箱根神社とは?
箱根神社は奈良時代、箱根大神の御信託によって万巻上人が創建した古社です。
鎌倉時代以降になると、源頼朝、執権北条氏、徳川家康などの武将から篤い崇敬を受けました。
箱根神社は古くから開運厄除、心願成就、交通安全の神様として信仰されています。
現在でも所願成就のために多くの人が参拝する関東総鎮守です。
御祭神は「箱根大神」。
瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)、木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)、彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)の3柱の総称です。
毎年7月31日~8月6日までの1週間は、さまざまな祭典行事を行う「芦ノ湖夏祭りウィーク」を開催。
箱根神社伝統の水恩感謝の祭り「湖水祭」、箱根大神の御神徳に報謝する「例大祭」をはじめ、箱根神社の祭典は見どころ満載です。
- 住所
- アクセス小田急線「箱根湯本駅」よりバスと徒歩で50分
- 電話番号
- 公式サイト
箱根神社で人気のお守り5選
たくさんの人気お守りがある箱根神社。
ここでは、おすすめの箱根神社お守り5つを厳選しました。
では、箱根神社のお守りをみていきましょう。
箱根神社には、以下のお守りがあります。
- 和合御守
- 九頭龍えんむすび御守
- 開運御守
- 安産御守
- 幸福御守
続いて、箱根神社のお守りについて詳しくみていきましょう。
和合御守【深いご縁がいつまでも仲良く続くように】
和合御守は「なかよしまもり」と呼ばれる、男性用と女性用のペアお守り。
カップルも、ファミリーもみんな仲良く深い縁で繋がれるようにとの願いが込められたお守りです。
このお守りは、箱根の伝統工芸である寄木細工でつくられたお守り。
お守りは災難除けと健康をもたらす「麻の葉」の模様で、色が3種類あります。
麻の葉模様は寄木細工で珍重されていますが、お守りのような小さなものは極めて高度な技術が必要です。
寄木組合がつくる寄木細工のお守りに、箱根神社で遷霊祭を奉修。
一対で1500円のお守りなので、カップルや夫婦などで片方ずつ身に付けます。
2つの模様がぴったり合うのは、世界でこのお守りだけです。
お守り | ご利益 | 初穂料 |
---|---|---|
和合御守 | 縁結び・夫婦和合 | 1500円 |
縁結び御守【良いご縁で結ばれるお守り】
縁結び御守は、良縁祈願や良縁成就にご利益があるお守り。
紅白の2つで一対のお守りを成しており、男性用は白色のお守り、女性用は赤色のお守りです。
ペアでお受けになったときは、男性用の白いお守りを女性が、女性用の赤いお守りを男性が持つと、2人がともに心を寄せ合って良縁を成就できると言われています。
片想いの方やお相手がいない方は紅白2本のお守りを持ち、良い縁が結ばれたら片方のお守りを相手の方に渡すとよいです。
紅白の色鮮やかさとデザインでも好評のお守りで、箱根神社を参拝する若い女性にはかなり人気。
初穂料は一対2本で1000円になります。
お守り | ご利益 | 初穂料 |
---|---|---|
縁結び御守 | 良縁成就 | 1000円 |
開運御守【開運効果がある色がきれいなお守り】
箱根神社の奥宮にあたる箱根元宮。
箱根駒ヶ岳の山頂にあり天空の社とも呼ばれ、御祭神の箱根大神の鎮まる神山を御神山としています。
開運御守は、御祭神に由来して運開きのご利益があります。
水色と白色の2種類があり、初穂料はそれぞれ1000円です。
箱根元宮の社殿、富士山と箱根の山々がきれいに刺繡されたデザインのお守りです。
お守り | ご利益 | 初穂料 |
---|---|---|
開運御守 | 開運・厄除け | 1000円 |
安産御守【安産を祈願するお守り】
箱根神社には安産杉というパワースポットがあるほど、安産にも絶大なご利益があります。
安産の力を授けてくれる大切なお守りが安産御守。
デザインはシンプルな赤色のお守りで、安産御守、箱根神社と文字が分かりやすくはっきり書かれています。
お守りを手に入れたら大事なものに結びつけて持ち歩き、箱根神社の安産杉をお参りすれば安産祈願のご利益アップ間違いなし。
初穂料は1つ500円です。
お守り | ご利益 | 初穂料 |
---|---|---|
安産御守 | 安産 | 500円 |
幸福御守【幸運を招き入れるお守り】
幸福御守も、和合御守と同じ寄木細工で作られているお守りです。
寄喜のお守りとも呼ばれ、寄喜には喜びを寄せて幸福を招くという意味が込められています。
幸運御守は大きく分けると2種類。
寄喜御守と書かれた部分のデザインが少し異なっています。
裏側に施される寄木模様が1つずつ異なっているのがこのお守りの特徴。
寄木細工には麻の葉、市松、紗綾型、青海波、縞、マス、矢羽根などの模様があり、高度で緻密な職人の技術が詰まっています。
自分が気に入ったデザインのお守りを入手して、大事なものに結びつけてお持ちになれば、きっと幸運が訪れるでしょう。
初穂料は1つ1000円です。
お守り | ご利益 | 初穂料 |
---|---|---|
幸福御守 | 幸運 | 1000円 |
箱根神社で訪れたいパワースポット7選
箱根神社には、お守りと同じようなご利益があるパワースポットがたくさんあります。
箱根神社でお守りをいただいたあとは、魅力いっぱいの境内を散策しましょう。
本殿【多くの武将が崇敬した権現造り】
箱根神社のメインとなる本殿。
本殿は権現造りで、拝殿から下がり幣殿、本殿と一体化した造りになっています。
本殿へは、正参道と脇参道の2つの道で行くことが可能。
正参道は第4鳥居から90段の石段を進んでいく境内中央の通り道で、老杉に囲まれた素晴らしい景観で清々しい雰囲気が漂っています。
脇参道は、第1駐車場からのびる階段のない緩やかな坂道。
箱根神社の森の中をのんびり歩くことができるので、行きと帰りで違う参道を進んでいくのもおすすめです。
平和の鳥居【箱根神社一のフォトスポット】
正参道をはさんで本殿の反対側、芦ノ湖に面しているのが「平和の鳥居」。
箱根神社で最も人気のあるフォトスポットで、参拝者の多くが鳥居の下で記念撮影を行っています。
湖上に建てられている鳥居は、昭和27年(1952)に上皇明仁様の「立太子礼」と日本の独立「日本国との平和条約」を記念して建立されたものです。
同39年には、箱根神社の鎮座1200年と東京オリンピックの開催を記念して、「平和」の扁額が掲げられました。
扁額の揮毫は、講和条約の締結に関わり全権特命大使として調印を行った吉田茂元首相の真筆です。
そのため、箱根神社では平和の鳥居として親しまれています。
鳥居の真下で両手をいっぱいに広げると大きさが実感でき、芦ノ湖を遊覧している箱根海賊船が通過するタイミングのシャッターチャンスを狙う方が多いそうです。
曽我神社【心願成就の守り神様】
正参道の中ほどにある曽我神社。
箱根権現の稚児だった曽我五郎時致と兄の曽我十朗祐成の霊を慰めるため、鎌倉時代に「勝名荒神祠」としてお祀りしたのが始まりです。
安元2年(1176)、兄が5歳、弟が3歳の時、同族間の所領争いで父が討たれる不幸に遭いました。
母は兄弟の身に危険が及ぶことを恐れ曽我祐信と再婚し、兄弟も曽我姓を名乗り、兄は元服して十郎祐成と改めています。
弟は父の菩堤を弔うため箱根権現別当の稚児になり、杉の木を相手に武術に励みました。
その後出家を嫌って山を降り、元服して五郎時致と名乗り、兄十郎祐成と共に仇討を決意。
建久4年(1193)に兄弟は薄緑丸を授けられ、工藤祐経を陣屋に襲って倒し仇討本懐を遂げました。
しかしこの時兄は22歳で戦死、弟は20歳で斬首されてしまいます。
この話が代々語り継がれ、正保4年(1647)には小田原城主の稲葉美濃守正則が石造りの本殿を建立。
現在では、心願成就の守護神として崇敬されています。
九頭龍神社新宮【湖水祭が行われる由緒ある神社】
九頭龍神社新宮は、芦ノ湖心近くに鎮座している本宮から御分霊を奉遷しお祀りしています。
この地は古くから湖水祭や庭上の儀が行われた場所で、参拝しやすいように建立されました。
湖水祭は奈良時代に始まった祭事で、現在でも例大祭の宵宮祭として行われています。
神前に御供と神酒を献じて祝詞を奏し、神楽で祈願を込め、御供を唐櫃に納めて捧持し、行列で湖畔へ向かうというもの。
岸辺で小舟に乗り換え、御供船、楽船、伴船の順で出発していきます。
しかし、箱根神社湖上にある鳥居前より先は、宮司一人が乗った御供船だけが湖心に漕ぎ出していき、神秘の神事を行う一社伝来の特殊神事です。
毎月15日に行われる月次祭はどなたでも参列することができます。
安産杉【安産に強力なご利益】
安産杉は、安産御守とともに安産にご利益があります。
瓊瓊杵尊がこの地上で初めて出会った木花咲耶姫命と結婚し、彦火火出見尊が誕生したという神話が由来です。
この杉は古代山岳信仰の名残りがあり、幸運の栄木で崇められてきました。
いつしかこの大木が健全な母体の象徴とされ、子孫繁栄を祈願する安産の杉として信仰を集めることに。
源頼朝が箱根神社を崇敬していた頃、北条政子の安産をこの杉でお祈りしたところ3代将軍がお生まれになりました。
このことが武家や庶民の間に伝わり、こうした風習が行われるようになったと言われています。
現在では矢立の杉とともに「霊妙杉」と称えられ、箱根神社の安産の守護神として注目を集めるパワースポットです。
龍神水【パワーがある縁起水】
龍神水は、箱根大神が鎮座している箱根山を源とし、権現御手洗の池と称され九頭龍神がお守りしている芦ノ湖を満たす龍神甘露の水です。
この龍神水を手のひらで受けて口をすすぐと、一切の不浄を清め洗うことができます。
さらに龍神水を自宅にある神棚にお供えすることで、家内清浄縁起の養生となること間違いなしです。
平成22年(2010)、平成天皇即位20年の記念として境内に新しく御井を穿ちました。
天長祭の佳日から豊潤な水脈から霊水が湧出し、九頭龍神社新宮前の龍神水に流れを進めています。
箱根神社のお札所では、龍神水を入れられるペットボトルを1本100円で販売。
自分で龍神水をくみ取ることができますが、生水のため当日中に使用することが原則です。
矢立の杉【勝運が身に付く大木】
箱根神社の矢立の杉は、神奈川県の名木100選にも選ばれているパワースポットです。
桓武天皇から征夷大将軍に任命された坂上田村麻呂は、延暦20年(801)に東北平定に出発しました。
その道中にある箱根峠の厳しい坂を超えるとき、箱根神社の権現様を参拝。
杉の大木のもとで表矢を献上して武運長久を祈願したこともあり、坂上田村麻呂はご神徳のおかげで東北平定を果たすことができました。
後の多くの武将らも箱根の険しい山を越える際、この先例にならって表矢を献上して戦勝を祈願。
矢立の杉はこのいわれに基づいて、何事にも打ち勝つことができ、所願成就、心願成就、勝運にご利益があるパワースポットとして人気となりました。
箱根神社でお守りを購入できる場所
箱根神社のお守りは、2か所のお札所で購入することができます。
西のお札所は本殿がある神門の中、南のお札所は第4鳥居の横で第1駐車場に面しているところです。
境内の中央にある石段の上下にあるので、お好きな場所でお守りを購入することができます。
初穂料とは、初穂の代わりになるお金のこと。
初穂はその年に初めて収穫された稲穂、料は代わりになるものを意味します。
むかしは神様の恵みに対して感謝の気持ちを込め、その年に初めて収穫した稲穂を神社にお供えしていました。
お守りを購入する際は、神様に感謝を込めて捧げる初穂の代わりとして初穂料を納めましょう。
箱根神社でお守りを購入できる時間
箱根神社でお守りを購入できる時間は8時~16時です。
お守りの購入を希望される方は、受付時間内にお札所に立ち寄りましょう。
また、ご都合などでどうしても箱根神社を参拝することができない方には、郵送によるお守りの頒布もあります。
便箋にお守りの種類と個数、氏名、連絡先などを記入し、お守りの初穂料と送料300円を添えて箱根神社宛に現金封筒で郵送。
箱根神社で確認後、ご希望の神札やお守りを送っていただけます。
郵送による受付ができないお守りもあるので、箱根神社のお札所を実際に訪れ自分の目でお気に入りのお守りを入手するのがおすすめです。
箱根神社でお守りを返納する場所
古いお守りは、箱根神社の納札所で返納することができます。
納札所の場所は、本殿に向かって右手、龍宮門の右側です。
お守りを納める際には、神様への感謝の気持ちを込めてお参りするようにしましょう。
お守りを返納する時期については、箱根神社では次のようなタイミングを基準としています。
- お守りを受けたときから1年後
- 新年を迎える前
- 新年を迎えた正月初詣
お守りが古くなったり、お守りを粗末に扱ったりすると、居心地が悪くなり神様は神社に帰られてしまいます。
拝受したお守りは粗末にせず丁重に扱い、大切にお祀りするようにしましょう。
箱根神社へのアクセス方法
箱根神社へは、自家用車でアクセスする方法と、電車やバスを利用してアクセスする方法があります。
駐車場は第1、第2、北参道、第2鳥居と複数あり、小田原、三島、御殿場方面からアクセスが可能です。
\車でのアクセス/
- 小田原厚木道路・西湘バイパス「小田原西インター」より国道1号と県道732号経由で25分
- 伊豆縦貫自動車道「三島塚原インター」より国道1号経由で30分
- 東名高速道路「御殿場インター」より国道138号と県道75号経由で40分
公共交通機関を利用する場合、小田原駅か三島駅が便利です。
電車やバスを乗り継ぐことで、箱根神社にアクセスできます。
\電車・バスでのアクセス/
- JR東海道線・小田急小田原線「小田原駅」より箱根登山バス50分
- 小田原駅より箱根登山鉄道「箱根湯本駅」下車、箱根登山バスで30分
- JR東海道線「三島駅」より東海バスオレンジシャトル40分
箱根神社ですてきなお守りを手に入れよう!
今回は、箱根神社でおすすめのお守り5選と人気のパワースポット7選をまとめて紹介しました。
箱根神社は心願成就、開運、縁結び、勝運などさまざまなご利益がある神社です。
ご利益に合わせたたくさんのすてきなお守りが頒布されており、箱根神社のパワースポットを参拝することで絶大な効果を得ることができます。
箱根神社でお守りを購入して、叶えたい夢や大切な目標を叶えましょう。