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2019/10/15

中国で人気のおすすめお菓子15選!伝統菓子や有名な月餅など!

中国といえば四大料理に代表される中華料理。
でもグルメ民族中国人が、料理だけで満足するはずがありません。

中国にはお菓子も実に様々な種類が存在します。
日本でもメジャーな杏仁豆腐から、日本人にはあまり知られていないものまで、甘いもの好きならよだれが止まらなくなる中国菓子の世界をご紹介していこうと思います。

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中国で人気のおすすめお菓子15選

では、中国菓子をみていきましょう。
ほとんどが中国のどこでも買えるようなお菓子ばかりですが、そのお菓子の評判のいい中国国内のお店の情報なども加えています。

  1. 杏仁豆腐
  2. 芝麻球(ゴマ団子)
  3. 月餅
  4. 豆沙包(あんまん)
  5. 豆沙粽(あん入りちまき)
  6. 馬拉糕(マーラーカオ)
  7. 麻花(マーフア)
  8. 青团(中国式草餅)
  9. 寿桃包(桃饅頭)
  10. 八宝飯
  11. 貴妃餅
  12. 湯圓
  13. 薩其馬(サチマ)
  14. 豆花
  15. 拔絲白薯(サツマイモのあめだき)

杏仁豆腐【日本でもおなじみの中国菓子】

中国語で言う仁は、植物の種から殻を取り去った中身のこと。
杏仁は杏の種の中身です。

杏仁は、古来中国では薬として使われていました。
その杏仁をすりつぶし、牛乳などと混ぜて甘みをつけ、寒天などで固めてお菓子にしたのが杏仁豆腐です。

杏仁豆腐の歴史は中国の三国志の時代にまで遡るとも言われています。
最期の帝政中国王朝となった清朝のときには、満漢全席にも加えられたお菓子です。

中国では様々なタイプの杏仁豆腐がいろんなところで食べられます。
そんな中高い評価を受ける杏仁豆腐を出しているのは、北京のスイーツショップ德和斋です。

入り口に「杏仁豆腐」の看板を掲げる德和斋の杏仁豆腐は、切らずに四角い豆腐のような状態で提供するスタイル。
甘さ控えめで口当たりがよく、杏仁の香りもしっかりする杏仁豆腐だと中国人にも人気です。

德和斋

芝麻球(ゴマ団子)【ごまが香る熱々お菓子】

おもちにあんこを包み、ゴマをまぶして揚げた芝麻球(ゴマ団子)は、日本でも人気の中国菓子ではないでしょうか?
揚げたてを食べて、飛び出るあんこの熱さに舌をやけどしそうになった人もいるはず。

もともとは中国南部の広東省で食べられていたお菓子です。
丸い形は中国語で「团团圆圆」つまり家族団欒、円満を意味するお正月の縁起物のお菓子でもありました。

現在では中国全土に広まり、お正月に限らずどこでも食べられているお菓子です。
横浜中華街でも店頭で売られ、手軽に食べられる中国菓子として親しまれています。

広東発祥のお菓子・芝麻球ですが、評判が高いのは上海の小籠包専門店「南翔饅頭店」のものです。
白ごまと黒ごまがまぶされた芝麻球は風味が高く、あんこもぎっしりで、小籠包を食べた後のお菓子には最適です。

南翔饅頭店

月餅【中国ではお月見のお菓子の定番】

中国菓子の月餅にはこんな伝説があります。
中国がモンゴルに支配されていた元朝末期、中秋節を反乱決起の日と定めた漢人は月餅にメモを入れて反モンゴルの同志に配った。

中秋節の日に一斉に蜂起した漢人はモンゴル人を中国から北へ追いやることに成功し、それ以降中秋節には月餅を食べるようになった。
これはもちろん嘘で、だいたい元代より前の宋代には中秋節のお供の菓子として月餅を食べる風習があったとか。

日本で一般的に知られている月餅は広東式
他にドーム状の北京式や、白くパリパリの皮で包まれた蘇州式など、古くから中国で親しまれたお菓子だけあって各地に様々な形があります。

月餅は中国で広く売られているお菓子なのでその中からここという店を選ぶのは不可能ですね。
それでも強いて挙げると、清朝末期1851年創業の杏花楼が月餅でも有名です。

杏花楼は上海にありますが広東料理の店でお菓子も評価が高いです。。
月餅も日本でもおなじみの広東式で、中秋節の前には月餅を買い求める人で行列ができます。

杏花楼

豆沙包(あんまん)【中国のあんまんは日本とは一味違う】

豆沙とは小豆のあんこのこと。
豆沙を小麦の皮で包んだ豆沙包、つまり日本で言うあんまんは、北京から天津あたりまでの中国北方で生まれたお菓子です。

日本で最初に広まったあんまんは広東式。
あんこにラードを混ぜるスタイルで、お菓子としてはちょっとくさみがあります。

北京など中国北方の豆沙はラードを混ぜず、豆の沙という呼び名通り、日本の小豆あんより水気が少なくパサパサしています。
でもこれは和菓子と同じ原理で、中国菓子も中国茶とともに頂くとベストマッチになります。

豆沙包が有名な店といえば北京の柳泉居豆包です。
柳泉居の豆沙包は皮が白く細やかで柔らかく、かつ弾力もあって、そのおいしさは「北京のほまれ」と称されるほど。

日本のあんまんとは一味違う中国の豆沙包、ぜひ中国茶とともに味わってみてください。

柳泉居豆包

豆沙粽(あん入りちまき)【端午節に食べる中国の甘いちまき】

粽子(ちまき)は中国でも非常に古い歴史を持つものです。
伝説では紀元前、戦国時代の政治家屈原が川に入水自殺をしたときに、その遺骸が魚に食べられないようにと民衆が竹川で包んだ米を川に投げ込んだのが始まりとされます。

屈原が自殺したのが5月5日の端午節。
中国ではそれにちなんでちまきは端午節に多く食べられます。

日本では細い筒状であんこが入ったちまきが一般的ですが、中国では三角錐が普通。
肉を包んだお食事系の肉粽と、あんこを包んだお菓子系の豆沙粽があります。

お米に水気が少なめの豆沙=小豆あんを包んで蒸す、もしくは煮て作る豆沙粽は、しっとりもちもちのご飯と微妙にパサパサ気味のあんこのバランスがよく、そこに中国茶が加われば完璧な取り合わせです。
豆沙粽もこれという店を決めるのは難しいですが、強いて挙げるなら上海の王家沙点心店が評判がいいです。

王家沙点心店の豆沙粽は、三角錐より少し平べったく、あんこがぎっしり
食べでがあるのでお菓子というよりお食事になってしまうかもしれません。

王家沙点心店

馬拉糕(マーラーカオ)【飲茶のシメに最適のお菓子】

マーラーカオは香港の飲茶文化の中で生まれたお菓子です。
真偽の程は定かではありませんが、中国にマレーシアから伝わったケーキ=マレー糕がマーラーカオになったとも言われています。

中国の馬拉糕は日本の蒸しパンよりも生地がつまった感じ。
しっとりとして、タマゴの味が強く、香港飲茶では定番のプーアル茶と非常によく合います。

日本のパンメーカーもマーラーカオと称する商品を売っていますが、どちらかというと日本の蒸しパン寄りで、中国の本物のマーラーカオとはだいぶ印象が違います。
ぜひ飲茶のシメとして本物を味わってほしいです。

マーラーカオはミシュランガイドで一つ星を獲得し、ミシュランガイドに載った店で最も安いと言われる添好運(ティム・ホー・ワン)のものが評価が高いです。
とはいえ東京の添好運はけっこうなお値段がします。

やはり本場香港で現地味のものを味わうのがおすすめです。

添好運

麻花(マーフア)【噛めば噛むほど味が出る中国菓子】

麻花は例えて言うなら中国式のかりんとうのようなお菓子です。
ただ、かりんとうと比べると数倍固く、顎の力が必要です。

小麦の生地を細く伸ばし、それをドリル状にねじってから揚げています。
非常に固いお菓子ですが、ガリガリかじってかみしめていくと、じんわりと小麦の甘みが感じられます。

砂糖の甘味も多少はあるものの、小麦の味の方が強く、素朴な味わいで飽きが来ないお菓子です。
これだけで食べると口の中の水分を持っていかれるので、中国茶と一緒にいただくのがお勧め。

麻花の発祥は中国西北方面と言われていまが、有名なのは天津の「大麻花」。
大麻花は普通の麻花の5倍ぐらいはあるのではないかという大きな麻花です。

中でも有名なのが「十八街麻花」。
これは「天津三絶」という天津名物のうちの一つです。

十八街麻花総店

青团(中国式草餅)【春のお墓参りのお供のお菓子】

青团とは、中国でも上海を中心とした江南地区で食べられていた伝統菓子です。
青团はもち粉によもぎの汁を混ぜ、中にあんを包んで蒸したお菓子

そう、日本の草餅とほぼ同じお菓子です。
ただ、日本の草餅と違うところは、小豆あんだけではなく野菜やたけのこ、肉などを包んだお菓子ではなく食事系のものもあるということ。

日本の草餅が中国の青团が伝来したお菓子なのか、中国と日本それぞれ独自に作られたお菓子なのかは不明。
中国南方では、清明節に食べるお菓子です。

清明は二十四節気の一つ。
中国ではこの日には先祖のお墓を掃除してお参りします。

いわば日本の春のお彼岸のようなもの。
ちょうどよもぎが育つ時期なので、お供えのお菓子として作られたのでしょう。

青团はまず豆沙粽のところでご紹介した王家沙点心店が有名。
他に、上海の1875年創業の老舗「沈大成」のものも人気です。

沈大成

寿桃包(桃饅頭)【長寿を願う桃型お菓子】

寿桃包は日本では「桃まん」などとも呼ばれている桃の形をしたあんまんです。
正直なところ味はあんまんとあまりかわりません。

とはいえ、中国の寿桃包は日常のお菓子であるあんまんとはちょっと意味合いが違うお菓子です。
桃の形をしていることで、縁起物のお菓子となっています。

中国では桃の木には邪気を払う霊力があると信じられてきました。
そして、桃の実は長寿をもたらすと考えられています。

『西遊記』では孫悟空が女神の中では一番えらい西王母が育てた不老長寿をもたらす「蟠桃」を食べてしまうシーンがあります。
寿桃包はその長寿の桃を模したもので、中国では特に高齢者の誕生日をお祝いするお菓子の定番です。

寿桃包は、上海の王家沙点心店のものが人気が高いようです。

王家沙点心店

八宝飯【ご飯だけど甘いお菓子】

八宝飯といっても八宝菜をかけたご飯ではありません。
蒸し上げたもち米に砂糖を混ぜ、小豆あんを包み、その上にサンザシ、干しぶどう、ナツメ、小豆などを乗せてさらに蒸した中国独特のお菓子です。

もち米に砂糖を混ぜるというとえっと思う人もいるかもしれません。
でも日本でも砂糖をまぜたきなこにおもちをまぶす安倍川もちや、お米をあんこで包むおはぎなどがあります。

もともとは上海に近い中国浙江省の寧波で生まれたお菓子。
現在では中国北方にまで伝わって作られています。

地方によっては小豆あんは包まれていないものもあります。
いわばお米ケーキの八宝飯は、中国ではお正月やお祝いの席などで振る舞われる縁起物のお菓子です。

八宝飯は上海の美新点心店のものが評価が高いです。

美新点心店

貴妃餅【楊貴妃が作った?1000年の歴史をもつお菓子】

貴妃餅は中国陝西省の省都西安に伝わる伝統菓子です。
油を混ぜた小麦粉の皮に細かく砕いたクルミ、ゴマ、ナツメなどを包んで焼いたもの。

このお菓子の歴史は1000年を超えるとされ、中国四大美女の一人楊貴妃が考案したとか、楊貴妃が好んだという伝説があるお菓子であることから貴妃餅と呼ばれています。
あるいは月餅の原型ともいえるお菓子かもしれません。

1000年の間中国各地に伝わり、各地でそれぞれ改変されてきたお菓子なので、西安から遠く離れた上海などではだいぶ原型から離れたおしゃれなお菓子になっています。
原型に近い貴妃餅を食べるなら、やはり西安に行くしかないですね。

西安で貴妃餅がおいしいと評判なのは、回族(中国のムスリム)が多く住む清真大街にある全盛斋清真伝統糕店です。

全盛斋清真伝統糕店

湯圓【寒い季節のあたたまるお菓子】

湯圓は、起源は中国の宋代にまでさかのぼるという伝統的な中国菓子です。
今の中国浙江省寧波のあたりで、黒ごまと砂糖、ラードで練った餡をもち粉で包んだ菓子を売る人がいました。

茹でるうちに沈んだり浮いたりするこのお菓子は「浮元子」という名前が付けられ、後に湯圓と呼ばれるようになります。
ゴマ団子と同様家庭円満を象徴するお菓子として扱われるようになりました。

現在湯圓は、春節のあと初めて満月になる元宵節によく食べられるお菓子です。
また、中国南部には、春節に餃子ではなく湯圓を食べる地区もあるようです。

湯圓は黒ごま餡が一般的ですが、他に小豆あんや肉餡のものなども。
温かいシロップに浮かべて食べるため、寒さが強まる冬至に食べて体を温めるお菓子でもあります。

湯圓で有名なのは、湯圓の発祥地寧波の缸鴨狗湯圓店
1926年創業という老舗です。

缸鴨狗寧波湯圓店

薩其馬(サチマ)【女真族が中国に伝えたお菓子】

薩其馬(サチマ)はヌガーや雷おこしに似た中国のお菓子です。
元々は女真族のお菓子で、祭祀のときにお供えするものでもありました。

中国が女真族に支配された清代に北京を中心に広まったと言われます。
現在では北京四大菓子の一つに数えられています。

練った小麦粉を長粒米ぐらいの大きさ切って揚げ、干しぶどうやかぼちゃの種、ゴマなどとともにはちみつ、水飴とからめて固めて作ります。
サチマは満州語で切るという意味で、四角い型に広くおしのべて固めたあと、食べやすい大きさに切りそろえます。

雷おこしよりも固くなく、ヌガーよりもねちゃっとしておらず、サクサクと食べやすいお菓子です。
サチマは道端の屋台で買うようなお菓子なので、特に有名店があるわけでもありませんが、北京の富華斋のものが人気のようです。

富華斋饽饽舗

豆腐花【やさしい甘さの豆腐のお菓子】

豆腐花はゆるい豆腐、いわば日本でいうおぼろ豆腐に甘いシロップをかけて食べる中国のお菓子の一種です。
豆腐自体は、前漢を建てた劉邦の孫で、『淮南子』を編纂した淮南王劉安が発明したものだと言われています。

ただ、豆腐をしっかり固めずゆるいままで甘くしてお菓子のようにして食べる豆腐花がいつごろから始まったかまでは不明です。
日本では豆乳を固める凝固剤はにがりが使われますが、海から遠い中国内陸では石膏を凝固剤に使います。

石膏を食用にして大丈夫かと思う人もいるかもしれません。
しかし、石膏は消炎剤として漢方生薬にも用いられるもので、少量であれば食べても問題ありません。
豆腐花はプレーン豆腐花からいろんなシロップやトッピングまでを選べる香港のスイーツショップ亞玉豆腐花が高い評価を受けています。

亞玉豆腐花

拔絲白薯(サツマイモのあめだき)【アメが糸を引くサツマイモのお菓子】

拔絲白薯は揚げたサツマイモにアメを絡めた中国のお菓子です。
絡めたアメが糸を引くように作るので「拔絲」といいます。

サツマイモの呼び名が中国各地で違うので、それに合わせ拔絲地瓜、拔絲紅薯などと呼ぶ地域もあります。
サツマイモは東南アジア経由でまず中国南岸に伝わりそれが中国内陸まで広まっていきました。

おそらくこのお菓子も、サツマイモの伝播とともに中国の南から北に伝わったのでしょう。
明治時代以降、中国から日本に渡ってきた華僑がこの拔絲白薯を広め、日本の大学いもになりました。

中国の「拔絲」シリーズのお菓子には、他にバナナ、リンゴ、山芋などを使ったものがあります。
中国に行ったらサツマイモだけではなく他の素材の物も食べ比べてみてはどうでしょうか?

拔絲白薯は中国の街角で気軽に買えるお菓子です。
お店では、北京の大清花餃子館のものが評判がいいようです。

大清花
<下に続く>

中国で人気のおすすめお菓子まとめ

中国のいろんなお菓子をご紹介してきました。
でも、これはあくまで中国のお菓子のごく一部。

広大な中国にはその土地土地でしか食べられないようなお菓子もあります。
また、中国全土に広まっているメジャーなお菓子も地方によって違うことも。

お菓子を食べ比べることで、中国の広さや中国食文化の多様性を感じ取ってみてください。

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