香港観光の必需品「オクトパスカード」とは?
オクトパスカード(八達通)は香港で使える電子マネーカードのことで、交通機関はもちろん、スーパーやコンビニでも使うことができる便利なカードです。
日本でいうPitapaやPasmoと似ていますが、使える範囲はさらに広いです。
こちらのオクトパスカードは簡単に購入することができ、切符を毎回券売機で買う必要がないので、現地の人だけでなく、観光客もよく使っています。
カード内の金額が無くなれば、駅などで簡単にチャージすることができ、金額が余れば、払い戻しをすることもできます。
オクトパスカードを使うと公共交通機関やお店での支払いがスムーズに出来るのでお勧めです。
特にバスでの支払いなどで現金しかない場合はその場で硬貨を数えたり、ぴったり金額が無い場合は両替をする必要があり、混んでいる際は後ろが詰まってしまうので、ワンタッチで支払いを済ませることができるオクトパスカードは非常に便利です。
さらに交通機関や距離によりますが、オクトパスカードを使うと、交通費が少し安くなる場合があります。
オクトパスカードはどこで買えるの?
オクトパスカードはどこで買える?
オクトパスカードは、事前オンライン購入と現地購入が出来ます。
現地購入の場合は、香港国際空港の到着ロビーにある販売カウンターで購入するか、地下鉄やファーストフェリーなどのカスタマーセンターで購入することができます。
オンライン購入をする場合は、KLOOK又はKKDAYのウェブサイトで購入し、空港で事前購入したオクトパスカードを受け取ります。
しかし、受け取りカウンターの営業時間は決まっており、7時前又は、23時以降到着の場合はカウンターが閉まっていて、受け取りをすることができないので、オンライン購入を希望する方は飛行機の到着時間を事前に確認しておく必要があります。
KKDAYのウェブサイトは、日本語対応しています。
どこで買うのが一番お得?
購入場所 | 販売額 | 追加チャージ額 | 合計 |
---|---|---|---|
KKDAY(オンライン) | 733円 | 1287円 | 2020円 |
KLOOK(オンライン) | 1314円 | 715円 | 2029円 |
現地購入(空港やメトロ) | 2143円 | 0円(デポジット-572円) | 1571円 |
上の表では、わかりやすく100HKDをチャージした時の金額を表にしており、1HKDは約14.2円です。
事前購入のKKDAYとKLOOKは金額に差はほとんどありません。
これらは現地購入と違い、デポジットが無く、カードをお土産として持って帰れるので、実質価格は現地購入より高いです。
購入時にチャージされる金額は、KKDAYが10HKD、KLOOKは50HKD、現地購入が最低100HKDです。
現地購入の場合のみ50HKDをデポジットに入れるため、払い戻しをする際50HKDが返ってきます。
地下鉄の乗車金額は1回約10HKDなので、KKDAYとKLOOKで購入した場合は高確率で追加チャージする必要があります。
現地購入の場合、初めに100HKD入れるので、それほど再チャージを心配しなくて大丈夫です。
上記の表から分かる通り、1番安くオクトパスカードを購入できるのは、現地購入となります。
オクトパスカードの種類と金額は?
オクトパスカードには、「オクトパスカード」の他に「エアポートエクスプレス・トラベルパス」というものがあり、こちらは主にメトロで使うことができるICカードです。
種類 | 販売額 | デポジット | 合計 |
---|---|---|---|
オクトパスカード | 100HKD | 50HKD | 150HKD(2143円) |
エアポートエクスプレス往復 | 300HKD | (50HKD) | 300HKD(4260円) |
エアポートエキスプレス片道 | 220HKD | (50HKD) | 220HKD(3124円) |
オクトパスカード
オクトパスカードは150HKDから購入可能で、(デポジット保証金50HKD+最低入金額100HKD=150HKD)初めに100HKD以上チャージすることも出来ます。
オクトパスカードには他にも、3歳から11歳までの子供用オクトパスカード70HKDのものと、65歳以上用の70HKDのものがあります。
これはどちらもデポジット50HKD+使用可能金額20HKDとなっています。
エアポートエクスプレス・トラベルパス
「エアポートエクスプレス・トラベルパス」は、オクトパスカードのデザインとは異なり、エアポートエクスプレスの電車の絵がカードに描かれています。
種類は2種類あり、エアポートエクスプレスの往復乗車券とメトロの3日間乗り放題で300HKDのものと、エアポートエクスプレスの片道乗車券とメトロ3日間乗り放題で220HKDのものがあります。
エアポートエクスプレスの有効期限はオクトパスカードと異なり180日となっています。
こちらは主に地下鉄メトロで使えるICカードのことで、メトロ以外の場所でもオクトパスカードのように使用したい場合は、チャージする必要があります。
エアポートエクスプレスは日本からクレジットカードで購入することができます。
メトロを沢山使う予定のある方にはお勧めですが、メトロ以外の交通手段も使う予定の方は、オクトパスカードを購入した方がお得です。
エアポートエクスプレスもオクトパスカード同様駅などのカスタマーセンターで払い戻しが出来ます。
オクトパスカードはどこで使えるの?
オクトパスカードは香港のほとんどの交通機関で使うことができます。
市中の電車、地下鉄(MTR)はもちろん、二階建てバスや一部ミニバス、ケーブルカー、ライトレール、スターフェリーなどのフェリー路線でもオクトパスカードをピッとかざすだけで使用できます。
ただし、ほとんどのタクシーではオクトパスカードが使えないので、タクシーを使う場合は現金を用意しておく必要があります。
また、交通機関の他に電子マネーとして、コンビニやスーパー、一部カフェ、一部レストラン、マクドナルドなどのファーストフード店、一部洋服屋、自動販売機、パーキング、公衆電話などでも使用することができます。
ただし香港国際空港の免税店やコンビニでは使えない場合が多いです。
オクトパスカードが使えるか分からない店では店員さんに聞くか、レジ付近にオクトパスカードのサインがあるかチェックすることをお勧めします。
オクトパスカードの使い方は?
オクトパスカードの機能
オクトパスカードはチャージ式のカードとなっています。
購入時にデポジットの50HKDと100HKDを支払い、デポジット額を引いた100HKDをすぐに交通機関で使うことができます。
原則として、デポジットの50HKDは使用できないのですが、例外として1回限りでデポジットから35HKDまで使用することが可能です。
チャージをするのをうっかり忘れていた時でもデポジットから金額が差し引かれるので、35HKD以上でなければ、改札を通ることができます。
引かれた金額は、次にチャージする際に清算する形になります。
オクトパスカードの使い方
オクトパスカードの使い方は、オクトパスカードの写真が載っているカードリーダーにピッとかざすだけです。
レストランなどでオクトパスカードで支払いをした際、クレジットカードのように暗証番号や署名を求められることはありません。
電車や地下鉄では、日本と同様改札に入る前にオクトパスカードをピッとかざします。
バスの場合は乗車時にかざし、下車時にかざす必要はありません。
現金で支払う場合は、大抵乗車時に支払います。
フェリーも同様で乗車時にオクトパスカードをかざすのですが、路面電車では、乗車時ではなく下車時にかざす必要があるので、こちらは間違えないように気をつけてください。
オクトパスカードのチャージ方法
オクトパスカードのチャージ方法は幾つかあり、1番簡単で早いのは、チャージ機を使う方法です。
全ての駅に、切符を買う機械の横などにチャージ機(増値機/Add Value Machine)が備え付けられており、挿入口にオクトパスカードを差し込み、チャージしたい金額を入れるだけでチャージが完了します。
入金は50HKD単位で可能です。
また、駅のオクトパスカード販売窓口やカスタマーセンターの窓口でもチャージが可能です。
駅窓口の係員に、オクトパスカードとチャージしたい金額を渡すとチャージしてくれます。
「Reload(リロード)」と言うと、すぐ理解してもらえると思います。
コンビニやスターバックスなどでもレジで店員さんにカードとチャージしたい金額を渡すとチャージしてくれます。
また、スマホからオートチャージをする方法もあります。
カードの残高確認方法は、電車の改札で乗車金額と残高が表示されるのですが、分かりにくいという方は、残高確認の機械が駅構内にあるので、そちらでカードを差し込んで確認することが出来ます。
オクトパスカードの有効期限は?
オクトパスカードは、1,000日以上使わない日が続くと使用出来なくなりますが、空港や駅のカスタマーサポートセンターで「リアクティベート」を申請すれば、再び使えるようになります。
オクトパスカードは払い戻しできる?
旅行期間中に、オクトパスカードに入れている金額を使い切れなかった場合、払い戻しをすることができます。
払い戻しのやり方は、駅のカスタマーサービスで「払い戻し(リファンド)」と伝えれば、払い戻しをしてくれます。
「払い戻し」は英語で「Refund(リファンド)」です。
そうすると、デポジットとして入れていた50HKDとカード残金を返金してくれます。
しかし、支払い条件が幾つかあり、
・購入から3ヵ月未満の場合の場合は手数料として9HKD掛かります。
エアポートエキスプレスの場合は、旅行者用に作られたカードなので、手数料は掛かりません。
・残金が500HKD以上残っている場合は、デポジット金の50HKDは販売カウンターでもらえるのですが、残金分は後日小切手での支払いとなります。
・オクトパスカードが破損していたり汚れている場合は、確認の上後日小切手での清算となり、破損が明らかな場合は30HKDが差し引かれます。
オクトパスカードのモバイル版も!
オクトパスカードには、カード同様の機能を搭載するプリペイドSIMが香港内のセブンイレブン全店舗で販売されており、98HKDで購入することができます。
SIMをスマホに挿入すると、58HKDが自動的に減額され、1ヶ月300MBのプランに自動加入となります。SIMの有効期限は180日となっており、追加料金で延長可能です。
オクトパスカードSIMが対応しない機種もあるので、事前確認することをお勧めします。
もう一つ、Google PlayからOctopusのアプリをダウンロードして使用することも可能です。
スマートフォンのNFC機能をONにし、初めはお金が入っていない状態なので、駅の窓口やコンビニで入金します。
コンビニでは、支払いをし、オクトパスカードの機械にスマートフォンをかざします。
駅ではチャージ金額ととスマートフォンを渡して入金することができます。
このアプリでは残高確認をすることもでき、交通機関で使う際は、オクトパスカードの代わりに携帯をかざし、使用します。
オクトパスカードは香港観光の必需品!買い方やチャージ、払い戻し方法のまとめ
オクトパスカードは、香港内のタクシーを除くほとんどの交通機関で使うことができ、簡単に購入、利用することができます。
また、コンビニや飲食店でも使用することができるので小銭が貯まることも無く、非常に便利です。
オクトパスカードの有効期限は1000日なので、また香港に来ようと思っている方や来る予定がある方は、返却せず保管することをお勧めします。
交通機関を使う上で絶対オクトパスカードは持っていた方が良いと思います。
切符を毎回買う必要がなく、電車やバスではもちろん、フェリーに乗る際にも使えたのは驚きでした。
バスでは、現金で払っている人はほとんどいませんでした。特に混んでいる際などはワンタッチで支払えるオクトパスカードはとても便利です。
地元の人も老若男女オクトパスカードを使っている印象でした。