どこいく|国内・海外旅行のおすすめ情報メディア
2019/05/02

アフガニスタンの治安はいい?悪い?注意するべき犯罪や安全点を紹介

2001年のタリバーン政権崩壊以来、いまだ混乱が続くアフガニスタン。
アフガニスタンといえば、テロや反政府武装勢力など、危険なイメージがどうしてもつきまといます。

アフガニスタンの治安状況は今、どうなっているのでしょうか。
外務省の安全情報ホームページをもとに、アフガニスタンの治安状況や、テロを首謀する武装勢力などについて見ていきます。

Large photo 1507234897433 06646bd0e673

【治安の前に】アフガニスタンってどんな国?

アフガニスタン・イスラム共和国(通称アフガニスタン)は、西アジアの内陸国――インド、ペルシャという2つの大国にはさまれ、古来、さまざまな文明の影響を受けて栄えた「文明の十字路」であり、「シルクロードの交差点」でもありました。
2016年、東京と福岡で「黄金のアフガニスタン展」が開催され、博物館員の手によって戦火を逃れた文化財が日本に紹介されましたが、古代遺跡から発掘された黄金の装飾品や彫像など、アフガニスタンの秘宝に見入った方も多いのではないでしょうか。

世界遺産には、

  • バーミヤン渓谷の文化的景観と古代遺跡群(1世紀から13世紀に及ぶ仏教遺跡群)
  • ジャームのミナレットと考古遺跡群(12世紀のイスラム王朝、グール朝のミナレット(モスクの尖塔または記念碑))

の2つが登録されていますが、どちらも戦乱や盗掘により、存続が危ぶまれる危機遺産。
また、アフガニスタンといえば、やはり近年は、どうしても、アメリカの9.11同時多発テロ後に起こったアフガニスタン紛争のイメージが強いでしょう。

アフガニスタンの歴史をかんたんにまとめてみると、

世紀、年 できごと
紀元前2000年ごろ 青銅器時代(インダス文明、メソポタミア文明と交流)
紀元前6世紀 ペルシャ帝国に編入
紀元前4世紀 アレクサンドロス大王の東方遠征
北インドのクシャン朝のとき、ガンダーラ美術(仏教美術)が栄える
8世紀はじめ イスラム帝国の支配下に
ガズニ朝により、現在のアフガニスタンの地に、最初の独立国が誕生
モンゴル帝国により占領
ムガール帝国の支配
18世紀はじめ アフガン人による独立王国が誕生
1880年 アフガン戦争後、イギリスの保護国になる
1919年 イギリスから独立
1965年 新憲法を制定、立憲君主国が誕生
1973年 共和制国家ができるが、クーデター
その後、クーデター、政情不安が続く
1979年 ソ連の軍事介入から内乱へ
2001年 アメリカ9.11同時多発テロ後、アメリカがアフガニスタンに空爆を開始――アフガニスタン紛争に
*2019年5月現在も継続中

現在、アフガニスタン全域に、日本の外務省は「退避勧告」を出しており、現時点でのアフガニスタン渡航は現実的ではありませんが、「黄金のアフガニスタン展」や仏教芸術などからアフガニスタンに親しみを持ち、アフガニスタンのテロや治安の状況について、気にかけている人もあるのではないでしょうか。
ここでは、アフガニスタンの現在の治安について、外務省の海外安全情報ホームページをもとにお伝えします。

<下に続く>

アフガニスタンの治安を知る前に務省が発表する危険レベルをおさらい

外務省は、「海外安全情報ホームページ」で、日本人が海外に投稿したり、滞在するとき、その国や地域がどれだけ安全/危険か、安全対策の指標を設けています。
これは、その国や地域の危険度を4つのレベルに分けて示したもの――、それぞれのレベルに応じて地図に色分けがされますが、安全で特に治安の問題のない地域にはレベルがつかず、地図も白になっています。

以下の4つのレベルがあります。

レベル1/黄色

「十分注意してください。」
その国や地域に渡航したり、滞在するときは、通常の海外旅行のときよりも特別な注意をしてください。

レベル2/山吹色

「不要不急の渡航は止めてください。」
特別な必要や目的がなければ、その国や地域への渡航はやめてください。

また、それでも渡航が必要な際は、安全対策を万全にしましょう。

レベル3/オレンジ色

「渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」
安全の保障がありません――その国や地域へ行くことは、どのような目的があってもやめてください。

場合によっては、現地にすでに滞在している日本人に避難を促すことも。

レベル4/赤色

「退避してください/渡航は止めてください。(退避勧告)」
差し迫った危険があります――その国・地域に現時点で滞在している人は、すぐに避難してください。

また、当然ながら、これから渡航することはやめてください。

注意したいのは、この「海外安全情報ホームページ」において、重要なのは、これらのレベル分けよりも、むしろ、そのレベル分けに添えられた詳細な説明の方だということ。
その国・地域によって、政治情勢や治安の状況、何が・どのように・なぜ危険かは異なります。

レベルと一緒にホームページに掲載されている情報をよく読んで、対策を図るようにします。
海外で身を守り、安全に渡航・滞在するには、現地の治安や安全に関する最新情報を、信頼できる媒体から手に入れる必要がありますが、そのためにも、外務省の「海外安全情報ホームページ」を活用するのがおすすめ。

また、外務省には、海外安全発信サービス「たびレジ」もあります――これは、 現地の犯罪(スリなど)に関する安全情報や最新の治安状況を、登録者にメールで知らせてくれる無料の安全情報サービス。
渡航する前に登録しておきましょう。

海外安全情報
たびレジ

<下に続く>

アフガニスタンの治安状況は?

2019年5月現在、首都カブールを含むアフガニスタン全土に、日本の外務省が指定する「レベル4(退避勧告)」が出されており、現時点で、アフガニスタンに渡航することは現実的ではありません。
アフガニスタンでは、2011年10月にアメリカが空爆を開始して以来、「アフガニスタン紛争」と呼ばれる紛争状態にあり、2019年5月現在もその状態が続いています。

「アフガニスタン紛争」の経緯をまとめると、

できごと
2001年9月 アメリカで同時多発テロが発生
- アメリカは、アフガニスタンを拠点にしていた過激派組織アル・カーイダとそのリーダー、オサマ・ビンラディンをテロの首謀者と見なして、身柄の引き渡しを求めたが、タリバーン政権(アフガニスタンを当時、実効支配)がこれを拒否
10月 アメリカにより、空爆が開始され、2か月ほどでタリバーン政権は崩壊する
12月 ハーミド・カルザイを議長とする暫定政府が成立
- (2004年の大統領選挙で正式に大統領に就任、2011年にも再選)
2011年 アメリカが、パキスタンに潜伏していたオサマ・ビンラディンを殺害
2014年 アメリカがアフガン国内での作戦を終了し、一部の部隊を残して、米軍を撤収
- タリバーン、ISILホラサーン州(イスラム国系の勢力)が活発化
9月 アシュラフ・ガニが第2代大統領に就任
- ISILホラサーン州を警戒するロシア、イランなどの軍事支援で、タリバーンが勢力を回復する
- ガニ大統領がタリバーンに和平を呼びかけるが、タリバーンは拒否
- 政府高官の殺害や街中での自爆テロが相次ぐ
2017年 アメリカのトランプ大統領が追加派兵を発表
2018年 トランプ大統領がシリアからの米軍撤退、続いてアフガニスタンからも撤退を計画と報道される

アメリカの攻撃を受けて、一時は組織が弱体化していたタリバーンですが、現在は再び勢いを取り戻しており、アメリカ軍など外国の軍がアフガニスタンから撤退するまでは、戦闘を続ける構えを見せています。
そのため、今後も治安状況の回復の見込みは立ちません。

アフガニスタンの治安について、危険なポイントは以下の通りです。

  • 反政府武装勢力(タリバーン、ISILホラサーン州)の活動が活発
  • 国内各地で治安部隊と反政府武装勢力の戦闘が続いている
  • アフガニスタン国内の約半分が反政府組織に支配されている
  • そのような地域では、反政府組織に襲撃されたり、アフガニスタン軍・アメリカ軍の空爆や戦闘に巻き込まれるおそれがある
  • 外国人を標的にした襲撃事件、誘拐・誘拐殺人事件が発生(反政府武装勢力が政治目的で襲撃・誘拐事件を起こしたり、犯罪組織が身代金目的で誘拐事件を起こす)

また、そのほか、下院選挙が2019年10月に予定されており、反政府組織の妨害や投票所の襲撃が起きる可能性もあり、予断を許さない状況です。

首都カブールの治安状況は?

2019年5月現在、アフガニスタンの首都カブールにも、日本の外務省は「レベル4(退避勧告)」を出しています。
反政府武装勢力がテロ事件を起こして一般市民が多数犠牲になったり、外国人を標的にした犯罪も。

首都カブールで報告されている事件について、主だったものは、

  • 反政府武装勢力(タリバーン、ISILホラサーン州など)によるテロ(政府機関や外国軍、外国人を狙う)
  • 誘拐・強盗事件(外国人が多くターゲットに)
  • ロケット弾や迫撃砲による攻撃(大使館や政府機関周辺)

などがあげられます。

<下に続く>

治安の悪いアフガニスタンで気をつけるべき犯罪5選

現在のアフガニスタンの治安を悪化させている事件や反政府武装勢力について、大きく5つにまとめます。

気をつけるべき犯罪①:テロや誘拐事件、誘拐・殺害事件

厳しい治安状況が続くアフガニスタン――、反政府武装勢力が今も強い勢力を保っており、治安当局や政府機関、国連機関、外国軍などへの攻撃を繰り返すばかりでなく、外国NGOや外国人、アフガニスタンの一般市民をも狙ったテロ、誘拐事件が起きています。
特に外国人は反政府武装勢力の犯罪の標的になることが多く――反政府組織には、”敵”であるアフガニスタン政府を支援・援助する活動を行うため――、これまでに日本人ジャーナリストやNGO職員も、誘拐事件や誘拐・殺害事件のターゲットになりました。

アフガニスタンでの誘拐事件は、年間で数百件――、反政府武装勢力以外にも、犯罪グループが身代金目的で事件を起こしており、誘拐がビジネス化しているという指摘も。

気をつけるべき犯罪②:タリバーン(反政府武装勢力)

1996年から2001年11月ごろまで、アフガニスタンを実効支配し、政権を掌握していたターリバン――、同時多発テロ後、アメリカの攻撃を受けて、一時、弱体化していましたが、現在では勢力を盛り返し、アフガニスタン国内で最大の反政府武装勢力です。
アフガニスタンから外国軍を撤退させること、イスラム主義(イスラム原理主義)によって国内を統治することを目指しており、治安当局や政府機関、外国軍などを襲撃したり、首都カブールでテロ事件を起こします。

タリバーンにとって、外国軍や外国人によるアフガニスタン政府への支援は、外国からの内政干渉であり、自分たちの”敵”である政府を利する行為なので、外国人を狙ったテロ、誘拐事件を起こすことも。

気をつけるべき犯罪③:ISILホラサーン州(反政府武装勢力)

ISILホラサーン州は、ISIL(イスラム国)系の反政府武装勢力で、2016年以降、活動範囲を拡大させています。
シリアやイラクで劣勢に立たされるISILが、活動の場をアフガニスタンに移しているともいわれ、治安当局や政府機関だけでなく、外国人や一般市民をも標的にしたテロ事件、誘拐事件を起こします。

構成員の規模はタリバーンの方が大きいとされますが、2016年7月、首都カブールで多数の被害を出す自爆テロを実行し、首都やパキスタンとの国境付近(山岳地帯)、アフガニスタン北部の県で、次々に事件を起こしています。

気をつけるべき犯罪④:そのほかの反政府武装勢力

アフガニスタンには、タリバーンやISILホラサーン州のほかにも反政府武装勢力があります――、そのひとつが9・11同時多発テロの首謀者とされるアル・カーイダ。
最高指導者ザワヒリは、アフガニスタン、またはパキスタンに潜伏しており、近年、アル・カーイダ単独でのテロ事件は起きていないものの、タリバーンなどと連携して反米攻撃を行っているとされます。

また、ほかにも、国内に反政府勢力がひそんでいる可能性があり、掃討作戦を展開する治安部隊との戦闘が勃発します。

気をつけるべき犯罪⑤:もしアフガニスタンに滞在するときは

アフガニスタンの極度に危険な状況を鑑みて、もしアフガニスタンに日本人が滞在するときは、次のような対策・措置を取るように外務省が勧告しています。
アフガニスタンの危険な治安状況がよく表れているので、いくつかあげておきましょう。

  • アフガニスタンに到着後は、すぐに在アフガニスタン日本大使館に連絡し、緊急連絡先や滞在日程などを知らせる
  • パターン化した行動を取らないようにする
  • 外出するときは、何時ごろどこを出発して、何時ごろどこに着くか、時間や行き先を関係者に伝えておく
  • 運転手に外出先や時間を知らせるのは、出発の直前にする(犯罪組織や武装勢力と内通する可能性があるため)
  • 大使館とはいつも連絡を取れる状態にしておく
  • 車は防弾車を使う
  • 警備員を配備する
  • なるべく外出しない
  • テロの標的になる場所には行かない
<下に続く>

治安の悪いアフガニスタンで注意するポイント10選

反政府武装勢力によるテロや誘拐事件、襲撃事件のほかにも、アフガニスタンでは注意しておきたいポイントがあります。
10選をご紹介します。

注意するポイント①:写真、ビデオ撮影

テロ事件が多発するアフガニスタンでは、軍の施設や、政府関係の施設、空港などでの写真・ビデオ撮影は禁止されています。
写真やビデオは、テロ攻撃の下見や計画のためのものと見なされます。

また、イスラム教の国なので、女性を写真に撮ったり、礼拝の様子、宗教行事をカメラに収める場合は、事前に許可を得ることが必要です。

注意するポイント②:イスラム教の習慣

イスラム教国のアフガニスタンでは、イスラムの習慣を事前に知って、トラブルを避けるように努めましょう。
女性は肌の露出をなるべく避けて、必要に応じて、肌や髪が隠れる服装をすること。

また、男女の交流にも制約があります――、異性に気軽に話しかけないこと、特に、男性から女性に話しかけたり、握手などで相手の体にふれることはやめておきましょう。
イスラム教の教えを厳格に守る国では、飲酒も禁止です。

注意するポイント③:大気汚染

アフガニスタンの首都カブールは、世界でも大気汚染のひどい都市――大気に含まれる窒素酸化物や硫黄酸化物の濃度が高く、特に、呼吸器が弱い人、アレルギー性疾患にかかりやすい人は、咳喘息(ぜんそく)にかかり、咳が止まらなくなるおそれがあります。
大気汚染の原因は、カブールの地形や気候の特徴(まわりが高い山の盆地で、一日の寒暖差が大きく、湿度も低い、乾燥している)や、品質の悪いガソリンが使われていること、住民が寒さをしのごうと物を燃やすこと、など。

外出時は、マスクやゴーグルを着用する、室内では空気清浄機を設置するなどの対策が必要です。

注意するポイント④:食中毒

アフガニスタンに滞在する外国人が、いちばんかかりやすい病気が食中毒。
衛生管理の行き届かない施設などで食事をして食中毒になると、1,2日で嘔吐、下痢、腹痛、発熱などの症状が現れます。

年間を通して起こりやすい食中毒ですが、特に気温の高くなる5月から8月に感染例が増加。
食事をするときは、火の通っていない生のものは食べない(加熱処理されたものを食べる)、生水は飲まない、など注意をします。

注意するポイント⑤:感染病

アフガニスタンで注意が必要な感染病として、

  • ポリオ
  • クリミア・コンゴ出血熱(CCHF)

があります。
ポリオは、人から人へ感染する病気で、かかれば手足にまひが残ることも――日本では、ワクチン接種の導入により、1980年(昭和55年)以来、ポリオの感染者は出ていません。

しかし、アフガニスタンや隣国パキスタンには、いまだにポリオ感染地域があります。
日本人は、子どものときにポリオの予防接種を受けているので、感染のリスク自体は低いのですが、世界保健機関(WHO)の要請を受けて、アフガニスタン政府は、アフガニスタンに滞在した人が出国するとき、空港で、国際予防接種証明書(WHOのイエローカード)の提示を求めており、証明書をあらかじめ取得しておく必要があるでしょう。

クリミア・コンゴ出血熱(CCHF)は、草むらのダニが媒介する病気で、発熱、筋肉痛、関節痛、嘔吐、下痢などの症状が出ますが、重篤になると、出血傾向や腎不全を起こします。
予防接種やクリミア・コンゴ出血熱(CCHF)に対応した治療はないので、感染予防を心がけ、ダニに刺されないようにする、草むらには入らないなどの注意をしなくてはいけません。

ダニに刺されて、すでにクリミア・コンゴ出血熱(CCHF)に感染していた動物(牛、羊など)の血液、生肉にふれることでも感染するおそれがあるので、生肉にもさわらないようにします。

 

注意するポイント⑥:脱水症状

アフガニスタンの首都カブールは、一年を通して湿度が低く、脱水症状を起こしやすい傾向にあります。
汗をかかないまま、いつの間にか、脱水症状に陥っているので、のどが渇いた、と感じなくても、定期的に水分を取るようにします。

のどが渇いたと感じたり、尿の量が少なくなっていると、危険です。

 

注意するポイント⑦:交通事故や道路を走行するときの注意

アフガニスタンでは、交通事故が多く発生します。
それは、信号や横断歩道があまりないうえ、交通ルールがあまり徹底されていないから。

自動車の運転者は、道路を横断してくる歩行者に気をつけなくてはいけませんし、信号がないので――信号がわりに交通整理している警察官はいますが――自分の目で安全を確認して事故を起こさないようにしなくてはいけません。
ドライバーの中には、渋滞時に対向車線を逆走したり、割り込み・追い越しをする人も多いので、車にも要注意。

また、地方によっては、道路わきに未処理の地雷が埋まったまま放置されており、不慣れな外国人が車を運転することは危険です。
ほかに、車で長距離を移動していると、テロや誘拐の標的になることも十分あります。

注意するポイント⑧:気候、紫外線

アフガニスタンは、一年中、紫外線が強く、重度の日焼けや雪目(紫外線によっておこる表層角膜炎で、激痛を伴う)が起こりやすくなっています。
日焼け対策、紫外線対策は必須です。

また、乾燥が強いので、保湿対策(保湿クリームなど)も。
首都カブールは、大気汚染がひどく、特に、冬から春にかけては、呼吸器系の疾患にかからないように注意します。

アフガニスタンの季節は、大きく分けると、乾期(4月~11月)との雨期(12月~3月)の2つで、その間に短い春と秋があります。
乾期は気温が高く、30度を超えますが、いちばん寒い時期には、最低気温が氷点下20度になることも。

また、乾期は低湿度で、たいへん乾燥し、気づかないうちに脱水症状を起こしていたり、脱水症状から熱中症になりやすい時期でもあります。

注意するポイント⑨:食べ物・飲み水

アフガニスタンに滞在する外国人がよく起こすのが食中毒――、これを防ぐため、火が通っていない生の食べ物は食べないこと、特に夏は、調理後しばらくたったものは、必ず再加熱してから食べます。
また、飲み水は、信頼できるメーカーのミネラルウォーターを利用するのが最善です。

アフガニスタンでは、下水道が整備されておらず、また、ごみ処理のシステム自体がまだないので、生水に大腸菌などの細菌や重金属がよく混じっています。
生水はそのままでは決して飲まないこと、料理用にする場合などは、必ず水を沸騰させてから使います。

注意するポイント⑩:医療と保険

アフガニスタンでは、残念ながら、設備の整った医療機関は、首都カブールにも地方にもありません。
また、医療機関で使用される薬剤や衛生材料は、保存状態が疑わしかったり、薬自体が本物でないこともあります。

アフガニスタンに在留する日本人は、緊急時には、外国人向けのクリニックで診療を受け、必要があれば、近隣の先進国に移送されることになりますが、移送の費用や医療費用は高額で、かつ個人負担なので、あらかじめ補償内容の十分な保険に加入し、くわえて戦争特約をつけておきます。
ただし、世界中のどこでもカバーしているような保険会社でも、アフガニスタンは適用外になり、アフガニスタン国内での病気や事故は担保されないことも。

<下に続く>

治安の悪いアフガニスタン、戦争の危険性はある? 

2019年5月現在、アフガニスタンでは、タリバーンやISILホラサーン州といった反政府武装勢力が活発に活動しており、治安当局との戦闘が続いています。
詳しくは、前述の「アフガニスタンの治安状況は?」をご参照ください。

<下に続く>

治安の悪いアフガニスタンでテロの危険性はある? 

2019年5月現在、アフガニスタンでは、タリバーンやISILホラサーン州などの反政府武装勢力によるテロ事件が多数発生しています。
詳しくは、前述の「治安の悪いアフガニスタンで気をつけるべき犯罪5選」をご参照ください。

また、反政府武装勢力は、現在のアフガニスタン政府を”敵”とみなし、その”敵”に支援や援助を行う外国政府に敵意を持っていることから、日本人を含めた外国人は、よくテロの標的になることも、アフガニスタンのテロの特徴としてあげられます。
過去に、日本人ジャーナリストやNGO関係者が武装集団に誘拐されたり、誘拐後、殺人される事件も起きています。

<下に続く>

アフガニスタンの治安はいい?悪い?注意するべき犯罪や安全点を紹介のまとめ

タリバーン政権崩壊後、一時は弱体化していた反政府武装勢力が勢いを盛り返し、テロや政情不安、治安の悪化に歯止めのかからないアフガニスタン。
国内では、今もテロや武装勢力と治安当局との戦闘が起こり、一般市民もそれに巻き込まれて、多数犠牲になっています。

2019年5月現在、日本の外務省も、アフガニスタン全域に、「退避勧告」を出しており、アフガニスタンに渡航することは、現実的なことではありません。
しかし、東京や福岡で開催され、盛況だった「黄金のアフガニスタン展」に出かけた人は、現在、修復されたアフガニスタン国立博物館の入り口に飾られている、次のようなことばを覚えているのではないでしょうか。

「自らの文化が生き続ける限り、その国は生きながらえる」。
困難な状況にあるアフガニスタンですが、国がふたたび立ち上がる日を見守り続けたいですね。

Thumb 45413339 296376170978438 8293943338793435136 n
written by

国内・海外旅行のおすすめ情報メディア「どこいく」の編集部です!
毎日参考になるおでかけ情報を発信しています!

関連記事
おすすめ記事
Dokoiku add line image
どこいくの
おすすめ記事がLINEに届く!
Add line