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2019/03/03

京都の三大祭りとは?葵祭・祇園祭・時代祭おすすめ観覧場所は?三大奇祭も

日本人であれば1度は訪れたい街の一つ・京都。
歴史と文化が凝縮されたこの街では、毎年多くのお祭りやイベントが行われます。

京都のお祭りの中でも特に大きな3つのお祭りは「京都三大祭り」とよばれ、多くの人が集う巨大イベントとなっているんです。
今回は、そんな京都三大祭りの情報をまとめました。

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京都三大祭りとは?

京都を浴衣で楽しむ人

多くの寺社仏閣があつまる京都では、1年を通じて大小様々なお祭りが行われます。
その中でも、京都の文化を色濃く残す代表的な3つのお祭りは京都三大祭りとして、地元の人のみならず、観光客にも大変な人気を博します。

三大祭りに数えられるのは、5月に開催される葵祭(あおいまつり)、7月に開催される祇園祭(ぎおんまつり)、そして10月に開催される時代祭です。
いずれも規模が大きく、祭り関係者とそれを見に訪れるお客さんの数を合わせれば、数万人の人が動くことになります。

せっかく京都に観光に行くのであれば、勇壮な三大祭りのいずれかを見たい!という人もいるでしょう。
期間中はホテルなどが大変混雑するため、早めに手配するのがおすすめです。

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京都三大祭り①:葵祭

葵祭とは?

葵祭は、下鴨神社(賀茂御祖神社)と上賀茂神社(賀茂別雷神社)の例祭に当たるお祭りです。
“例祭”とは、それぞれの神社で1年に行われるお祭りのうち、もっとも大きく重要なお祭りのことを言います。

神様をお祀りする儀式である“祭儀”が行われるのを見学できます。
現在も行われている葵祭の祭儀は、「路頭の儀」と「社頭の儀」の2つです。

「路頭の儀」(通称:「行列」)では平安時代の衣装を身にまとった人々や牛車が京都御所から下鴨神社、および上賀茂神社へ行進します。
平安の貴族たちが現代へ突然現れたかのような大行列がゆっくりと練り歩く様は、大都会となった京都の中でもひときわ輝きます。

「社頭の儀」は下鴨神社と上賀茂神社に行列が到着した際に行われる奉納行事。
舞や馬の引き回しが神にささげられます。

葵祭の歴史

葵祭の起源は古く、「行列」でみられるような平安貴族たちの生きていた時代よりも昔、西暦567年にまでさかのぼるといわれています。
当時、悪天候により農作物に被害が出ていたおりに占いを行ったところ、原因は「賀茂の神々の祟りである」といわれ、祭礼を行うと風雨がおさまり五穀が再び実るようになったのだそうです。

それ以来、この祭りは「賀茂祭」として受け継がれていくことになりました。
平安時代には京都で最も重要な祭りとして認識され、ただ単に「祭り」といえば、それは葵祭のことを指したほどです。

「賀茂祭」が「葵祭」と名前を変えたのは江戸時代。
賀茂神社の神紋が“二葉葵”であったことや、江戸時代のお祭りで葵の葉が装飾につかわれるようになったことが由来といわれています。

葵祭でおすすめの観覧場所は?

葵祭、とくに行列を見るために、毎年多くの観光客が京都へ押し寄せます。
人気の行列を間近でゆっくりと観覧したいならば、やはり「有料観覧席」がおすすめです。

葵祭で用意される、行列を見るための有料観覧席は、京都御所前と下鴨神社参道の2か所です。
京都市観光協会が主体となって販売を行っています。

観覧席の料金は2019年の時点で1席あたり2700円(全席指定席)。
約1時間にわたる勇壮な平安絵巻を目の前でゆっくし楽しめることを考えれば、納得の金額ではないでしょうか?

とくに写真の撮影をしたい人には有料観覧席を強くおすすめします。
それ以外の場所は人込みがすさまじく、望遠レンズでないと思ったような写真がとれません。

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京都三大祭り②:祇園祭

八坂神社

祇園祭とは?

祇園祭は、京都市の東山区にある八坂神社の例祭です。
毎年7月1日から31日までの一か月間にわたって行われる、規模も期間も大きなお祭りとして知られています。

「祇園祭って、1日か2日だけ大きな山車が街中を練り歩くイベントじゃないの?」と思った方もいらっしゃるでしょう。
テレビなどでは、巨大な山(山車)や鉾が京都の街中を練り歩く様子が報道されますが、それ以外にも様々な催事や儀式が期間中に行われているんです。

有名な山(山車)や鉾の巡行が行われるのは、7月17日の「山鉾巡行・前祭(さきまつり)巡行」と、24日の「山鉾巡行・後祭(あとまつり)巡行」。
この日を狙ってたくさんの観光客が京都へ押し寄せます。

京都の夏を代表するお祭りの一つである祇園祭は、「日本三大祭り」にも名を連ねるお祭りです。
日本人なら一度は見ておきたい神事ではないでしょうか。

祇園祭の歴史

祇園祭の始まりは西暦869年、疫病を鎮めるために八坂神社の前身である「祇園社」に祈りをささげたのが始まりだといわれています。
この年の疫病では多くの死者がでて、京都の町は混沌としていました。

祟りによるとみられたこの未曾有の疫病を鎮めるため、66本の鉾を「神泉苑」の池にくりこんで厄払いを行ったのです。
これが「祇園御霊会」という名で行われるようになり、時がたって現在のような毎年の祇園祭へとつながりました。

応仁の乱や文明の乱といった戦乱の時代には開催が途切れてしまうこともありましたが、平穏が取り戻されると京都の人々の情熱によって復活。
鉾の装飾が増えるなどして、年々規模が大きくなっていきました。

「伝統を途絶えさせない」という京都の人々の思いによって成り立っているお祭りです。

祇園でおすすめの観覧場所は?

祇園祭においても、山鉾巡行のある日(17日・24日)には有料観覧席が設けられています。
巡行のある日はとにかく人が多いので、有料席で見るのがもっとも安心安全といえるでしょう。

2019年3月時点での、有料観覧席の一般価格は1席あたり3180円。
全席指定で、パンフレットなどがついてきます。

山鉾巡行は約2時間かけておこなわれます。
途中、それぞれの山鉾はさまざまな儀式を執り行うので、それらの場所を狙うのも良いでしょう。

巨大な山鉾が大勢の引手の力でぐるりと回転する「辻回し」は、とくに人気です。
なかでも四条河原町の辻回しは注目度が高く、多くの人が一目見ようと、朝から場所とりがおこなわれることもあります。

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京都三大祭り③:時代祭

平安神宮

時代祭とは?

時代まつりは、左京区にある平安神宮で行われる大祭です。
春の葵祭、夏の祇園祭に続き、秋も深まる10月に行われる京都の風物詩としてしられています。

時代まつりでは、日本の近代から古代にかけての衣装を身にまとった人々が行列を作って行進します。
行列は時代の新しい人々から始まり、列の後ろに向かうにつれて古い時代の衣装を着た人々になっていきます。

行列の先頭は、明治維新のころにおきた反乱を止めるために官軍で戦った「維新勤王隊」。
それに続くのは明治維新を成し遂げるために立ち上がった「維新志士」たちで、坂本龍馬や西郷吉之助(西郷隆盛)など、おなじみの人物に扮した人々がみられます。

20におよぶ時代の行列の最後を飾るのは、平安京への遷都の際に天皇を警護したといわれる「弓箭組」です。
全長約2㎞、総勢2000人にも及ぶ大行列をはじめから最後まで観覧すれば、長きにわたる京都の歴史や、その奥深さを実感できるはずです。

行列につかわれる衣装や小物は厳格な歴史考証にも続くものばかり。
歴史が好きな人はもちろんのこと、近年は日本古来の衣装や文化を一目で見られるということもあり、外国人観光客にも大変人気があります。

時代祭の歴史

時代まつりは前述した2つのお祭りよりも歴史が短く、1895年(明治28年)に始まりました。
この年、平安遷都から1100年目を迎えた京都に新しくつくられたのが平安神宮なのです。

平安神宮の維持管理などに協力する市民グループ「平安講社」によってはじめられた時代風俗行列が、現在まで「時代祭」として続けられています。
初回は記念祭の翌日であった10月25日に開催されましたが、翌年以降は「遷都の日」である10月22日に行われるようになりました。

当初は6行列(6つの時代)で構成されていましたが、行列の内容は少しずつ増え、現在のような20行列にまでなったのだそうです。

時代祭でおすすめの観覧場所は?

時代まつりの行列は京都御所を出発し、烏丸通、御池通、三条通を経て、神宮通から平安神宮へ入ります。
有料観覧席も設けられていますが、行列がとにかく長いので、ルート上のどこかにいれば一目見ることはかなうでしょう。

烏丸通や、京都市役所の辺りはお客さんが比較的少なく、見やすいといわれています。
立ち見をする場合は、通行人や車の邪魔にならないよう、十分注意してください。

また、写真撮影を考えているのであれば、やはり有料観覧席がおすすめです。
人込みをぬうようにして写真を撮るのは、なかなかうまくいきませんよね。

時間に余裕があれば、見学しやすいところでゆっくり座って観覧しましょう。

開催日
葵祭 5月15日
祇園祭 7月1日~31日
時代まつり 10月22日

2019年の葵祭の日程

葵祭の日にちは曜日に関係なく固定で、5月15日開催です。
雨天の場合は順延となり、当日の早朝の天候を見て判断されます。

2019年の5月15日は水曜日
平日の真ん中なので、例年よりは人が少ない可能性があります。

2019年の祇園祭の日程

祇園祭の日にちも毎年固定で、7月1日~31日の開催です。
山鉾巡行は17日と24日におこなわれます。

2019年の7月17日と24日はいずれも水曜日です。
こちらもやはり平日の真ん中です。

2019年の時代祭の日程

時代祭の日にちも毎年固定、10月22日に行われます。
2019年の10月22日は火曜日です。

混雑の度合いは例年よりも控えめでしょう。

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京都には三大祭りの他にどれくらいお祭りがあるの?

京都には神社がたくさんあり、その数だけお祭りや例祭が存在します。
総計ではなんと年間300以上のお祭りが行われているといわれており、「京都のどこかで毎日お祭りがある」と考えられるほどなんです。

大きなものから小さなものまで規模はさまざまですが、いずれのお祭りも、背景には神社の歴史や伝統、祭りを続けたいという人々の思いが存在します。
観光で京都を訪れた際にお祭りを訪れてみたい人は、観光協会などで尋ねてみると良いでしょう。

なお、それぞれのお祭りはただの楽しいイベントではなく、もともとは神社に祀られている神様に祈りをささげる行事です。
お祭りを見学した際には、その神社の神様へ参拝することも忘れないようにしてくださいね。

<下に続く>

【番外編】京都には三大奇祭もある!

今宮やすらい祭

今宮やすらい祭は北区にある今宮神社で、毎年4月の第2日曜日に行われるお祭りです。
平安時代に、疫病退散を願って始められました。

このお祭りでは、独特の衣装を着た人々が行列をつくり、鉦(かね)や太鼓を打ち鳴らし、踊りながら神社を目指します。
先頭には大きな”花笠”と呼ばれる傘があり、この傘の下に入ると健康に過ごせるといいます。

見学は自由にできますので、参加して花笠の下に入ってみましょう!

鞍馬の火祭

鞍馬の火祭は、左京区の鞍馬にある由岐神社の例祭です。
開催日は10月22日で、時代まつりと同じ日に行われます。

「火祭」の名の通り、このお祭りでは松明(たいまつ)をもった人々が町内を練り歩きます。
子どもや大人がそれぞれ松明をかかげて歩く様子はかなりの迫力です。

このとき、「サイレイ、サイリョウ」という掛け声をかけるのがならわし。
松明を持った人々は最後に神社に到着しますが、ここではお神輿が火の粉の中を歩く様子がみられます。

太秦の牛祭

太秦の牛祭は、太秦(うずまさ)にある広隆寺で行われるお祭りです。
お寺で行われるお祭りという珍しいものですが、本来は広隆寺に隣接する大酒神社のお祭りです。

このお祭りは五穀豊穣や悪霊退散、国家安泰を願って行われます。
仮面をかぶり「まだら神」という神様に扮した人が牛にのり、同じく仮面をかぶった「四天王」を引き連れて境内周辺を巡回します。

お堂の前にたどり着くと、まだら神は奇妙な節で祭文を読み上げ、最後にはお堂に飛び込むという不思議な内容です。
毎年10月に行われていましたが、現在は不定期開催となっています。

<下に続く>

京都の三大祭りとは?葵祭・祇園祭・時代祭おすすめ観覧場所は?三大奇祭ものまとめ

長い歴史を誇る京都の町にあって、今も昔も変わらず続けられているお祭りは私たちの心を強く打ち、熱狂させてくれます。
京都のお祭りは、地元の人や観光客が一体となって盛り上げることで存続してきました。

ぜひ皆さんも1度足を運んでみてください。
きっと「日本人でよかった!」と思えるような体験ができますよ!

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