就航路線と空港
続いては、春秋航空が就航している路線と空港を見ていきましょう。2019年2月現在で、春秋航空(スプリングジャパン)が就航している路線は国内線・国際線合わせて全部で7路線です。
春秋航空(スプリングジャパン)の国内線
春秋航空(スプリングジャパン)が現在就航している国内線は、下記の表の通りです。
路線 |
---|
成田〜新千歳 |
成田〜広島 |
成田〜佐賀 |
他のLCCでも提供されていて、人気がある成田〜札幌(新千歳)はもちろんですが、成田〜広島や成田〜佐賀といった地方空港への路線があるのが春秋航空(スプリングジャパン)の特徴です。
成田発着の広島空港や佐賀空港便は他のLCCが扱う路線にはありません。大手の航空会社の場合はいくつも便がありますが、価格は春秋航空(スプリングジャパン)よりも高い場合がほとんどです。
少しでも安く広島や佐賀に行きたい人は必見ですね。
春秋航空(スプリングジャパン)の国際線
春秋航空(スプリングジャパン)が現在就航している国内線は、下記の表の通りです。
路線 |
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成田〜重慶 |
成田〜武漢 |
成田〜天津 |
成田〜ハルビン |
春秋航空(スプリングジャパン)の大元である、春秋航空股份有限公司は上海が本社の航空会社です。
そのため、春秋航空(スプリングジャパン)が就航している国際線の路線はすべて中国発着です。
就航地は、重慶、武漢、天津、ハルビンの4都市です。国際線も国内線同様、特色のある都市へ就航しています。
大手の航空会社と比べれば、片道1万円程度からとかなりお得に航空券を手に入れられるので必見です。
また、春秋航空(スプリングジャパン)ではありませんが、大元であり上海に本社を置く「春秋航空股份有限公司」は、上海〜関西国際空港間の路線を提供しています。
上海を訪れたい人や、関空を利用する人はこちらを利用するのも便利です。
成田空港は第3ターミナル
春秋航空(スプリングジャパン)の便は、すべての便が成田空港発もしくは着です。この時使用するターミナルは第3ターミナルです。
この第3ターミナルはLCCの発着専用ターミナルです。大手航空会社が利用する第1ターミナルや第2ターミナルと間違えないよう気をつけてくださいね。
電車を利用して違うターミナルに到着した場合や乗り継ぎの場合などは各ターミナルをつなぐ無料の連絡バスを利用しましょう。
もし、ターミナルを間違えてしまってチェックイン時間ギリギリ!という場合には、第2ターミナルから歩く(走る)ことも可能です。
連絡バスよりも早く到着できることが多いので、急ぎの場合には連絡通路を使ってください。
春秋航空(スプリングジャパン)のウェブサイトと予約方法。セールはある?
続いては、春秋航空(スプリングジャパン)の予約方法やセールについて紹介します。
ウェブサイト
春秋航空(スプリングジャパン)のウェブサイトはこちらです。航空券の予約や変更はウェブサイトからできます。
春秋航空(スプリングジャパン)の予約方法
航空券の予約方法はいたってシンプルです。ウェブサイトを開いたら、出発地と到着地、利用日を入力し、航空券を検索しましょう。
利用したい飛行機の時間をクリックすると、選択できる運賃タイプが表示されます。自分の都合に合わせて運賃タイプを選んでくださいね。
利用する便が決まったら、次は決済です。まず、春秋航空(スプリングジャパン)のアカウントを持っている人はログイン、持っていない人は新規登録をします。
必要に応じて、名前や生年月日などの入力をしましょう。入力が終わったら、手荷物や保険、座席指定を選択します。
ラッキースプリングを利用して受託手荷物がある方や、スプリングもしくはスプリングプラス利用で超過荷物がある方は、手荷物の重さに応じてここで予約しましょう。
また、お友達や家族と並んだ席に座りたい場合は座席指定をしましょう。座席指定がない場合は並び席ではないこともあるので注意が必要です。
荷物や保険、座席指定が終わったら最後は支払いです。サイトにそって決済方法を選択し、必要事項を入力しましょう。
春秋航空(スプリングジャパン)のセールは?
春秋航空(スプリングジャパン)を含め、LCCの会社が行うセールは不定期です。毎年同じ時期にセールが行われる訳ではないので、なかなか予想できないのが難しいポイントです。
セールの時期を待っている間に航空券の値段がどんどん上がってしまう、ということもあります。
また、セールが行われていても利用したい日が対象日ではないこともあるので注意してくださいね。
セールは不定期ですが、会員登録をしておけばセールがあることをメールで知ることができます。LCCのセールはこのメールやSNSなどでの発信を利用して把握すると便利です。
春秋航空(スプリングジャパン)の3種類の運賃
春秋航空(スプリングジャパン)には3種類の運賃タイプがあります。
春秋航空(スプリングジャパン)の3種類の運賃タイプ
春秋航空(スプリングジャパン)が提供している運賃タイプは、「スプリングプラス」、「スプリング」、「ラッキースプリング」の3種類です。
それぞれ変更や払い戻し、手荷物の規定が異なります。(下記参照)
運賃タイプ | 変更 | 払い戻し | 受託手荷物 |
---|---|---|---|
スプリングプラス | ○ | ○ | ○(機内持込荷物*+受託手荷物≦25kg) |
スプリング | ○ | ○ | ○(機内持込荷物*+受託手荷物≦15kg) |
ラッキースプリング | 不可 | 不可 | ×(機内持込手荷物*のみ) |
※機内持込手荷物は、国内線が7kgまで、国際線が5kgまで
それでは、それぞれの運賃タイプの詳細を見ていきましょう。
スプリングプラス
「スプリングプラス」は、3種類のうち最もサービスの充実している運賃タイプです。スプリングプラスを利用すれば、航空券の変更や払い戻しが可能です。
また、LCCでは有料になる受託手荷物ももとからその運賃に含まれています。ラッキースプリングのように受託手荷物が含まれていない運賃タイプに後から荷物を追加するよりもお得な場合もあります。
機内持込荷物と受託手荷物を合わせてで25kgまでが無料手荷物許容量です。機内持込荷物はどの運賃プランでも7kg(国際線は5kg)までです。
長期での旅行や海外旅行の場合など荷物が多い時や、予定の変更が発生しそうな場合にはこのプランを利用するのがお得です。
スプリング
2つ目の運賃プラン、「スプリング」も、スプリングプラス同じ様に航空券の変更や払い戻しが可能な運賃タイプです。
スプリングプラスとの違いは大きく分けて2つです。変更や払い戻しの際に関わる手数料と荷物規定が異なります。
変更や払い戻しに関わる手数料は、スプリングプラスよりも高くなります。また、出発の14日前以降は航空券の払い戻しが不可になります。
また、手荷物は機内持込と受託を合わせて15kgまでです。それほど荷物は多くないけれど、預ける荷物があるという人にはおすすめのプランです。
変更や払い戻しの可能性が低いという人は、ラッキースプリングに有料で荷物を追加した場合の値段とスプリングの値段を比較してみましょう。
スプリングの方が変更や払い戻しもでき値段も同じくらいかほとんど変わらない場合もあるので、そのときの航空運賃や必要なサービスに応じて利用する運賃タイプを選ぶのが賢く旅行するコツです。
ラッキースプリング
「ラッキースプリング」は3種類の運賃のうち最も価格が抑えられるタイプです。格安で旅行したい人はこのラッキースプリングを利用しましょう。
ただし、運賃に含まれる荷物は機内に持ち込める7kg(国際線は5kg)の荷物のみです。7kg(国際線5kg)を超える荷物や預ける荷物がある場合は別途料金が発生します。
空港でのチェックイン時に手荷物が7kg(国際線5kg)を超えていた場合は受託手荷物にする必要があり、別途料金を取られてしまいます。
ラッキースプリングの運賃プランで有料の受託手荷物をつけることも可能ですが、この場合でも変更や払い戻しは不可能なので、予定の変更が起きそうな場合にはスプリングもしくはスプリングプラスを利用しましょう。
セール時に格安で手に入れられる航空券は基本的にこのラッキースプリングの運賃タイプなので、変更や払い戻しができません。
もちろん、自分で追加しない場合は機内手荷物7kgしか荷物を持ち込むこともできないので注意してくださいね。
春秋航空(スプリングジャパン)のチェックイン、国内線
続いては、春秋航空(スプリングジャパン)の国内線を利用する場合のチェックインについて見ていきましょう。
チェックインは90分前から
チェックインのスタートは搭乗時間の90分前からです。預ける手荷物がある方はカウンターへ、ない方は自動チェックインへ進みましょう。
チェックインは35分前に締め切り。時間厳守
チェックインの締め切りは搭乗時間の35分前です。締め切りの時刻までに搭乗券を受け取る必要があり、この時間は厳守です。
もしこのチェックインの締め切り時間を過ぎてしまった場合には飛行機に搭乗できないので気をつけてくださいね。
自動チェックイン機の利用が便利
他の航空会社で利用できるウェブチェックインは春秋航空(スプリングジャパン)では利用できません。
そのため、春秋航空(スプリングジャパン)の国内線に搭乗するには、空港のカウンターもしくは自動チェックイン機でのチェックインが必要です。
もし手荷物を預ける必要がない(機内持ち込みの荷物のみ)の場合は、自動チェックイン機を利用すると便利です。
特に成田から出発する便の場合は、ターミナルも搭乗手続きカウンターも非常に混雑します。自動チェックイン機を利用すれば列に並ぶ時間も短くて済むのでおすすめです。
手荷物がある方や、お手伝いが必要、妊娠中などの方は搭乗手続きカウンターでの手続きが必要です。
春秋航空(スプリングジャパン)のチェックイン、国際線
春秋航空(スプリングジャパン)の国際線を利用する場合のチェックインについても紹介します。国内線と異なる点もあるので気をつけてくださいね。
チェックインは120分前から
まず、国際線のチェックインは120分前から可能です。国内線よりも早くチェックインがスタートするので、この時間を目安に空港に到着するようにしてくださいね。
また、成田空港の場合にはチェックイン開始時間前から列ができていることもあります。なるべく早くチェックインしたい人は、搭乗時間の120分前よりももう少し早く空港に到着して並ぶのがおすすめです。
チェックインは45分前に締め切り。時間厳守
国際線のチェックイン締め切りは45分前です。この時間を過ぎてしまった場合、チェックインはできず飛行機に搭乗できないのできません。
また、国内線よりもチェックインの締め切りが早いことにも注意が必要です。国際線利用の場合、カウンターでのチェックインになるのでチェックインのために列ができることも多いです。
チェックイン締め切り時間ギリギリで焦ることのないよう、時間には余裕を持って行動してください。
自動チェックイン機は使用不可
国際線を利用する場合に注意したいのが、自動チェックイン機が使えないことです。受託手荷物のない人もカウンターでチェックインする必要があります。
そのため国内線を利用する場合よりもチェックインを待つ列が長くなることが多いです。また、荷物が規定の重さをオーバーして超過料金を取られてしまう人も少なくないので気をつけましょう。
春秋航空(スプリングジャパン)の飛行機と座席
LCC標準の座席は意外とゆったり
「格安で乗れるLCCの座席は狭い」と思っている人も少なくはないでしょう。しかし、LCCの座席はそれほど狭くはありません。
春秋航空(スプリングジャパン)の場合も特別座席が狭いということはありません。
大手の航空会社に比べれば若干狭いという場合もありますが、長時間利用でなければ十分な広さだと感じる人が多いようです。
追加オプションで座席指定予約ができる
春秋航空(スプリングジャパン)では、国内線・国際線共に予約時に座席指定ができます。家族や友達と隣同士で座りたい場合にはこの座席指定を利用しましょう。
予約時に座席指定をしなかった場合には、一緒にチェックインカウンターに向かっても隣同士の席にならないこともあります。
また、窓際の席や通路側の席など座席にこだわりがある人も、予約時に座席指定をしましょう。
追加オプションでコンフォートシートが選べる
先に紹介した座席指定では、「コンフォートシート」や「レッグシート」といった特別な座席を指定することもできます。
コンフォートシートは機体の1列目にあり、座席の足元が広くなっています。一番前の席なので、飛行機を降りる際も待ち時間が少ないという利点もあります。
LCCでもゆったり座りたい人はコンフォートシートを指定しましょう。また機体の1列目の座席のみがコンフォートシートのため、混雑する便ではすぐにコンフォートシートが埋まってしまうこともあります。
ゴールデンウィークやお盆休み、年末年始などハイシーズンに利用する方は早めの予約をおすすめします。
もう一つの特別なシート、レッグシートは、機体の2〜3列目と16〜17列目に位置します。レッグシートは、スタンダードシートに比べ、足元がゆったりしています。
コンフォートシート、レッグシートを利用する場合どちらも追加料金がかかります。インターネットでの予約に比べ、空港カウンターでの座席指定料金は割高になるのでゆったり利用したい人はネットで先に予約していくとお得です。
春秋航空(スプリングジャパン)の機内サービス
春秋航空(スプリングジャパン)の機内サービスにはどんなものがあるのでしょうか?
春秋航空(スプリングジャパン)のサービスは日本標準
春秋航空(スプリングジャパン)のサービスは中国・上海に本社を置く春秋航空股份有限公司とは少し異なります。
春秋航空(スプリングジャパン)では日本に合わせたサービスを取り入れていて、満足度も高いLCCの一つです。
もちろんLCCなので、機内サービスは有料です。国内線では機内食の販売はなく、飲み物やスナック類が機内販売されます。国際線の場合、機内食を事前に予約することができます。
春秋航空(スプリングジャパン)の遅延はどのくらいある?
大手の航空会社に比べ、LCCは定刻よりも出発が遅れたり、遅延や欠航が多かったりと欠点もあります。
春秋航空(スプリングジャパン)も他のLCC同様、大手の航空会社と比較すれば遅延や欠航は少なくはありません。
しかし、春秋航空(スプリングジャパン)の遅延や欠航が他のLCCと比べて特に多いということもありません。
遅延や欠航はその日の混雑状況や天候に左右されるものですが、折り返し運行の多いLCCの場合機材繰りのための遅延が発生しやすくなっています。
どうしても遅れられない予定がある、という時にはLCCの利用は避けた方が良いでしょう。
春秋航空(スプリングジャパン)のマイレージプログラム
春秋航空(スプリングジャパン)ではマイレージプログラムの提供はありません。現在、国内で利用できるLCCではマイレージを貯めることのできる航空会社もあります。
マイレージを貯めることが優先という場合には、他のLCCを利用するか大手の航空会社を利用しましょう。
春秋航空(スプリングジャパン)を利用して旅に出よう
今回は、格安で航空券を手に入れることができるLCCのひとつ「春秋航空(スプリングジャパン)」について紹介してきました。
LCCでの旅行はもちろん欠点もあります。しかし、サービスを少なくすることで格安で国内外へ行くことができます。
賢くLCCを利用して、楽しく安く旅行を楽しみましょう。