【関東の前に】鍾乳洞とは?氷穴や風穴との違いは?
鍾乳洞と聞くとどのようなイメージをいだくでしょうか。
大きな洞穴にはコウモリが生息し、長い年月をかけて水に侵食をによって生まれた奇っ怪で神秘的な岩などをおもいうかべるのではないでしょうか。
この自然の神秘である鍾乳洞と、普通の氷穴や風穴は何がちがうのでしょうか?
氷穴や風穴というものは、溶岩の一部がトンネルのような形になっています。
鍾乳洞は石灰が水の侵食でできたものです。
氷穴のほうは、文字通りに冷えて固まった穴です。
貯蔵庫としてもつかうことができます。
一方の風穴ですが、鍾乳洞、氷穴と同じく山腹にできた深い大きな穴です。
氷穴と同じく溶岩トンネルの一種です。
洞窟内の温度差が対流し、風が通り抜けるために風穴とよばれます。
ライトアップや天然記念物も!関東の鍾乳洞人気ランキング10選!
それではここから関東圏でみることができる鍾乳洞をご紹介していきます。
歴史のあるものや天然記念物になっているものなどもあります。
それではひとつずつ見ていきましょう。
関東の鍾乳洞のおすすめ人気ランキング①:大岳鍾乳洞
キャンプ場と一緒になっている東京都内にある鍾乳洞です。
秩父国立公園の一部にあたります。
キャンプ場利用する人と大岳鍾乳洞を見学したい人のために総合受付事務所があります。
場所は東京都となっていますが、東京郊外で2時間半ほど都内より離れています。
この鍾乳洞が発掘されたのは、1961年のことでした。
入り口には、しめ縄がありとても神秘的な雰囲気が漂っています。
直ぐ側には秋川渓谷があり、さほど大きな鍾乳洞ではなく全長300mほどですが、スリリングな鍾乳洞です。
洞窟内には、看板がありなかなかユニークな文章が書いてあるので、そのあたりも人気の秘密です。
鍾乳洞の上には、大滝があります。
小滝は鍾乳洞入口付近です。
駐車場もありますが、バスが鍾乳洞の入口そばまできていますので、バス時刻を確認していかれるのもよいでしょう。
大岳鍾乳洞
住所:〒190-0171 東京都あきる野市養沢1587
電話番号:042-596-4201
営業時間: 9AM–5PM
入場料:大人600円、小中学生400円、幼児200円
URL:大岳鍾乳洞
関東の鍾乳洞のおすすめ人気ランキング②:清見が岡鍾乳洞
関東圏にあるとはいえ、小笠原諸島まで旅にをしないとみることができないのがこちらの鍾乳洞です。
母島まで旅をしたついでに是非見にいってみましょう。
こちらは無料でみることができる鍾乳洞ですが、見学前には、観光協会への連絡が必須です。
小さな鍾乳洞で所要時間は15分ほどです。
観光協会のそばですし、ほかに神社仏閣などの観光名所が点在していますので、それらと兼ねての見学がおすすめです。
島にある洞窟は、自由に出入りができないようになっていますが、ここだけは観光用に開放されています。
母島には父島より一日一便舟が出てますので、それを逃さないようにして見学しにいってみましょう。
清見が岡鍾乳洞
住所:〒100-2211 東京都小笠原村母島元地
電話番号:母島観光協会04998-3-2300
営業時間:8:00-12:00/13:00-17:00(観光協会の営業時間中のみ)
入場料:無料
関東の鍾乳洞のおすすめ人気ランキング③:橋立鍾乳洞
埼玉県にある橋立鍾乳洞は、130~140mほどのカナリ小さな鍾乳洞ですが、石筍、岩雛など造形をたのしむことができます。
武甲山は石灰岩の山で、気軽に初心者でも登山を楽しめる山です。その山そばにありこの鍾乳洞は、高低差があるため、冒険度が高めの鍾乳洞として人気があります。
鍾乳洞は、秩父霊場のひとつで、石龍山橋立堂の敷地にあります。
石龍山へ参拝に行くことそのものが、かなり切り立った石段を登らないといけないので、大変です。
この本堂の横から鍾乳洞への入口があります。
ヘルメットが無料でかりることができますので、心配な人は借りるとよいでしょう。
こちらのみどころは、弘法大師の後ろ姿、仁王様の脚などがあります。
橋立鍾乳洞
住所:〒369-1872 埼玉県秩父市上影森
電話番号:0494-24-5399
営業時間:8:30AM–4:30PM
入場料:大人200円、子供100円
関東の鍾乳洞のおすすめ人気ランキング④:若御子断層洞
埼玉県の天然記念物となっているこちらの断層群は、昭和33年頃に見つけられました。
清雲寺というお寺の土地で、落差は1000mにもなる大きな断層洞窟です。
若御子神社のほうが洞窟そばにあります。
ここ秩父らへんの断層やら洞窟、神社などは、ジオパーク秩父と呼ばれる地域資源のひとつであり、秩父の地理地質、歴史や文化を知るための大切なものとして地域で、守り、また観光場所として紹介しています。
若御子断層洞までは、遊歩道から400mほど更に奥にいきます。
若御子断層洞
住所:〒369-1802 埼玉県秩父市荒川上田野698
電話番号:0494-22-2481
営業時間:9AM–5PM
関東の鍾乳洞のおすすめ人気ランキング⑤:日原鍾乳洞
バスでもいくことができますが、無料の駐車場も完備です。
ただし、祝日、ゴールデンウィークや夏休み等、混雑したり、渋滞などがあり、駐車場に止めることができないことがたたあります。
鍾乳洞がある日原は、かつては山岳信仰のメッカでした。
現在鍾乳洞はこの日原の観光スポットとして人気を得ています。
内部は一部イルミネーションを使って、とてもカラフルです。
奇岩がより神秘的にみえます。
通路は、整備されているので子供から、高齢者まで気軽におとずれることができますが、やはり足元は、スニーカーなど歩きやすい格好がおすすめです。
内部はかなり広く、三途の川や、賽の河原などもあります。
縁結びの観音さまなども鎮座しているので、カップルで、デートにおとずれるのもおすすめです。
鍾乳洞の内部は常に11度ほどですので、うす手のカーディガンや上着を用意していかれると良いでしょう。
日原鍾乳洞
住所:〒198-0211 東京都西多摩郡奥多摩町日原1052
電話番号:0428-83-8491
営業時間:8AM–5PM
入場料:大人700円、中学生600円、小学生400円
URL:日原鍾乳洞
関東の鍾乳洞のおすすめ人気ランキング⑥:不二洞
見て回るのに、だいたい40分ほどかかるコチラの鍾乳洞は、関東最大といわれています。
群馬県にあり、県の天然記念物にも指定されています。
こちらの鍾乳洞の歴史は、1200年も前にさかのぼります。
鍾乳洞があるあたりには、猿がたくさん集まって騒いでいるのを、ある時村人が見たのがきっかけで穴を発見します。
そのため、猿の穴という意味で庚申の穴とよばれていたのがきっかけでした。
現在の名前になるのは、200年程までその頃に起きた流行病に関係しいて、この病気を鎮めるためにこのような名前になりました。
大きな鍾乳洞で、まだ全貌が明らかになっていません。
見どころは、いろいろあり、内部は一部ライトアップもされていて、より神秘的な雰囲気が漂っています。
長い年月をかけて作られた石筍がまるで五百羅漢のように見えるエリアは圧巻です。
不二洞
住所:〒370-1614 群馬県多野郡上野村川和665
電話番号:0274-59-2146
営業時間:9AM–4:30PM
入場料:大人800円、小中学生500円
URL:不二洞
関東の鍾乳洞のおすすめ人気ランキング⑦:洞窟観音
地下400mで観音めぐりができるコチラは、洞窟観音としてしられています。
場所は群馬県にあり、観音洞窟の他に庭園をみることができます。
観音公園の麓にあるこの洞窟は、自然につくられたものではなく、呉服商を営んでいた山田徳蔵という人が私財で作っている娯楽施設のひとつです。
自然が作った洞窟とはまた違う趣で、そこに観音様が36体ほど安置されています。
また、滝もつくられ仏教の浄土の風景を描いたようになっています。
鍾乳洞とも風穴とも違う人口の洞窟ですが、おすすめです。
JR高崎駅より10分ほどで行くことができるアクセスの良さもいいですね。
洞窟観音
住所:〒370-1614 群馬県多野郡上野村川和665
電話番号:027-323-3766
営業時間:10AM–4PM
URL:洞窟観音
関東の鍾乳洞のおすすめ人気ランキング⑧:源三窟
こちらの鍾乳洞は栃木県の那須塩原温泉郷より近くにあります。
かつて壇ノ浦の戦いで破れた源氏が逃れ逃れたこの地にすみつきます。
洞窟に隠れてくらしているのですが、コメの研ぎ汁で川が白く濁ったのを見て、人が住んでいることがばれてしまうのです。
そんな悲しい歴史がある鍾乳洞内には、マネキンなどを使って源氏の人々がどのようにこの洞窟に隠れて暮らしていたのかを再現されています。
鍾乳洞の名前の由来は、そのときは隠れていた有綱の祖父源三位頼政の源三位からだといわれています。
そんな鍾乳洞では、一部分で源氏に関するものが武具などが保存展示されています。
鍾乳洞そのものは、50mほどですが、神秘的な世界をたっぷりと堪能できます。
岩間に置かれた落人のマネキンが、暗い鍾乳洞の中に浮かびあがるのはかなりドキドキ体験です。
色んな意味で楽しい体験ができるので、カップルで訪れたり、ファミリーで訪れたりしてみると良いでしょう。
また、鍾乳洞だけでなく、看板ネコも人気です。
源三窟
住所:〒329-2921 栃木県那須塩原市塩原1118
電話番号:0287-32-2338
営業時間:4月~11月 AM8:30~PM5:00
12月~3月 AM9:00~PM4:00
URL:源三窟
関東の鍾乳洞のおすすめ人気ランキング⑨:小平鍾乳洞
コチラの鍾乳洞は群馬県にあり、昭和59年に発見されました。
周辺は公園として整備されていて、キャンプをしたり、親水公園で水遊びができたりします。
湿性の植物園もあり、この地域の自然を学べる場所となっています。
鍾乳洞は、全長93mほどのおおきさですが、神秘的な造形をみることができます。
鍾乳洞や公園を見て遊んでお腹が空いたりした頃に、園内に併設の狸穴亭でそやばうどんの体験と食事をたのしまれるのもおすすめです。
売店も完備なので、記念のお土産も購入できるオススメの場所です。
小平鍾乳洞
住所:〒376-0111 群馬県みどり市大間々町小平 甲445
電話番号:0277-73-2006
営業時間:4月~9月 9:00~16:00、10月~3月 9:00~15:00
入場料:大人310円、小中学生150円
URL:小平鍾乳洞
関東の鍾乳洞のおすすめ人気ランキング⑩:三ツ合鍾乳洞
東京都あきる野市にある鍾乳洞です。
縦型の穴で、120mほどの全長があります。
龍神の滝や、オーロラ天井などみどころがあります。
1970年頃に見つけられたこの鍾乳洞は、スリリングな階段もありそれなりに冒険気分をたのしむことができます。
周囲は渓谷なので、自然美をたっぷりと愉しむことができます。
バスなので鍾乳洞そばまでいくことができます。
駐車場も完備していますが、休日や大型休みなどは、渋滞する恐れもあるので、そのあたり注意して訪れると良いでしょう。
工事がまだ行われている部分もありますので、お出かけの前に、電話で周辺の様子を聞いてから行くのがおすすめです。
三ツ合鍾乳洞
住所:〒190-0171 東京都あきる野市養沢1075
電話番号:042-596-4225
鍾乳洞とは違った魅力!関東のおすすめ洞窟5選!
鍾乳洞とは別に氷穴、風穴などと呼ばれる穴もなかなか魅力的な場所が多いです。
関東にある洞窟の中からオススメをご紹介します。
おすすめの洞窟①:宇津野洞窟
宇津野洞窟は、100mほどの石灰でできた洞窟です。
場所は栃木県佐野市の佐野田沼ICより30分ほどの場所にあります。
この洞窟のそばには、創建年齢はわかりませんが、宇津野山観音堂もあり、霊験あらたかな場所です。
そのためか、洞窟内には、護摩焚きの場などがもうけてあります。
見た目よりもかなり広々としている祠です。
見学は自由な上に、無料でみることができます。
宇津野洞窟
住所:〒327-0511 栃木県佐野市会沢町1074
営業時間:9AM–4PM
おすすめの洞窟②:神庭鍾乳洞・神庭半洞窟
個人が所有している洞窟で、周辺には竜門の滝などがあるのがここ神庭鍾乳洞・半洞窟です。
場所は埼玉県秩父にあります。
県指定の史蹟の一つで、側に行くまでは、看板もなにもでていないので、行く前には、秩父市で情報を得てから行くのがおすすめです。
洞窟は、すでに過去三度ほど調査が行われており、縄文時代からある洞窟だとわかっています。
内部の調査から山間部でどのように縄文の人々が生活したのかをわかる手がかりが見つかっており、学術的にもとても大切な遺跡とです。
神庭鍾乳洞・神庭半洞窟
住所:〒369-1902 埼玉県秩父市三峰 字女夫岩139番地1
電話番号:文化財保護課 0494-22-2481
おすすめの洞窟③:鳴沢氷穴
富士の裾野、青木の樹海にある鳴沢氷穴は、縦型式の穴です。
1150年前以上の噴火でできたトンネルの中を観察してあるくことができます。
氷穴は地下20m以上で・全長は150mほどです。
所要時間は15分ほどですが、気温は3度という寒さですので、防寒はきちんとして行きましょう。
4月頃に見られる氷の柱が最も大きく立派ですので、訪れるのにおすすめの時期です。
一年中氷に覆われた不思議な世界を見にいってみましょう。
氷穴のあたりには、売店などもあり記念品などを購入することができます。
鳴沢氷穴
住所:〒401-0320 山梨県南都留郡鳴沢村8533
電話番号:0555-85-2301
URL:鳴沢氷穴
おすすめの洞窟④:駒門風穴
大正時代に天然記念物として指定されたのがコチラの風穴です。
場所は静岡県御殿場にあります。
溶岩洞窟としては最大級の駒門風穴の400メートルを超える全長があります。
年間の気温が13℃の洞窟です。
富士山の伏流水が流れていて、飲むこと可能です。
駒門パーキングエリアから近いので訪れやすい場所にあります。
無料の駐車場があるのも便利ですね。
駒門風穴
住所:〒412-0038 静岡県御殿場市駒門69−还
電話番号:0550-87-3965
おすすめの洞窟⑤:天窓洞
西伊豆には青の洞窟とよばれるような有名な観光名所が多く、その中のひとつに、天窓洞という洞窟があります。
遊覧船で気軽にみにいくことができ、海の青さもとてもきれいな場所です。
洞窟の大きさは、147mほどで昭和10年に天然記念物として指定されています。
遊覧船を使って所要時間20分ほどでみてまわることができます。
天窓洞
住所:〒410-3514 静岡県賀茂郡西伊豆町仁科堂ヶ島
電話番号:0550-87-3965
営業時間:8AM–6PM
関東の鍾乳洞へ行くときの服装は?
鍾乳洞などの洞窟は、山腹の自然が豊かなところにあることが多いです。
バスや車で入口付近までいけたとしても、洞窟には、整備されているとはいえ、自然の岩石が転がっていたり、かなりの落差があり内部に階段がもうけてあったりするので、歩きやすい靴をはいていくのがおすすめです。
また、常に12~3℃前後という気温のため、夏場は涼しく、冬場は外気よりも暖かいことがおきます。
暑く感じたり、寒く感じたりしても慌てずに着脱がしやすい格好をしていくか、カバンに薄着の上着、すぐにはおることができるスカーフなどを持っていくと便利です。
ヘルメットなどは、入り口にて無料で貸出あるいはレンタルができます。
歩きやすいように最低限の電気がついていますが、不安な場合は携帯できる懐中電灯などを用意していくとよいでしょう。
関東の鍾乳洞人気ランキング10選!きれいな洞窟も一緒に紹介!のまとめ
今回は、関東圏にある鍾乳洞から氷穴、風穴までオススメのところをご紹介しました。
どの洞窟も神秘的で、その地域の人々の暮らしを垣間見ることができるところばかりです。
今回は、関東圏の鍾乳洞でしたが、国内には他にも様々な鍾乳洞、洞穴がありますので探していってみましょう。
洞窟によっては、海からアクセスするなどもあり、船上から普段とは違う風景を楽しめたりもできます。
洞窟内と外では体感温度が大きく異なりますので、服装だけは注意して楽しく洞窟へ行ってみましょう。