マレーシアでチップの習慣はない
実のところ、マレーシアではチップを渡す習慣はありません。
そのためホテルやレストラン、そして観光施設や遊戯施設でサービスを受けても、チップを渡す必要はないのです。
しかし当然のことながら受けたサービスに感謝を示すために、チップを渡すことは可能です。
マレーシアでは東南アジアから多くの外国人が働きに来ています。
中には貧しい家族を助けるために働いている外国人もいるために、チップを渡すと喜ぶ人もいます。
マレーシアの通貨単位はリンギットですが、1、2リンギットをチップとして渡すだけでも喜ばれることがあります。
ちなみに1リンギットは25円から30円程度です。
この点を考えると、マレーシアでのチップの額は決して高額なものではありません。
マレーシアでチップを渡す場面①タクシー編
ではマレーシアでタクシーを利用したとき、チップはどうしたらよいのでしょうか?
答えは以下の通りです。
基本的にチップを渡す必要はない
タクシーに乗るき、基本的にはチップを渡す必要はありません。
マレーシアには毎年たくさんの外国人観光客が訪れます。
また多民族国家であるために、たくさんの言葉が話されています。
そのためコミュニケーションを難しく感じるタクシードライバーも多く、チップを求めるようなことはしません。
中には行き先を伝え、目的地についたらタクシードライバーにお金を渡して車を降りるだけの場合もあります。
タクシードライバーが無口であったり、不愛想であっても、それは「チップよこせ」と思っているからではありませんので、安心してください。
渡すときは金額の端数を渡す
タクシードライバーにチップを渡す習慣はないものの、チップを渡すことは可能です。
中には親切なタクシードライバーもおり、そのような行為に感謝を示したいと思うこともあります。
マレーシアでのタクシー利用の際に渡すチップは、「おつりはいりません」という形で支払うのが一般的です。
たとえば運賃が18リンギットであった場合に20リンギットを渡し、「おつりはいりません」と言い、2リンギットをチップとすることができます。
マレーシアでチップを渡す場面②ホテル
では、マレーシアのホテルでチップを支払いたいと思った場合、どのように、そしてどれほどの額を渡せばよいのでしょうか?
この点を考慮してみましょう。
ポーター:2〜3リンギット
グレードの高いホテルに宿泊すると、ポーターが荷物を運んでくれたり、部屋のセッティングを行ってくれます。
このような場合、チップとして渡せる額は2、3リンギットほどで十分です。
多くのホテルではポーターは近隣の国から働きに来ている外国人です。
そのためちょっとした額のお金でも、喜んでくれます。
渡すタイミングはポーターが自分の元を離れるときです。
封筒などに入れる必要はなく、チップをそっと手渡します。
感謝の言葉をどう述べていいかわからなくても、「Thank you」とか、「Please take it」と言えば、それがチップであると気づいてくれます。
ベッドメイキング:3〜5リンギット
ホテルでベッドメイキングをしてくれるスタッフに対してチップを渡すとき、その額は3~5リンギットが一般的です。
基本的には宿泊客が外出しているときにベッドメイキングスタッフが部屋に入ってきます。
そのためチップはスタッフの目のつくところに置いておきます。
一番目につきやすいところは、枕の横です。
基本的には封筒などに入れる必要はなく、お札の端を枕の下に挟むようにしておくと良いでしょう。
メモなどで感謝のメッセージを残しておくなら、スタッフは喜んでくれます。
マレーシアでチップを渡す場面③マッサージ店
マレーシアではマッサージ店が多く、料金も安いために多くの人が足を運びます。
またホテルの中にマッサージ店が併設されているところもあり、このようなところを利用する人もいます。
ではマッサージ店でのチップについて、見ていきましょう。
基本的にチップを渡す必要はない
マレーシアのマッサージ店でも、基本的にチップを渡す習慣はありません。
そのため施術後にマッサージ料金を支払い、普通にお店を去っても全く問題ありません。
マッサージの料金は料金表に書かれています。
そのため事前に料金を知ることができ、そこに記されているお金を支払って全てが終了というのが、マレーシアのマッサージ店での流れとなります。
渡すときは金額の端数を渡す
マレーシアのマッサージの店でマッサージを受けた後、マッサージ師はそのままバックルームに下がります。
そしてお金を支払うのはカウンターで、そこにはキャッシャーがおり、そのキャッシャーがお金の管理を行います。
そのためマッサージ店そのものに感謝を示したいのであれば、タクシードライバーのときと同じように「おつりはいりません」という形でチップを支払うことができます。
しかしマッサージ師に感謝を示したいのであれば、施術後に直接チップを渡すことができます。
マレーシアでチップを渡す場面④ゴルフ
キャディー:10リンギ
マレーシアでゴルフを行うのは、お金に余裕のある現地の人か、外国人です。
そのためこの国では、ゴルフはリッチな人が行うスポーツとみなされます。
当然のことながらキャディーとして働く人も、プレーヤーからチップをもらうことを期待します。
もちろんプレーヤーにはキャディーにチップを支払う義務があるというわけではありません。
しかし一般的には、10リンギットほどをチップとして渡します。
再三述べているように、マレーシアではゴルフはお金持ちのスポーツですので、チップの額も少々高めとなります。
チップの渡し方
マレーシアでキャディーにチップを渡すときは、さりげなく渡すようにします。
この国ではチップの習慣がないために、堂々と渡すとキャディーが気まずい思いをすることがあります。
ベストなのはプレーが終了したとき、キャディーに感謝を述べながらそっと渡すことです。
同じコースで他のキャディーが働いている場合は、特に気を配るべきです。
ちなみにキャディーに渡すチップも、封筒などに入れる必要はありません。
チップの習慣がないマレーシアでも、感謝の気持ちを示す手段
マレーシアではチップを支払う習慣はないものの、感謝を示したいときはためらわずに渡すことができます。
またこの国の人は非常におおらかであるために、気を使う必要はほとんどないのです。
そのため感謝を示したいと感じたとき、支払い後の際に「おつりはいらないよ」と言ったり、お金をパッと取り出し、チップとして渡すことができます。
マレーシアのおすすめ観光地については、こちらの記事で詳しくご紹介しているので是非ご覧ください。
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