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2019/03/25

江戸三大祭りとは?三社祭りが入らないのはなぜ?【神田/山王/深川】

東京都内では様々な祭りが開催されていますが、中でも特に大きな祭りを江戸三大祭りといいます。
神田祭、山王祭、深川祭の3つの大きな祭りが江戸時代から伝わる江戸三大祭りに数えられます。

では、浅草で大きく有名な三社祭はなぜ入らないのでしょうか。江戸三大祭りと三社祭についてもご紹介します。

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江戸三大祭りとは?どうやって決めたの?

江戸の祭りの決め方
東京都内では長年の歴史を引き継いでいる、祭りが多く開催されていますが、特に規模の大きな代表的な祭りを江戸三大祭りといいます。
江戸三大祭りは、お祭りが大好きな江戸っ子の心意気が感じられるお祭りが名を連ねています。

江戸三大祭は、神田神宮の神田祭、日枝神社の山王祭、富岡八幡宮の深川祭の3つが選ばれています。
特に神田祭と山王祭は天下祭と呼ばれる盛大な祭りとしてしられており、最後の1つに諸説ありますが、深川祭が選ばれている長い歴史のある祭りです。

「神輿深川、山車神田、だだっ広いが山王様」と言われ、江戸時代から続いている年中行事が、東京都内で開催される江戸三大祭りです。

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江戸三大祭り①:神田祭

神田祭
まずご紹介する神田祭は、東京都千代田区にある神田明神で執り行われる祭礼のことを言います。
江戸三大祭りに数えられるだけでなく、日本三大祭りの1つにも数えられている格式高い祭りです。

神田祭とは?

神田祭は、出雲族真神田臣が祖神大己貴命を祀ったことで知られる西暦730年に建設された神田明神で行われる祭りです。
正式には神田神社といい、江戸三大祭りの1つに数えられます。

東京都内で行われる大規模な3つの祭りを江戸三大祭りと言います。
神田祭は都内の三大だけでなく、京都の祇園祭、大阪の天神祭に並ぶ日本三大祭りの1つにも数えられるほど大きなお祭りです。

メインの行事は祭神を御輿に移す「鳳輦神輿遷座祭」、各町内会の連合渡御の「氏子町会神輿神霊入れ」、伝統の神事能の「明神能、幽玄の花」、神職が奉仕する例大祭などがあります。

以前は旧暦の9月15日に行われていましたが、近年は5月の中旬ごろに行われています。

神田祭の歴史

江戸三大祭りと日本三大祭りに数えられるなど知名度も高く、江戸時代から続き例年多くの見物人が訪れる神田祭ですが、正確な歴史は明らかになっていません。
ルーツなどが分かる記録文書などが残っていないため、詳細が少ない祭りです。

神田大明神御由緒書によれば、江戸幕府以来の1600年に家康が関ヶ原の戦いの勝利の祈祷するなど、様々なタイミングで徳川家と縁があり、徳川家縁起の祭として江戸時代以降に盛大に行われるようになった祭りです。

元々は山車が出る予定でしたが、通行への影響や地震災害での消失などが要因となって、現在の神田祭では、神輿が主流となっています。

神田祭の期間中はイベントも開催

神田明神で行われる神田祭では、長い歴史を持つ恒例の行事の数々だけでなく、期間中にイベントも開催されています。
イベントは子供から若い世代、大人世代まで楽しめるコンテンツが毎年登場します。

過去には2017年に「アキバ恋勝散歩 with 神田明神」と題して、独身の男女が参加するイベントが開催されていました。
イベントは、秋葉原をオリエンテーリング形式のゲームしながら散歩して、ゴールの神田明神を目指すもので、縁結びの神様としても知られる神田明神が恋愛へ導くイベントです。

他にも秋葉原地域の発展と地域活性を目的にした「大福引まつりin神田祭」、「アキバで宝探しゲーム」というアミューズメント性の高いイベントも開催されるなど、あまり行事が分からないという層でも楽しめるイベントが勢ぞろいです。

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江戸三大祭り②:山王祭

山王祭
江戸三大祭りに数えられる山王祭は、 東京都千代田区の日枝神社で行われる祭りです。
開催される時には、全国から多くの人が訪れる大規模な祭りとなっています。

山王祭とは?

山王祭というのは、日枝神社で行われる祭礼のことをいいます。
日枝神社は東京都千代田区にあり、縁結びや仕事の出世などのご利益を授かることができるパワースポットで多くの人がパワーを求めて訪れています。

江戸三大祭りで日枝神社で行われる山王祭は通称で、正式名称は日枝神社大祭です。
三大祭は神田祭と共に天下祭の一つとされている祭りで、歴史のある祭りです。

行われていた時期は、明治以前は旧暦6月15日に行われていましたが、現在では隔年の6月中旬頃に行われています。
祭りは神田祭と隔年で行われており、山王祭は偶数年に行われている祭りです。

実施されている行事の数々は、神田祭と類似しており同様の行事が実施されています。

山王祭の歴史

神田祭と共に天下祭の一つとされている千代田区の日枝神社の三大祭は、南北朝時代から始まっていたとされている歴史の長い祭りです。
室町時代の武将太田道灌により、江戸城内に移築されたあと、江戸幕府成立後には再度城外に移された過去があります。

1615年には祭りの神輿や山車を江戸城内に入れることが許され、祭礼が毎年行われていました。
しかし、1681年には神田祭と交互となる隔年で行われることになっています。

現在でも隔年で行われており、隔年で行われるようになったのは各町への費用軽減とも言われています。
最盛期には神輿3基、山車60台の大行列でしたが、天保の改革の倹約令の対象になったことで衰退しています。

以降は江戸幕府の滅亡で天下祭としての意義を失う、経済的な負担、空襲による消失など苦難を受けてきましたが、苦難に負けずに現在まで続いている伝統の祭りです。

かわいい夏越稚児祭り

山王祭は神田祭と交互で毎年偶数年に行われ、内容は神田祭とよく似ていますが、山王祭ならではの特徴もあります。
その特徴的な行事がかわいい夏越稚児祭りです。

夏越稚児まつりは、日枝神社山王祭にあたって行われている稚児行列です。
稚児行列というのは、伝統的な衣装を身にまとった子供が列を作り行進する子供の祭りのことをいいます。

山王祭では子供の健やかな成長を願って、かわいい稚児の装束を身に着けて行列を行進している姿はかわいらしくほほえましい光景です。
夏越稚児祭りは他にも、茅の輪くぐりのお練りに参加、御祓いを受けて神様の恵みを授かります。

子供のまつりとして行われており、幼き日の良い思い出になる楽しい行事です。

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江戸三大祭り③:深川祭

深川祭
江戸三大祭りに数えられる山王祭は、 東京都江東区の富岡八幡宮で行われている祭りです。
毎年開催されており、長い歴史と伝統のある祭りです。

深川祭とは?

深川祭というのは、富岡八幡宮で行われる祭礼のことをいいます。
通称を深川八幡宮とも言われ、江戸勧進相撲発祥の神社であり、境内には大相撲ゆかりの石碑も多く建立されています。

深川祭は、例年8月15日に行われている江戸三大祭りの1つで、約370年の歴史を誇る伝統のある祭りです。
3年に1度の八幡宮御鳳輦が渡御を行う年は本祭りと呼ばれています。

江戸時代から人気が高く、隅田川にかかる永代橋に多くの人が押し入ったことで、橋を崩壊させるほどでした。
祭りでは暑さ対策に水を掛けることで、別名水かけ祭りとも言われており、担ぎ手に対して誰でも水を掛けることができます。

江戸幕府の命によって行われるようになったことがルーツのため、天皇陛下に関連がある年には、皇居の前まで神輿を担ぐということもある祭りです。

深川祭の歴史

1642年に江戸幕府の命により行われるようになった深川祭は、約370年の歴史を誇る伝統の祭りです。
徳川家光が長男である家綱の世継ぎ祝賀を行ったことでも知られています。

1948年には戦後で初めて本祭りが実施され、復興状況を報告するために皇居前まで神輿が担がれています。
1995年には岩手県平泉町の蘇れ黄金・平泉祭に招待されたことで、深川祭の神輿が参加したこともあります。

2001年には子供神輿連合も開始され、2003年には江戸開府400年記念、深川神輿の皇居前拝礼55年を記念した二の宮神輿での皇居前拝礼、2008年には平泉の神輿が祭りに初めて参加です。

2011年には東日本大震災があったことで本祭りは延期され、同年の10月には神田祭の神輿と共に、大震災復興鎮災祈願・神輿渡御祭に参加しています。
2012年には、今上天皇及び皇后が観覧されています。

水掛け祭は3年に1度!

江戸三大祭りに数えられる深川祭は、例年8月15日頃に行われる由緒正しい祭りですが、八幡宮御鳳輦が渡御を行う年は3年に1度です。
3年に1度行われる祭りは、本祭りと言われ水掛け祭は盛り上がっています。

スタート直前にはスタートを待つ参加する人と神輿が待っており、富岡八幡宮の大鳥居前でお祓いを受けた後に祭りはスタートします。
「わっしょい、わっしょい」の掛け声で担がれる神輿には、消防団がホースを使い放水を行っています。

開催される時期が8月の夏真っ盛りということもあり、暑さ対策になるほか、夏の晴れ晴れとした清々しい日差しに水しぶきが美しく輝きます。
消防団からの放水だけでなく、担ぎ手に対しては見物人でも誰でも水を掛けることが可能で、担ぎ手だけでなく見物人も楽しめる祭りです。

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江戸三大祭りの例大祭は毎年行われるわけじゃない?

例大祭というのは、1年に1回や2回など、その神社で定められている日に行われる、最も重要な祭りのことを意味しています。
江戸三大祭りの例大祭は、毎年欠かさずと思われることもありますが、実際には毎年行われているということではありません。

江戸三大祭りに数えられる神田明神の神田祭は、毎年5月頃に行われていますが、本祭は2年に1度となっています。
日枝神社で行われている山王祭は、例年6月に行われていますが、神田祭と交互となる隔年で行われており、こちらも2年に1度です。

深川祭は、深川八幡祭りは毎年8月15日前後に行われていますが、水掛け祭りや本祭は3年に1度行われています。
このように江戸三大祭りの例大祭は、毎年行われているわけではなくそれぞれ行われるタイミングが決められているのです。

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2019年の江戸三大祭りの日程は?

実施日
神田祭 5月9日~15日
山王祭 6月7日~17日
深川八幡祭り 8月15日前後

神田明神の神田祭は、5月9日の午後7時に鳳輦神輿遷座祭からスタートします。
その後は10日に氏子町会神輿神霊入れ、11日に神幸祭、12日に神輿宮入、14日に 表千家家元奉仕献茶式明神能・幽玄の花、5月15日の午後2時に2年に1度となる最も大きな例大祭が行われます。

日枝神社の山王祭は、6月7日(金)~17日(月)に11日間にわたり、子供の健やかな健康を願う稚児行列など様々な行事が行われます。
2019年は神田祭で例大祭が行われるため、隔年の山王祭は例大祭は行われません。

富岡八幡宮の深川祭は、3年に1度の本祭りは2020年のため、2019年は陰祭りにあたり、富岡八幡宮の神輿は使われません。
富岡八幡宮の神輿は使われませんが、子供達による子供神輿は行われます。

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東京はお祭り好き!江戸三大候補がいっぱい!

江戸っ子はお祭り好きが多いということで、現在でも長い歴史を持つ、神田祭、山王祭、深川祭が行われています。
これらの江戸三大祭り以外にも、東京都内には江戸三大候補がいっぱいです。

三社祭

三社祭というのは、さんじゃまつりと読み、東京都台東区浅草の浅草神社で毎年5月に行われる例大祭です。
江戸三大祭りには入っていませんが、規模が大きく開催時には約200万人もの見物客が訪れます。

正式名称は浅草神社例大祭と言われる三社祭は、1312年に初めて開催された古い歴史を持っている祭りです。
祭りは3日間で構成されており、1日目は名物の大行列、2日目は氏子各町神輿連合渡御、3日目は宮出し、本社神輿各町渡御、宮入りとなっています。

三社祭は規模が非常に大きく歴史のある祭りですが、江戸三大祭りには入っていません。
三社祭が入らない要因として、徳川江戸幕府の存在が大きいとされています。

2019年は5月16日~19日までの期間に実施されます。

根津権現祭

根津権現祭というのは、東京都文京区根津にある根津神社の祭りです。
ヤマトタケルが創祀したと伝える古社であり、日本を代表する文豪も周辺に居住を構えていた場所にある歴史のある神社の祭りとなっています。

一般的に江戸三大祭りはご紹介しているように、神田祭、山王祭、深川祭の3つと言われていますが、三大祭の1つとして1つを消して、根津権現祭を入れるという人もいます。
特に地元の人からは昔から親しまれている祭りです。

江戸時代には徳川将軍上覧であった天下祭の1つで大神輿の巡行が行われる、神幸祭のある本祭は4年に1度となっています。
2018年に4年に1度の年を迎えており、次は2022年の9月です。

鳥越祭

鳥越祭というのは、東京都台東区鳥越にある鳥越神社の祭りです。
651年にヤマトタケルを祀って、白鳥神社として始まった非常に長い歴史のある神社で開催されている祭りになります。

長い歴史のある鳥越神社の鳥越祭は、別名鳥越の夜祭ともいわれ、平安時代には既に祭りが始まっていたと言われています。
大きな千貫神輿も江戸時代にはあっえたと言われており、東京都内で最も重い約3,750kgの神輿は有名です。

東京都内で最も重量の重い千貫神輿を担ぎ練り歩いている姿は、勇ましさの中にも美しさを感じる光景です。
祭りは毎年6月に行われています。

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江戸三大祭りを制覇しよう!

神田明神の神田祭、日枝神社の山王祭、富岡八幡宮の深川祭の3つが基本的に江戸三大祭りに数えられます。

知名度の高さや規模の大きさから、江戸三大祭りにまとめられていますが、それぞれの違いがあり楽しめます。
違う時期に行われ、違う雰囲気を楽しめる江戸三大祭りを今年は制覇しましょう!

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