つぼ湯がある湯の峰温泉ってどんなところ?
今回記事で紹介する「湯の峰温泉」は、和歌山県にあります。
この温泉は、すこし変わっています。
その理由は、この湯の峰温泉は、世界遺産に登録されている温泉だということなのです。
それはどういうことかというと、この湯の峰温泉は、世界遺産である熊野三山のひとつの「熊野本宮大社」がある本宮町にある温泉なのです。
熊野本宮大社へ詣でるに際して、湯垢離ができるという世界最古の温泉であるということで、世界遺産になっています。
今回は、その世界遺産に登録されている湯の峰温泉にあるつぼ湯について、これから詳しく説明していきます。
世界遺産にも選ばれたつぼ湯ってなに?
それでは世界遺産に登録された和歌山県にあるつぼ湯について詳しくみていきましょう。
熊野詣の湯垢離場
湯の峰温泉は、世界遺産に登録されているだけでなく、日本最古とよばれる温泉でもあります。
その温泉地にあるつぼ湯は、天然の岩風呂です。
温泉ができたのは、1800年のことだといわれており、古くから熊野三山へ参拝へ出かけた人たちが、旅の疲れをとりに訪れた場所としてしられています。
つぼ湯は温泉のみですが、温泉周辺には、「あづまや」「湯の峯荘」「よしのや」「伊せや」と旅館が立ち並びでいますので、滞在しながら温泉を楽しめます。
古くから多くの人が熊野詣の際に、この湯の峰温泉で、温泉につかることで、汚れや穢れなどをおとして湯垢離をしたといわれています。
七色の湯
古くから熊野の神社へ詣でる人たちが湯治で使ったり、湯垢離などに使われたりしてきた、この温泉の不思議な魅力は温泉のお湯にあります。
つぼ湯は、一日に七回ほどお湯の色を変化させるといわれています。
そのようなことから、七色の湯とつぼ湯はよばれています。
七色の不思議な色を持つその温泉を、源泉かけ流しで入浴できます。
天然温泉であるつぼ湯は、ナトリウム、炭酸水素塩泉などを含んだ、硫黄泉と呼ばれる泉質です。
リウマチ性疾患、神経痛などに加えて皮膚病、糖尿病などに効くといわれています。
湯の峰温泉にあるつぼ湯への行き方は?
つぼ湯への行き方ですが、和歌山県田辺市本宮町湯の峰温泉をめざしましょう。
温泉場までは、車でいくことができますが、路線バスを利用していくことも可能です。
バスは新宮駅よりでており、湯の宮駅行きがあり、所要時間は1時間15分です。
湯の宮温泉のバス停下車後は、温泉までは徒歩ですぐです。
世界遺産 つぼ湯
住所: 世界遺産 つぼ湯 〒647-1732 和歌山県田辺市本宮町本宮 湯の峰1
電話番号:0735-42-0074
営業時間:6:00~21:30
定休日:なし
URL:世界遺産 つぼ湯
つぼ湯の料金や受付方法は?待ち時間はどのくらい?
それではつぼ湯の料金などについてご説明します。つぼ湯の料金ですが、2018年の現在つぼ湯は、大人770円、12才未満460円となっています。
つぼ湯で湯浴みをしたい人は、湯の峰公衆浴場の番台で、札をもらいます。待ち時間は、そのときの込み具合によってちがいますが、週末はかなりの人ごみで数時間まちもあります。
つぼ湯の入浴方法は?制限時間あり!
つぼ湯は男女混浴風呂で、グループではいることができまます。
湯船そのものは、素朴で天然岩の足元から湧き出でいる温泉です。
簡単ですが、目隠しをかねた板で囲っただけの温泉です。
交代制で30分間の入浴が可能となっています。
とても小さな上に、入れる時間がすくないのですが、こちらのつぼ湯を利用したかたは、一般湯と、くすり湯も利用できます。
そのためつぼ湯は世界遺産に登録したお風呂体験をするということ、古から多くの人がやってきた熊野詣でのための湯垢離のた場所と考えるべきでしょう。
お風呂のほうは、一般湯とくすり湯のほうで、たのしまれるとよいでしょう。
ちなみに一般湯、くすり湯とも混浴ではなく、男女別に湯船が用意されています。
一般湯は、大人250円子供12才未満130円となっています。
くすり湯のほうは、大人390円、12才未満の子供は、190円となっています。
営業時間は、どちらも朝六時から入浴が可能となっています。
また、くすり湯のほうは、貸しきり風呂もありますので、ゆったりと温泉を楽しみたい方は、そちらを利用されるとよいでしょう。
また、公衆浴場のほうには、有料休憩場も完備しています。軽く仮眠を取ってから、岐路へつくこともできますので、利用されてみるとよいでしょう。
つぼ湯でタオルの貸し出しはある?
湯の峰温泉には、つぼ湯以外にも施設があります。
まず、つぼ湯ですが公式サイトのほうには、手ぬぐい、タオルなどの貸し出しや販売などは一切かかれていません。
しかしながら、つぼ湯体験をしたことがある人の情報によると手ぬぐいつきと書いてあるものがあります。
それでは他の湯の峰温泉の施設ではどうでしょうか。
その他の施設に関しても公式サイトではタオル、手ぬぐいに関しては何も書いていません。
体を拭くためのバスタオル、フェイスタオルなどは持参したほうが無難でしょう。
つぼ湯の後は温泉卵も!温泉水の持ち帰りもできる!
つぼ湯がある湯の峰温泉での楽しみ方は、湯筒を使って、自分で購入した卵を温泉のお湯で茹でて温泉卵にして食べることです。
人によっては、お野菜を茹でている場合もあります。
これらのお野菜や卵は、近隣の土産販売をしているところで簡単に手に入ります。
また、温泉は汲み取り場があり、恩泉水を持ち帰ることも可能です。お金は10リットルあたり百円となっています。
おうちでナチュラルな温泉を楽しみたい方は、ぜひ容器を持参して訪れるとよいでしょう。
つぼ湯の伝説?小栗判官物語ってどんなお話?
最後に、このつぼ湯に関するエピソードを簡単に説明します。
小栗半官という人物に関する話です。小栗半官については皆さんはどのぐらいしっているでしょうか。
この人物は、伝説上の人物で、実在した人ではないのですが、浄瑠璃や歌舞伎の演題に使われています。
小栗半官というのは、茨城県にいた人物という設定になっています。
彼は、そこで一城一国の主であり、一族が住んでいたといわれています。
茨城県で城を構えていた小栗が、どうやって和歌山県と関連性をもつのでしょうか。
それは上杉禅秀が関東で起こした乱に関連しています。
その乱は、1415年に起きた事件です。
その乱で小栗氏は結果として負けてしまう側であった上杉を助けたために、常陸の国より、静岡県を目指して逃げる途中に盗賊にあってしまいます。
そんな小栗半官をたすけてくれたのは、遊行上人と、照出姫だったといわれています。二人は、小栗半官を湯の峰の薬湯へつれていき、いわゆる湯治をします。
その甲斐があってかお風呂に入って小栗半官は回復します。その薬湯が現在世界遺産に登録されているつぼ湯であるといわれています。
つぼ湯に入ろう!世界遺産の温泉への行き方や待ち時間、入浴方法のまとめ
さて、今回は、日本最古出世界遺産にも登録されている温泉・つぼ湯に関してでした。
温泉がある熊野古道は自然の中をウォーキングしながら熊野詣を楽しめるあたりです。
ぜひとも時間をみつけて中世から残る環境と神々しい自然を体験すると同時に、温泉でゆっくりと疲れをとりにいってみましょう。