【御朱印の前に】寒川神社ってどんな神社?
八方塞がりになる前に絶対訪れたい寒川神社。
寒川神社はどのような神社なのか、歴史や拝観料、アクセス情報などをみていきましょう。
【御朱印の前に】寒川神社の歴史
寒川神社の創建年代については現存史料に明確な記載がありません。
しかし、雄略天皇の御代に奉幣し、神亀4年(727)に御社殿を建てたとする言い伝えがあります。
公文書に残る最も古い記録は承和13年(846)の『續日本後紀』で確認でき、このとき神階従五位下を授けられました。
以後、度々神階の授与がなされ、齋衡元年(854)、元慶8年(884)、延喜16年(916)に進階。
また、延長5年(927)に編纂された『延喜式神名帳』によると、相模國13社のうち、唯一の名神大社とされています。
ご祭神は、「寒川比古命」(さむかわひこのみこと)と「寒川比女命」(さむかわひめのみこと)の2柱。
寒川神社は江戸から見て坤(南西)の方角に立地していて江戸城の裏鬼門にあたるため、社殿は南西方向を向いています。
寒川神社の八方除けは全国的に名高く、源頼朝や武田信玄などの武将、徳川家代々が厚く信仰。
そうしたことから、江戸城の裏鬼門を守護する神社として崇敬され、特に八方除けや方位除のけ神様として信仰されるようになりました。
永禄12年(1569)10月、武田信玄が小田原城侵攻の際、寒川神社を参拝し兜を奉納して信玄芝原で兵を休めたという逸話が伝承されています。
【御朱印の前に】寒川神社の拝観料、アクセス
寒川神社の拝観料は無料で、参拝時間は自由です。
寒川神社は神奈川県の相模川の近くにあり、厚木市と茅ケ崎市の間に位置しています。
駐車場は第1~第4まであり、合わせて400台が収容可能なので車での参拝も便利。
寒川神社へのアクセス方法は以下の通りです。
\電車でのアクセス方法/
- JR相模線「宮山駅」より徒歩5分
\車でのアクセス方法/
- 圏央道「寒川北インター」より、県道46号線経由で4分
- 小田原厚木道路「伊勢原インター」より、県道44号線経由で13分
- 東名高速道「厚木インター」より、国道129号線経由で15分
寒川神社の御朱印を紹介!
寒川神社では、どのような御朱印をいただくことができるのでしょうか。
寒川神社は日本で唯一の八方除けの守り神として、さらに周辺を開拓した神として全国から信仰を集め、一之宮という高い格式を誇っています。
八方除けとは、地相、家相、方位、日柄などに起因するあらゆる禍事や災難から身を守ること。
身に降りかかるすべての厄災から守り、福徳円満や家業繁栄をもたらしてくれるご利益があります。
八方除けの役割は、未来の恐れを無くし、心を晴れやかにしてくれる人生の羅針盤のようなもの。
このパワーは、参拝して御朱印を拝受することでいただくことが可能です。
中央には力強い墨書きの社名が入り、「相模国一之宮寒川神社」の社名を押印すます。
八方除けの神社であることを御朱印で証明する「三つ巴八方除」の印を右上に押印。
下部には、毎年海の日に開催される「浜降古式祭」で神輿の下に敷く「はまごう」という花も押印されます。
初穂料はお気持ちでのお納めです。
\寒川神社の御朱印情報/
ご利益 | 値段 |
---|---|
八方除け | お気持ち |
寒川神社で人気のおすすめ御朱印帳5選!
寒川神社では、複数の御朱印帳をいただくことができます。
ここでは、人気でおすすめの御朱印帳5選を紹介しましょう。
\寒川神社の御朱印情報/
色 | 値段 |
---|---|
黒 | 1300円 |
白 | 1300円 |
木 | 2000円 |
紫 | 1100円 |
緑 | 1500円 |
御朱印帳(黒色)
寒川神社で一番人気の御朱印帳。
黒色を基調に、境内にある渾天儀をモチーフにした宇宙を思わせるようなデザインの御朱印帳です。
裏には八方除けの神社らしく方位盤、表には北斗七星もデザイン。
特に人気が高い御朱印帳なので、売り切れてしまうこともあります。
御朱印帳(白色)
先ほど紹介した御朱印帳の色違いバージョン。
白色を基調としていて、渾天儀は紫色で描かれ、北斗七星や方位盤は金色に輝いています。
渾天儀デザインの御朱印帳は、黒色と白色ともに1300円です。
御朱印帳(木)
こちらは表紙が木製の御朱印帳。
裏には方位盤、表には社名と相模国一之宮の文字が入っています。
他の御朱印帳に比べ大判サイズで、値段は高めの2000円です。
御朱印帳(紫色)
紫色でシンプルなデザインの御朱印帳。
両面ともに神紋である三つ巴がたくさんデザインされ、表は御朱印帳、裏は社名と書かれている文字もシンプルです。
こちらの御朱印帳は、他に比べて安めの1100円になります。
御朱印帳(緑色)
こちらは「令和元年限定御朱印帳」です。
緑色を基調にしていて、表は寒川神社を象徴するカラフルな社殿、裏は方位盤をデザインしています。
上品さがあるなかにも、寒川神社特有の世界観を表現したデザインです。
値段は1500円で、入荷するとすぐに売り切れてしまうことがあります。
寒川神社で御朱印をもらえる時間は?
御朱印の受付時間は、8時~17時です。
年中無休で受付を行っており、御朱印帳やお守りなどの頒布、御祈祷受付も同じ時間になります。
寒川神社で御朱印をもらえる場所は?
御朱印は、社務所または御祈祷受付所でいただくことができます。
社務所は南門を進んで右側、御祈祷受付所は社務所の左側にある八方除御祈念受付内です。
御朱印帳の販売は、御朱印の受付場所と異なるので注意しましょう。
御朱印帳は、境内の授与所、第2駐車場横にある「鎮守の杜Koyo」で購入できます。
特に授与所の売り場では、人気御朱印帳を中心にすぐに売り切れてしまうので、両方の売店をチェックして在庫確認が必要です。
【御朱印をもらったら】寒川神社で行きたいパワースポット
御朱印をいただいたら、寒川神社のパワースポットを散策して回りましょう。
ここでは寒川神社で知っておきたいことや見どころを紹介します。
レイライン
寒川神社がパワースポットと言われている大きな理由は「レイライン」。
レイラインとは、古代遺跡を地図で見たとき一直線上に並んでいる現象のことです。
ここ寒川神社は3本のレイラインが交差する場となっており、文明が発達していない時代にどのようにして太陽が通る道を目印にして建造物を建てたのか不思議が残されています。
寒川神社を通るレイラインは以下の通りです。
- 春分の日・秋分の日:玉前神社―寒川神社―富士山―竹生島―元伊勢―出雲大社
- 夏至:鹿島神宮―寒川神社―大山阿夫利神社―諏訪大社
- 冬至:鋸山―鶴岡八幡宮―寒川神社―箱根神社
特に春分の日と秋分の日のレイラインは「御来光の道」と呼ばれていて、日本で最も長いレイラインです。
天気が良ければ、富士山に夕日が沈むダイヤモンド富士を見ることができます。
渾天儀と方位盤
社殿に向かって右側にあるパワースポットが「渾天儀と方位盤」です。
渾天儀とは、古代の中国で天体観測をするためにつくられた計測器具のこと。
赤道、子午線、水平の平面に固定された六合儀が付けられ、その内側で4つの環を回転させることで、赤道や黄道を基準にして天体の位置を測定することができます。
天体観測で暦を作り、暦で吉凶を占っていた時代のもので、国家の運命を占うこともありました。
方位盤は四正四隅の八方位で表し易の八卦を振り分け、中央には九星と十干十二支を掲載。
八方位を均等に配置して正八角形で分かりやすいつくりにしたのは、寒川神社特有のものです。
龍は天空を支えるという故事があることから、渾天儀の四隅には龍神を置いています。
神嶽山神苑
神嶽山神苑は境内の裏手にあるパワースポットで、神嶽山の社が神苑として整備されました。
寒川神社の起源に関わりが深いと言われている「難波の小池」を真ん中に置いた泉回遊式日本庭園です。
1月2日の追儺祭では、難波の小池の水を竹筒に入れて神前にお供えし、寒川神社の境内に散布して邪気を祓う行事を行います。
旧三の鳥居の基礎石を使った「八氣の泉」からは水が湧き出て、辺りに八方除けの精気が漂う陰陽の様相を表現。
茶屋「和楽亭」では抹茶と和菓子をいただくことができ、庭園の四季の移ろいを眺めながら和楽のひとときを過ごせます。
寒川神社や八方除け信仰の歴史を学べる「方徳資料館」、四国産の庵治石を敷き詰めた「石舞台」、毎月1日に利用できる本格的な茶室「直心庵」など見どころ満載です。
寒川神社で人気のおすすめ御朱印帳5選!ご利益や参拝時間も紹介!のまとめ
今回は、寒川神社でいただける御朱印帳や見どころのパワースポットを中心に紹介してきました。
寒川神社の御朱印帳は種類が複数あり、デザインや値段もさまざまなのでお気に入りの1冊を手に入れることができます。
1600年の歴史がある八方除けのパワースポットなので、参拝すればきっと明るい未来を照らしてくれるはずです。
気になる方は、ぜひ寒川神社に出かけてみましょう。