香港の通貨は香港ドル (HK$)とセント(¢)
香港の通貨は香港ドル(HK$)とセント(¢)です。
香港ドルは「HKD」と表記されることもあります。
1香港ドルは日本円にすると15円(2018年12月現在)です。
100¢で1香港ドルという換算になります。
紙幣の種類は、
- 1000HK$
- 500HK$
- 100HK$
- 50HK$
- 20HK$
- 10HK$
の6種類です。
紙幣は発券銀行により柄が異なりますが、1000HK$(黄色)、500HK$(茶色)、100HK$(赤)、50HK$(緑)、20HK$(青)、10HK$(紫)というように色で区別することができます。
硬貨の種類は、
- 10HK$
- 5HK$
- 2HK$
- 1HK$
- 50¢
- 20¢
- 10¢
の7種類です。
香港の物価は日本に比べて高い?安い?
香港の物価は世界的に見て高いと言われています。
なかでも、ホテル等の宿泊施設にかかる費用は日本より高い傾向にあります。
1年を通じて人気の観光地であり、土地の少なさも影響して、宿泊の物価は日本よりも高めの印象です。
また、コーヒーやタバコといった嗜好品も、物価が高めに設定されています。
しかし、食費は日本よりも安く抑えることができます。
高級レストランではなくローカルなレストランを利用すれば、美味しい香港料理を格安で食べることができます。また、地元の人々が利用しているスーパーマーケットでは、安く食料を手に入れることができます。
物価の高い香港だが、税金がかからない(一部のぞく)
香港は物価が高い国ですが、消費税がかかりません。
ですので全ての店舗が免税店となり、ショッピングをしたい方にはおすすめの国と言えます。
ただし、レストランでは10%のサービス税が加算されます。このサービス税はローカルなレストランには適用されません。
また、ホテルも同様に10%のサービス税が加算されます。レストランと同じく、ドミトリーやゲストハウス、格安ホテルといった宿泊施設にはこのサービス税は加算されません。
ホテルやレストランを利用する際は、サービス税の加算についてチェックが必要となります。
香港の物価が高い理由
物価が高いと言われる香港ですが、なぜなのでしょうか。
香港の物価が高い理由についてみてみましょう。
香港の物価が高い理由①: 富裕層が多い
経済成長が進む香港には、富裕層が多く住んでいる国と言われています。
そのため生活水準が高く、国全体の物価が高くなっているのです。
香港の物価が高い理由②: 中国人の爆買い
これは日本でも見られる光景ですが、中国本土からくる中国人の爆買いは物価が高くなっている原因の一つといえるでしょう。
中国から来た観光客は日用品から高級なブランド品まで色々な商品を爆買いします。その結果経済が循環し、物価の水準が上がっているのです。
香港の物価が高い理由③: 土地の狭さ
香港といえば、狭い土地に立ち並ぶ高層ビルを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
香港では住居やホテルといった不動産関連の物価が一番高いと言われています。
その理由の一つが、香港の土地の狭さです。香港の土地は東京都の約半分ほどです。
人気の観光地であることに加え、住んでいる人数に対する土地の面積が狭いため、不動産の価格は年々上昇傾向にあります。
香港の物価を日本の物価と比較【交通費|食費】
では、交通費や食費といった項目ごとに日本との物価の違いを見てみましょう。
香港の物価を日本の物価と比較:交通費
香港は地下鉄が発達しており、地下鉄を利用すれば香港のメインの観光地はおおよそ回ることができます。
また、バスは電車が止まらない場所に行く時にとても便利です。空港から市内へのの移動手段としても利用できます。
電車
香港の電車代は日本と同じか安いくらいで、非常に使いやすいため初心者の方におすすめの交通機関です。
値段は乗車区間によりますが、4.5HK$〜10HK$くらいです。
香港の鉄道は「MTR港鐡公司」という会社が統括しています。「MTR」という看板が駅の目印です。
切符の種類は日本と同様に2種類あり、乗るたびに買うタイプの切符とICカード(オクトパスカード)があります。
オクトパスカードを買うと電車の乗り降りが楽になるので、おすすめです。オクトパスカードは日本でいうSuica等のICカードのように、あらかじめ料金をチャージして使用します。
また、1日で香港をまわりたいという方には、「遊客全日通」という1日乗り放題の乗車券がおすすめです。
タクシー
タクシーは日本に比べてかなり安いです。
香港のタクシーはメーター制で、初乗りはおよそ20〜24HK$です。
トランクにスーツケース等の荷物を乗せた場合、追加料金が加算される場合があります。
基本的に現金でのやりとりになるため、タクシーに乗る前はお金を崩しておくとよいでしょう。
バス
バスも電車やバス同様、日本よりも安めの物価といえます。
料金は区間や利用するバスによって異なります。
バス停には料金や路線図が乗った看板が置いてあるので、そちらを確認してみてください。バスではさきほどご紹介したオクトパスカードを使って料金を支払うことができます。
現金でも支払えますが、お釣りが出ないシステムのためオクトパスカードを使用することをおすすめします。
香港の物価を日本の物価と比較:通信費
香港の通信費は日本よりも安いです。
香港の空港で香港内で使えるSIMカードを購入することができますが、8ギガの容量のものが600円前後で売られています。
また、香港はカフェ等の施設にwifi設備が整っているため、SIMカードが無くてもwifiを利用することが可能です。
香港の物価を日本の物価と比較:コンビニ
香港には日本でもおなじみのセブンイレブンがいたるところにあります。セブンイレブンの次に多いコンビニがサークルKです。
ディスプレイは日本とほとんど変わらず、日本のお菓子やカップ麺が置いてあるところもあります。
お水
水は日本と同じか、スーパーによっては日本より安く手に入れることができます。安ければ8HK$くらいで水が売られています。
また、コーラ等の炭酸飲料も日本同様コンビニで売られていますが、こちらも値段設定は日本とあまり変わらない印象です。
お酒
香港には消費税がないため、お酒を安く購入することができます。
香港のコンビニではアサヒスーパードライがおよそ10HK$で売られているため、日本とほぼ同じ値段で日本製のビールを手に入れることができます。
日本製のビールの他にも、青島ビールやハイネケン、カールスバーグ、ギネスといったさまざまな種類のビールを購入できます。
タバコ
タバコは嗜好品のため、日本よりも高いです。
20本入りの箱を買うと700円以上になることもあります。
日本に比べて300円近く高いため、喫煙者の方は日本でタバコを購入してから香港に行くことをおすすめします。
香港の物価を日本の物価と比較:レストラン
香港で物価が安いもののひとつが食です。香港は非常にグルメなので、さまざまなジャンルのレストランが立ち並んでいます。
高級レストランの料理は日本と同じく高いですが、ミシュラン星付きレストランの食事が格安で食べられるのが香港の魅力です。
ミシュランのレストランにもかかわらず、一品およそ15HK$〜30HK$で提供しているお店もあるため、レストランの事前チェックは欠かせません。
香港の物価を日本の物価と比較:ローカルフード
香港の見どころの一つが安くて美味しいローカルフードです。
ワンタン麺やエビシュウマイ、お粥、エッグワッフル等、香港には美味しいローカルフードがあふれています。
食費を安く抑えたいと思っている方は、ローカルフードを狙うといいかもしれません。
香港の物価を日本の物価と比較:ショッピング
香港には消費税がないため、商品によっては日本より安く手に入れることができます。
香港にはいくつも大きなショッピングモールがあり、デパートにはブランド品が並んでいます。
デパートやショッピングモールで買い物をする場合は、夏のセールの時期を狙って行くいいでしょう。通常よりお得に商品を購入することができます。
また、香港でよく見かけるのが「買一送一」という文字です。これは「1つ買ったらもう1つは無料」という意味で、たくさん物を買いたい時は見逃せない表示です。
ショッピングにおすすめのエリアは旺角です。旺角は若者に人気のショッピング街で、日本でいう渋谷や原宿のような場所です。
旺角にはローカルの人にも人気のお店が多いため、掘り出し物が見つかる可能性が高いです。流行のブランドから、古くからあるお店まで、さまざまな店舗が立ち並んでいます。
香港の物価を日本の物価と比較:観光・アクティビティ・テーマパーク
香港の目玉である香港ディズニーランドは、日本の東京ディズニーランド・東京ディズニーシーよりも入場料が高いです。
香港ディズニーランドのワンデーパスポートは619HK$、日本円にして8981円(2018年12月現在)なのに対し、東京ディズニーランドのワンデーパスポートは7400円です。
1000円以上、香港ディズニーランドの方が値段が高いことがわかります。
香港ディズニーランドと東京ディズニーランドには違いがあるのでしょうか。
香港ディズニーランドにはトイ・ストーリーランドという日本にはないエリアがあります。
また、日本にはないショーやアトラクションもあるため、東京ディズニーランドに行ったことがある方でも楽しめるテーマパークになっています。
そしてなんといっても大きな違いは人の数でしょう。夏休みやクリスマスなどの繁忙期をのぞけば、東京ディズニーランドよりもはるかに短い待ち時間でアトラクションに乗ることができます。
日本よりも少しお値段は高めですが、密度の濃い時間を過ごせるかもしれません。
香港の物価を日本の物価と比較:ホテル
香港にある有名な超高級ホテルやホテルチェーンに泊まろうと思うと、かなりの出費が見込まれます。
グレードの高い高級ホテルでは一泊2500HK$以上の予算が必要になります。
ランクがそれほど高くないホテルや、ビジネスホテルになると500HK$前後で泊まれる場所もあります。
ドミトリーやゲストハウスを利用すれば、さらに格安の値段で宿泊できますが、清潔面や安全面はホテルに劣ります。
香港の物価を日本の物価と比較:スターバックス
コーヒーは嗜好品にあたるため、香港のスターバックスの方が日本のスターバックスよりも値段が高いです。
同じサイズのブレンドコーヒーを頼んでも、香港の方が100円近く高い値段設定です。
ドリンクは日本で買うよりも高めですが、香港限定のタンブラーやマグカップが置いてあるため、お土産として購入したい場合はぜひチェックしてみてください。
香港の物価を日本の物価と比較:お土産
定番のお土産であるクッキーやエッグロールは、60HK$前後で買えるため、大量にばらまきたい場合におすすめです。
また、実用的なお土産を買いたい場合は香港の調味料やお茶がおすすめです。スーパーで20HK$くらいで買うことができます。
香港ので特に物価が高いものと安いものは?
香港ので特に物価が高いもの
香港で圧倒的に物価が高いのは、ホテル代といえるでしょう。
ホテル等の宿泊施設は旅行者にとって必要不可欠なもののため、どう節約するかが悩みどころです。
短期間の旅行であれば、高級ホテルに泊まって快適な香港旅行を満喫するのもいいかもしれません。
また、長期旅行で宿泊費を節約したい場合は、ビジネスホテルに泊まったりローカルフードを活用したりして節約しながらステイするのがいいでしょう。
香港ので特に物価が安いもの
香港の中で物価が安いのは食費、特にローカルフードです。
ミシュランのお店も日本に比べて格安ですし、20HK$でお腹いっぱいになることができるローカルフードもあります。
香港には本当にたくさんのレストランがあるので、迷ってしまうこともしばしばあります。
時間を節約するためにも、旅行前に食べたい香港のグルメをピックアップしておくことが重要です。
物価の高い香港までの渡航費用は?
日本から香港へは飛行機で4〜5時間ですが、航空券はいくらくらいなのでしょうか。
香港への渡航費用は、JALやANAといった航空会社を利用すると往復平均5万円〜8万円程度かかります。
スカイスキャナー等のサイトを利用してLCCの航空会社を探せば、安い時期なら往復3万円くらいの格安航空券を手に入れることができます。
物価の高い香港ですが、ヨーロッパやアメリカへの渡航費用が最低でもおよそ10万円以上かかることを考えると、航空費は安めに抑えることができます。
渡航費用を安く抑えたい場合は、繁忙期を避け、LCCでチケットを購入するとよいでしょう。
物価の高い香港を旅行する予算の目安は?
香港は、楽しみ方によってかなり予算が変わります。
高級ホテルに泊まってグルメを楽しんだり、マカオに行ってカジノをやってみたりといった体験がしたい方は、2泊3日で15万円〜の予算があれば十分に楽しめると思います。
航空券やホテル代は抑えて、ローカルフードや現地でのショッピングを楽しみたいという場合は、2泊3日で6万円前後の予算があれば楽しめるでしょう。
ホテルや航空券を個人手配するか、ツアーで申し込むかによっても予算は変わってきます。また人気シーズンは、ホテルも航空券も高くなります。
物価の高い香港をお得に旅行するなら5月〜7月がおすすめ
物価の高い香港ですが、5月〜7月はお得に旅行できる可能性があります。
香港は年間通じて気温が高く、特に夏は蒸し暑い日が続くため冬の方が人気があります。
そのため冬の方がホテルや航空代が高くなる傾向にあるので、夏のシーズンを狙うのがおすすめです。
また、夏にはデパートやショッピングモールでバーゲンセールが開催されているため、お買い物目的で行く場合もこの時期がおすすめです。
物価の高い香港を楽しむために
香港は物価の高い国ですが、どこにお金をかけたいのかを決めれば節約する方法はたくさんあります。
ホテル代は高いですが、高級ホテルからビジネスホテルまでさまざまなランクのホテルがあるため、予算に合ったホテルを選ぶことができます。
また、グルメの国のため、食費を安く抑えられるうえに美味しいご飯が食べられるという大きなメリットもあります。
上手にやりくりしながら、香港での旅行を楽しいものにしてみてください。