江ノ島神社とは
江ノ島神社は、辺津宮に「田寸津比賣命」、中津宮に「市寸島比賣命」、奥津宮に「多紀理比賣命」をお祀りする神社です。
この3柱は三姉妹の女神さまで「江島大神」と称され、神仏習合により弁財天女と呼ばれるようになりました。
現在では江ノ島弁財天として信仰され、海や水の神、幸福や財宝の神、縁結び、芸道上達などにご利益がある神社として人気を集めています。
江ノ島神社の社紋は、北条家の三枚鱗にちなんだ「向い波の中の三つの鱗」です。
『太平記』の記述によれば、建久3年(1190)、北条時政が子孫繁栄祈願で江ノ島の御窟を参籠した際、満願の夜に弁財天が登場。
時政の願いを叶える約束をし、弁財天は大蛇となって江ノ島の海に消え、三枚の鱗だけが残っていたことからこれを家紋にしたと言われています。
- 住所
- アクセス小田急江ノ島線「片瀬江ノ島駅」より徒歩15分
- 電話番号
- 公式サイト
江ノ島神社の御朱印は2種類
江ノ島神社でいただける御朱印は、とても人気があります。
ここでは、日本三大弁天の1つである江ノ島神社弁財天の御朱印を中心にみていきましょう。
江ノ島神社弁財天の御朱印
これは、江ノ島神社弁財天の御朱印。
初穂料は300円で、御朱印帳に直書きでいただくことができます。
江ノ島神社の象徴ともいえる弁財天の御朱印は、特に人気です。
御朱印に入る墨書きは、奉拝、江の島、弁財天、江島神社、日付と盛りだくさん。
印は社紋、中央に「日本三大弁天・江島辨財天・財寶福徳守護」、右下に「日本三大弁財天・江島弁財天・相州江の島鎮座」が押されます。
こちらの御朱印をいただくことで、金運や縁結びのご利益アップ間違いなし。
御朱印 | 初穂料 |
---|---|
江ノ島神社弁財天 | 300円 |
江ノ島七福神の御朱印
江ノ島神社弁財天は、鎌倉・江ノ島七福神の1つに数えられます。
全8か所を訪れて御朱印をいただく「鎌倉・江ノ島七福神巡り」も人気です。
御朱印をいただける場所は、宝戒寺(毘沙門天)、妙隆寺(寿老人)、鶴岡八幡宮(弁財天)、浄智寺(布袋尊)、本覚寺(恵比寿)、御霊神社(福禄寿)、長谷寺(大黒天)と江ノ島神社。
ご自身の御朱印帳にいただくこともできますし、七福神御朱印の専用色紙にいただくこともできます。
いずれの場合でも御朱印の初穂料は300円です。
色紙は、あらかじめ文字が記載され御朱印のみをいただく集印用色紙は500円、墨書きも含めて御朱印をいただける1000円の2種類があります。
御朱印 | 初穂料 |
---|---|
江ノ島七福神 | 300円 |
集印用色紙 | 500円 |
飾色紙 | 1000円 |
江ノ島神社の御朱印帳
江ノ島神社では、4種類の御朱印帳を購入することができます。
どのような御朱印帳があるのか、詳しくみていきましょう。
\江ノ島神社の御朱印帳情報/
御朱印帳 | 初穂料 | |
---|---|---|
① | 天女(弁財天) | 1500円 |
② | 波・富士山 | 1500円 |
③ | 瑞心門 | 2000円 |
④ | 龍神 | 1500円 |
御朱印帳①【天女(弁財天)】
江ノ島神社御朱印帳の1つ目は、ご祭神でもある弁財天の天女さまをデザインしたもの。
かわいらしい表情の天女さまが小鼓を演奏しながら天空を舞う姿が印象的な御朱印帳です。
御朱印帳や神社名といった金字が輝き、ピンク色をベースとした生地で裏表紙にも天女さまがいらっしゃいます。
天女(弁財天)御朱印帳の初穂料は1500円です。
御朱印帳②【波・富士山】
江ノ島神社御朱印帳の2つ目は、カラフルに江ノ島や富士山が描かれているもの。
表表紙は、江ノ島、鎌倉の岬、湘南の海、富士山を見渡せる風景がそのままデザインされています。
裏表紙は海と空の鮮やかな青色が広がり、これを見れば江ノ島神社を参拝した光景が目に浮かぶような御朱印帳です。
波・富士山御朱印帳の初穂料は1500円になります。
御朱印帳③【瑞心門】
江ノ島神社御朱印帳の3つ目は、平成30年(2018)から授与が開始されている新しい御朱印帳です。
表表紙に御神門である瑞心門を大きく描き、湘南の海で元気に泳ぐ魚も飛び跳ねています。
他の御朱印帳に比べると一回り大きいサイズで、縦は19cm、横は13cmです。
瑞心門御朱印帳の初穂料は2000円になります。
御朱印帳④【龍神】
江ノ島神社御朱印帳の4つ目は、龍をモチーフにしたもの。
江ノ島は湧出して以来、龍がいらっしゃるところで、江ノ島神社の境内にある龍宮では龍宮大神をご祭神としてお祀りしています。
黒色を基調とした生地に金色に輝く威勢のよい龍が描かれ、かなり迫力ある御朱印帳です。
龍神御朱印帳の初穂料は1500円になります。
江ノ島神社の御朱印の受付場所
江ノ島神社の御朱印受付場所は、辺津宮近くにある社務所の1か所のみです。
江ノ島神社の入口から朱の鳥居や瑞心門をくぐり抜けて階段を登っていくか、エスカーを利用することで辺津宮・社務所にたどり着きます。
「御朱印所」と書かれた看板や御朱印案内の掲示物があるので、それらを目印にしましょう。
道に迷ってしまったときは、辺津宮を目指すことで辺津宮に到着します。
江ノ島神社の御朱印の待ち時間
江ノ島神社の御朱印受付時間は、8時半から17時となっています。
しかし、江ノ島神社の御朱印は非常に人気があるため、休日は行列に並ぶことを前提にして参拝しましょう。
ここでは、平日と土日祝日に分けて、待ち時間の目安を簡単に紹介します。
平日【目安:5分~15分】
平日の場合、5分~15分程度の待ち時間で御朱印をいただけることがほとんどです。
江ノ島神社は平日でも参拝客が多く、ツアーなどの観光客の方々もたくさんいます。
ですが、よほどのことがない限り、長い待ち時間を行列で並ぶことはなさそうです。
スムーズに御朱印をいただきたい方は、平日をおすすめします。
土日祝日【目安:1時間~2時間】
土日祝日は混雑することが多く、長い行列に並んで長時間待つといった覚悟も必要です。
時期や時間帯によっては割とスムーズにいただくこともできますが、目安としては1時間~2時間の待ち時間を頭に入れておきましょう。
特に、正月初詣、大型連休、お盆の時期は行列必至で、場合によっては最大4時間程度の待ち時間が必要になることもあります。
休日に江ノ島神社の御朱印をいただくときには、時間にゆとりをもって参拝しましょう。
江ノ島神社の三社
御朱印は参拝した証になるので、お参りすることでご利益がアップします。
江ノ島神社を訪れたら、ご祭神がお祀りされている辺津宮、中津宮、奥津宮の3社を必ず参拝しましょう。
辺津宮【江ノ島神社の玄関口】
辺津宮は、「田寸津比賣命」(タギツヒメノミコト)をお祀りしています。
社殿は再建や改修が繰り返され、昭和51年(1976)に現在の権現造りの建物になりました。
江ノ島神社のなかでは最も低い位置にあることから「下之宮」とも呼ばれています。
島の玄関口でもあることから、神事や祈祷の多くが辺津宮でご奉仕。
拝殿前にある賽銭箱は、北海道出身の鏡碩吉が制作したものです。
相模彫りで巾着の形をしている珍しいもので、賽銭を入れると音が出る仕組みになっています。
中津宮【鮮明な朱色の社殿】
中津宮は辺津宮に対し「上之宮」と呼ばれ、「市寸島比賣命」(イチキシマヒメノミコト)をお祀りしています。
徳川綱吉が元禄2年(1689)に本殿・幣殿・拝殿からなる権現造りの社殿を再建し、平成8年(1996)の大改修で当時の趣ある極彩色の社殿を再現。
同23年に幣殿や拝殿の床板張り替えが行われ、拝殿の格天井には154枚の花鳥画や彫刻が施されました。
石燈籠からは、江戸時代に江ノ島神社周辺で活躍した商人や芸人の信仰深さをうかがい知ることができます。
奥津宮【江ノ島の海の守護神】
中津宮は、三姉妹の一番上の姉神にあたる「多紀理比賣命」(タギリヒメノミコト)をお祀りしています。
龍神伝説発祥の地と言われる岩屋の近くにあり、安らかに海をお守りする神様です。
壮麗な社殿は天保12年(1841)の火災で焼失し、翌年に入母屋造りの社殿を再建。
昭和54年(1979)に屋根の改修、平成23年(2011)に本殿の改修を経て現在に至ります。
天井には江戸絵師の酒井抱一が描いた「八方睨みの亀」があり、同6年に片岡華陽が復元。
どの角度から見てもこちらを睨んでいるように見えます。
江ノ島神社のパワースポット
続いて、江ノ島神社のパワースポットを紹介。
これらも訪れることで、さらにご利益がアップすると言われています。
むすびの樹【強力な縁結びスポット】
縁結びのパワースポットである「むすびの樹」。
辺津宮泰安殿の先にある御神木で、その脇にはたくさんの絵馬が奉納されています。
これは、1枚500円で販売されているピンク色の「恋むすび・縁むすび絵馬」です。
ハートの中にカップルの名前を書いてお祈りすることで、二人の絆がさらに強まります。
瑞心門【厄除けの願いを込めた門】
厄除けのパワースポットと言われている「瑞心門」。
参道の階段を登って朱の鳥居の正面にある楼門で、竜宮城をモチーフにしています。
みながみずみずしい心で参拝できるようにとの思いが名前の由来。
片岡華陽が描いた牡丹や唐獅子の絵画が壁や天井に飾られており、唐獅子の役割はご祭神や参拝者を厄災から守ることです。
瑞心門をさらに進んでいくと、江ノ島神社の鎮座1450年を記念した「弁財天童子石像」もあります。
福石【目指せ出世ランクアップ】
出世運のパワースポットとして人気がある「福石」。
瑞心門かさらに石段を登ったところにあり、江ノ島神社を参拝する多くの人が立ち寄っています。
江ノ島に3週間こもり断食しながら鍼の技術上達を願った杉山和一は、満願の日の帰路でこの石につまずいて気を失います。
そのとき夢で弁財天が現れたので拝もうとしたところ、体を刺される感覚がありました。
夢から覚めたとき松葉入りの竹筒を手に持っていたので、これをもとに管鍼術を考案して江戸で開業。
杉山和一は出世道を歩んでいったことから、出世運にご利益があるスポットとなりました。
江ノ島神社の交通手段
江ノ島と言えば歩いて渡ることができる「江の島弁天橋」が有名ですが、これ以外にも交通手段があります。
おさえておきたい2つの方法を簡単に紹介します。
エスカー【エスカレーターで楽々頂上へ】
エスカーは、昭和34年(1959)に完成した日本初の屋外エスカレーターです。
高低差46mもある江ノ島神社の境内を全長106m、4連のエスカレーターで結んでいます。
景観へ配慮したため、鳥居前~辺津宮の1区と辺津宮~中津宮の2区のほとんどが地中を通るトンネル構造です。
エスカーは、頂上までわずか4分でたどり着くことができます。
エスカーの基本情報 | |
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営業時間 | 9:00~19:05 |
料金 | 大人360円・小人180円 |
べんてん丸【船を使えば時短で便利】
べんてん丸は、江の島弁天橋の中腹と稚児ヶ淵をつなぐ遊覧船。
30人前後が乗船することができ、随時出発しているのでそれほど待つことなく利用することができます。
歩くと40分かかる道のりを、べんてん丸ならわずか7分で到着です。
晴れた日には富士山も眺められ、気持ちの良い海上遊覧と絶景を楽しめます。
べんてん丸の基本情報 | |
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運行区間 | 江の島弁天橋中腹~稚児ヶ淵 |
料金 | 大人400円・小人200円 |
江ノ島神社へのアクセス
江ノ島神社へは、電車、バス、車でのアクセスが可能です。
電車の場合、小田急、江ノ電、湘南モノレールの各駅から徒歩15分~23分ほどで到着します。
\電車をご利用の場合/
- 小田急江ノ島線「片瀬江ノ島駅」より徒歩15分
- 江ノ島電鉄「江ノ島駅」より徒歩20分
- 湘南モノレール「湘南江の島駅」より徒歩23分
藤沢駅、大船駅、鎌倉駅から江ノ島神社方面へのバスが運行中です。
各駅で乗車後、江ノ島停留所で下車します。
\バスをご利用の場合/
- 藤沢駅南口より「江ノ電バス」江ノ島行き15分
- 大船駅東口より「京浜急行バス」江ノ島行き27分
- 鎌倉駅東口より「京浜急行バス」江ノ島行き34分
江ノ島神社周辺には、観光協会江の島駐車場(74台)、江の島なぎさ駐車場(327台)、湘南港臨港道路附属駐車場(347台)、江の島かもめ駐車場(503台)などがあります。
各駐車場の満空情報は、「湘南なぎさパーク」のホームページで確認が可能です。
\車をご利用の場合/
- 圏央道「茅ヶ崎中央I.C」より、県道404号・国道134号経由で30分
- 横浜横須賀道路「朝比奈I.C」より、県道204号・国道134号経由で40分
江ノ島神社の御朱印をもらってご利益アップ!
今回は、江ノ島神社御朱印情報をたっぷり紹介してきました。
江ノ島神社の御朱印や御朱印帳は人気があり行列必須ですが、縁結びや金運にご利益があるので拝受することでパワーアップ間違いなしです。
三社やパワースポット、交通手段など、江ノ島神社には魅力的な見どころがたくさんあります。
恋愛運や仕事運で叶えたいことがある方は、ぜひ江ノ島神社に出かけてみましょう。