台湾のチップ事情
基本的に日本にはチップの文化がないため、支払うことを必要とされていないのです。
しかし、旅行やビジネスで海外を訪れる際チップの支払いに、日本人が戸惑ってしまうことが多くあります。
ヨーロッパやアメリカではチップの支払いが必要ということを知っている人も多いです。
しかし、日本からも近いアジアの台湾のチップ事情を知らないという人もいます。
台湾は日本からも近く比較的安全で見どころがあることから、日本人観光客も多い国です。
人気観光地ながら、チップについて知らないケースもよくあります。
台湾にはチップを払う習慣はないため、基本的に台湾でチップを支払う必要はないのです。
海外旅行イコールチップを支払うイメージを持っている人も多くいます。
台湾はチップ文化がないため、日本と同じように利用料金のみの支払いで問題ないのです。
基本的に必要ありませんが、ハイクラスのレストランやホテルなどを利用した際には、サービス料がプラスされることもあります。
ハイクラスな施設では、10%ほどプラスされることがあり、サービス料がチップのような扱いになるのです。
お店側から請求されるケースは、ほとんどありませんが、特別良いサービスを受けた場合や無理なお願いをしてしまった時などは、気持ちで渡すと良いです。
台湾でのチップの払い方
日本と同じようにチップ文化のない台湾では必要はありませんが、特別なサービスを受けた場合に気持ちとして渡すことはできます。
台湾でチップを渡す際の払い方をご紹介します。
現金で支払う場合
元々チップがない台湾ですが、気持ちとして支払う際には現金での支払いが便利です。
現金で気持ちとして支払う際には、多すぎない50元~100元ほどが適していきます。
現金で支払う場合、ウェイターやポーターなど対面時に手渡すような時には、感謝の言葉とともにチップであることを伝えて手渡すだけです。
対面ではないケースで、良いサービスを受けた際に渡す時には、枕元などに置いておくだけでチップということに気づいてくれます。
クレジットカードで支払う場合
レストランなどで食事をした時など、料金と一緒にクレジットカードでチップを支払うことができます。
支払う際には、伝票に記入することが必要です。
食事後に伝票をテーブルに持ってきたら、伝票に料金と10%のチップを記入します。
カードを伝票に挟んでウェイターが確認して支払い後は、カードを忘れずに財布に入れるだけです。
台湾のチップ相場とマナー①タクシー
台湾は日本と同じくチップを渡す文化のない国です。
例外的に気持ちとしてチップを渡すタイミングとしてタクシーの利用があります。
通常タクシーの利用でもチップの支払いは不要です。
台湾のタクシーは全てメーター制となっており、基本的には日本と同じシステムになっています。
台湾中心エリアの台北市内であれば、多くのタクシーが走っているため捕まりやすく、上手に利用することで楽に便利に利用可能です。
利用する際には、言葉が通じない可能性もあるため行き先を記載したメモを用意すると便利です。
実際に利用する際は、自動ドアではないため自分で開閉を行う、シートベルトは必ず着用する、大きなお札だけでなく小銭を用意しておくなど最低限のマナーを守る必要があります。
また、親切なドライバーも多いですが、悪質なドライバーも存在するため、客引きは利用しないでホテルやレストランでの手配がおすすめです。
タクシーで特別親切にしてくれた場合、荷物入れを手伝ってくれた場合には、チップを手渡すこともできます。
タクシーのドライバーに対して支払うチップの相場は50元ほどです。
ドライバー側も受け取る概念がないため、驚かれることもありますが、感謝している旨を伝えれば多くが喜んで受け取ってくれます。
台湾のチップ相場とマナー②レストラン
観光やビジネスでは欠かせない食事を摂れるレストランでも、基本的にはチップは不要です。
ハイクラスなレストランを利用した際に、接客のお礼としてチップを払うケースがありますが、台湾では不要となります。
ハイクラスなレストランでは、上質な接客が受けられるため、サービス料が含まれた額が料金です。
ハイクラスなレストランでは、チップを支払う前に伝票を確認してサービス料が上乗せされているか確認することがおすすめです。
10%ほど上乗せされている場合には、サービス料が上乗せされているため、チップを支払う必要はありません。
レストランではサービス料が含まれていることで、相場という概念がないのです。
レストランで良い接客を受けたり、特別なことをしてもらい個人的にチップを渡したい場合には、100元ほど気持ちで渡すことが適しています。
台湾のレストランのマナー面でも気を付けるポイントがあります。
日本レストランでは食べ残しを持ち帰ることは、衛生面の問題からほとんどないです。
しかし、台湾では食べ残しを持ち帰る文化があります。
食べ残してしまった場合には、持ち帰り用のケースに入れて持ち帰ることがマナーとなります。
台湾のチップ相場とマナー③ホテル
海外で宿泊するホテルは、チップを渡す際に迷ってしまう人も多い場所です。
ホテルには、チェックインアウト業務を行うフロント、荷物を部屋まで運ぶベルボーイ、ルームサービスを届けるスタッフ、客室清掃を行うスタッフなど様々な業務を行うスタッフがいます。
多くのスタッフがいるホテルでも基本的にはチップの支払いは不要です。
良いサービスを受けた際にはチップを支払うことは可能で、受け取るか否かはスタッフの判断です。
台湾にチップ文化はありませんが、府の方針でホテル利用時にチップを渡すことを推進しています。
推奨されている業務者は、ドアマン、客室清掃スタッフ、ルームサービススタッフでそれぞれ50元が相場です。
フロントスタッフに関しての支払いは基本的に不要となります。
ドアマンへはサービスを受けた後に直接手渡し、客室清掃スタッフへはチェックアウト前に枕元に置いておくことがおすすめです。
ルームサービススタッフへは、サービスを受けた後に直接声をかけて渡すことが好ましいです。
台湾のホテルを利用する際の最低限のマナーとして、チップを払っても客室内を含むホテル内は禁煙のほか、綺麗に使う必要があります。
台湾のチップの相場とマナー④マッサージ店
マッサージ店を利用する時にも、気持ちとしてチップを渡します。
日本の料金の3分の2から半額ほどの安い料金で施術を受けられることから、日本人にもマッサージは人気です。
日本と変わらない施術が台湾で日本人観光客が多く利用するマッサージ店は、様々なコースがあります。
コースの豊富さや料金の安さから満足度の高いサービスを受けられると評判も高いです。
マッサージは施術を受けますが、台湾の文化にあるように、マッサージ店でもチップは不要となります。
普通だった、嫌な思いをしたというケースでは当然支払う必要はないのです。
しかし、特別な施術を受けた際やサービスに満足した時には渡すことが可能となります。
台湾でマッサージが受けられるお店は、お店でサービス料が料金に含まれているケースもあるなど、施術にかかる料金はお店で大きく異なります。
チップを渡したい場合には施術後にマッサージ師に対して、50元~100元ほどの気持ちを渡すと良いです。
【番外編】台湾で気をつけるマナー
日本でも利用時に厳守しなければならないマナーがあるように、台湾でも気を付けなければならないマナーが存在しています。
守らなかった場合には、注意される程度のマナーから罰則が科せられるマナーまで様々です。
注意が必要なのが日本の公共交通機関でも好まれない飲食です。
日本ではない台湾のMRTやバスでの飲食は罰則の対象となります。
公共交通機関で罰則の対象となる飲食や喫煙をしたことが発覚した場合には、地元の人だけでなく観光客も違反です。
日本円にして約5,000円~25,000円ほどの罰金が外国人にも科せられます。
他の罰則対象となるマナーは、指定場所以外での喫煙です。
台湾ではホテルやパブリックスペースなどは、全面的に禁煙となっているため、外国人であっても厳守する必要があります。
仮に指定エリア以外で喫煙した場合には、違反による罰金が科せられるのです。
喫煙の罰金は日本円にして約35,000円とかなり高額となります。
このように台湾はパブリックスペースでのマナーに厳しく、外国人でも罰則対象となるため注意が必要です。
罰則対象ではないもののほかにもマナーはあります。
日本では普通にトイレにペーパーを流しますが、ペーパーの質や配水管の問題から台湾では流さずにゴミ箱に入れることが重要です。
また、日本では屋台などカジュアルな飲食店では自分で食器を片づけますが、台湾の屋台では食器を片づけると怒られることもあり、片づける必要はありません。
チップ事情を確認して台湾を楽しもう!
海外旅行で日本人が困惑することが、日本にはないチップです。
日本人にも人気の台湾ではチップの文化はありませんが、感謝の気持ちとして支払うことができます。
チップを払う際には、気持ちとして全体的に約50元~100元ほどが相場です。
もちろん基本的には支払う必要はありませんが、気持ちとして払うこともできることを頭に入れて、マナーを守って台湾を楽しみましょう。