三大絶景、日本三景とは
日本三景とは?いつ誰が決めた?
日本三景とは、
- 宮城県中部にある松島
- 京都府北部にある天橋立
- 広島県南西部にある宮島(厳島)
の3ヶ所の景勝地で、江戸時代初期から言われるようになりました。
日本を行脚した儒学者である林春斎が1643年(寛永20年)に執筆した著書『日本国事跡考』の中で、卓越した三つの景観として松島、天橋立、宮島をあげています。
実際に日本の三景という言葉が使われたのは、その後の1689年(元禄2年)の貝原益軒の著書『己巳紀行(きしきこう)』の中で、一般的に広まったと言われています。
また、7月21日は「日本三景の日」に制定されています。
日本三景は全て海の風景
日本三景の松島、天橋立、宮島は、全て海の風景となっており、海に囲まれている日本を象徴する絶景となっています。
日本三景を巡る旅は、海を巡る旅とも言われており、訪れる人々を魅了しているのです。
日本三景は古くから詩や絵画のモデルになってきた
日本三景は、多くの詩や絵画のモデルになっており、古くから伝えられています。
『東海道五十三次』でも知られる浮世絵師の歌川広重は、『六十余州名所図会』という日本の日本全国六十余すべての州を浮世絵で描いた作品の中で日本三景の松島、天橋立、宮島を描きました。
浮世絵と実際の景色を見比べるのもとてもおもしろいです。
さらに、小倉百人一首でも、松島と天橋立が歌枕として読まれた和歌があります。
ここでは日本三景と共に、新日本三景も紹介!
ここでは日本三景の景色のほかに、新日本三景もご紹介していきます。
新日本三景は、
- 耶馬渓(大分)
- 大沼(北海道)
- 三保の松原
です。
新日本三景は、雑誌の10周年記念企画で読者からの投票をもとに決められ、1916年に発表された日本三景とはまた別の美しい景色を楽しめる場所です。
三大絶景、日本三景①:松島(宮城県)
松島の見どころ
ここでは、宮城県にある松島の見どころをご紹介していきます。
松島の見どころ①:海の上から絶景を楽しめるクルーズ
松美馬の見どころのひとつは、なんといっても海の上から絶景が楽しめるクルーズです。
松島ベイクルーズでは、松島湾をぐるっと周遊コースがあり、50分かけてゆっくり回ります。
9:00~15:00まで1時間おきに運航しており、2等席なら1,500円からとリーズナブルな価格でクルーズを楽しめるのも人気の理由です。
事前に予約をすれば、周辺のレストランや買い物などに利用できるクーポンもついてきます。
松島の見どころ②:春に咲くソメイヨシノ
松島の西行戻しの松公園では、春になると300本ものソメイヨシノが咲き誇る人気の花見スポットです。
桜のピンク色と海の青、松島の緑を見渡せる展望台からの眺めは絶景です。
松島の見どころ③:高台から見渡す景色
松島の絶景スポットのひとつである大高森から見渡す景色もとても美しく人気があります。
松島を見渡せる松島四大観のひとつで、登山口から山頂までは15分ほど歩きます。
松島のグルメ
松島に行ったら、絶景を見ながら楽しめるグルメも忘れてはいけません。
松島湾でとれる新鮮な魚が集まる松島さかな市場では、新鮮な魚介を使ったグルメを楽しむことができます。
松島に行くならおすすめの絶景旅館やホテル3選
松島佐勘 松庵
松島佐勘 松庵は、全11室のみでとても行き届いたサービスを受けることができる旅館です。
松島の絶景を部屋からみることができ、海の幸や山の幸を使った料理を満喫することができます。
松島佐勘 松庵
住所:〒981-0211 宮城県宮城郡松島町手樽字梅木一番地
電話番号:022-354-3111
営業時間:24時間
定休日:なし
URL:http://www.shoan-umine.com/
ブリーズベイシーサイドリゾート松島
ブリーズベイシーサイドリゾート松島は、お風呂の種類が多いことで人気のホテルです。
松島を見渡すことができる大浴場をはじめ、森林浴ができるヒノキの露天風呂、南国風のジャグジーなどさまざまな趣向を凝らしたお風呂を楽しむことができます。
ブリーズベイシーサイドリゾート松島
住所:〒981-0213 宮城県宮城郡松島町松島犬田1-10
電話番号:022-353-8333
営業時間:24時間
定休日:なし
URL:https://breezbay-group.com/bbs-matsushima/
松島 一の坊
松島 一の坊では、岩盤浴やロウリュウサウナ、揉みほぐし処などが楽しめるスパが人気の旅館です。
温泉が屋上にあり、松島の絶景を見ながら温泉に入れるのも魅力のひとつとなっています。
松島 一の坊
住所:〒981-0215 宮城県宮城郡松島町高城浜1-4
電話番号:0570-050-240
営業時間:24時間
定休日:なし
URL:https://www.ichinobo.com/matsushima/
松島へのアクセス
松島へは、仙台空港からなら車で1時間ほどで行くことができます。
東京からも車で4時間半ほどで行くことができるので、週末旅行にもぴったりです。
http://www.matsushima-kanko.com/
三大絶景、日本三景②:天橋立(京都府)
天橋立の見どころ
ここでは、京都府にある天橋立の見どころをご紹介していきます。
天橋立の見どころ①:天橋立ビューランド
天橋立ビューランドは、天橋立を一望できるスポットで、多くの観光客が訪れています。
小さな子供が遊べる遊園地もあるため、家族連れでも楽しめるのが人気がある理由のひとつです。
天橋立の見どころ②:傘松公園
傘松公園は、天橋立で有名な股のぞき発祥の地と言われている場所です。
ここから天橋立を見ると、龍が天に昇っていくように見えることから、昇龍観とも呼ばれています。
天橋立の見どころ③:廻旋橋
廻旋橋は、船が通るときに90度回転する様子が見れるスポットです。
天橋立の内側に船で通るにはここを通る必要があり、大きな船が通るときはこの橋が回転して船を通してくれます。
この橋が回転する様子を見るために多くの人が訪れます。
天橋立のグルメ
天橋立は、丹後の海の幸を楽しめる場所がたくさんあります。
もちろん天橋立を見渡せる絶景を楽しめるレストランが多いのも魅力です。
旬の食材を生かしたフランス料理や気軽に食べられる軽食などたくさんのお店があるのも魅力です。
天橋立に行くならおすすめの絶景旅館やホテル3選
天橋立ホテル
天橋立ホテルは、天然温泉や露天風呂を楽しめるホテルです。
客室から天橋立を見渡せるのも人気の理由です。
地元の食材を使用した料理も楽しむことができます。
天橋立ホテル
住所:〒626-0001 京都府宮津市文珠310
電話番号:0772-22-4111
営業時間:24時間
定休日:なし
URL:http://www.amanohashidate-htl.co.jp/
仁風荘
仁風荘は、全8室からなるアットホームな旅館で、ボリュームのある料理が人気です。
旬の魚介を使った料理や、ご飯などさまざまな料理を楽しむことができます。
2階の客室では、天橋立を眺めることもできます。
美肌の湯と呼ばれる温泉も人気で、古代ヒノキを使った男湯と、大理石を使った女湯があります。
仁風荘
住所:〒626-0001 京都府宮津市文珠185-18
電話番号:0772-22-3934
営業時間:24時間
定休日:なし
URL:https://jinpuso.jp/
ワインとお宿 千歳
ワインとお宿 千歳は、ワインが好きな人におすすめの旅館です。
5万本ものワインが貯蔵されており、旬の食材に合わせてワインと料理を楽しむことができます。
木のぬくもりを感じられる温泉も人気で、のんびり過ごしたい人におすすめです。
ワインとお宿 千歳
住所:〒626-0001 京都府宮津市文珠472
電話番号:0772-22-3268
営業時間:24時間
定休日:なし
URL:http://www.amanohashidate.org/
天橋立へのアクセス
天橋立のある丹後地方へは、京都市内からなら70分ほど、名古屋からでも3時間ほどで行くことができます。
電車やバスでのアクセスもしやすく、大阪や名古屋からも気軽に行けるのが嬉しい点です。
https://www.amanohashidate.jp/
三大絶景、日本三景③:宮島(広島県)
宮島の見どころ
ここでは、広島県にある宮島の見どころをご紹介していきます。
宮島の見どころ①:大鳥居
宮島の見どころといえばやはり海の上に立つ厳島神社の大鳥居です。
この大鳥居は、海の中深くに根元部分が埋め込まれているわけではなく、鳥居自身の重みだけで立っています。
大鳥居の高さは16メートルほどあります。
大鳥居は海の上に立っているため、満潮・干潮の時間帯によって見える景色が違うため、どちらの時間も訪れてみてください。
満潮時は海に浮かぶ厳島神社を見ることができ、干潮時は大鳥居まで歩いていけるようになります。
宮島の見どころ②:紅葉谷公園
紅葉谷公園は、11月中旬から下旬が紅葉の時期でおすすめです。
紅葉を見に行く場合は、過去の見ごろの時期を参考にしながら計画を立ててみてください。
さらに、近くには桜の名所もあるため、春に訪れるのもおすすめです。
宮島の見どころ③:宮島水族館 みやじマリン
宮島水族館 みやじマリンは、厳島神社の近くにある水族館で、景観に配慮した和風建築が魅力です。
観光で一緒に訪れるのにおすすめです。
スナメリが有名で、瀬戸内海の食物連鎖の頂点にいると言われています。
宮島のグルメ
宮島では、清盛通りにたくさんのお店があり、ゆっくり食事ができるお店や、食べ歩きが楽しめます。
宮島名物の牡蠣やあなごめしが食べられるお店もあります。
宮島に行くならおすすめの絶景旅館やホテル3選
宮島グランドホテル 有もと
宮島グランドホテル 有もとは、厳島神社から一番近くにある老舗ホテルです。
宿泊すれば早朝参拝も便利で、宿泊者だけの地元のガイドツアーにも参加できます。
宮島グランドホテル 有もと
住所:〒739-0522 広島県廿日市市宮島町南町364番地
電話番号:0829-44-2411
営業時間:24時間
定休日:なし
URL:https://www.miyajima-arimoto.co.jp/
宮島 錦水館
宮島 錦水館は、天然温泉に入れる旅館です。
瀬戸内海が広がる絶景と地元の海の幸を使った料理が楽しめるのが人気の理由です。
宮島 錦水館
住所:〒739-0588 広島県廿日市市宮島町1133
電話番号:0829-44-2131
営業時間:24時間
定休日:なし
URL:http://www.kinsuikan.jp/
ホテル菊乃家
ホテル菊乃家は、高台にあるため宮島を展望できる海側のお部屋が人気のホテルです。
厳島神社へは徒歩5分で、紅葉谷公園にも近いため宮島観光にとても便利です。
ホテル菊乃家
住所:〒739-0588 広島県廿日市市宮島町中江町 335
電話番号:0829-40-2400
営業時間:24時間
定休日:なし
URL:http://miyajima-kikunoya.com/
宮島へのアクセス
広島空港から行く場合、リムジンバスで広島駅まで行った後、JRで宮島口駅まで行くことができます。
そこからフェリーに乗り換えれば宮島はすぐです。
車の場合は、九州方面からの場合大野IC、関西方面からなら廿日市ICで降り、国道2号線で宮島口まで行くことができます。
http://www.miyajima.or.jp/
三大絶景、新日本三景
新日本三景とは?
日本三景を詳しくご紹介してきましたが、実は新日本三景があるのはご存知でしょうか。
新日本三景は、『婦人世界』という雑誌の10周年記念企画で、日本中から投票を募って選定された名勝地で、日本新三景とも言われています。
1915年(大正4年)9月1日発行の号で応募が始まり、1916年(大正5年)3月5日の『婦人世界 臨時増刊号』で発表されました。
1918年(大正7年)には、ここで選ばれた場所に日本新三景碑が建てられています。
新日本三景①:耶馬渓(大分)
耶馬渓(やばけい)は、大分県中津市に位置する大分県を代表する有名な景勝地です。
耶馬渓の中でも有名なのが一目八景(ひとめはっけい)で、1年中鮮やかな景色を楽しむことができるため、多くの人が訪れています。
一目で八つの景色を眺められることからこう名付けられました。
奇岩が多いことでも有名で、夫婦岩をはじめ烏帽子岩、仙人岩、海望嶺などさまざまな岩が並ぶ景色は圧巻です。
さらに、3月下旬から4月上旬には、しだれ桜の開花時期にあたり、滝のように垂れる美しい桜を見るためにさらに多くの人が訪れます。
猿飛千壺峡(さるとびせんつぼきょう)は、猿が岩を飛び回ることが由来となった場所です。
遊歩道がしっかりと整備されているので、観光もしやすく、魔林峡の上流にあるアーチ型の念仏橋では絶景を見ることができます。
桜の時期のほかには、紅葉の時期にも大分県からはもちろん、県外からも多くの人が訪れています。
新日本三景②:大沼(北海道)
大沼のある大沼国定公園も新日本三景のひとつとして選ばれています。
北海道のリゾート発祥地で、大沼、小沼、じゅんさい沼という3つの湖と126もある小島からなっており、1958年に北海道で初の国定公園に指定されました。
大沼や小沼では、定期遊覧船、モーターボート、クルージング、カナディアンカヌーなどを楽しむことができ、湖の上から美しくて壮大な景色を見ることができます。
公園内に浮かぶ島も橋で結ばれている島もあり、遊歩道となっているため、島を巡ることもできます。
4月中旬にはミズバショウの花が咲き、そこには野鳥や小さな動物が集まるため、自然の景色や動物を撮影する人も多く訪れます。
美しい紅葉も見ることができ、人気の紅葉スポットとなっています。
JR函館駅から特急電車に乗り20分で行くことができるため、函館旅行にもおすすめの観光スポットです。
大沼国定公園には、有料駐車場と無料駐車場があるため、レンタカーなど車で行くこともできます。
有料駐車場なら近辺にお土産屋さんやレストラン、レンタサイクル、遊覧船乗り場などがあるためとても便利です。
新日本三景③:三保の松原(静岡)
三保の松原は、静岡市三保半島の海岸線沿いに7キロに渡って広がる松原で、5万4千本ものクロマツが生い茂っています。
2013年に富士山が世界遺産に登録されたときに、松原も構成資産として登録されました。
サイクリングロードが整備されているため、美しい海や白い砂浜を眺めながらサイクリングを楽しむのもとてもおすすめの楽しみ方です。
天気がいい日には富士山を眺めることができ、とても贅沢な空間を走ることができるのも魅力のひとつです。
天気が良ければぜひ夕方までサイクリングや景色を楽しんでみてください。
そして、夕方になれば富士山が夕日で赤く染まる、赤富士を見ることができます。
さらに、三保の松原の海岸では釣りを楽しむことができます。
シロギスやアオリイカなどさまざまな魚を釣ることができ、釣り道具店もあるため、釣り場についての説明やアドバイスをしてもらうことができるのも魅力です。
富士山を見ながら釣りができるのはとても贅沢です。
日本三大絶景の「日本三景」は見どころがたくさんある観光スポット
日本三景の宮城県の松島、京都府の天橋立、広島県の宮島をご紹介しました。
海に囲まれた日本ならではの美しい海の絶景を楽しめる場所ばかりです。
おいしいグルメやおしゃれな旅館も多く、観光旅行にとてもおすすめです。
さらに、新日本三景も美しい景色を見ることができる場所ばかりです。
ぜひ、一度訪れてみてください。