【見学の前に】皇居ってどんなところ?
皇居とは
皇居とは、天皇陛下がお住まいになる敷地や家屋のことを指します。
皇居は時代とともに移り変わり、多くは京都や奈良周辺にありましたが古いものは遺跡が残っているだけです。
現在の皇居は江戸城の跡地である東京都千代田区にあり、天皇がお住まいになっているのは西側の吹上御所です。
江戸城本丸跡がある東側エリアは皇居東御苑と呼ばれ、見学休止日以外は無料で一般開放されています。
皇居には多くの動植物が生息しており、四季折々様々な姿を見ることができます。
また歴史的な建造物も多くあるので、歴史に造詣が深い方は感慨深く見学することができる場所でしょう。
特に吹上御苑は陛下が普段お住まいの場所というだけあり、見学のときのルールも厳しいですが、普段目にする機会がない施設なども見学できるため有益です。
そのほか、吹上御苑や東御苑は都心の中心部にありながら、独特な植生を持つ場所でもあるので植物を観察するのにも適しています。
皇居へのアクセス
皇居へのアクセスは電車を使うのが便利です。
東京都千代田区という都心の中心部にあるので、あらゆる路線からアクセスできます。
坂下門と桔梗門へは地下鉄千代田線二重橋前駅が、大手門へは地下鉄の大手町駅が最寄り駅となっています。
そのほか平川門、北桔橋門へは地下鉄東西線の竹橋駅が最寄り駅です。
車でもアクセス可能ですが、専用の駐車場はありませんので近隣の有料駐車場などへ駐車する必要があります。
事前に駐車場などを調べてから車で向かうとスムーズでしょう。
東御苑に隣接する北の丸公園には専用の有料駐車場がありますが、イベントがある時期などにはすぐに満車になってしまうので駐車したい場合は早めに向かうのが無難です。
皇居見学は東御苑と吹上御苑の2ヶ所!予約なしでも入れる?
皇居見学は皇居の東側東御苑と、陛下の居住区である西側の吹上御苑の2ヶ所に分かれています。
このうち東御苑は月曜日金曜日以外の日に無料で解放され、予約も必要ありません。
吹上御苑の方は解放される日程が決まっており、ガイドの指示通りに行動する必要があります。
事前もしくは当日に予約や申し込みが必要で、皇居を見学するには運転免許証などの身分証明書を提示しなくては入れません。
東御苑の方は比較的フリーなので、予約なしで行っても見学は可能です。
ただし行事やイベントなどの都合によっては見学できないこともあるので、事前にホームページなどでチェックしておくと安心でしょう。
【皇居:東御苑】見学方法や時間、料金は?
東御苑見学の方法
東御苑は月曜日と金曜日を除く日に無料で公開しています。
出入口は大手門、平川門、北桔橋門が指定されているので、この門から出入りしてください。
入園のときに入園票を受け取り、退園するときに返却します。
時期によって開園している時間が異なるので注意が必要です。
秋冬にかけては夕方の4時まで、夏ごろは夕方5時までの閉園の時間が異なります。
見学に行く場合は、入園可能な時間帯を事前にチェックしていくと良いでしょう。
また東御苑は行事などがあると、休園することがあります。
休園の予定は不定期なので、見学の前にチェックしておいた方が安心です。
東御苑の見学は予約は必要ありませんが、身分証明書の提示は必要になるので持参していきましょう。
また介助犬などの動物を除いて、ペットは入園できませんのでご注意ください。
東御苑見学のボランティアツアー
東御苑見学は一般的に自由に見学をするものですが、ボランティアの説明を受けて見学をすることができます。
ボランティアは菊葉文化協会によって運営され、毎週2日の水曜日と土曜日にボランティアによるガイドを実施しています。
実施時間は10:30と、13:20で、それぞれ1時間ほどのツアーです。
協会が認定したガイドが東御苑をガイドして回り、参加費用は無料です。
事前の申し込みなども必要なく、時間までに大手休憩所前に集合すれば参加できます。
英語のガイドも実施しており、こちらは11時と14時の時間帯です。
ツアーは行事やその他の理由により、中止になることもあります。
事前に実施予定かどうかをホームページなどで確認しておくとスムーズにガイドを受けることができるでしょう。
東御苑の見どころ
東御苑は江戸城の本丸があった場所だけあり、歴史的な建造物が数多く見られます。
忠臣蔵で知られる松の廊下跡や、今は広大な芝生が広がる大奥の跡地なども見どころです。
また梅の時期は梅が見事に咲き誇り、都内の梅の名所としても知られています。
桜の時期は皇居外堀の桜が美しく、春には多くの人で賑わいを見せるスポットです。
また大番所や百人番所などがあり、江戸時代の役所の姿を見学できます。
江戸時代の中心地だった名残を各所で確認することができ歴史マニアにはたまらない場所です。
【皇居:吹上御苑】見学方法は事前申請と当日受付の2種類!
事前申請の方法や必要情報
吹上御苑は東御苑と異なり、参観には予約が必要になります。
また参観可能な日は日曜日と月曜日、祝日を除く日で、行事などの都合により参観が中止になることもあります。
参観の申し込みは、インターネットのほか電話や郵送でも可能です。
インターネットでの申し込みは専用のページから申し込みを行ってください。
泥酔している人、動物を連れている人、危険物を持ち込む可能性がある人などは参観を断られます。
申し込みや入場には、運転免許証などの身分証明書が必要になるので忘れないようにしましょう。
当日受付の方法や必要な持ち物
吹上御苑の参観は、当日申し込みでも参加することができます。
参観当日に皇居桔梗門の前にて整理券を受け取り、入門したのち参加申込書を記載します。
入門するときなどには運転免許証などの身分証明書が必要になるので持参していきましょう。
整理券は参観開始の1時間前から配布が開始されます。
吹上御苑の参観は人気があるので、当日の参観申し込みを希望する場合は早めに並んでおいた方が良いでしょう。
【皇居:吹上御苑】見学ツアーの流れや見どころは?
吹上御苑見学ツアーの流れ
吹上御苑の見学ツアーは、午前の回は午前9時半から、午後の回は午後1時から受付を開始します。
参観が開始されるのは午前の部で午前10時、午後の部では午後1時半です。
だいたい1時間15分程度でガイドが終わります。
ガイドが終わるまでは自由に行ったり止まったりといったことはできません。
吹上御苑の色々な場所をガイドに案内してもらいながら、天皇陛下がお住まいになっている吹上御苑を実際に見学していきます。
吹上御所の建造物などのほか、植物をガイドしてくれるツアーもあるので興味がある方はそちらも参加してみてはいかがでしょうか。
吹上御苑の見どころ
吹上御苑の見どころは、普段ニュースなどで目にする宮内庁や宮殿東庭などです。
宮内庁庁舎は吹上御苑の中にあるので、実際に目にする機会はあまりありません。
宮殿東庭は天皇陛下など皇族の方々が、一般参賀などのときにお手を振られる場所でニュースで見ることも多いでしょう。
そして富士見櫓を望む歴史の教科書などでよく目にする正門鉄橋も見学できます。
四季折々豊かな自然に触れることができる山下通りも見学できます。
吹上御苑では普段実際に目にする機会がないような場所を見ることができるので、貴重な体験ができるでしょう。
【皇居:吹上御苑】見学前には売店も見てみよう!
吹上御苑のガイドツアーに向かう前に、売店のある場所で待機します。
ツアーが始まると売店に寄って買い物する時間がないようなので、最初に売店で買い物を済ませておくとベターです。
売店には菊の御紋などをあしらったハンカチやスプーンなどが販売されています。
皇居を見学したお土産にちょうど良いので、記念品が欲しい方は先に購入しておいた方が良いでしょう。
皇居見学のポイント!
皇居見学のおすすめの曜日や時間
皇居見学は休止日以外の平日に、行われていますので都合の良いときに行くことができます。
特に東御苑は月曜日と金曜日を除いた見学可能な日には、予約なしで無料で見学が可能です。
また、桜や梅など花がきれいな時期は多くの人が訪れます。
見学客が多すぎると入場制限されることもあるので、お花見の時期には入場制限される前に入場した方が安心です。
吹上御苑は予約が必要になりますが、人気があるのですぐに予約がうまってしまいます。
毎月1日に予約を開始しているので、予約開始と同時に予約した方が取りやすいでしょう。
吹上御苑もやはり桜の時期などは予約が取りにくいので、夏や冬などの方がまだ予約が取れる可能性が高くなります。
皇居見学に行くときのおすすめの服装
皇居見学に行くときの服装は、特に正装にこだわる必要はありません。
一般的に日常で来ている服装であれば問題になることはないでしょう。
ただし皇居見学では結構な距離を歩くので、あまり歩きにくい靴や服装は避けた方が無難です。
ハイヒールやサンダルよりは、歩きやすいスニーカーなどの方が良いでしょう。
平地なので気温はあまり変わらないので、特に防寒着などを多く持ち込む必要はありません。
一般的に外を歩けて不審に思われない服装であれば大丈夫です。
皇居見学で気を付けることは?
皇居見学をするときには、身分証明書が必要になります。
運転免許証や保険証など、自身の身分を証明できるものを持参していくようにしてください。
また泥酔していたり、危険物を所持していたりすると入園を断られます。
そのほか盲導犬などの介助犬以外のペットも入園禁止です。
皇居内に生息している生き物や植物は採取が禁止されています。
咲いている花がきれいだからとむやみに持ち帰るようなことはしてはいけません。
東御苑の見学は基本的に自由なので好きなように歩き回れますが、吹上御苑はガイドの指示に従って動かなくてはいけません。
個人の意思で戻ったり先に進んだりといったことができないので、集団行動を守って行動してください。
皇居見学の後は周辺も散策しよう!
皇居外苑
皇居の外苑は皇居ランナーが多く走っていることでも有名です。
桜の名所としても知られているので、桜の時期にはとてもきれいな景観を見ることができます。
また江戸城の複数の門を見学することができる場所です。
大手門や桜田門や坂下門のほか、平川門など様々な江戸城の門を見学できます。
そのほか堀の前にあるブロンズ製の高欄はアカンサスをモチーフとして作られており、美しい欄干として有名です。
外苑の池には、複数の野鳥が姿をあらわし、白鳥のほかカモなどの水鳥も多くみられてなごみます。
黒松の林や八重桜、しだれ柳なども壮観で、自然の美しい風景を眺めて楽しむこともできるスポットです。
ゆっくりと外苑を散歩するだけでも、十分な運動ができるので運動不足解消にも役立ちます。
北の丸公園
北の丸公園とは、皇居のすぐ隣にある公園で多くの自然や文化遺産が多くある公園です。
梅や桜、紅葉など、四季折々の自然のほか、北の丸公園でしか見ることができない植生も観察することができます。
高原にしか見られないヒカリゴケも自生しており、都心にありながら豊かな植物の分布を見ることができるスポットです。
特に千鳥ヶ淵の桜は美しく、毎年桜の季節には全国から多くの花見客が訪れて賑わいます。
また公園内には、科学技術館のほか東京国立近代美術館もあるので文化的な施設も訪れることができます。
動植物の観察や文化的な施設も楽しめる、盛りだくさんな公園です。
専用の有料駐車場がありますので、車でも行くことができます。
ただし花見などのイベントがある時期はすぐに満車になるので、電車で行く方がスムーズでしょう。
皇居の見学は予約をしなくても無料でできるエリアもある
皇居は一般に向けて公開されており、予約をしなくても無料で見学できるスポットもあります。
皇居の見学は天皇の住まいがある吹上御苑のほか、江戸城本丸跡のある東御苑の2か所です。
東御苑は見学休止日以外は、基本的に自由に見学することができますが、吹上御苑は予約が必要です。
皇居の見学は都心とは思えない植生が観察できるほか、歴史的な遺産も数多くあるので、見ごたえがありおすすめです。