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2019/08/06

東京駅の「銀の鈴広場」は待ち合わせにぴったり!行き方、近い改札口など

東京駅の「銀の鈴広場」といえば、渋谷のハチ公前広場と並び、長らく東京を代表する待ち合わせスポットとして知られています。
ひと足早く上京した知人と「銀の鈴広場」で久しぶりに再会した、という思い出を持つ人もきっと多いことでしょう。

今回はそんな「銀の鈴広場」にスポットを当て、迷いやすい東京駅構内での「銀の鈴広場」と新幹線のりばとの位置関係などをご紹介します。

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東京駅の待ち合わせ場所「銀の鈴広場」とは

東京駅のホール

高度経済成長を邁進していた日本の心臓部・東京駅は、昭和39年(1964年)の東京オリンピック開催や東海道新幹線の開通などもあって、毎日多くの利用客でごった返す世界有数の巨大ターミナル駅となっていました。
ところが東京駅構内はあまりにも広く、あまりにも多くの人々が行きかうために、東京駅で待ち合わせをするとなかなか会えない不便さがありました。

そこで東京駅乗客助役だった関口要之助さんの提案で設置されたのが「銀の鈴」です。
待ち合わせ場所のわかりやすい目印となるようなオブジェを、ということで誕生した「銀の鈴」はすぐさま評判になり、和紙で作った球体に銀紙の飾りをあしらった急造品から、まもなく本格的な金属製の鈴型オブジェへと変更され、以来約50年にわたって東京駅での待ち合わせをサポートし続けています。

<下に続く>

東京駅の待ち合わせ場所「銀の鈴広場」に近い改札口への行き方

では、東京駅の待ち合わせ場所「銀の鈴広場」に近い改札口をみていきましょう。
東京駅の待ち合わせ場所「銀の鈴広場」に近い改札口には、以下の改札口があります。

  1. JR東海新幹線 中央のりかえ口
  2. JR東日本新幹線 北のりかえ口
  3. JR在来線 中央通路

続いて、それぞれの「改札口への行き方」について詳しくみていきます。

JR東海新幹線 中央のりかえ口への行き方

地下1階「銀の鈴」から地上1階「JR東海新幹線・中央のりかえ口」への行き方は、簡単にまとめると次のようになります。

  • 地下1階「八重洲地下中央口」改札前の階段をのぼる
  • 階段をのぼったら、すぐ右手

まずは「銀の鈴」から、八重洲地下中央口へ進みます。
「銀の鈴」を右手に見て、まっすぐ通路を進めば「八重洲地下中央口」の改札前に出ます(徒歩10秒ほど)。

続いて、地下中央口改札前にある地上1階への階段をのぼりましょう。

こちらがその階段です。
八重洲地下中央口改札の写真と同じ地点から右手を向くと、この景色になります。

階段をのぼる途中で後ろを振り返ると、「銀の鈴」の案内表示が大きく掲げられています。

階段をのぼりきると、次のような景色になっています。

この地点から、すぐ右手を見ましょう。
なんと「JR東海新幹線 中央のりかえ口」は真横にありました。

歩いて3秒で到着です。

実は「JR東日本新幹線 北のりかえ口」も「JR在来線 中央通路」も、この地点から10秒以内にたどり着くことができます。

JR東日本新幹線 北のりかえ口への行き方

  • 「八重洲地下中央口改札」のそばにある階段をのぼった場所から、まっすぐ5秒ほど直進
  • 「仲間」というタイトルが付いた銅像「仲間」の右手が「JR東日本新幹線 北のりかえ口」

「銀の鈴」がある地下1階からの階段をのぼり終えた場所(上の写真)を起点に、あらためて今度は「JR東日本新幹線 北のりかえ口」に進んでみましょう。
まずはこのまま5秒ほど、直進します。

すると、上の写真の左端にある「仲間」というタイトルの付いた銅像が見えてきます。
この銅像の右手が「JR東日本新幹線 北のりかえ口」です。

JR在来線 中央通路への行き方

  • 「八重洲地下中央口改札」のそばにある階段をのぼった場所から、左斜め前方へ10歩ほど前進
  • 「仲間」の銅像がある左手の通路一帯が「JR在来線 中央通路」

「銀の鈴」がある地下1階からの階段をのぼり終えた場所(上の写真)を起点に、次は「JR在来線 中央通路」に進んでみましょう。
やや左斜め前方に10歩ほど進んでみます。

上の写真の右端に、少し暗くてわかりにくいですが、先ほどの「仲間」というタイトルが付いた銅像が立っています。
写真中央の柱の左側通路をそのまま5,6歩進むと、

右手にインフォメーションセンターが見えてきます。
実はここが「JR在来線 中央通路」と呼ばれるエリアで、JR各線ホームへの階段が通路左側に次々と出てくる場所です。

この「中央通路」を写真の方向にまっすぐ進むと徒歩1分ほどで丸の内中央口改札、逆に進むと徒歩20秒ほどで八重洲中央口改札に出ることができます。
「中央通路」はまさに、東京駅の東西(西が丸の内口、東が八重洲口)を結ぶパイプの役割を果たしているのです。

※東京駅の詳しい構内図はコチラ→ Tokyo Info

写真に写っている案内に「丸の内中央口」とありますが、そのまま直進して「丸の内中央口」から東京駅の外に出ると、かの有名な東京駅の駅舎外観を見ることができます。

取材日時は8月初旬のよく晴れた平日の午後でした。
東京駅丸の内駅前広場のカウントダウン表示が、東京オリンピックの開幕まで残り1年を切っていることを知らせてくれています。

東京オリンピックの観戦チケットを幸運にも入手できた方やボランティアで参加する方、オリンピックに限らず出張や観光で東京駅を訪れる方など、「どこいく」をご覧いただいている多くの皆さんも東京駅で誰かと待ち合わせをする機会があることでしょう。
そんなときは、もちろん待ち合わせの定番「銀の鈴」で落ち合うようにしてみてください。

東京観光で数々の見どころをまわってできた思い出の他に、「あの『銀の鈴』で待ち合わせた」という思い出もきっと忘れられない大切な記憶になることでしょう。

<下に続く>

東京駅の待ち合わせ場所「銀の鈴広場」の歴代4代

東京駅前

ところで「銀の鈴」は初代の設置以降、これまでどのような変遷をたどってきたのでしょうか。
ここでは、歴代4代の「銀の鈴」を詳しく見ていくことにします。

初代 銀の鈴

東京駅乗客助役・関口要之助さんの提案で作られた初代「銀の鈴」は、竹の骨組みに和紙を貼った球体を、銀紙のモールで包んだ手作り感あふれるものでした。
昭和43年(1968年)6月10日、東海道新幹線南乗換改札前(八重洲ホール)に設置され、鈴の上部には「お待ち合わせはこの場所で」と書かれたリング状の看板が取り付けられました。

「初代・銀の鈴」はあっという間に評判を呼び、まもなく予算をつけてしっかりした鈴を作り直すことになります。
鋳銅製の「2代目・銀の鈴」が登場したのは翌年11月のことで、「初代・銀の鈴」が活躍した期間は意外と短いものでした。

2代目 銀の鈴

※中央が2代目「銀の鈴」です

「2代目・銀の鈴」がお披露目されたのは、昭和44年(1969年)11月24日のことです。
紙で作られた初代とは異なり、こちらはクロームメッキされた鋳銅製の鈴型になり、中には鈴の音が出るように隠しスピーカーも内蔵されていたようです。

直径70cm、高さ72cm、重量約70kgにもなる巨大鈴が八重洲中央口改札前の天井に吊り下げられ、初代に引き続き「お待合わせはこの場所で」と書かれたリング状の看板が取り付けられました。
「2代目・銀の鈴」は高度経済成長に沸く日本の心臓・東京駅を象徴するオブジェとして、以後16年間にわたって多くの人々の待ち合わせをサポートし続けました。

3代目 銀の鈴

昭和60年(1985年)2月19日に設置された「3代目・銀の鈴」は、直径70m、高さ92.3cm、重量80kgの鋳銅製で、表面には銀メッキが施されました。
当時はバブル経済の真っ只中にあり、力強く重量感のある堂々としたフォルムは、史上稀にみる好景気に沸いた当時の日本の雰囲気がよく出ています。

ちなみにこの頃は、アサヒビールの「フラムドール」や、ツインタワーでおなじみの「東京都庁」、高床式の巨大な建物「江戸東京博物館」など、建築アートもシンプルで力強いデザインが流行しました。

※こちらはバブル経済末期、1989年(平成元年)に登場したアサヒビールのオブジェ「フラムドール」。

4代目 銀の鈴

現在の「4代目・銀の鈴」は、平成19年(2007年)10月25日にお披露目されました。
当時、東京芸術大学学長だった金工作家・宮田亮平さん製作による直径80cm、重量約70kgのアルミ合金製の鈴で、東京駅構内 八重洲中央地下中央改札口付近に設置され、今もなお東京駅の待ち合わせ場所のシンボルとして活躍しています。

ドラえもんの鈴のような典型的な丸型鈴ですが、鈴の上部と鈴の真ん中には、作者・宮田良平さんが得意とするイルカの彫刻があしらわれています。

<下に続く>

「銀の鈴」は東京観光の1丁目1番地――最高の旅のスタートに、ぜひ訪れてみよう!

東京駅~丸の内へ

東京駅の「銀の鈴広場」は、戦後の高度経済成長から現在に至るまでの、東京の最も有名な待ち合わせ場所のひとつです。
昭和43年以降、地方から初めて東京に出てくる多くの人は、東京の知人と「銀の鈴広場」で待ち合わせをし、希望と不安を胸に秘めて大都会への第一歩を踏み出していきました。

いまや多くの日本人の心の風景に「銀の鈴」の存在があります。
東京観光で東京駅に来た際は、ぜひ「銀の鈴広場」を訪れてみてください。

るるぶ東京’20 (るるぶ情報版(国内))

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