「猫島」として知られている宮城県にある田代島とは
宮城県石巻市に属する田代島(たしろじま)は、住民よりも猫がくさんいることから「猫島」とも呼ばれています。
周囲11.5kmの小さな自然豊かな島には、人なつっこくて個性のある猫たちがのびのびと暮らしており、その姿を見に猫好きたちが訪れています。
東日本大震災では、津波によりこの猫島も大きな被害を受けました。
その後多額の募金が集まるなど、猫たちが島の復興に一役買っているという面もあります。
宮城県の猫島で観光を楽しむときのポイント2つ
宮城県の猫島を訪れるなら、立ち寄りたい場所やどんな風に過ごしたいかを事前に考えておき、計画的に観光を楽しみましょう。
猫島への唯一のアクセス方法であるフェリーは、行きも帰りも本数が限られているために、フェリーの時間に合わせて行動することになります。
ひたすら猫たちを眺めるもよし、アクティブに過ごすのもよしです。
猫島を観光する際におさえておきたいポイントを2つご紹介します。
観光を楽しむときのポイント1:どの場所で猫とよく遭遇できる?
猫島に2つある港のうち、南部にある仁斗田(にとだ)港の周辺では多くの猫と遭遇でき、路地などで自由気ままに過ごす猫たちの姿を間近で見られるでしょう。
たくさんの猫たちに会いたい、写真を撮りたいという方には、このエリアがおすすめです。
ちなみに、仁斗田港から島に上陸する観光客が多いようですが、北部にあるもう1つの港の大泊(おおどまり)港から上陸しても、散策しながら2kmほど歩けば仁斗田港に到着します。
観光を楽しむときのポイント2:マップを手に入れよう
宮城県の石巻から猫島へと出発する前には、フェリーチケット売り場に島の散策マップが置いてあるので、ぜひ手に入れましょう。
マップを参考にしながら、迷わずに名所をめぐっていけます。
港から各スポットへの距離も書かれているので、移動時間を考えながら効率よく散策ができるでしょう。
フェリーチケット売り場でもらい忘れてしまっても、マップは石巻市のホームページでも見ることができます。
宮城県にある猫島のおすすめスポット5つ
宮城県にある猫島は、たくさんの猫たちに出会える、猫好きにとってはたまらない場所でしょう。
コバルトブルーの海に囲まれた、手つかずの自然が残されている猫島で、日常を忘れてたっぷり癒されてみてください。
メディアでも取り上げられて注目を集めるこの島には、国内からだけでなく、海外からも猫を愛する旅行客がやってくるといいます。
ここで、猫島をより楽しむためにおすすめのスポットを5つご紹介します。
猫島のおすすめスポット1:島の駅
島の駅は気軽に立ち寄れる休憩スポットで、飲み物・軽食の提供や、猫グッズや島の海産物の販売もしています。
猫島に行く前にお弁当などを買っておき、持ち込んでここで食べるのもOKです。
もちろん猫たちもいて、用意されているねこじゃらしで遊ぶこともできます。
つい時間を忘れてのんびりしてしまいますよね。
- 住所
- アクセス【電車】JR仙石線 仙台駅 - 石巻駅(所要時間約80分)
- 電話番号
- 営業時間10:00-15:00(夏季記運行ダイヤ中は最終上り便の時間まで)
- 定休日年中無休
- 公式サイト
猫島のおすすめスポット2:マンガアイランドキャンプ場
マンガアイランドキャンプ場は、自然を満喫しながら可愛い猫型のロッジに宿泊できる施設です。
14時チェクイン、11時チェックアウトで利用でき、自転車や釣り竿、天体望遠鏡のレンタルもできます。
大ロッジ2棟と小ロッジ3棟から好きなロッジを選べるほか、テントサイトも8区画あります。
料金は、大ロッジ1泊9160円、小ロッジ1泊8140円、この他1人220円のシーツ代がかかり、テントなら1泊1520円です。
- 住所
- 電話番号
- 定休日火曜日(火曜日が休館日のため、月曜日は宿泊不可)
- 公式サイト
猫島のおすすめスポット3:猫神社
猫神社は、猫神様がまつられている島の中心付近に位置するスポットです。
ほこらの周りには、たくさんの猫の置物やグッズが供えられています。
宮城県の猫島では、昔の漁師たちは猫の動作などから漁の良し悪しを予測していたと言い伝えられており、猫が大切にされてきました。
仕事中に事故で猫が亡くなってしまった際に、心を痛めた漁師が猫を手厚く葬ったのが、この猫神社であるといわれています。
猫島のおすすめスポット4:田代島オリーブ・カフェ
田代島オリーブ・カフェは、目の前の海を眺めながら、宮城県産や石巻産の食材を使った料理をいただけるカフェレストランです。
仁斗田港から10分ほど歩いた場所にあるこのスポットでも、猫たちが出迎えてくれます。
10時半から15時までの土日のみの営業ですが、事前に予約をすればディナーも提供してくれこともあるようなので確認をして見ましょう。
また不定休のため、訪れる際は電話で問い合わせてから向かうとよいでしょう。
- 住所
- アクセス仁斗田港から徒歩10分
- 電話番号
- 営業時間10:30-15:00(土日のみの営業)
- 定休日月曜日-金曜日
- 公式サイト
猫島のおすすめスポット5:田代島海岸
島の南西部へと足をのばすと、三石観音というスポットのすぐ近くに美しい海岸の景色が広がります。
ここでは大きな岩に荒々しい白波が打ち寄せる様子を眺められます。
島の南東にある仁斗田港からは少し距離があり、山道のような所を歩いて向かうことになるので、それでも平気な靴と服装で行きましょう。
来てよかったと心から思える絶景が待っていますよ。
石巻駅から猫島へのアクセス手順2つ
続いて、猫島への行き方についてご紹介します。
宮城県のJR石巻駅からまずバスに乗ってフェリー乗り場まで行き、そこからしばらくフェリーに乗って猫島まで向かうことになります。
猫島へのアクセス手順1:バスでの移動する
猫島へ向かうフェリーの乗り場までは、JR石巻駅からバスで移動しましょう。
2つあるフェリー発着所のどちらへ向かう場合も、ミヤコーバスの山下門脇線を利用します。
バス停「石巻駅前」から約14分間バスに乗り、「門脇二丁目」で下車して約5分歩くと、「石巻門脇発着所」に着きます。
約16分間バスに乗り1つ先のバス停「中央一丁目」で下車すると、徒歩約1分で「石巻中央発着所」に到着です。
猫島へのアクセス手順2:フェリーで出発
各発着所から、網地島ラインというフェリーに乗って猫島へと出発です。
猫島へ向かうフェリーは1日3便だけで、9時台・12時台・15時台に出ています。
猫島では、大泊港か仁斗田港のどちらで船を降りるか選択できます。
ただし気象海象により、港に立ち寄れない場合や、発着時刻が10分ほど前後する場合があるので注意しましょう。
なお、石巻のどちらの発着所から乗っても、またどちらの港で降りても料金は変わりません。
大泊港行きの場合
フェリーの乗車時間の目安は、「石巻門脇発着所」から乗る場合は30分弱、「石巻中央発着所」からなら30分強ほどです。
ただし、12時台の便のみ、プラス20分ほど長めに時間がかかります。
料金は税込で片道大人1250円、小学生は半額で、支払いは現金のみです。
仁斗田港行きの場合
フェリーの乗車時間の目安は、 9時台・15時台の便なら「石巻門脇発着所」から30分強、「石巻中央発着所」から40分強ほどで、やはり12時台の便のみプラス20分ほどかかります。
料金は大泊港で降りるのと変わらず、片道大人1250円です。
猫島で観光するときの注意点2つ
猫島へ行くなら長めに時間を確保しておくのがよいでしょう。
日帰りなら、朝の一番早いフェリーの便で向かい、一番遅い便で戻れば6時間ほど猫島に滞在できます。
それでも猫好きの方であれば、あっという間に時間が過ぎてしまうでしょう。
ここで、猫島を観光するときに注意したい点についても確認しておきましょう。
観光するときの注意点1:帰りのフェリーは港によって変わるので注意!
猫島から石巻へと帰るフェリーの便は、現在1日3便で、日帰りの場合は午後の2便しか使えないため、乗り遅れることのないように注意しましょう。
天候などの影響で出発時間が多少前後することもあり、時間に余裕を持って港へ到着しておくと安心です。
現在のダイヤでは、仁斗田港と大泊港をそれぞれ朝7時55分・8時2分発の便と、13時55分・14時2分発の便、15時30分・15時35分発の便が運航しています。
観光するときの注意点2:むやみに猫にエサを与えない
人なつっこい猫に、持っている食べ物を与えたくなるかもしれません。
しかし猫たちは島の住民からエサをもらっているため、むやみに食べ物を挙げないようにしましょう。
特に子猫にとって何を食べるかは重要で、食べ物が変わると下痢をして弱り、育たない場合があるといいます。
また、狭い路上でエサをもらっている間に、車にひかれるなどしたら大変です。
島の大切な猫たちを危険にさらすことのないようにマナーを守って楽しみましょう。
猫好きなら宮城の猫島へ!
猫好きの方は、ぜひ一度は宮城県にある猫島を訪れてみてください。
あるがままの猫たちの姿と雄大な自然に、日々の嫌なことも忘れて癒され、至福の時間を過ごせるでしょう。
猫好きにとっての魅力がぎゅっとつまった猫島で、素敵な旅の思い出を作ってくださいね。