韓国の通貨は韓国ウォン
韓国の通貨は韓国ウォンです。
2018年11月現在での1韓国ウォンは=約0.10円です。
ウォンはWと表示されます。
ウォンは、現在韓国と北朝鮮で流通している通貨です。
お札は、
- 50,000ウォン
- 10,000ウォン
- 5,000ウォン
- 1,000ウォン
の4種類です。
※50,000ウォンはあまり流通していません。
小銭は、
- 500ウォン、
- 100ウォン、
- 50ウォン、
- 10ウォン
- 5ウォン、
- 1ウォン、
の6種類です。
5ウォンと1ウォンはほとんど使われていません。
韓国はカード社会
韓国では、年商240万円以上のお店などではクレジットカードの利用が義務化されています。
クレジットカードでの使用は全て履歴が残ることから、脱税防止対策としても、利用されています。
※韓国では欧米と同様にクレジットカードでの支払いが主流です。小さい額での買い物でも、支払いはクレジットカードもしくはデビットカードでの支払いが主流です。
JCBカードは使えない所もあるので、注意が必要です。
韓国の物価は日本に比べて高い?安い?
韓国の物価上昇率が近年著しい
5〜6年程前までは「韓国の物価は安い」といわれていました。ちょうど、ピーチ航空を中心とした格安航空も登場し、さらに韓国への人気を集めました。
特に20代女子には人気の海外旅行先で、リピーターが多いのも特徴です。
一流ブランドのバッグや高価な化粧品など、日本と比較して安く、物によっては半額近く安い金額で買える物もありました。
そのため、韓国のソウルや明洞では、日本人旅行者や中国人旅行者が急増し、都市は日本語を話す日本人と韓国人が交じり合っていました。
また、アジア系ドラマの人気から、大人の女性にも人気がある旅行先でした。
ドラマ地を巡るツアーも大手旅行会社から組まれ、キャンセル待ちが出るほどの大人気でした。
このように、「女性」を中心に大人気の近場海外旅行でした。
しかし、ここ2〜3年くらいで韓国の物価事情が大きく変わっています。
今も、韓国旅行や韓国料理は相変わらずの人気ですが、特に韓流ブームは人気を去りました。
韓国の都市部では、狭い土地に建てられた高層アパートが多くあります。
若者はソウル近郊に多く住んでおり、地価の値上げは著しく上昇しています。
加えて、受験戦争が激しい韓国では教育費が年々上がっています。特に英語教育には高い力を入れており、多くの大学生が海外留学へ行っています。
韓国の物価が上昇している理由
韓国の物価が著しく上昇している主な理由として、以下の要因があります。
韓国の物価が上昇している理由①:収入の上昇
韓国では、大手企業を中心に、収入が上昇しています。
大手を中心をした、平均年収は約7,680万ウォンです。
日本円に換算すると約580万円です。
大手企業や公務員などの年収が上がる一方で、経済格差や高い失業率も大きな問題となっています。
4人に1人は失業といわれる程、韓国では失業率は高いです。一度会社を辞めたら、正社員になるのは厳しいと言われており、社会人での転職や海外留学は不利となるケースが目立っています。
さらに、飲食店などの接客業を中心として、最低時給以下で働く人も目立っています。
韓国の物価が上昇している理由②:人件費の高騰
韓国の最低時給は、2018年1月に7,530ウォンに引き上げられました。少しずつ、数年前から最低時給を上げていましたが、今回の上昇率は16.4%と一気に引き上げました。
これを日本円にすると約760円です。
来年にも、最低時給の値上げを予定しています。
近い将来、日本円で約1,000円の最低時給を目標と掲げています。
そのため、もうすぐ「韓国の最低時給は東京都の最低時給を超える」ともいわれています。
特に、飲食店を中心とした接客業では物価上昇とともに、メニュー1品当たりの値段も上がっています。
韓国の物価が上昇している理由③:高学歴社会
韓国は95%が大学へ進学すると言われるほど、超学歴社会で
す。世界から見ても、この高い学歴社会はさらなる物価の上昇ともつながっています。
韓国では、良い大学へ進学するかしないかで、その後の人生も決まると言われています。
また、語学教育にも力を入れており、英語はもちろん、中国語や日本語などの言語教育にも高い力をいれています。
韓国の物価を日本の物価と比較【交通費|食費】
韓国の物価を日本の物価と比較:交通費
電車
韓国では地下鉄の路線が多く、地元民はもちろん観光客も多く利用しています。
韓国の地下鉄は、日本より料金が安く設定されています。国やソウル市が一部のの費用を負担しています。
韓国市内の地下鉄では、切符はありあせん。
その代わりに、交通カードと呼ばれるカードが、切符の代わりになります。
1回用の交通カードは、1,350ウォン(約137円)と安く利用できます。
また、地元民には「T money」と呼ばれる、日本でいうスイカのような、チャージ式のカードも人気です。
タクシー
韓国のタクシーは、日本より安いです。
韓国では、オレンジやシルバー、白のタクシーが多いです。
タクシードライバーは、日本語や英語を話せない人が多いです。
そのため、特に郊外では行きたい場所の地図や、韓国語での住所を見せるのが確実です。
初乗りは、3,000ウォン(約300円)です。
また、若者を中心として「カカオタクシー」と呼ばれる、スマートホンでタクシーを呼べるアプリが人気です。
欧米で人気のタクシーアプリ「ウーバー」の韓国版です。
日本人や外国人観光客でも登録できるため、頻繁に韓国へ旅行する人にはおすすめです。
明洞やソウル市内の繁華街は、深夜まで営業しているお店が多く、特に週末を中心に観光客と、地元の若者が混ざっています。
夜の地下鉄や暗い道の一人歩きは、おすすめできません。
※タクシーの支払いは、現金、クレジットカード、地下鉄も乗れる「T money」電子カードでの支払いが主流です。
現金の場合、お釣を持ち合わせていないため、大きい額のお札での支払いは断れれることが多いです。
韓国の物価を日本の物価と比較:通信費
韓国でも、インターネットの普及が進んでいます。
空港や、ソウル市内のカフェやホテルなどでは、無料でインターネットに接続できる場所が急速に増えています。
そのため、旅行で数日間滞在の場合、無料インターネットの範囲で十分です。
また、長期留学生などにはチャージ式のプリペイドも人気です。契約時に3,000ウォン〜5000ウォンをチャージし、無くなればその都度チャージするプランです。
韓国の物価を日本の物価と比較:コンビニ
韓国には、セブンイレブンなどコンビニがたくさんあります。24時間オープンしているコンビニもあります。
欧米のコンビニと比較して、種類や品ぞろえが、日本のコンビニと似ているのが特徴です。
特に、リラックマなどキャラクターがパッケージになっている商品が多く、「SMS映え」として高い人気があります。
例として、
韓国料理のお弁当、
おにぎり、
パンやサンドイッチ、
カップラーメン、
ドリンク、
その場で淹れるコーヒー(ホット/アイス)
デザート、
アイスクリーム、
チョコレートなどのお菓子、
スナック菓子類、
日用品、
などが置いています。
特に、お弁当はサラリーマンや、1人暮らしに人気があります。(3,800ウォンくらい※約380円)
割高ですが、小さいチョコレートなどは旅行の持ち歩きや、お土産としても人気です。
お水
韓国の水道水は、硬水です。
韓国では、水道水はほとんど飲まれていません。
旅行中は、水道水は飲まず、コンビニや空港で水やお茶のペットボトルを買うことを、おすすめします。
ホテルなどでは、水道水を飲まないように推奨されているところもあります。
レストランでも、水道水を提供している店はほとんどありません。
ちなみに、歯磨きなどには問題ありません。
コンビニなどでペットボトルの水を買った場合は、約400ウォンで、日本円に換算すると約40円くらいです。
お酒
韓国では19歳以上がお酒を飲めます。
※韓国は生まれた年を1歳と数えます。
韓国では、仕事の付き合いなどでお酒を飲む機会が多く、お酒好きな大人が多いです。
韓国のお酒はマッコリなどをはじめとして、日本人にも大人気です。
コンビニなどで安いものは、100円くらいから販売されています。
タバコ
韓国では、お酒と同様、タバコも19歳からです。
銘柄は問わず、タバコ1箱約450円くらいです。
日本とあまり変わらないくらいの値段です。
※韓国では、レストランなども含めてほとんどが屋内禁煙です。
韓国の物価を日本の物価と比較:レストラン
韓国料理は、ビビンバやキムチなど日本人にも人気の高い料理です。
ソウル市内には、お手頃な韓国レストランがたくさんあります。
ランチだと、300円〜500円くらいで、おいしい韓国料理が食べられます。
夜は、ランチより高いですが、5,000〜10,000ウォン(約500円〜1,000円前後)で美味しい韓国料理を堪能できます。
パスタやお肉料理などの洋食レストランは、日本とあまり変わらないくらいの値段です。
※韓国では、日本と同じく、サービス料も料理代の一部に含まれているので、チップを払う必要はありません。
韓国の物価を日本の物価と比較:屋台
明洞などを中心に、夜は屋台がたくさん出ています。
おでん串や、トッポギなどが日本円で約100円〜販売しています。食べ歩きに、ぴったりのサイズで、若者や観光客を中心に人気があります。
韓国の物価を日本の物価と比較:ショッピング
韓国でのショッピングは、若い女子を中心に大人気です。
特に、韓国コスメは人気があります。
明洞などの商店街では人気の顔パックが一枚30円〜50円程で販売されています。
まとめ売りも人気です。
10枚買えば、10枚おまけが付くなど、お得感がさらに人気を呼んでいます。
また、韓国では、ZARAやフォーエバー21などの海外ブランドも多く進出しています。ユニクロやジーユーなど、日本のファッションブランドもあります。
地元韓国のファッションは、花柄をモチーフにした、かわいいデザインの服など、とても人気があります。
日本から、バイヤーが来るほどの人気です。安いものは、日本円で500〜1,000円くらいで販売されています。
韓国の物価を日本の物価と比較:観光
韓国では、ショッピングばかりに目が行きがちですが、市内観光も人気があります。
ソウル近郊で人気の観光地は、
ソウルタワー、
景福宮、西村マウル、
ロッテワールド、
チェジュ島、
などが有名です。
日帰り観光ツアーも多く、開催されています。
日本円で約3,000円〜日帰りツアーがあります。
観光ガイド付きの物も多く、バス代や、入場料も費用に含まれているので、おすすめです。
韓国の物価を日本の物価と比較:ホテル
韓国のホテルの平均的な値段は一泊約4,000円〜6,000円くらいです。
高級なホテルは約10,000円〜です。
ソウルなどの都市でも日本の東京と比較して安いことが多いです。
韓国の物価を日本の物価と比較:スターバックス
韓国でも、スターバックスは日本と同様に人気があります。
値段は、日本とあまり変わらないか、少し高いくらいです。
韓国のスターバックスには、ボトルに入ったかわいいドリンクや、日本にはない紅茶ベースのドリンクなどあります。
特に、タンブラーはお土産としておすすめです。
韓国の物価を日本の物価と比較:お土産
韓国のお土産として人気の物は、
チョコレート(ブラウニーなど)、
クッキーなどのお菓子類、
インスタントラーメン、
インスタントコーヒー、
お酒類、
化粧品、
ファッション小物、
などが主に人気です。
食品関係のお土産は、スーパーマーケットがおすすめです。
まとめ買いや、空港よりも安いものが多く、人気です。
韓国で特に物価が高いものと安いものは?
韓国で特に物価が高いもの
トイレットペーパー(約1,000円くらい)、
ガソリン1リットル(約200円)、
韓国では、下水が処理があまりよくありません。トイレットペーパーを流すと詰まってしまう理由から、トイレの横にトイレットペーパー用のごみ箱を置いています。
一流ホテルなど一部では、トイレットペーパーを流せるところもありますが、トイレ事情は日本より悪く、汚い場所が多いです。
また、韓国ではガソリン税が57%と高く、ガソリン代が高騰しています。旅行者はあまり知らないですが、郊外でレンタカーを借りて旅をする場合などは要注意です。
韓国で特に物価が安いもの
逆に物価が安いものとして、
屋台での韓国料理(約100円〜)、
レストランでの韓国料理(ランチなら300円〜500円くらい)、
顔パック(約50円〜)、
宿泊費(約4,000円〜5,000円)
タクシー代(初乗りは約300円)、
韓国産のビール(100円〜150円)、
→韓国でのお土産はまとめがいがお得です。
日本ではあまり見かけませんが、旅行客を対象として、
3+1、4+1など買えば買うほど、おまけが付いてきます。
特に、お土産で人気のお菓子や、化粧品類にこのサービスが多く見受けられます。
街では、外でまとめ買いの商品を目立つように置き、観光客が通るたびに、呼び込みをしている店員さんがいます。
物価上昇中の韓国までの渡航費用は?
韓国のソウルまでの飛行機の本数はとても充実しています。
成田/羽田/関西国際空港などの主要国際空港からはもちろん、北海道〜沖縄までの国際空港からも多くの便があります。
他の国際線と違い、地方空港からも便があるため、国内での乗り継ぎ等なしに、直行便で来れるのが特徴です。
特に、関西国際空港からソウルまでの便は充実しています。
LCCピーチ格安航空では、セールや早めの予約がおすすめです。
往復で1万円くらいで、売り出されているときもあり、とてもお得です。
その他の航空会社は(往復)
JAL/ANAなど:約3万円〜4万円
韓国系:約3万円〜3万5千円〜
韓国旅行は年間を通して人気があります。
特に、夏休みや春休みなどの時期は大学生を中心として、格安航空の利用者を多く見かけます。
ただし、格安航空は、費用が安い分、保険代や荷物代、キャンセル不可、などの細かい決まりが多いです。
そのため、はじめて格安航空を利用する人は注意する必要があります。
物価上昇中の韓国を旅行する予算の目安は?
韓国への旅行は、
2泊3日、
3泊4日、
が人気です。
ツアー旅行もありますが、近場、日本語が通じ、格安航空があるなどの理由から、韓国旅行は個人での旅行が圧倒的な人気です。
飛行機と、ホテルは安く抑えて、その分ショッピングやお土産、韓国料理などにお金を使う人が多いです。
平均的な費用として、2泊3日で約3〜5万円くらいです。
ただし、ゴールデンウィークなどは7〜10万円くらいの予算が必要です。
物価上昇中!経済成長が著しい韓国
このように経済成長が著しい韓国では、観光客の流れも少しずつ変わっています。
安いブランド志向から、インスタグラムを中心としたSMS映えスポットも多く、新たな人気を集めています。
このような変化にもかかわらず、韓国旅行は今も20代女子を中心に、ビザも必要なく、パスポートだけで「思い立ったら週末にでも行ける」海外旅行先として高い人気を呼んでいます。