香港からマカオまでの移動手段一覧!
香港からマカオまでの移動手段には、シャトルバス、フェリー、ヘリコプターがあります。
簡単な一覧を見てみましょう。
移動手段 | 値段 | 所要時間 | 24時間運行有無 |
---|---|---|---|
シャトルバス | 65香港ドル | 30分 | 有 |
フェリー | 270香港ドル | 60分 | 有 |
ヘリコプター | 3700香港ドル | 20分 | 無 |
ご覧のように、シンプルに考えると、シャトルバスが最安、ヘリコプターが最短となっています。
ただし、実際には待機時間の長さ、発着場所の多さ、発着場所までの時間・移動費、曜日・時間帯、席のクラスなどを考慮しないといけないため、一概には言い切れないのが実状です。
シャトルバスは香港市内にいる場合さほど使い勝手が良くなかったり、ヘリコプターは24時間運行していなかったりといったデメリットもあります。
以下、移動手段ごとに詳細を見ていきます。
香港からマカオまでの移動手段①:シャトルバス
まず紹介するのはシャトルバスです。
端的に言って、一番安い移動手段であることは間違いないですが、既に香港市内にいる場合や、香港市内に寄ってからマカオへ移動する場合はコスパの面でさほどオススメできません。
あくまで香港市内に寄らずに香港空港から直接マカオへ行く場合のみオススメです。
詳細を確認してみましょう。
香港マカオのシャトルバスの発着場所は一つしかありません。
香港国際空港の東側にある「香港口岸」とマカオ側の「マカオ邊検大樓」です。
24時間営業で、運賃は6:00~23:59が65HKドル、0:00~5:59は70HKドル。
3歳以下は無料、12歳以下の子供、65歳以上の方は約半額です。
運行間隔もピークの時間帯は5分間隔、ピーク帯以外も10-15分間隔、深夜帯では15-30分間隔とかなり本数が多いのが特徴。
シャトルバスに乗っている時間だけなら30-40分程度です。
シャトルバスチケットは空港の税関を抜けた先に売り場があり、大人用チケットはオクトパスカ―ドで自動販売機購入ができます。
オクトパスカ―ドか無かったり、子供用やシニアチケットなど割引対象のチケットを購入する場合は有人の窓口を利用しましょう。
香港空港から香港口岸までも簡単に辿り着けます。
香港空港到着フロアに出たら、「BUS」の案内表示に従い右手から外へ出ると、各路線のバスターミナルがあります。
New Lantao Bus (新大嶼山巴士)の「B4」が空港と香港口岸を循環している路線で、料金は6HKドル、24時間運行していて運行間隔は日中は10-15分、深夜は30分です。
香港中心部から香港口岸に行く場合は、次の二通りの方法があります。
- MRT東涌線のSunny Bay(欣澳駅)で下車しCitybus B5バスに乗る
- MRT東涌線の終点Tung Chung(東涌駅)で下車しNew Lantao Bus B6バスに乗る
香港島からなら、Sunny Bay(欣澳駅)駅の方が近くて便利でしょう。
香港市内からバスのみで香港口岸に向かう場合、エアポートバスA系統を使うことになります。
中環・上環など香港島からならA11、尖沙咀からならA21といったバスが出ていますが、夜便(NA)は香港口岸まで行かないので注意する必要があります。
香港中心部から 香港口岸を経由せず、「ONE BUS」直通バスを利用してマカオへ移動する方法もありますが、料金と所要時間からいって、使える場面は限定的です。
香港市内に滞在していたり、記念に港珠澳大橋を通ってノンストップで移動したいという場合以外は考慮しなくてもいいでしょう。
香港からマカオまでの移動手段②:フェリー
次にフェリーを紹介します。
24時間営業、香港側どこにいても乗りやすく、価格もそこまで高くないなど、ほとんどのケ―スでコスパが良く、最も多くの人がお世話になるであろう移動手段です。
海に囲まれた香港ならではの移動方法としての珍しさもあり、特別な事情がなければフェリーを選んでおけば間違いないでしょう。
香港3ヵ所マカオ2ヵ所の発着場所があり、日中15分間隔で24時間運行しています。
270HKドルで所要時間は片道約70分ほど。
安さの面でシャトルバスに及びませんが、発着場所が複数あり香港のどこからでもアクセスが容易なのと、香港中心部にいる場合、総移動時間もシャトルバスとそれほど変わらないというように利便性では引けをとらず、コスパは抜群と言ってよいでしょう。
次はどんなフェリー会社があるのか見ていきます。
コタイジェットとターボジェットの違いは?
香港マカオ間を運行しているフェリー会社は2社あります。
コタイジェットとタ―ボジェットが日夜熾烈な競争を繰り広げています。
どう違うのか紹介していきますね。
まずはそれぞれ基本情報から。
タ―ボジェット、漢字では噴射飛航と表記します。
赤い船体でお馴染みの、香港船会社が運航する老舗の船会社で、船体がちょっと古いといった特徴もあります。
コタイジェット、漢字表記は金光飛航、カジノ会社「ラスベガス・サンズ社」による経営で、目に眩しい青い船体がトレ―ドマ―ク。
カジノ利用客へのシャトルバスサ―ビスなどもあり便利で、比較的新しく綺麗な船が多いのが特徴です。
この両者、運賃や所要時間などはほぼ同じですが、重要な違いが。
24時間運行の有無と発着場所の違いです。
24時間運航は、ターボジェットのマカオ半島-香港島間のみなので、深夜早朝にフェリー利用するならば、タ―ボジェット一択になります。
ターボジェットは、九龍半島の「チャイナフェリーターミナル」香港島の「マカオフェリーターミナル」、マカオ側の「アウターハーバー」がメインの発着場所になります。
アウターハーバー・フェリーターミナルはマカオ半島に位置しているので、世界遺産の観光地へのアクセスが便利です。
コタイジェットは、香港島の「マカオフェリーターミナル」マカオ側はタイパ島にある「マカオタイパフェリーターミナル」をメインの発着場所にしています。
タイパ・フェリーターミナルは、ベネチアンやギャラクシーといったカジノリゾートホテルへのアクセスが便利で、無料送迎バスサ―ビスまで完備されています。
両社ともに1ランク上の特別席があり、こちらはターボジェット5,000円前後、コタイジェット4,000円前後と価格差が出ますので、賢く利用したいものです。
次に香港側フェリーの発着場所を紹介します。
香港国際空港・スカイピアから
香港国際空港にあるスカイピアというフェリーターミナルを利用すると、香港の出入国審査をパスして直接マカオで出入国できるという利点があります。
出入国に1時間以上並ぶなんてざらにあるもの。
この時間をスキップして、観光により多くの時間を割けるのは大きなメリットですよね。
特に香港は週末弾丸旅行で時間に余裕がない方がほとんど。
更にプラスしてマカオまで満喫しようというのだから、時間は一分一秒が惜しいもの。
そんな方は是非スカイピアを利用しましょう。
ただし、一つ注意点があります。
香港島のマカオフェリーターミナルや九龍半島の尖沙咀にあるチャイナフェリーターミナルと比べるとフェリーの本数が、圧倒的に少ないことです。
発着時間を事前に調べて、上手く利用しましょう。
尖沙咀・チャイナフェリーターミナルから
九龍半島側尖沙咀の中港城にあるチャイナ・フェリーターミナルは、香港地下鉄尖沙咀駅のA1出口から徒歩約15分に位置しています。香港島上環にあるマカオフェリーターミナルに比べて便数は少なく、深夜の発着はありません。
上環・マカオフェリーターミナルから
香港島上環にあるマカオフェリーターミナルは、香港地下鉄上環駅のD出口直結しているので、雨の時でも濡れずに移動は大変便利です。
便数が最も多く、利用者も最多。
マカオ島アウターハ―パーフェリーターミナル行きのターボジェットは24時間運行していて、いつでも利用できます。
香港からマカオまでの移動手段③:ヘリコプター
次に紹介する移動手段は、ヘリコプターです。
ほとんどの人がヘリコプターには乗ったことないはず。
「上空からの眺め良さそう」
「とにかく高そう」
「めちゃくちゃ早そう」
そうしたイメージかと思います。
実態はどうなのでしょうか?
料金は現在は3700香港ドル程度と言われています。
実にフェリーの10倍です。
セレブの乗り物は伊達ではないですね。
ヘリコプターを使う利点は2つあります。
まず20分程度という移動時間の短さ。
他を圧倒する速さです。
まさに一秒を争う実業家にはうってつけではないでしょうか。
2つ目の利点はセレブ扱いされること。
豪華なラウンジも使うことができ、マカオ入国時にVIP専用レ―ンでイミグレーションを通過できます。
快適そうなイメージとは裏腹に、デメリットもあります。
ヘリ内がうるさくて、防音ヘッドホンをつけるため全く会話ができないこと。
週末はなんと満席になることもよくあるので、ヘリ内がぎゅうぎゅうになること。
飛行機と同様、中央の席に座るとせっかくの景色もほとんど見れないこと。
一番痛いのは、ヘリ出発前の待ち時間が長いく最低30分かかること。
これだったらヘリ自体の移動時間の速さは相殺されてしまいますよね。
ヘリコプターは旅の思い出として使うのが正解でしょう。
香港からマカオへのチケットは予約が必要?ネット予約はできる?
チケットの予約はできるのでしょうか。
慣れない海外、慣れない外国語で窓口でチケット買うの大変ですよね。
ちゃんと乗りたい時間が伝わってるのかもわからないですし。
事前にネット予約できたら大変便利ですよね。
フェリーのチケットは出発日のなんと45日前から購入することが可能です。
スカイピアを使う場合は60日前から。
現地のフェリーターミナルの窓口もしくは事前にネット予約ができます。
週末は混雑していて、とりわけ直近に出発するエコノミークラスのチケットは売り切れてしまっていることがありますので、予め予定が決まっている場合は、事前ネット予約が安心です。
また事前ネット予約の場合、各種割引クーポンが使えることもありますので、その点でもお得です。
香港からマカオへはレンタカーでも行ける?自転車は?
シャトルバス、フェリー、ヘリコプターといった言わば公共の交通機関を紹介してきました。
ただ、これらの移動手段だとプライベートな空間を確保できないですよね。
旅行中にカップル、家族だけ水入らずで過ごせる移動手段の定番と言えばレンタカーです。
レンタカーで移動はできるのでしょうか?より気軽な移動手段である自転車はどうなのでしょうか?
香港マカオを繋ぐ港珠澳大橋は自動車専用道路となっているので、自転車での通行はできません。
歩いて渡ることもできません。勿論泳ぐこともできないでしょう。
また、車の場合も、事前に申請が必要なため、レンタカーなどでの通行はできません。
大人しく公共交通機関を利用しましょう。
香港からマカオに行くときに必要な持ち物は?
香港とマカオは違う国という建前なので、一度香港から出国、マカオへ入国する必要があります。
ですので、出入国に必要なパスポートが必須です。
香港では香港ドル、マカオではパタカという通貨を利用しています。
ただマカオでも香港ドルが通用しますので、両替の必要はなく、香港ドルだけ持っていきましょう。
wifi、simは大抵のものは香港マカオ共通で利用できます。
コンセント形状も電圧も同じです。
それ以外は特に必要なものはないので、香港の思い出だけ持ってマカオへ向かいましょう。
香港からマカオへ行く時の出国や入国手続きは?
香港から中国本土に行く場合、外国へ行く時のように出入国手続きが必要になります。
マカオは中国本土に位置してますので、勿論出入国が必要です。
距離自体は近くて便利なのですが、この点だけは大変面倒なもの。
事前にしっかり準備して、当日あたふたしないようにして下さいね。
詳細を確認してみましょう。
香港出国審査ではパスポート、香港入国時に提出した入国カード控え、フェリーのチケットが必要です。
マカオに到着したら「訪澳旅客/Visitors」の入国審査ブースに並びます。
パスポートを提示します。
氏名や入国日、滞在期限などが印刷された到着カード(入境申報表/Arrival Card)を渡されます。
この紙は絶対無くさないようにして下さい。
マカオ滞在中は必ず保管しておかなければなりません。
マカオの出入国カードやスタンプは廃止されているのでご心配なく。
持っているお酒やたばこが免税の範囲を超えている場合は、税関で申告が必要になるので注意しましょう。
マカオでは外貨の持ち込み制限はとくにありませんので、日本円はいくらでも持ち込めます。
マカオのカジノでたくさんお金を落としてあげて下さいね。
香港国際空港のスカイピアフェリータ―ミナルを利用する場合、香港で入国手続きをせずにフェリーに乗って、直接マカオへ行けます。
30分以上時間を省略できるので、香港による必要性を感じない場合は、必ずスカイピアフェリータ―ミナルを利用しましょう。
香港からマカオは日帰りで行ける?
マカオはカジノで有名ですが、実は30もの世界遺産を抱える世界的な観光地でもあるのです。
ポルトガルの植民地でもあったこともあり、イギリス植民地であった香港とはまた違ったヨ―ロッパ臭を感じることができると人気です。
従って、日帰りでマカオを後にするのは実に勿体ないのです。
しかし、週末旅行で時間が無い人の為にも断腸の思いで、日帰りが可能か検討してみましょう。
結論から申しますと、日帰りは物理的に十分可能です。
24時間営業のフェリー、シャトルバスがある以上、好きな時間に入国し、好きな時間に出国できます。
マカオを満喫できるかという点ではどうでしょうか。
マカオはさほど広くなく、域内の移動も短くすみます。
少ない滞在中時間でも複数の観光スポットを廻ることができるでしょう。
香港マカオ日帰り可能かどうかということは、物理的には十分可能、あなたの気合い次第ということに落ち着きそうですね。
何事も気持ち次第です。
香港からマカオへの移動手段は?日帰りできる?【バス/フェリー/ヘリ】のまとめ
場合によっては日帰りも十分可能な香港マカオ移動。
セレブ気分ならヘリコプター。
コスパ、海を楽しみたいならフェリー、とにかく安さを追及するならシャトルバス。
香港のどこから向かうのか。
マカオで何をしたいのか。
移動手段、発着場所共に十分な選択肢があることがおわかり頂けたのではないでしょうか。
ちょっぴり複雑ですが、それだけあらゆる状況にマッチした移動手段が用意されているということでもあります。
それって実はとても贅沢なことなんですよ。
自分にはどの移動手段がマッチするのか最適解を探し出す作業も旅行の醍醐味てすし、楽しいですよね。
香港旅行の際には、是非マカオにも寄って、独特の雰囲気を満喫しちゃいましょう。