- チャイティーヨー、通称ゴールデンロックとは?
- ゴールデンロックの外観とパゴダ
- ゴールデンロックにまつわる伝説
- ゴールデンロックがある場所
- ゴールデンロックがあるミャンマーについて
- ゴールデンロックへの交通手段
- ゴールデンロックへのバスでの行き方。起点はヤンゴン
- ゴールデンロックに通じるロープウェイがある!
- ゴールデンロックに到着したら
- ゴールデンロックに触れられるのは男性のみ
- ゴールデンロックの魅力、見どころ
- ゴールデンロックを訪れる際の注意点
- ゴールデンロックを訪れるのにおすすめの時期、服装、持ち物
- 要チェック!ゴールデンロックは金箔張替え修復作業期間がある
- ゴールデンロックの周辺ホテル、おすすめ5選
- ミャンマー人はゴールデンロック参拝のために野宿する
- 「ゴールデンロックへの行き方 絶景な外観、ホテル、料金も紹介」のまとめ
チャイティーヨー、通称ゴールデンロックとは?
ゴールデンロックは、ミャンマーにある観光スポットです。
正式名称はチャイティヨーパコダ(パヤー)と呼びます。
落ちそうに見えても落ちない大きな石(岩)の存在で、世界的に有名になりました。
いつでも下に落ちそうに見えるのにもかかわらず、不思議に落ちないので、あたかも「重力」の概念そのものを否定しているように見えるでしょう。
ゴールデンロックの石は、信仰者の寄付により金色に張り巡らされており、その上に小さなパコダが乗っています。
場所はヤンゴンのある下ビルマ地域で、モン族が支配するモン州の中にある、標高1101mのチャイティヨー山の頂上にあります。
ゴールデンロックの外観とパゴダ
ゴールデンロックを改めてみると、石の大きさは周囲25.6m、高さは6.7mあります。
石は、花崗岩でできており、上にはパコダ(仏塔)が鎮座しており、その高さは11mほどあります。
重さは560トンあると推定されており、実際に見ると本当に落ちそうに見えるので不思議で仕方がありません。
石には金箔が張り巡らされており、正しくゴールデンロックの名にふさわしい姿は、太陽の光や夜のライトアップされた光で、より一層輝いているでしょう。
ゴールデンロックにまつわる伝説
ゴールデンロックにはある伝説があり、そのために信仰の対象となりました。
それは「仏陀の髪の毛」にまつわる伝説でした。
これは、仏教を開いたゴータマ・シッダールタ(釈迦・仏陀)の髪の毛2本(聖髪)が、この石の下にあるというのです。
実は、ある僧が釈迦の髪を持っていたのを知った王が、僧に譲ってほしいと言ったところ、僧が髪を譲る条件として、かぶっている帽子と同じ岩を探してほしいと言いました。
そのため王は帝釈天と協力して、海中にあった岩(ゴールデンロック)を山頂に運びました。
そして、僧から譲り受けた王は、その岩の下に釈迦の毛を置いたといいます。
さらに、昔はこのゴールデンロックが少し浮いていたという伝説が、ミャンマーの信仰者の間で信じられています。
近年になって邪念が増えたために、石が地上に降りたとあり、科学的根拠はともかく、その伝説そのものが重要な聖地である証といえるでしょう。
ゴールデンロックがある場所
ゴールデンロックの場所を紹介しましょう。
ミャンマーの下ビルマ地域、モン州の山の中にあります。
ヤンゴンからは北東方向に200km先にあるので、ヤンゴンからは日帰りで行くことも可能です。
また途中にはかつてのモン族国家「ペグー王国」の首都バゴーの町があり、ここも見どころが豊富にあるので、できればセットで回りましょう。
またゴールデンロックにある最寄りの町は、チャイトーです。
通常はそこを飛び越えてチャイティヨー山麓にある、キンプンと呼ばれる村が、ゴールデンロックに向かう拠点です。
ゴールデンロックがあるミャンマーについて
ここでゴールデンロックのあるミャンマーという国について軽く紹介したいと思います。
ミャンマーはタイの西インドの東にある国で、ビルマ族やモン族をはじめとする、8民族を中心とした国家です。
ミャンマーの人口の9割は仏教徒
そのミャンマーの全人口のうち9割が仏教徒(上座仏教徒)です。
これはタイやカンボジアと同じ系統の仏教ですが、ミャンマーの場合は信仰心の高さからか、一般観光客でも厳しい制約があります。
それは、ゴールデンロックを含め宗教施設に入る時は、靴を脱いで裸足にならなくてはいけません。
靴下を履くことも認められず、足が汚れるのはもちろんですが、日中の日差しがきつい時は、床が熱くて歩くのが大変です。
ゴールデンロックを含めミャンマーの宗教施設に行くときは、できれば早朝か夕方の涼しい時間帯がおすすめです。
ミャンマーは近年急速に発展している
ミャンマーは長い間軍事政権が続いたために、外国人の入国が制限されていました。
近年は開放の流れが加速し、閉じられていた国境が開放されて、入れるエリアが増えており、ミャンマー入国・滞在が非常に容易になりました。
そのため、世界中からの投資の対象となり、近年急速に発展を続けています。
政府は観光客を受け入れる方向で進んでいるので、インフラも整備され、ますますミャンマ観光に行きやすくなるでしょう。
ゴールデンロックへの交通手段
ゴールデンロックへの交通手段①:バス
ゴールデンロックに行くのに最も一般的な方法が、バスを利用することです。
ヤンゴンからゴールデンロックのあるキンプンに向かうバスが運行していますので、まずはバスターミナルに向かいましょう。
ヤンゴンからのバスの具体的なアクセスについては、後ほど詳しく紹介します。
ゴールデンロックへの交通手段②:タクシー
ゴールデンロックに行くのに最も楽で効率よい方法が、タクシーをチャータすることです。
ホテルで手配すればホテルから、そのままゴールデンロックに一直線です。
途中でバゴーなど、気になるスポットに寄り道することもできるでしょう。
ただし、料金はバスと比べて破格(1日200USドル程度)に高いです。
それでも物価は知れていますので、小グループだったり、時間が無かったりなど、効率よくゴールデンロックに行くのならタクシーチャーターは有効的な手段です。
ゴールデンロックへの交通手段③:鉄道
ゴールデンロックに行くのに鉄道を利用することができるかといえば、可能ですがあまりお勧めできません。
というのは、ヤンゴンから鉄道を使う場合チャイトーの町で下車するのですが、列車は1日3便しかないからです。
そのうちの2本がチャイトーの先にあるモーラミャインまでの夜行列車なので、夜中に到着してしまい、朝まで駅で夜を明かすことになってしまいます。
唯一の昼行便が朝7時ごろにヤンゴン駅を出発し、チャイトー駅に12時ごろ到着します。
非常に難易度が高いですが、道中の雰囲気やローカルな車内、車窓からの眺めも大変魅力的でしょう。
チャイトー駅からは、地元の人が利用するトラックの荷台を改造したミニバスに乗って、ゴーデンロックの拠点キンプンを目指すことになり、20分程度で到着します。
ゴールデンロックへのバスでの行き方。起点はヤンゴン
では、最も一般的な方法でもある、ヤンゴンからバスを使ってゴールデンロックに行く方法を紹介します。
ゴールデンロックまでの所要時間
ヤンゴンからゴールデンロックまでの所要時間ですが、これは一概に明確な時間が言えないのが実情です。
特にヤンゴン市内の渋滞、あるいは途中の乗り降りする人の影響で、時間帯によって大きく差があります。
早ければ3時間半程度で到着することもありますが、最悪5時間近くかかることもあるので、余裕を持った方が良いでしょう。
かつて評判の悪かったミャンマーの悪路については、年々改善されており、特にこの区間についてはそれほど気にすることはありません。
ヤンゴンから日帰りしたい場合は早朝に出発しよう
ヤンゴンからゴールデンロックに行く場合で、日帰りを前提に考えているのでしたら、早朝に行く必要があります。
所要時間が最大片道5時間近くかかることを考えれば、その時間でないととてもその日に戻ってこれないからです。
バス自体は早朝5時台から出ていますので、その時間に行けば十分でしょう。
ただ晴れた日の日中に、ゴールデンロックに登ると、強力な日差しで非常に床が熱くなっています。
そのため観光どころではなくなるでしょう。
むしろ早朝や夕方以降が、過ごしやすいだけでなく、ビジュアル的にも素晴らしいので、ゴールデンロックへは宿泊を兼ねた方が無難です。
まずヤンゴンのアウンミンガラーバスターミナルへ
ヤンゴンからゴールデンロックにバスで行く方法は、バスターミナルに行く必要があります。
バスターミナルの名前はアウンミンガラーバスターミナルです。
ホテルからタクシーに乗るのが一般的ですが、市内のスーレーパコダ前のバス停から36番バスに乗っても、バスターミナルに行くことができ、バス便も多いので興味があればチャレンジしましょう。
ただバスターミナルに到着すると、注意する必要があります。
複数のバス会社の運転手からの勧誘が多いことです。
行先をゴールデンロックと伝えれば料金提示をしてきますが、一社に絞らずに複数のバス会社に聞いて考えると、より有利な条件を提示してくれるでしょう。
とにかく彼らのペースに振り回されないように、冷静に金額や出発時間を聞きながら乗るべきバス会社を選んでください。
ヤンゴン~キンプンへはバスで
運賃
ヤンゴンからキンプンへのバスの運賃ですが、バス会社によってばらばらで、定額料金などはありません。
とはいえある程度の相場があるので、それをしっかり把握しておけば、ボラれて損することは無いでしょう。
おおむね片道7000~8000チャット(580~660円)で行くことができます。
運が良ければこの相場以下で行けたり、逆に高い値でいわれたりするので、面倒ですが最初は慎重に選ぶようにしましょう。
道中の様子
ヤンゴンからキンプンへのバスは、日本製や韓国製の中古バスを使っていることが多いです。
中古といっても観光バスで使われていたものなので、基本的にエアコンが効いています。
ただエアコンの効きが悪いバスもあるので、その対策のために水は持参しておいた方が良いでしょう。
途中でトイレ休憩があるので、その時には必ず要は済ませた方が安心です。
ただし、トイレはアジア式の伝統的なもので紙などはないので、ティッシュなどは持参しておきましょう。
バス会社や出発時間によっては休憩なしで、いきなりキンプンまで、ノンストップで走るバスもあります。
キンプン~山頂へは専用トラック
運賃
キンプンからゴールデンロックに行く場合は、専用のトラックに乗る必要があります。
一般の車では上がれないので、タクシーをチャータしたとしても、ここでトラックに乗る必要があるので、注意しましょう。
トラックは片道30分ほどで、一般席の荷台には2500チャットの料金で行けます。
(特別席の助手席は3000チャット)
チケットはトラックに乗ってから、車掌のような立場の人に払うスタイルです。
数十人乗れるトラックが一杯になった段階で、トラックは動き出しますが、常に全国から巡礼にきた多くのミャンマー人が乗りこみますので、ほとんど待つことなく動き出すでしょう。
道中の様子
このトラックは、スタートすると猛スピードで専用道を突き進みます。
トラックは一気に山を駆け上り、途中急降下することもあるので、あたかもテーマパークの絶叫マシーンに乗っているような臨場感を体験できます。
トラックに同乗した多くのミャンマー人たちの絶叫も響き渡り、より臨場感あふれる時間を過ごせるでしょう。
多少揺れるので、車酔いする人は外の席にしたり、酔い止めを飲むなどの対策を怠らないようにしてください。
帰りは同じ道を引き返す? バス、トラックの往復運賃はある?
トラックは一方通行で、途中で退避場所があって、そこで反対側から来るトラックたちとすれ違います。
つまり同じ道を往復することになります。
帰りは行きで経験しているためか、それほど絶叫マシーンのような感動はないでしょう。
ただ、往復運賃というのはなく、あくまでその場で片道料金を支払うスタイルとなっています。
また、トラックは夕方18時までとなっていますので、ゴールデンロック山頂のホテルなどで宿泊をしない時には、最終時間を間違えないようにしましょう。
ゴールデンロックに通じるロープウェイがある!
従来はトラック、もしくは徒歩でゴールデンロックまで登る(所要片道5時間)の必要がありましたが、2018年に第3の移動手段としてロープウェイが登場しました。
ただあくまで、ロケーションを楽しむものであって、時間が短縮したわけではないので注意しましょう。
実は途中まではトラックに乗り、途中のヤテタウンといところで下車してロープウェイに乗ります。(ヤテタウンまでは1500チャット)
ロープウェイの料金は外国人料金が片道7000チャット(往復14000チャット)です。
外国人観光客とミャンマー人僧侶がほとんどということもあり、非常に空いているので快適です。
ただ帰りの場合、ロープウェイ降り場から出るトラックがなかなか一杯になりません。
その為トラックが出発しませんから30分近く待たされることもあります。
ロープウェイに乗るにしても、行きだけにしたほうが良いでしょう。
ゴールデンロックに到着したら
トラックなどでチャイティヨー山の山頂まで来たら、ここから参道を通ってゴールデンロックを目指します。
多くのミャンマー人が向かいますので、道に迷うことは無いでしょう。
外国人専用料金所で拝観料を支払う
外国人が、ゴールデンロックに入るためには料金が必要です。
外国人専用の料金所に入ると、名簿の署名と国籍を記帳します。
その後の料金は、10000チャットもしくは8USドルのどちらかを払いましょう。
支払ったら外国人を証明する携帯用のカードがもらえます。
首からぶら下げるタイプですが、帰りに返却を忘れないようにしましょう。
ゴールデンロックへは靴を脱いでいよいよゴールデンロックに到着すると、靴を脱ぐ必要があります。
これはゴールデンロックに限らず、ミャンマーの宗教施設共通のことなので、足は汚れますがその指示に従いましょう。
さらに、手荷物検査をするゲートがあります。
そこを越えると、いよいよゴールデンロックの摩訶不思議な姿を見ることができるでしょう。
ゴールデンロックに触れられるのは男性のみ
ゴールデンロックの目の前、実はそのものに手を触れることができます。
但し条件が合って、それは男性のみとなっています。(外国人も可能)
女性にとっては差別ともとれるような措置ですが、これはミャンマー人が大切にしてきた信仰心の表れなので、指示には従いましょう。
触れることはできませんが、すぐ目の前まで見ることができます。
そして、その前には多くの女性がゴールデンロックを眺めながら崇拝している姿を見ることができるでしょう。
カメラや荷物は警備員に預ける
男性なら外国人でも触れることができるゴールデンロックですが、その場所に入るところにはゲートがあります。
荷物や撮影は一切禁止されており、スマホすらも持ち込めません。
警備員に預けるか、同行者に持ってもらいましょう。
また、ゲートの近くにある販売所で1800チャット払えば、金箔をゴールデンロックに貼り付けることもできます。
ゴールデンロックの魅力、見どころ
ゴールデンロックの魅力や見どころ①:参道
ゴールデンロックの魅力のひとつは途中までの参道です。
日本にある神社や寺院と同じような門前町となっており、両サイドを見ると色々なものを販売しているお店があります。
買わなくても、雰囲気を眺めているだけで楽しいでしょう。
行はそのまま雰囲気だけ眺めて、帰りにはお土産になりそうなものがいろいろ売られているので、記念に物色しても楽しいかもしれません。
お土産の他、ドリンクの屋台などもあって、その場で飲むこともできます。
ゴールデンロックの魅力や見どころ②:朝の外観
ゴールデンロックの魅力のひとつとして朝の外観は見逃せません。
ミャンマーのパワースポットでもあるゴールデンロックに行けば、その場で朝を迎えるミャンマー人の姿も見られます。
特に乾期のシーズンには、多くの人の姿が見られるでしょう。
外国人向けのホテルもあるので、そこで宿泊すれば、朝の凛とした空気に包まれたゴールデンロックの姿が見られます。
朝の神々しい姿に映え渡る、黄金に輝くゴールデンロックを眺めたら、明らかに強力なパワーを感じます。
朝の神々しい姿と、黄金に輝くゴールデンロックを眺めると、明らかに強力なパワーを感じます。
ゴールデンロックの魅力や見どころ③:昼の外観
昼のゴールデンロックの外観も魅力があります。
晴れた日など温度が上昇すると、床が熱くなったりといったリスクはありますが、やはりもっとも明るい時間に見るゴールデンロックの勇壮とした姿は、押さえておきたいところです。
この時にゴールデンロックをよく見ると、意外な事実に気づくでしょう。
**実は、ゴールデンロックは落ちそうで落ちないと言われていますが、
実際には石の半分以上が土の上にあるので、バランスが安定しているのが解ります。**
そんなことが解るのも、昼間のゴールデンロックを眺めた時だからなのです。
ゴールデンロックの魅力や見どころ④:夕暮れ以降の外観
ゴールデンロックの夕暮れ以降の外観は、昼とは違って幻想的です。
特に夜になるとゴールデンロックがライトアップされ、黄金の光が暗闇を明るく照らし出してくれます。
この神々しい姿を見ると、ミャンマー人の信仰心が強い理由もうなづけるでしょう。
また、ゴールデンロックは暗闇になる前、夕暮れ時も見ものです。
夕暮れになり、暗くなる中、地平線に残るかすかな光を捕えて反射させた、ややオレンジがかった輝きも、時間限定で見られる貴重なものです。
ゴールデンロックの魅力や見どころ⑤:ゴールデンロックの奥にあるもの
チャイティヨー山の山頂にあるゴールデンロックまでは、バスやトラックを乗り継いで、ようやく到着できます。
ところが、実はゴールデンロックがすべての終点・最奥の地ではありません。
実はメインの参道とは反対方向にも出口があり、階段を下りることができます。
そこには、地元の家が見え商店街となっているので、時間があればゴールデンロックの奥まで覗いてみましょう。
ここまでくれば、ほとんどがミャンマー人で澄んでいる人もいるので、ローカルなミャンマーの雰囲気が味わえます。
ゴールデンロックの魅力や見どころ⑥:ゴールデンロックの真下
実はゴールデンロックの真下を見ることができます。
階段で下に降りると、ちょうどゴールデンロックの真下に行くことができ、大きな石を見上げることができます。
下から出っ張っている石の真下も金箔で黄金に輝き、不思議な迫力を感じることができるでしょう。
風が吹いた時には、完全に付いていない金箔が桜吹雪のように舞う姿を見ることができ、それもまたビジュアル的にも素晴らしいところです。
ゴールデンロックの真下もぜひご覧ください。
ゴールデンロックの魅力や見どころ⑦:いろんなモニュメント
ゴールデンロックは、ゴールデンロックを見学もしくは参拝するための場所ですが、そのゴールデンロック本体の周辺にはいろんなモニュメントがあるので、セットで見ておきましょう。
山門にあたる門には大きな2体の獅子像が、睨みを利かせています。
また、モン族の昔の姿をした大きな像があったり、仏教とともにミャンマー人が大切にしている「ナッ神」の礼拝所もあります。
人の体よりも大きな鐘がぶら下がっているところもあり、一つ一つじっくり眺めてみるとまた違う楽しみがあるでしょう。
ゴールデンロックの魅力や見どころ⑧:駕籠
ゴールデンロックに向かう途中で、不思議な光景を見ることがあります。
それは駕籠の存在で、四国の金比羅宮のように、駕籠に乗った観光客を担いでいる姿が見られます。
この駕籠はかつてチャイティヨー山を登るために使われていた名残りで、外国人はつい数年前まで現在ロープウェイの乗り場になっているヤテタウンまでしかトラックに乗ることが許されませんでした。
そこからは徒歩か駕籠で登っていました。
今は観光客のちょっとしたお遊びのようになった駕籠を、そんな歴史を思いながら見ると、また違った見え方があるでしょう。
ゴールデンロックを訪れる際の注意点
ここで、ゴールデンロックに訪れる時の注意点をいくつか案内します。
ゴールデンロックを訪れる際の注意点①:道中は日本語が通じない
ゴールデンロックでの注意点のひとつ目は、言語の問題です。
日本語は原則的に通じないと考えておきましょう。
英語は通じますが、正式な英会話ができなくても単語の羅列でもほぼ通じます。
スマホなどを持っているのでしたら、あらかじめ良く使いそうな言葉を翻訳しておいて、いざとなったらそれを見せて、相手に理解してもらうこともできます。
ただミャンマー文字は、フォントによってはうまく表示されないことがありえるので、旅行前にあらかじめ確認しておきましょう。
ゴールデンロックを訪れる際の注意点②:押し売りやぼったくりに注意
ゴールデンロックに限った話ではありませんが、どうしても外国人観光客が集まる観光とかに行くと、押し売りやぼったくりをたくらむ輩はいます。
ミャンマーは優しい人が多いですが、とはいえ油断は禁物です。
取りあえず強引な押し売りは、相手にせずに無視しましょう。
ぼったくられるそうになっても、うまく交渉し埒(らち)が明かなければ、その場を立ち去るのが無難です。
それから観光客を前面に出さないように、節度ある行動とれば、あまり向こうもかかわってこないことが多いです。
ゴールデンロックを訪れる際の注意点③:野良犬の存在
日本と違い外国では、野良犬が普通にいます。
それはミャンマーのゴールデンロックも同じです。
彼らは普通にうろついていますが、こちらが何かをしない限り吠えたり、絡んではきませんので相手にしないようにしましょう。
ただ、狂犬病の可能性があるので、不用意に近づいて触ったりするのは、危険なのでやめておきましょう。
ゴールデンロックを訪れるのにおすすめの時期、服装、持ち物
ゴールデンロックを訪れるのにおすすめの時期
ゴールデンロックに行くのにおすすめの時期は乾季です。
雨季の場合は、雨が降るし地面も濡れていて、衛生的にも疑問があります。
またせっかくの青空などを見ることができず、ゴールデンロックの光も限定的な輝きしか見られないでしょう。
実際にミャンマー人も乾期に参拝に来ることが多く、その分人も多いですが、ゴールデンロック参拝への影響はほとんどないでしょう。
ゴールデンロックを訪れるのにおすすめの服装
ゴールデンロックのおすすめの服装ですが、これはゴールデンロックに限らず宗教施設を見学する際の、共通のことですが、袖のないような露出のある服装は避けるべきです。
昼間は暑いかもしれませんので、その場合は早朝や夕方の涼しい時に行きましょう。
また特に女性の場合は、ミャンマー民族衣装のロンジー姿で行くのも良いでしょう。
これは外国人には強制されませんが、ゴールデンロック内ではミャンマー人女性は、ロンジーの着用が義務付けられています。
ゴールデンロックを訪れるのにおすすめの持ち物
ゴールデンロックに持っているのが望ましい物を紹介します。
時間帯にもよりますが、日中は温度が相当上がるのでタオルを持参した方が良いです。
またトイレには紙もないのでティッシュも持参しましょう。
水はゴールデンロックに限らず旅先では必須です。
あと、トラックが激しく上り下りしますので、酔い止めなどを持っておくと安心です。
あとは、スマホなどカメラ機能がついている物です。
せっかくのゴールデンロックですから、ぜひ撮影してSNSなどで自慢しましょう。
要チェック!ゴールデンロックは金箔張替え修復作業期間がある
ゴールデンロックは、ミャンマー信仰者の金箔により光り輝いている物ですが、それでも数年に一度のペースで全体の金箔を張り替える作業が行われています。
期間は2カ月ほどで、その時は足場が組み立てられゴールデンロックが隠れてしまうだけでなく、近づくこともできなくなります。
前回は2019年1月に行われたので、当分行われることはありませんが、念のため、ゴールデンロックに旅をするタイミングが解れば、最新の状況を収集しておきましょう。
ゴールデンロックの周辺ホテル、おすすめ5選
では、ゴールデンロックの周辺にはどのようなホテルがあるのでしょう。
ゴールデンロックの周辺には、以下のホテルがあります。
- Bawga Theiddhi Hotel
- ゴールデン サンライズ ホテル
- The Eternity Resort Hotel
- マウンテン・トップ・ホテル
- GOLDEN ROCK HOTEL
続いて、それぞれのホテルを詳しくみていきます。
Bawga Theiddhi Hotel
Bawga Theiddhi Hotelは、キンプンにあるホテルです。
非常にアクセスが良い場所にあり、ゴールデンロックに向かうトラック乗り場のすぐ目の前にあります。
キンプンの中心にあるので、ゴールデンロック以外の、キンプンの街歩きにも大変適しているでしょう。
清潔な部屋とベッドがあるので、気持ちも落ち着きます。
また、綺麗なホテルの朝食はバイキング形式となっており、中々Goodです。
Bawga Theiddhi Hotel
住所:Kin Mon Camp, Kyike Hto Township, Mon State, Myanmar.
電話番号:+95 9 492 99899
URL:http://www.bawgatheiddhihotel.com/kyeikhteeyoe/
ゴールデン サンライズ ホテル
ゴールデンサンライズホテルは、キンプンにあるホテルです。
トラック乗り場から少し離れていますが、徒歩で十分なところにあり、ホテルの敷地内はガーデンが広がっています。
客室はコテージで、プライベートが保証されているでしょう。
リゾート気分満載のホテルなので、ホテルステイも良さそうな雰囲気があります。
夜は静かに過ごせますので、安眠もバッチシです。
ヤンゴン方向から来るバス道沿いにあるので、あらかじめ運転手に伝えたら、ホテルの前で降ろしてくれるでしょう。
ゴールデン サンライズ ホテル
住所:Golden Rock Road, Kinmun Camp, Kyaik Hto Township, Mon State, Myanmar.
電話番号:+95 9 250 758 198
URL:なし
The Eternity Resort Hotel
The Eternity Resort Hotelは、キンプンの近くにあるホテルです。
中心部からは少し離れていますが、非常に広大な敷地が魅力的です。
ゴールデンロックのトラック乗り場まで、送迎してくれるので、ぜひ頼みましょう。
周りは何もないので、静かな夜を過ごすこともできます。
シャワーのお湯も熱く、清潔された部屋でゆっくりとしたひと時を過ごしてください。
朝食はバイキングとなっており、品数も多いので思いっきりいただきましょう。
The Eternity Resort Hotel
住所:176(A), Zayat Quin,Golden Rock Mountain Road,Kin Mum Sakhan,Mon State, Myanmar.
電話番号:+95 9 500 7342
URL:http://www.eternityresort.com/
マウンテン・トップ・ホテル
マウンテン・トップ・ホテルは、チャイティヨー山の山上にあるホテルです。
歩いて行けるゴールデンロックの夕暮れや夜景、早朝の姿を見ることができます。
場所柄決してホテル代がリーズナブルというわけではないですが、快適な空間で、アメニティも充実しているので、安心して宿泊できるでしょう。
ゴールデンロックツアーでも使われるようなホテルなので、ホテルはいつも満席で、いろんな国籍の人でにぎわっています。
マウンテン・トップ・ホテル
住所:Kyaikto Township, Mon State, Myanmar
電話番号:+95 1 502 479
URL:https://www.mountaintop-hotel.com/
GOLDEN ROCK HOTEL
GOLDEN ROCK HOTELは、チャイティヨー山の上、トラックの山上乗り場の近くにあります。
ゴールデンロックまで、歩いていけますので、夜のライトアップや早朝の雰囲気を味わうことができるでしょう。
清潔な部屋とベット、広々としたダイニング、さらにホテル内にはバーもあるので、寝る前に静かに飲むこともできます。
スタッフはフレンドリーなので安心して宿泊しましょう。
GOLDEN ROCK HOTEL
住所:NEAR KYAIKTIYO PAGODA, KYAIKTO TOWNSHIP, MON STATE, MYANMAR
電話番号:記載なし
URL:https://www.goldenrock-hotel.com/index.html
ミャンマー人はゴールデンロック参拝のために野宿する
外国人はホテルで宿泊しますが、ミャンマー人はホテルで宿泊するのは一部の資産家だけで、大多数の一般人は、キンプンに用意されている、体育館のような簡易的な宿泊施設に泊まります。
さらに、一部のミャンマー人は、チャイティヨーの山頂にあるゴールデンロックのすぐ近くで野宿し、朝が来るのを待ちます。
地元ミャンマー人の聖地への信仰心は、外国人ではわからないのが実情かもしれません。
ただ、一観光客として観光する際には、そういう地元のミャンマー人の信仰の妨げだけは、しないようにしましょう。
「ゴールデンロックへの行き方 絶景な外観、ホテル、料金も紹介」のまとめ
ゴールデンロックは、ミャンマーにある落ちそうで落ちない石として世界的に有名な観光地です。
同時に、ミャンマー人にとっては大切な聖地のひとつで、生涯に一度は訪れる必要がある場所として常に多くの姿があります。
裸足になる必要がある、あるいは女性は近づけないなどの制約はありますが、ミャンマー人の信仰心は尊重しましょう。
黄金に輝くゴールデンロックとその背景に広がる青い空と新緑の山々は、またとないフォトジェニックな世界が見られます。