プノンペン観光の基本情報
プノンペンは、カンボジアの首都です。
カンボジア観光といえば、アンコール遺跡で有名なシェムリアップが中心で、カンボジア国旗にもアンコールワットが描かれているほどです。
しかし、首都プノンペンも決して観光地が無いわけではありません。
カンボジアは立憲君主制の国であるので、王宮や由緒ある寺院をはじめ、お土産などのショッピングに適した観光スポットも多いです。
そして、クメールルージュ(ポルポト派)の大虐殺に関する負の観光スポットも見落とせません。
他にもトンレサップ川沿いや公園などプノンペンは観光の見どころが多いので、カンボジアに来たならシェムリアップと両方見まわるようにしましょう。
地名 | カンボジア(首都:プノンペン) |
カンボジア(首都:プノンペン)の基本情報 | |
時差 | -2時間 日本より2時間遅れ。 |
フライト時間 | 6時間20分(成田発)直行便あり |
言語 | 公用語はクメール語。英語は多少通じる。 |
通貨 | リエル(1リエル=約0.027円)USドルが流通(1USドル=4000リエル) |
ベストシーズン | 12月から2月頃の乾期 |
気候 | 12月から5月頃までが乾期、6月から11月が雨季。熱帯モンスーン気候に属し、年間を通して高温多湿。 |
カンボジアの治安についてはこちらの記事で詳しくご紹介しているので是非ご覧ください。
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プノンペン観光で人気のおすすめスポット15選
では、プノンペンの観光地をみていきましょう。
プノンペンには、以下の観光地があります。
- ワットプノン/プノンペン北部
- セントラルマーケット/プノンペン北部
- チュロイチョンワー橋(日本橋)/プノンペン北部
- プノンペンナイトマーケット/プノンペン北部
- シソワット・キー/プノンペン北部
- カンボジア王宮&シルバーパゴダ/プノンペン中部
- カンボジア国立博物館/プノンペン中部
- カンボジア独立記念塔/プノンペン中部
- カンダルマーケット/プノンペン中部
- ワット ボトム パーク/プノンペン中部
- オルセー マーケット/プノンペン中部
- トゥールスレン博物館/プノンペン南部
- キリングフィールド/プノンペン郊外
- プノン・チソール/プノンペン郊外
- トンレサップクルーズ/プノンペン郊外
続いて、プノンペンの観光地を、それぞれ詳しくみていきます。
ワットプノン/プノンペン北部
プノンペンに観光に来たなら、必ず訪れたいのがワット・プノンです。
なぜならばここは「プノンペン」という名前の由来になっている仏教寺院だからです。
伝説によれば、14世紀ごろに「ダウン・ペン」という未亡人がいました。
裕福な彼女は、川に流れ着いた流木を見つけますが、その流木が4体の仏像だったのです。
ペン夫人は、その仏像を引き上げ、仏像を祀るために小高い丘で、小さな寺院を築きました。
それが、寺院の創建とされ1373年のことです。
丘の標高は27mで、プノンペンでは一番高い場所でした。
この丘は寺院を建立したペン夫人になぞらえ、「ペン夫人の丘」と呼ばれました。
これは現地語で「プノンペン」となり、そのまま地名になります。
夫人の建てたワットプノンは、多くの参拝客を集め、聖地となりました。
1437年にはクメール王朝のポニャーヤット王が、プノンペンに新しい王宮を立てる際に、建物がこの丘よりも高くするように命じたほどです。
入口には、ヒンドゥ教に起源をもつ「ナーガ」がまもっています。
現在でもクメール暦の新年とお盆にあたる亡人節のあいだは、祈りの中心として観光客以外の多くの参拝客が訪れます。
プノンペン随一のパワースポットにぜひ観光で行きましょう。
ワットプノン
住所:Street 96 Norodom Blvd, Phnom Penh, Cambodia
セントラルマーケット/プノンペン北部
プノンペンには、観光客も利用したくなるようなショッピングスポットがいくつかります。
その中でも外せないのがセントラルマーケットでしょう。
プノンペンで最も有名で、かつ規模も大きいセントラルマーケットは、建物からして観光客の気持ちをそそる雰囲気があります。
1930年代に建てられたというアール・デコ朝の建物は、中央にドームを持っているタイプです。
そのドームを中心に、十字方向に建物が続く作りとなっていて、フォトジェニックポイントと言えるでしょう。
ドーム内には観光客が気になるような雑貨やジュエリーなど気になる観光のお土産アイテムが揃ってます。
ぜひ時間をかけてプノンペンのお土産を探しましょう。
ところで、セントラルマーケットのもう一つの見せ場が市場の周辺です。
マーケットの建物を囲うように地元向けのローカルな市場が並んでおり、地元の人たちで朝からにぎわいます。
屋台なども出て、おいしそうな料理を出しているので、気になるなら挑戦してみましょう。
ただし、ローカルレストランなので衛生面のリスクが伴います。
広いマーケットなので、迷子にならないように注意することと、混雑するので、観光客はスリとひったくりに注意して下さい。
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セントラルマーケット
住所:Calmette St. 53, Phnom Penh 55555, Cambodia
営業時間:7:00-18:00
チュロイチョンワー橋(プノンペン・カンボジア日本友好橋)/プノンペン北部
プノンペンに観光に来たなら、ぜひ見ておきたいのが、チュロイチョンワー橋です。
プノンペンでメコン川から分離するトンレサップ川に架かる全長700mの橋ですが、この橋を建設したのが日本です。
1966年に、日本企業の手によって架けられたものの、カンボジア内戦時の1979年クメール・ルージュ(ポルポト派)によって破壊されてしました。
しかし、内戦が終わると、再び日本の支援により、1994年に修復・再建されました。
その結果カンボジアの紙幣にも描かれ、日本の友好橋として、橋の中央に両国の国旗がはためいています。
そして現在は、並行してもう一本橋が架けられています。
一本の橋では、渋滞の原因になったということで、今度は中国政府の支援により掛けられました。
2本の友好橋の完成によりプノンペンの渋滞緩和に役立ちました。
橋を渡った先には、リゾート観光のための大型ホテルが並んでおり、また橋のたもとには、夕方になると屋台が並び、賑やかになります。
カンボジア・プノンペンで日本が架けた橋を眺めると、日本が国際的に活躍している様が見られ、観光客として誇らしく感じるでしょう。
チュロイチョンワー橋
住所:National Highway 6A, Phnom Penh, Cambodia
プノンペンナイトマーケット/プノンペン南部
プノンペンに限らず、東南アジアは灼熱の昼間より、涼しくなる夜に行動しやすくなるため、都市に行けば観光客も楽しめるナイトマーケットがお紺なわれます。
そして、プノンペンのナイトマーケットで最大規模の所は、「プノンペンナイトマーケット」と呼ばれ、観光客や在住者に好評です。
毎日がお祭り騒ぎのようなナイトマーケットに、プノンペンに観光に来たらぜひ遊びに行きましょう。
マーケットの内容は、基本的にはどこも同じで、衣服や雑貨類を販売しています。
クレジットカードなどは使えないので現金が必要ですが、観光客にありがたいのは基本的に安く販売しています。
中には掘り出し物が見つかるかも知れません。
プノンペンに来たのならカンボジアお土産では評判の、手織り布(クロマー)も売っています。
プノンペン観光での自分へのお土産を買うのも楽しいでしょう。
そしてナイトマーケットには数多くのフード屋台が出るので、観光客はじっくり品定めして、美味しいものを見つけ出す必要があります。
プノンペンのナイトマーケットはイスとテーブルではなく、ゴザに座る珍しい形式です。
この日の観光の締めに、美味しいものを食べながらステージを見ると、セミプロやプロを目指す、卵たちの熱唱が心地よく聞こえるでしょう。
プノンペンナイトマーケット
住所:Sisowath Quay, Street 1Wat Phnom Commune, Daun Penh District, Phnom Penh, Cambodia
営業時間:17:00-23:00
定休日:無休
シソワット・キー(Preah Sisowath Quay)/プノンペン北・中部
プノンペンは、メコン川とトンレサップ側の分岐点に町があり、街の東側にはトンレサップ川が流れています。
このトンレサップ川沿いのストリートプノンペン北部から中部あたりにあるのが、シソワットキー通りで、観光に散策しておきたいストリートです。
各国の国旗がはためく通りには観光客向けのレストランやカフェバー、ホテル、ブティックなどが並んでいるので、のんびりと街歩きを楽しみましょう。
川沿いのバーでは、地元カンボジアのビールを提供しており、昼間はハッピーアワーということで1USドル以下で飲むことができます。
ビールが好きな観光客なら昼間から美味いビールをいただきましょう。
ただし飲み過ぎるなどして、熱中症にならないように注意して下さい。
夕方になれば、観光客に混じってプノンペン在住者もこの通りに来て、夕涼みに来ます。
トンレサップ川を眺めながらの夕暮れ時も風情があるでしょう。
ちなみに、このシソワットキーの途中に、プノンペン船乗り場があり、長距離の観光船が運航しております。
ここからは、トンレサップ川を上ってトンレサップ湖方面に行くクルーズと、メコン川の下流にあるベトナム・チャウドックからプノンペンに向かう、国際観光クルーズ船などが運航しています。
シソワット・キー
住所:Phnom Penh, Cambodia
カンボジア王宮&シルバーパゴダ/プノンペン中部
観光都市プノンペンは、言わずと知れたカンボジアの首都です。
そのプノンペンの中心にあるのが、カンボジア国王「ノロドム・シハモニ」が住んでいる王宮です。
国家元首の住む宮殿にぜひ訪れましょう。
実際に国王が住み、執務や王室に関連する行事が行われるため、内部公開はしておりません。
しかしながら、外部から見た建物で観光で見るのに十分値打ちがあるでしょう。
フランス様式の庭園と59mの尖塔をもつ即位殿など、カンボジアプノンペンの歴史を感じる建物です。
そして、隣にはカンボジアで最も格式のあるシルバーパコダがあります。
王宮と共通料金なので、観光に来たらこちらにも行きましょう。
カンボジアと同じ上座部仏教国のタイの王宮も同様にワットプラケオと呼ばれる最高の寺院があり、カンボジアもそれと同じ形式です。
シルバーパコダができたのは1892年で、プノンペンに首都が遷都したタイミングに、王家の祖先を祀るために建てられました。
クメールルージュの時代に、数多くのカンボジア寺院が破壊された中で、奇跡的に破壊されなかった建物のひとつです。
本津に銀の板が敷き詰められているきらびやかなシルバーパコダは、観光の目玉の一つといえるでしょう。
カンボジア王宮&シルバーパゴダ/プノンペン中部
住所:Sothearos between Street 240 & 184, Phnom Penh, Cambodia
営業時間:8:00-17:00
定休日:行事がある時
カンボジア国立博物館/プノンペン中部
カンボジアの観光と言えばアンコールワットです。
もし、よりアンコールワットのクメール美術を理解するのでしたら、プノンペンにあるカンボジア国立博物館に立ち寄りましょう。
場所はプノンペンのトンレサップ川沿いにあり、王宮のすぐ隣にあります。
王宮やシルバーパコダとセット観光で回りましょう。
1920年に完成したカンボジア国立博物館は、その建物からして観光の見ごたえバッチシです。
赤い建物で、伝統的なクメール様式が再現されました。
元々は、隣にあるカンボジア美術大学の大学生向けにつくられたもので、海外にクメールの貴重な遺跡などが流出しないような保護の目的もあります。
館内そのものはあまり大きい場所ではありませんが、アンコール時代や、その前のプレ・アンコール時代などで作られた装飾品などが展示しています。
アンコールワットに行く前にしっかりとクメール美術の素晴らしさを体現しましょう。
逆に先にアンコールワットの遺跡群を観光で見てしまうと、プノンペンの博物館の観光に物足りなさを感じるかもしれません。
博物館ではアンコール時代とその前後の展示物のほかにも、もっと古い時代の青銅器や旧石器時代の物も並んでいます。
観光客にとってカンボジア・プノンペンの歴史や文化により深く混じりあえます。
見学に疲れたら美しい中庭で休憩するのも良いでしょう。
カンボジア国立博物館
住所:13th St. | Between 178th and 184th Sts., Phnom Penh, Cambodia
電話番号:+855 23 217 643
営業時間:8:00-17:00
定休日:無休
URL:http://www.cambodiamuseum.info/
カンボジア独立記念塔/プノンペン中部
トンレサップ川沿いに建つ王宮などの建物から、ひとつ西に入るとノロドム通りというプノンペンの大きなストリートがあり、そこにはカンボジア政府の建物や各国大使館があります。
観光で歩きながらその先を進めば、ひときわ大きく見る塔があり、それが独立記念塔です。
シアヌーク通りとの交差点、ロータリーのまんなかにあるモニュメントは間近で見たら、その大きさに観光客は圧倒するでしょう。
これは、その名の通り1953年に、カンボジアがフランスから独立したのを祝って、1958年にプノンペンのこの地に建てられました。
モニュメントのデザインはアンコール遺跡の中央塔を模したとされ、蛇神「ナーガ」を取り囲むようなデザインになりました。
独立記念日には、毎年のようにこの塔の前でセレモニーが盛大に開かれます。
そのタイミングを見計らって観光に行くのも良いでしょう。
夜にはライトアップされ。その威厳ある姿が幻想的になります。
週末の夜やイベントが行われる日などに観光に行けば、レインボーライトアップされた噴水とのコラボレーションも見ごたえあります。
プノンペンの中心にそびえる独立記念塔はカンボジア独立と導いた人々の功績を観光客に伝えてくれるでしょう。
カンボジア独立記念塔
住所:City Centre, Phnom Penh, Cambodia
カンダルマーケット(Phsar Kandal Market)/プノンペン中部
プノンペン観光でも、ローカルな世界により興味があればぜひおすすめなスポットが、プノンペン中心部にあるカンダルマーケットです。
オールドマーケットとも呼ばれているここは、結論から言えば観光客向けではありません。
完全に地元の人が使うローカル市場ですが、プノンペンの日常での雰囲気を味わうには、またとない観光スポットと言えるでしょう。
早朝早くから営業しており、アジアンなローカル色満載の場所で、いろいろな生鮮食品が並びます。
物販もあり、観光客向けの雑貨というよりは、どちらかと言えば日常で使うようなものが多いのが特徴です。
しかし、掘り出し物も多く、食卓などを華やかにしてくれるようなものが売られているので、観光でじっくり品定めする価値は大きいでしょう。
料金も観光客が集まる他のマーケットよりは比較的安く手に入ります。
また、朝の6時くらいからの数時間は屋台が動き出します。
大鍋に大量の食材を仕込む姿も、なかなか見ごたえあるでしょう。
その後には地元の人がお目当ての屋台に向かい、中には町が発生してちょっとした行列のような状態になっている店もあります。
またテイクアウトで多くの人が来て活気づきます。
もし、観光をしながら勇気あるならこれらの人気屋台で、地元のプノンペン在住者も納得の本場の味を楽しみましょう。
カンダルマーケット
住所:Street 13, Phnom Penh 12203, Cambodia
営業時間:4:00-20:00
定休日:無休
ワット ボトム パーク/プノンペン中部
プノンペン観光を一通り回って、疲れた時に緑の芝生をのんびりと散策するのに適しているのが、ワットボトムパークです。
観光都市プノンペンの中心にあり、王宮やシルバーパコダから南方向に広がる緑地公園です。
観光にも便利なので、じっくりと公園内を散策しましょう。
芝生の他にも噴水などもあり、都会のオアシスのような公園なので、車や三輪タクシー(トゥクトゥク)の喧騒が激しいプノンペンの躍動感あふれる世界から解放されます。
座れる場所も点在しているので、観光に疲れた時にゆっくりと休憩できるのもありがたいでしょう。
さて、そんなワットボトムパークでも、気になる記念碑が中央に建っているのが見えます。
これは、カンボジア・ベトナム友好記念碑と呼ばれるものです。
悪夢の圧政を敷いたクメール・ルージュを追い出した、ベトナム軍を記念して1979年に記念碑を作りました。
隣接する2国間の友好の印として記念碑の周りには、カンボジアとベトナムと国旗が数多く掲げられています。
記念碑には2人の兵士が並び、前に赤子を抱いた民間の女性が立っています。
そんな歴史の足跡を感じながら、公園内でスポーツを楽しむプノンペンの人たちの平和な姿を見れば、観光客にとっても深く心に残る物があるでしょう。
ワット ボトム パーク
住所:Street 13, Phnom Penh 12203, Cambodia
オルセー マーケット/プノンペン中部
プノンペンにいくつかあるマーケットの中でも、品数ではプノンペンで群を抜いているのが、オルセー マーケットです。
1階には生鮮の販売もありますが、どちらかといえば、電化製品や雑貨類がメインのマーケットで、ローカルなホームセンターと言った面持ちです。
決して観光客向けではないのですが、それゆえありきたりの雑貨などに飽きた時に建ち寄れば、思わぬ掘り出し物が見つかるかもしれません。
たとえ買わなくてもプノンペンの日常を知るには非常に面白い市場で、3階まであるのでじっくりと見まわしてみましょう。
実は観光のお土産に良さそうなものもいくつかあります。
お菓子や雑貨なども販売していて、ローカル価格で買えるので、観光穴場スポットでもあります。
おもちゃや電飾や現地のDVD、カンボジアの本などは自宅のインテリアのアクセントにつかうのも良さそうでしょう。
オルセーマーケットの裏手にも市場が広がり、そこには屋台も並んでいます。
観光客のお土産向けのマーケットは、オルセーマーケットから南にあるトゥールトンポンマーケット(ロシアンマーケット)です。
車の移動で10分程度ですから、オルセーで見学した後に、こちらに立ち寄ってふたつのマーケットを見比べてみましょう。
オルセー マーケット
住所:Street 182 Oknha Tep Phan Orussei 1 Commune, Phnom Penh, Cambodia
営業時間:8:00-17:00
定休日:無休
トゥール・スレン虐殺博物館/プノンペン南部
観光都市プノンペンには、カンボジアにとって負の遺産と言える場所がいくつかあります。
それは他のアジア諸国のように、19世紀から20世紀にかけて欧米列強に支配されたことではありません。
独立後に起きた内戦で一時期政権を握んた「クメール・ルージュ(ポルポト派)」の圧政と虐殺の歴史です。
その虐殺の歴史が見られるのが、トゥール・スレン虐殺犯罪博物館です。
プノンペンの観光地のひとつですが、ここは「革命に学問は不要」というクメールルージュの方針のもと、学校だったこの地に反革命分子を尋問し拷問する施設を作りました。
一度収容されたら二度と出られない施設で、拷問が繰り返され、最後は処刑されます。
終盤はその実態が外部に漏れるのを避けるために、処刑を行ったという記録も残っています。
建物内にはその名残が残っていて、観光客にとっても思わず目を覆いたくなるでしょう。
ナチスドイツの強制収容所並みに厳しい場所故に、ポルポトなど政府の指導者すら「存在を知らない」と必死に否定したほどでした。
クメールルージュの終盤は幹部同士が疑われて処刑されるほどになり、結果弱体化しベトナム軍によってプノンペンから追放されました。
その後にこの存在を知り、即座に観光用の博物館ができました。
負の観光地ですがプノンペンに来たら見ておくべき施設です。
トゥール・スレン虐殺博物館
住所:Corner of Street 113 & St 350 History Museum, Phnom Penh 12304, Cambodia
電話番号:+855 23 665 5395
営業時間:8:00-17:00
定休日:無休
キリングフィールド/プノンペン郊外
プノンペン郊外にある負の観光スポットで、トゥール・スレン虐殺博物館と並ぶ場所が、キリング・フィールドです。
ここは、クメール・ルージュによる大量虐殺が行われた負の観光場所です。
実は「キリング・フィールド」と呼ばれる場所は、カンボジア各地にありました。
その中でもプノンペン郊外にあるこの場所が最も有名で、観光地にもなっています。
トゥール・スレン虐殺博物館の付帯設備で、秘密警察「サンテバル」が、知識層などを「反革命的な存在」として次々と殺害しました。
数年で300万人が虐殺され、それは当時の全人口の3分の1ですからいかにすさまじい場所であったのかが解ります。
慰霊碑を中心に回るような場所で、日本語音声ガイドのレンタルもあるので、理解を深めるためにもぜひ利用しましょう。
ここには2万にと言われるカンボジア人が殺され埋められました。
特に恐ろしい場所が「キリングツリー」という木です。
なんの罪もない赤子を頭をこの木に打ち付けて殺したの言うのですから、子をもつ観光客にとっては言葉が出ません。
反逆者と認定して処刑した家族もろとも処刑したので、非常に恐ろしいことなのかが解ります。
慰霊等に保管されている無数の人骨の存在は、せっかくのプノンペン観光を暗いものにするかもしれません。
しかしここは知るべきスポットと言えます。
キリングフィールド
住所:Roluos Village, Sangkat Cheung Aek, Phnom Penh, Cambodia
電話番号:+855 23 305 371
営業時間:7:30-17:30
定休日:無休
プノン・チソール/プノンペン郊外
カンボジアを代表するアンコール遺跡と言えば、プノンペンから遥か西方にある、シェムリアップ村を拠点とする一大観光地です。
ところが、観光都市プノンペン郊外にもアンコール遺跡「プノンチソール」があります。
プノンペンの南50kmの位置にあるアンコール遺跡をぜひ観光で訪れましょう。
この遺跡はプレアンコール期の11世紀前半に建設され、当時のクメール王のスールヤバルマン1世手によるものです。
山全体を切り開いて作られた要塞都市のような面持ちで、一直線に続く800段の石段を、観光客は登る必要があります。
頑張って頂上部まで登れば、多くの遺跡群が残っており、観光に最適なフォトジェニックにもバッチシでしょう。
このヒンドゥ教寺院の遺跡群をよく見ると、クメール美術の美しいレリーフがところどころに残っています。
1018年に奉納したというリンガ「スールヤヴァルメシュヴァラ」の碑文も残っています。
そんな遺跡も近現代の戦争の名残があり、中央祠堂の屋根には、アメリカ軍の空襲から守るためにトタンが付けられていました。
標高133mの高台にある天空の遺跡は、観光で来る価値は十分あり、山の上からはプノンペン郊外ののどかな田園風景を見渡すことができるでしょう。
プノン・チソール
住所:Stariway of Chiso Mountain from the E, Cambodia
電話番号:+855 69 568 375
営業時間:7:30-17:00
定休日:無休
トンレサップクルーズ/プノンペン郊外
プノンペンに流れている川はトンレサップ川ですが、この川をクルージングする観光プランもおすすめでしょう。
イチオシは、プノンペンからトンレサップ川をさかのぼり、上流域にあるトンレサップ湖に入る6時間の観光クルーズがあります。
最終的にアンコールワットのあるシェムリアップ近郊を目指す6時間のクルーズは欧米人を中心に人気です。
プノンペンを朝出航した船は、プノンペン近郊を過ぎると、やがて観光に最適な小舟に乗った漁師や地元の人たちの姿が見られるでしょう。
さらに進めば水上生活者の姿が見られ水上家屋の横を観光すると高速で船は駆け抜けます。
やがて急に川幅が広がるとそこはトンレサップ湖です。
トンレサップ湖は東南アジアトップクラスの大きさで、しばらくは水平線しか見られません。
やがて観光スポットとして有名な水上家屋が見えてくればシェムリアップ近くまであとわずかです。
このクルーズは、乾期の2月から5月にかけて、湖の水位が下がり、運航が休止しますので、注意しましょう。
6時間の船旅は非常に長時間ですが、カンボジアの人たちの生の姿が見られます。
さらに、観光をしつつ、プノンペンからもう一つの観光地であるシェムリアップまで移動できますから、このクルーズは一石二鳥と言えるでしょう。
トンレサップクルーズ
住所:Cambodia
「カンボジア・プノンペンで人気のおすすめ観光地&名所15選!」のまとめ
カンボジアのプノンペンは、観光地の見どころが意外に多いです。
首都らしい王宮関係や寺院、ポルポト派の負の観光地をはじめ、ショッピングスポットも多いです。
遺跡中心のシェムリアップ以上に、個性的な観光地が揃っているでしょう。
できれば、アンコール遺跡に行く前に、プノンペンに立ち寄って観光を楽しみたいところです。