和菓子店「腰掛庵」はどんなお店?
山形県の天童市には、知る人ぞ知る激うまスイーツが食べられる老舗和菓子店「腰掛庵」があります。
腰掛庵の和スイーツを食べるために、県内県外問わず多くの人が山形県まで足を運ぶほどの人気ぶり。
どれほどの人気かというと、品物によっては開店後二時間もしないうちに売り切れてしまう程です。
人気商品はわらび餅で、京都の有名店をおさえ、全国のわらび餅売上ランキングにランクインする程の人気があります。
また、人気で売れすぎてしまい、何度も販売中止に追いやられたことのある激うまかき氷も有名です。
今回はそんな腰掛庵のおすすめスイーツや、アクセス方法などを詳しくご紹介していきます。
どんなお店?
古い蔵を改装して作られた腰掛庵は、外観も美しく趣がある建物で、外には井戸がある素敵なお庭もあります。
中は古民家風のカフェのようで、以前は茶室にあがり、和の雰囲気を味わいながら腰掛庵のお菓子をいただくことができたのですが、現在は和室には上がれなくなっており、お菓子は持ち帰りのみのお店として営業しています。
営業時間
腰掛庵の開店時間は9時30分で、閉店は17時です。
とても人気なお店なので、閉店まで品物が残っていることが少なく、売り切れてしまうこともしばしば。
完売した時点で閉店になるので、閉店時間まで店が開いていることがあまりありません。
どうしても腰掛庵の和菓子を食べたいのなら、早めの来店をオススメします。
アクセス方法
腰掛庵へは、JR天童駅で下車し、天童公園方向に20分ほど歩くと到着します。
JR天童駅南駅からなら、徒歩14分ほどです。
JR天童駅からなら、近くに停まるバスもでており、山交バス(漆山経由)山形駅前行きに乗れば、最寄りのバス停一日町で降りられます。
一日町のバス停からなら、歩いて2分ほどです。
車で来られる場合は、天童駅側から天童公園にむかうといいでしょう。
腰掛庵
住所:山形県天童市北目1-6-11
電話番号:023-654-8056
営業時間:9:30-17:00
定休日:月曜日
腰掛庵のかき氷の特徴
連日大行列を作り、何度も販売中止をせざるを得なかった程の人気を誇る腰掛庵のかき氷は、一口食べれば他店のかき氷との違いがはっきりとわかります。
まず、氷が違うのです。
腰掛庵のかき氷は、他店で売っているかき氷のようにじゃりじゃりせず、口に入れるとなくなってしまったのではないかと思うほど、一瞬で溶けてしまいます。
まるで降ったばかりの粉雪をかき集めて盛ったかのような細かい氷は、いくら食べても頭が痛くなりません。
この特別な氷の食感は、他店では絶対に味わえないものです。
また、腰掛庵のかき氷には、自家製の和風シロップがたっぷり使われています。
種類も様々で、木いちごをベースにしたものや、黒蜜ベースのもの、白蜜ベースのものなど、自然の味を生かしたものばかり。
和テイストを極めたシロップはまさに絶品です。
腰掛庵のかき氷の販売期間
腰掛庵のかき氷は夏季限定で販売されます。
販売開始が6月ごろ、販売終了時期は9月上旬となっていますが、例年人気の為に、早めに販売を終えてしまう年もあります。
暑い夏の時期しか販売しないので、腰掛庵のかき氷目当てで出かける場合は、販売しているかどうかを調べてから、出かけることをおすすめします。
腰掛庵のかき氷が食べられる場所
腰掛庵のかき氷は、現在腰掛庵本店では取り扱っておりません。
以前は腰掛庵本店で食べられたのですが、あまりにも人気になり、ときには待ち時間が5時間になることもあったそうです。
小さい本店ではそこまでの量の客を捌き切れなくなり、何度か販売中止を余儀なくされ、仕方なく本店での取り扱いをやめてしまいました。
その後、熱烈な腰掛庵のかき氷ファンによる販売再開を求めるラブコールに応え、場所を変えて販売を再開しました。
今では本店から少し離れた山形県総合運動公園北側のレクリエーションクラブハウスで買うことができます。
開店時間は腰掛庵本店より少し遅く、10時に販売が始まります。
閉店時間は15時となっておりますが、大体はその前に氷がなくなってしまうので、15時までお店が空いていることの方が稀です。
かき氷をどうしても食べたい場合は、なるべく早く山形県総合運動公園北側のレクリエーションクラブハウスに到着するようにしましょう。
山形県総合運動公園
住所:山形県天童市山王1−1
電話番号:023-655-5900
営業時間:10:00-15:00
定休日:月曜日(月曜日が祝日だった場合、その週の水曜日が代休となります。)
腰掛庵のかき氷店舗は整理券方式
腰掛庵のかき氷目当てで、他県から訪れる方も少なくありません。
長蛇の列ができるのは珍しくなく、毎日多くの人が、炎天下の中かき氷のために並びます。
その上かき氷にかなり手間をかけているので、普通のかき氷店とは違い、店の回転は早くありません。
以前は4時間以上列に並び続け、ようやくかき氷を食べることができたというお客様の声もあったほどでした。
このような時間のロスと、炎天下の中並び続ける人々の体のことを考え、今では整理券方式を取っています。
整理券の配布開始時間は決まっておらず、おおよその時間しかわかりませんが、お店の開店前の朝9時頃には配布が始まっています。
人の多い日はお店の開店を待たず、10時前に整理券を配り終え、売り切れになってしまうこともありますので気をつけてください。
どうしても腰掛庵のかき氷が食べたいのなら、早めの行動を心がけましょう。
整理券には受付番号と、戻ってきていただきたい時間が書いてありますので、予定時刻まで、散策に出かけたり、自由に過ごして頂けます。
ただし、予定時刻になる少し前には、かき氷売り場に戻ってくるようにしましょうね。
時間に間に合わずキャンセル扱いにされたら大変ですので。
腰掛庵のおすすめかき氷3選!
腰掛庵のこだわりの自然派自家製かき氷は、どれも美味しく見た目も美しいものばかり。
その中でも特にオススメしたいかき氷をピックアップしました。
ここからは、腰掛庵のオススメかき氷について詳しくご紹介していきます。
腰掛庵のおすすめかき氷:木いちごとすぐりみるく①
腰掛庵の一番人気は木いちごとすぐりミルクのかき氷です。
木いちごの甘酸っぱい味わいにスグリの酸味を合わせたシロップが、腰掛庵特製のきめ細やかな氷を彩ります。
スグリ自体は酸味が強く、独特のえぐみを持つ実ですが、このシロップからはそのえぐみは感じられません。
木いちごとスグリの酸味の目立つシロップに、練乳を合わせることで酸味を抑え、マイルドな甘酸っぱさをつくりだしました。
木いちごとスグリのさっぱりとした香りと酸味が、暑さをひと時忘れさせてくれます。
彩りもよく、可愛らしい赤色のシロップをたっぷり吸った氷に、練乳をかき氷全体に垂れてしまいそうなほどたっぷりかけ、仕上げに頂点に真っ赤な実を乗せた贅沢なかき氷です。
また、山盛りのかき氷の、インスタ映え間違いなしなボリュームにも驚くことでしょう。
腰掛庵のおすすめのかき氷:宇治金時みるく②
宇治金時のかき氷といえば、和シロップのかき氷代表と言えるでしょう。
腰掛庵も宇治金時のかき氷を取り扱っていますが、なかでも練乳をかけた宇治金時みるくが最高に美味しいのです。
腰掛庵の宇治金時は、日本を代表するお茶「宇治抹茶」を存分に使い、濃い味のシロップになっています。
抹茶の上品な香りとほろ苦さは、まさに大人の味です。
そんな宇治抹茶シロップをたっぷりかき氷にかけて、その上から甘い練乳を溢れんばかりに垂らします。
練乳の間から見える濃い緑色がとても美しいかき氷です。
また、頂点にたっぷりと盛られた粒あんが、あんこ好きにはたまりません。
食べる時には粒あんを少しすくって、宇治抹茶シロップのかかったかき氷と一緒に食べれば、抹茶の濃厚な匂いと、ほんのり甘く、ほろ苦の大人味のかき氷を味わうことができます。
腰掛庵のおすすめかき氷:黒蜜金時みるく③
山盛りのきめ細かいかき氷の山に、たっぷりと黒蜜と練乳をかけたのが、最後のオススメ、黒蜜金時みるくです。
黒蜜は独特の甘みと香りがありますが、黒蜜金時みるくは、練乳をかけることによって、黒蜜の特徴的な甘みと香りが抑えられるので、黒蜜の苦手な方でも食べやすくなっています。
黒蜜の和の味とミルクの洋の味が見事に混ざり合い、絶妙な和洋折衷を作りだしたかき氷です。
見た目も美しく、黒蜜のかかったかき氷全体に余すことなく練乳がかけられているので、外見は白いのですが、1匙すくうと黒蜜の黒い色が出てきます。
仕上げにこれでもかというほど粒あんが乗せられているので、食べるときは、まず最初に黒蜜とミルクの層を味わい、さらに甘みが欲しくなったら、粒あんを少しすくって食べましょう。
和テイストの甘党の方には、是非食べてもらいたいかき氷です。
腰掛庵のおすすめメニュー5選【かき氷以外】
腰掛庵は決してかき氷だけの和菓子店ではありません!
かき氷の販売がある夏季は勿論、春から冬にかけてどの季節も最高に美味しい和菓子を売っているのが腰掛庵です。
中には、予約しないとすぐ売り切れてしまうお菓子もあります。
また、季節限定メニューが多いのも人気の一つ。
お目当てのお菓子を求めて、年中お客さんが絶えません。
ここからは、そんなかき氷以外の腰掛庵オススメ和菓子を紹介していきます。
腰掛庵のおすすめメニュー:わらび餅①
昔ながらの味を守っているわらび餅は、腰掛庵一押しの和菓子です。
わらび餅といえば京都をイメージされる方が多いですよね。
実際、京都にはわらび餅の有名店が多く、わらび餅の全国売り上げランキングの上位を占めているのは、京都の老舗和菓子店がほとんどです。
そんな中、腰掛庵のわらび餅は、京都の老舗店が連なるわらび餅
全国ランキングに食い込み、上位5位に入るほどの人気があります。
その人気たるや、開店2時間もしないうちにわらび餅が売り切れてしまうほどで、全国からこのわらび餅を求めて旅行者が絶えないほどです。
そんな、腰掛庵のわらび餅がとてつもなく人気が出た理由は、きな粉と餅にあります。
腰掛庵の特製きな粉は、黒大豆を深入りしたものを使っており、香ばしい豆の香りがわらび餅の味を引き立てます。
お餅は上品な甘さで、黒豆きな粉との相性は抜群です。
また、わらび餅の食感も素晴らしく、お餅とは思えないプルプルの食感で、口に入れると瞬く間にすうっと溶けてしまいます。
この上品な味と食感、口溶けを忘れられずに遠方から多くの人がわらび餅を買いに山形県までやってくるのです。
このわらび餅は売り切れることが多く、当日ふらっと訪れても買える確率は低いようです。
確実に購入するために、予約取り置きの電話をかけることを忘れないようにしましょう。
予約必須の激うまわらび餅、これは食べないわけにはいきませんよね?
腰掛庵のおすすめメニュー:抹茶わらび氷②
山形県総合運動公園で、かき氷とともに売られているのが、腰掛庵の抹茶わらび氷です。
噂の大人気かき氷と同じ場所で売られているため、どうしてもかき氷に人気を取られがちですが、抹茶わらび氷も美味しさでは負けていません。
こちらは深い苦味のある抹茶に粒あんを沈めて、その上から練乳を垂らし、抹茶氷をいれて、わらび餅をのせた贅沢な一品です。
抹茶とあんこと練乳のバランスが絶妙で、あんこと練乳が抹茶の風味を潰さず、抹茶本来の良さを味わえます。
わらび餅は、腰掛庵自慢の特製わらび餅を使っており、抹茶わらび氷を注文すると、噂のわらび餅も食べられるのです。
おいしい抹茶と特製あんこ、特製わらび餅まで食べられちゃう欲張りなスイーツになっています。
見た目も美しく、あんこ、練乳、抹茶、わらび餅の層が綺麗に分かれていて、おしゃれなカフェで出されるフラペチーノのようにも見えます。
暑い日に、運動公園を散歩しながら食べる冷たい抹茶わらび氷は最高でしょうね!
腰掛庵のおすすめメニュー:栗名月(秋限定)③
腰掛庵には夏限定のかき氷に負けないような、秋の限定和菓子もあるんですよ。
その名も栗名月。
秋が旬の栗を使ったお菓子になります。
見た目は大きいむき栗のようで、コロンとしたフォルムがとても可愛い和菓子です。
外側の黄色の部分は、ひとつひとつ丁寧に手で剥いた栗と砂糖を練ったもので作られており、栗の味を消さない程度に砂糖が混ぜられているので栗の風味がしっかり感じられます。
中にはこしあんが包まれていて、甘くて美味しいです。
秋の夜に月を見ながらお抹茶と一緒に栗名月をいただくのもおつですよね。
腰掛庵のおすすめメニュー:醸まん④
腰掛庵には、わらび餅やかき氷の人気に隠れがちな、それでいて腰掛庵通は絶対知ってる和菓子があります。
腰掛庵の醸まんです。
わらび餅と同じくらい人気で、隠れファンの多いこのお饅頭は、しょっちゅう売り切れててなかなか手に入りません。
醸まん目当てで腰掛庵にやってきたのに、朝のうちに売り切れてたなんて事も珍しくないのです。
見た目はただのお饅頭なのですが、これがものすごいくせ者で、はまってしまうともう抜け出せなくなる程の美味しさなのだそう…。
山形県の吟醸酒と酒粕をしっかり生地に練りこみ、自慢のこしあんを包んだ醸まんは、一口かじると芳醇な酒の香りが口の中に広がります。
優しい甘さのあんこは、お酒の匂いを邪魔する事なく、絶妙な旨味をひきだすのです。
口の中で溶けて消えるあんこと、残る酒の香りがなんともクセになる逸品。
お酒好きにはたまらないお饅頭です。
腰掛庵のおすすめメニュー:いちごわらび⑤
苺好きには絶対食べて欲しいのが、春限定で販売されるいちごわらびです。
大きな苺を自家製こしあんで包み、自慢のわらび餅の中に入れてしまった贅沢な逸品。
ぷるっぷるのわらび餅と、甘酸っぱい苺の味、そして自慢のこしあんが最高の苺スイーツを作り出してしまいました。
食べるとわかる、苺のジューシー感!
お子様も大喜びのおやつになるでしょう。
何を食べても絶対美味しい腰掛庵。和菓子好きなら行くしかない!
今回は超人気和菓子店の腰掛庵をご紹介しました。
山形県にこんなにも心踊る和菓子店があったことを、知らない人は多かったのではないでしょうか?
腰掛庵には今回紹介した和菓子以外にも、まだまだ美味しい和菓子が揃っています。
もしこの記事で腰掛庵に興味をもっていただけたのなら、是非腰掛庵まで足を運んでみてください。
もしかしたら、一度では終われないほどはまってしまうかもしれませんよ?