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2019/04/07

日本三大名園の美しさに触れよう!偕楽園・兼六園・後楽園の特徴を紹介

日本人なら知っておきたい「日本三大名園」をご存知ですか。
日本庭園の中でも日本独特の「わび・さび」を取り入れた、特に優れた景勝を持つものを名園と言います。

その名園の中でも特に美しいとされる三大名園について、その選定基準や特徴、見どころなどを詳しくご紹介しましょう。

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日本三大名園「偕楽園」「兼六園」「後楽園」の概要

日本三大名園の歴史

日本三大名園は、茨城県水戸市にある偕楽園、石川県金沢市にある兼六園、岡山県岡山市にある後楽園の3つの名園になります。
しかい、日本三名園という言葉がいつ頃から使われはじめたのかはわかっていません。

しかし、文献上、明治37年に外国人向けの写真集のなかで、日本三名園として「兼六園」「後楽園」「偕楽園」が掲載されており、それが始まりなのではないかと言われています。

日本三大名園の選定基準

それでは、なぜ偕楽園、兼六園、後楽園の3つの庭園が日本三大名園に選ばれたのでしょうか。

当時は明治時代、西欧に劣らない日本の魅力をアピールするために、数ある美しい日本の名園の中から、よりすぐりの3庭園を日本のおすすめ名園として紹介しています。

唐の時代に作られた詩の中に、「雪月花」という美しい風景を表す言葉があります。それにちなんだ場所が得rばれたこと、そして規模が大きく、歴史があり、その美しさが外国人にもすぐに理解しやすいということも選定された理由と考えられます。

日本三大名園の共通点

日本三名園は場所も庭園の規模もそれぞれ異なります。しかし、3つの庭園に共通する特徴もあります。

まず3つの庭園とも、もとは大名が所有する庭園だったということです。
水戸市の偕楽園は水戸の徳川家ゆかりの庭園、金沢市の兼六園は前田家の庭園、そして岡山市の後楽園は池田家の所有していた庭園ということで、3庭園とも大名庭園ということになります。

また、3つの庭園とも池を中心に周囲を回遊して風雅を楽しむ回遊式庭園という共通の特徴があります。
回遊式庭園とは、日本庭園の造りの種類の1つで、大きな池を中心に、庭園の周囲を回るように園路が巡らされ、小島や石、橋などを使ってそれぞれの地域の景勝などを模し、素晴らしい景色を作り出しています。
休憩所や茶亭が庭園のところどころに点在し、素晴らしい庭園を眺められるようになっています。

御殿や庭園から眺めるのではなく、歩いて楽しむ庭園ということですね。

日本三大名園の雪月花を付けた別名

雪月花とは?

中国の唐の時代に、白居易(白楽天)という著名な詩人がいました。
その白居易の詩の中に、自然の美しい景色を示す雪月花という言葉があります。

雪月花とは、四季の自然の美の代表的なものとして、冬の雪、秋の月、春の花を言い、優美な眺めを表す言葉です。

日本三大名園それぞれの別名

日本三大庭園にはそれぞれに別名があることをご存知でしょうか。
それはそれぞれの庭園のポイントを見事に表した名前になっています。

前にも述べた「雪・月・花」に基づいてつけられた別名です。
雪景色が綺麗に見られる庭園として「雪の兼六園」、月が綺麗に見ることができる庭園として「月の後楽園」、梅の花の名所として「花の偕楽園」というように、それぞれの見どころを簡潔に表しています。

日本三大名園での楽しみ方

3つの庭園は大名の所有していた庭園だったため、一般の人は普通立ち入ることができませんでした。
今では誰でも素晴らしい庭園を眺めることができるようになりました。

地元の人に愛され、日本のみならず世界中から訪れる観光客にも有名な日本三大名園。
それぞれの庭園の歴史に思いをはせながら、それぞれの庭園の魅力を感じてみましょう。

それでは、三大名園と言われる「偕楽園」「兼六園」「後楽園」について、特徴や見どころ、アクセス方法などを詳しくご紹介していきましょう。

<下に続く>

日本三大名園・偕楽園について

まず、「花の偕楽園」と呼ばれる偕楽園について詳しく見ていきましょう。

日本三大名園・偕楽園の場所と特徴

徳川御三家の1つである、水戸家の城下町として知られる茨城県水戸市にある偕楽園は,、水戸徳川藩第9代藩主であった徳川斉昭によって造園されました。

大名庭園でありながら、藩校弘道館で学ぶ藩士の余暇休養の場として使われ、毎月三と八のつく日には、一般の人たちにも公開されていたそうです。
その流れで好文亭を覗き無料で開放されているのも特徴の1つです。

偕楽園は、都市公園として世界第2位の面積を持つ広大な日本庭園で、2015年には日本遺産に認定され、茨城県屈指の観光名所となっています。

日本三大名園・偕楽園の見どころ

花の偕楽園と言われるとおり約13ヘクタールの広大な敷地には、梅の木が100種類、3,000本以上あるといわれ、2月下旬から3月下旬まで多くの人で賑わいます。
梅まつり期間中にはライトアップされた幻想的な海の花を楽しむことができます。

偕楽園内に点在する見どころの中で代表的なものが、徳川斉昭公の別邸として建てられた好文亭です。
偕楽園は斉昭公自らが構想を練り、設計したとされ、特に好文亭にはこだわりを持ち、位置や建築意匠も定めたと言われています。
現在のものは1958年に復元された建物で、園内で最も眺めがよく、四季折々の景色が眺められます。

偕楽園内北西部に広がる孟宗竹林も見どころの1つ。普段見ることのない景色が広がり、数千本の孟宗竹の景観は圧巻です。

偕楽園は水戸にあります。水戸と言えば水戸黄門様も有名ですね。
偕楽園は徳川家が造園したものですので、園内には水戸光圀公の像が建てられていますのでぜひ見ておきましょう。

日本三大名園・偕楽園へのアクセス方法

それでは「花の偕楽園」へのアクセス方法についてご紹介しましょう。

偕楽園への電車でのアクセス

偕楽園への電車やバスでのアクセス方法は、JR常磐線「水戸駅」下車、偕楽園行きバスで約20分。偕楽園バス停下車徒歩5分。
梅まつり期間中はバスの本数も変わり、JR偕楽園臨時駅に停車する電車もあるので、事前にチェックしておきましょう。

偕楽園への車でのアクセス

偕楽園への車でのアクセス方法は、常盤自動車道の水戸ICから約20分、北関東自動車道の茨木町東ICから約20分で行くことができます。

日本三大名園・偕楽園の駐車場情報

偕楽園には駐車場は5か所、約780台分が無料で利用することができます。その他にも周辺には有料駐車場が3か所あります。
梅まつり期間中はすべての駐車場の利用は有料になりますのでご注意を。

偕楽園
住所:茨城県水戸市常磐町1丁目
電話番号:029-244-5454
営業時間:6:00~19:00(2月20日~9月30日)、7:00~18:00(10月1日~2月19日)
定休日:無休
入場料や利用料:無料(好文亭は有料)
URL:偕楽園

<下に続く>

日本三大名園・兼六園について

次に、「雪の兼六園」と言われる石川健金沢市に位置する兼六園について詳しく見ていきましょう。

日本三大名園・兼六園の場所と特徴

石川県金沢市にある広さ11.7ヘクタールの広い敷地を持つ兼六園は、もとは加賀藩の藩庭として造られた庭園で、国の特別名勝に指定されています。
1676年に前田家5代藩主前田綱紀によって元の形がつくられ、第13代藩主前田斉泰の時代に現在の形に近いものが造られました。

庭園は代々の藩主が手を加えながら非常に長い歳月をかけて造られ、現在の形に近いものになったということになります。

日本三大名園・兼六園の見どころ

兼六園の庭づくりの形式は、「神仙」という思想に基づいているといわれています。
長寿と長い年月の繁栄を願い様々なものが築かれています。

兼六園のおすすめの季節は冬。
冬景色の庭園は散歩するには寒いのですが、雪化粧された庭園はなかなかロマンティック。

「雪の兼六園」は、冬の風物詩・雪吊りの光景が有名で、兼六園と雪とのコラボレーションが美しく、日本の冬景色を代表する風景です。
冬の金沢は雪が多く、その雪から樹木を守るために木の枝を縄で縛って保護をしているのが「雪吊り」です。

また、月見橋の傍らにある唐崎松(からさきのまつ)も見どころの1つ。
園内で一番枝ぶりが立派な松の木で、この松から雪吊りが施されていきます。

兼六園を代表する、写真撮影スポットとしても人気の高い徽軫灯籠(こじとうろう)
徽軫灯籠は脚が二股になっており、高さは2.67m、水面を照らすための雪見灯籠が変化したもので、周辺の風景と一体化した素晴らしい景観を作り出しています。

春は桜、夏は緑、秋は紅葉、冬は雪景色といった四季を通して変化する日本庭園が見ることができる憩いの場所です。
そして季節ごとにライトアップが開催され、暗闇に浮かび上がる幻想的な庭園は必見です。

日本三大名園・兼六園へのアクセス方法

兼六園への電車でのアクセス

兼六園への電車やバスでのアクセス方法は、JR「金沢」駅から、路線バスで「兼六園下」「広坂」「出羽町」下車、兼六園へ徒歩で行くことができます。
また、兼六園シャトルバスもあるので便利です。

兼六園への車でのアクセス

車では、北陸自動車道金沢西ICから約30分、北陸自動車道金沢東ICから約30分、または北陸自動車道金沢森本ICから約20分で行くことができます。

日本三大名園・兼六園の駐車場情報

24時間開いている482台収容の大規模駐車場「兼六駐車場」があります。
1時間350円で、その後は30分ごとに150円で利用可能です。

兼六園
住所:石川県金沢市丸の内1番1号
電話番号:076-234-3800
営業時間:7:00~18:00(3月1日~10月15日)、8:00~17:00(10月16日~2月末日)
定休日:無休
入場料や利用料:大人(18歳以上)310円、小人(6歳~18歳未満)100円
URL:兼六園

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日本三大名園・後楽園について

最後に「月の後楽園」と言われる、岡山県北区にある後楽園について詳しく見ていきましょう。

日本三大名園・後楽園の場所と特徴

後楽園は岡山県北区にある庭園で、岡山藩主・池田綱政により江戸時代初期に造営されました。
元禄文化を代表する庭園で、国の特別名勝にも指定されている名園です。

岡山藩第2代藩主・池田綱政の時代の1700年に後楽園の造営が完了し、その後は改造が繰り返され、明治時代に入ると岡山県に買い取られます。
戦争により庭園としての役割を失いましtが、1967年にすべての建物が復元され、現在に至ります。

「月の後楽園」の由来の通り、後楽園は月を眺めるにぴったりの庭園ということで、中秋の名月を愛でる名月鑑賞会が開催されています。
名月観賞会は、毎年中秋の名月(旧暦8月15日)にあたる日に開催され、園内から美しい中秋の名月を楽しむことができます。

市街地にありながら、月がゆっくり上る様子を眺めることができ、延養亭での箏曲演奏や茶席が設けられ、贅沢な時間が過ごせます。

能舞台や延養亭などの雅な建物と、四季の風景が大変美しいと評判で、春、夏、秋には「幻想庭園」というイベントが行われ、ライトアップされた後楽園の幻想的な夜の風景を楽しむことができます。

日本三大名園・後楽園の見どころ

まず園内の南に位置する唯心山に上ってみましょう。
唯心山は池田綱政の子継政によって築かれた山で、高さは約6メートル。約4万坪もある広大な敷地の後楽園を一望する絶好の場所になっています。

園内で一番眺めがいいのが延養亭(えんようてい)です。
後楽園を訪れた藩主が居間として使用した建物で、点在する建物の中で最も重要な施設です。
建物の奥にはの能好きの綱政自ら舞台に立ち、家臣に能を舞って見せたと言われる能舞台・栄唱の間(のうぶたい・えいしょうのま)があります。

日本三大名園・後楽園へのアクセス方法

後楽園への電車でのアクセス

後楽園へ電車でアクセスする方法は、JR岡山駅から後楽園直通バスで行くか、「藤原団地」行きのバスで「後楽園前」下車すぐです。

また、市内電車東山行きで4分、「城下」駅下車徒歩10分で到着できます。

後楽園への車でのアクセス

車で後楽園へ行くには、岡山ICから車で20分で行くことができる便利な場所にあります。

日本三大名園・後楽園の駐車場情報

後楽園には570台停めることができる大型駐車場があり、なんと1時間100円で利用できてとてもリーズナブル。

後楽園
住所:岡山県岡山市北区後楽園1-5
電話番号:086-272-1148
営業時間:7:30~18:00(3月20日~9月30日)、8:00~17:00(10月1日~3月19日)
定休日:無休
入場料や利用料:大人400円
URL:後楽園

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日本三大名園とよく比較される「栗林公園」とは?

古い教科書に日本三大名園よりも優れた公園の記録が

明治34年の文部省発行の「高等小学読本」に書かれた中に以下のような一文があります。

我ガ国ニテ風致ノ美ヲ以テ世ニ聞エタルハ、水戸ノ偕楽園、金沢ノ兼六園、岡山ノ後楽園ニシテ、之ヲ日本ノ三公園ト称ス。然レドモ高松ノ栗林公園ハ木石ノ雅趣却ツテ批ノ三公園ニ優レリ

内容は、日本の三大公園よりも高松にある栗林公園はもっと素晴らしいですよというような内容が書かれています。

栗林公園の概要

栗林公園は香川県田巻津市にあり、特別名勝にも指定されている大名庭園です。
四季折々の花々が咲き誇り、日本三大名園にも劣らないとも言われています。

1631年ごろに現在の庭園の基礎が築かれ、紫雲山を背景にした広大な回遊式日本庭園は、侘び、寂びに通じる四季の美しさが感じられます。

栗林公園と言えばこの景色!富士山を見立てて造られた築山「飛来峰」は、園内随一のビューポイント。
偃月橋や、紫雲山をバックに数寄屋造りの茶屋・掬月亭を望む眺めは、栗林公園を代表する景観となっています。
秋には真っ赤に染まる紅葉も見逃せません。

そして広大な栗林公園を楽しむには、和船と呼ばれる船に乗り、庭園内を巡ることです。
船頭さんの開設を聞きながら、違った角度から庭園を眺めることができます。

そして庭園内の南湖の中で恋人の聖地として話題を呼んでいるスポットがあります。
それがこちらのハート形のつつじです。
つつじの頃にはピンク色になり、「恋つつじ」を目当てに多くのカップルや観光客が訪れます。

日本三大名園ほど名前は知られていませんが、見どころも多く、魅力いっぱいの栗林公園にも足を運んでみてはいかがでしょうか。

<下に続く>

日本三大名園に行こう

日本三大名園「偕楽園」「兼六園」「後楽園」は、海外向けの選定であっても、歴史があり、日本の風情があり、季節ごとの自然が感じられる素晴らしい名園です。
ぜひ日本三大名園を満喫してみましょう。

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